著者
近藤 信太郎 内藤 宗孝 松野 昌展 高井 正成 五十嵐 由里子
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

下顎骨の外側面に見られる隆起の形態的特徴と機能を明らかにするために非ヒト霊長類778個体を観察した。比較検討のために下顎骨外側面に見られる窩を同時に観察した。マカク属,サバンナモンキー属,マンガベイ属では隆起と窩の両方が見られた。隆起は緻密骨から成り,ヒトの下顎隆起に類似していた。発達の良い隆起は頬袋の入り口に近接していた。深く大きい窩はヒヒ属,ゲラダヒヒ属,マンドリル属の全個体に見られた。窩は第一大臼歯部が最も深く,この部位では骨質が薄くなっていた。隆起より前方に位置した。隆起と窩は下顎骨を補強する,あるいは負荷の軽減の機能をもち,咀嚼に対する適応的な形態と考えられる。
著者
糸長 浩司 石川 重雄 栗原 伸治 長坂 貞郎
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

植物浄化システムの実験研究の内、ハイポニックスシステムでは、コイ養殖排水の栄養塩が作物により顕著に吸収されることが確認できた。各槽固有の作物による栄養塩吸収能の比較検討を行ったが,特にハーブ類とトマトで顕著なDIN・DIP吸収が確認できた。農作物生産は,トマト,クウシンサイ,ハーブ類で比較的冬期間を含め,持続的に収穫を行うことができた。家畜汚水を植物で浄化するシステム実験研究では、浄化能力は、窒素で22mg/m^2/d〜61mg/m^2/d,リンで2.5mg/m^2/d〜8.2mg/m^2/dで窒素、リンとも高い浄化能力をしめした。曝気の有無に関しては窒素、リンとも曝気を行うと浄化能力が高いことが明らかとなり、浄化性能を上げるための一つの手段として曝気を行うことは重要である。個々の植物の浄化能で除去速度の高いものからは、窒素では抽水植物群(206),浮き草群(170),クワズイモ(133),ゲットウ(76),ミニトマト(73)。リンは浮き草群(31.6),抽水植物群(24.6),クワズイモ(19.9),ゲットウ(17.9),ミニトマト(17.5)であった。天然の水質浄化資材の複合的な開発実験では、稲わら・ヨシ・アシ・マコモ溶出液と木炭、ゼオライトの組み合わせで、NO_3-N除去率が向上した。本浄化素材の複合システムでNO_3-Nによる水質悪化を防止することの可能性が示された。稲藁の溶出液と組み合わせると特にNO_3-Nの除去能力の低下はなく,かつOrg-Nも抑制の傾向にあった。備長炭との組合せは,他の場合よりもCOD濃度が低く抑えられることが示された。自然素材であるストローは、ベイル内の相対湿度の増加とともにストローの含水率も増加した。ただ、相対湿度90%で含水率は15%以下であり、雨水対策を行うことで,ストローベイルの日本の高湿度環境での長期維持の可能性が示された。また、壁材+ベイルの調質性能は藁>荒木田>土佐漆喰であり、壁材利用で低下し、塗材の影響を大きく受ける。
著者
嶋田 有三 安部 明雄
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

有人宇宙輸送の信頼性向上を目的として、(1)非パラメトリック方式と(2)パラメトリック方式の2タイプの適応制御方式を研究した。(1)の方式では、外乱観測器とフィードバック線形化法を併用した飛行制御システムを設計し、数値シミュレーション上でスペースシャトルを滑走路に自動着陸させることに成功した。(2)の方式では、横方向運動を最小位相系となるように設計し、外乱観測器を付加してその効果をシミュレーションで確認した。さらに、5基の操縦舵面の内、1基ないしは2基が故障しても飛行可能な制御則も開発した。
著者
矢ケ崎 典隆 山下 清海 加賀美 雅弘 根田 克彦 山根 拓 石井 久生 浦部 浩之 大石 太郎
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

多民族社会として知られるアメリカ合衆国では、移民集団はいつの時代にも異なる文化を持ち込み、それが蓄積されて基層(古いものが残存するアメリカ)を形成してきた。従来のアメリカ地誌は表層(新しいものを生み出すアメリカ)に注目した。しかし、1970年代以降、アメリカ社会が変化するにつれて、移民の文化を再認識し、保存し、再生し、発信する活動が各地で活発化している。多様な文化の残存、移民博物館、移民文化の観光資源化に焦点を当てることにより、現代のアメリカ地誌をグローバルな枠組みにおいて読み解き直すことができる。アメリカ合衆国はまさに「世界の博物館」である。
著者
上之園 佳子 田中 由紀子 中村 幸子 堀 崇樹 アン スンヒ 鴨澤 小織 菅野 衣美
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009-04-01

介護従事者の腰痛予防の調査(n=495)では、腰痛経験率は88.4%と高い。腰痛予防は,労働安全衛生での組織的取組みや介護機器の普及は低い割合であった。予防教育は、職場では有効だが、養成教育では充実が課題であった。養成機関の聞取り調査(n=11)では、健康教育や腰痛予防、介護機器教育の適切な教材がなく、内容が多岐の科目に分散した学習であった。そのため健康や腰痛予防の体系的教育プログラムにより、健康意識の向上、労働安全衛生の知識、主体的な職場環境の改善、介護機器活用のアセスメント技術の習得が重要である。それは介護人材の定着・確保だけでなく、利用者の安全で自立した支援の社会的介護の基本となる。
著者
加藤 紘捷
出版者
日本大学
雑誌
法学紀要 (ISSN:02870665)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.153-187, 2012-03-01
著者
蒲生 郷昭
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.A23-A38, 2005
被引用文献数
1

三味線が本土中央に伝来した当初は、「しやひせん」「しやみせん」「さみせん」などという称呼が併存していた。これらは当時の琉球人による発音の本土人による音訳、あるいはその転訛であったと思われる。文禄になると「しやひせん」等と書かれることはなくなり、はやくも「しやみせん」、またはそれに準ずるものが最有力になる。しかし漢字表記「三味線」、それに「三弦」という別称は、慶長にいたっても見ることができない。本稿では、いじょうのことを示したほか、この問題についての研究史の発掘もおこなった。
著者
大森 信
出版者
日本大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

企業におけるプロジェクトの戦略的意思決定について研究した。特にプロジェクトを大型化することに伴ってリーダーに求められる見極めに着目して調査研究した。研究の結果、プロジェクトを大型化するに伴って、すぐに利益と直結しないような非営利性の高い活動が重要となっていくことを示した。そしてリーダーには、そうした活動を支える精神をメンバーに育成できているのか、さらに適切な人材配置ができているのかが見極めとして求められることを示した。
著者
倉田 洋平 土川 覚
出版者
日本大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

ピコ秒オーダーの時間飛行近赤外分光法(TOF-NIRS)によって木材の準微視的領域の材質評価を非破壊で行うことを試み基礎実験を行った。測定で得られる透過光プロフィルから、減光度(参照光と透過光の強度比)と遅れ時間(参照光と透過光のピーク時間の差)を算出し解析に用いた。その結果、木材の密度が増加するにつれ減光度は減少し、また、密度が増加するにつれ遅れ時間は増加する傾向が認められた。
著者
山根 龍一
出版者
日本大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2010

(1) 20世紀の日本を支配したマルクス主義思想等の実態を多角的に捉えた。(2)その上で、それらに対抗する思想大系(仏教、東洋思想、ダダイズム、アナーキズム)の所在を明らかにした。(3)戦前・戦時中と敗戦直後を、<連続>と<断絶>という観点から、複眼的に捉える視点を養った。(4)その上で、被占領下の日本でなぜキリスト教が要請されたのか、という人文諸学を横断する学際的な問いを、具体的に考察する端緒を得た。
著者
山田 寛 NAIWALA PATHIRANNEHELAGE CHANDRASIRI
出版者
日本大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2006

表情応答を行う刺激人物の視覚的特性についての検討を行うことの重要性を認識し、平均顔の視覚的特性について吟味する心理工学的実験も行った。より具体的に問題としたのは、二枚の顔画像の平均顔画像が人間にとっても平均として認識されるかという点である。この検討を行うにあたり、まず顔画像サンプルの全てのペアの平均顔画像を作成した。次に、実験参加者に、ある平均顔画像とその元の二つの顔画像を提示し、平均顔画像の全体的な印象から、それがどちらの元画像に似ているか判断させる実験を実施した。平均顔画像が知覚的にも平均の顔として認識されているならば、実験を通じてどの元画像も同一割合で選択されると仮定される。しかし、結果として、それぞれの元画像が選択された割合には顕著な差が現れた。この点を検討する上で顔画像の主成分分析を行い,shape-free eigenface methodに基づいた顔空間を作成した。そこで顔空間での各顔画像の原点からの距離とその顔画像が選択される割合との間の相関分析を行ったところ、両者に高い相関が認められた。この研究は、心理学における顔研究の中での一つの重要な研究課題となっている人物の顔の特異性の問題を解明する上でのきわめて重要な手がかりを提供するものといえる。PFES(Personal Facial Expression Space)に基づく顔表情分析・合成システムを構築した。さらにシステムの表情応答分析能力を確認するための表情同調反応実験を実施した。まず3次元構造を持つ顔モデルをベースに、モーフィングの技法を用いて変形させた顔画像の合成を行う。実験では、フレームの時間制御を行うことによって、さまざまな変化速度の条件のアニメーションを実験参加者に提示できるようにした。また、システムでは、そのアニメーションをモニターに提示しながら実験参加者の表情応答を分析することができる。実験の結果として従来の研究ではほとんど扱われてなかった顔表情応答の表情の強度とタイミング情報までを取得できることが確認できた。さらに、これまでの心理学研究において現象として報告されている、喜びと怒りの表情の同調反応の確認も行い、その同調のパターンの詳細な分析を行い得る可能性が示された。
著者
澤田 博司 山濱 由美 間瀬 啓介
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は,カイコ休眠卵を浸酸処理し休眠移行を阻害した際に特異的に発現する一酸化窒素合成酵素(NOS)の新規スプライシングバリアント(NovNOS-V)を見出し, NovNOS-VがNOS遺伝子の35残基のアミノ酸に相当する一つのエキソンを除いて合成されること及びNOS遺伝子が22のエキソンと21のイントロンで構成されていること等を明らかにした。また,休眠卵,非休眠卵,浸酸処理休眠卵でのNOSの遺伝子発現と酵素活性を解析した。その結果,活性変動は転写レベルでなく,翻訳後の修飾による可能性が示唆された。更に,抗NOS抗体を用いた免疫組織化学的解析を行ったところ, NOSは卵黄細胞に局在していることも明らかにした。
著者
里田 武臣
出版者
日本大学
雑誌
日本大学経済学部経済科学研究所紀要 (ISSN:03859983)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.17-25, 1991-03-20

The role of the market mechanism is now being reappreciated partly as a consequence of the frustration of planned economies. In order that the market mechanism can smoothly function and satisfactory market performance can be realized, it is obviously important to compensate with deliberate policies for the limitation of the market mechanism, which is often referred to as market failure, but it is no less important to take note of the behaviors of and mutual relationships among business enterprises, consumers and the government, who all participate in the market mechanism. If the ultimate objective of economic activities lies in the improvement of people's life, it is reasonable to ascribe the right of final decision on the all option of resources to consumers, who constitute the people of a nation. Viewed the other way around, unless the consumer's choice is ensured, there can be realized no desirable allocation of resources for people. In Japan, as the protection and fostering of entrepreneurs has been given overriding priority under the policy to boost production and promote industry since the Meiji period, the importance of ensuring the consumer's choice, and of consumer policies to make it possible, was little recognized. The frequent occurrence of disastrous victimization of consumers during the phase of high economic growth, however, aroused the awareness of consumers, leading to the development of full-scale consumer policies. The consumer's choice greatly benefits by the liberalization of international trade. It is constrained by various regulatory measures taken by government. For this reason, further liberalization of international trade and deregulation are under way. The Japanese system of consumer policies consists of two main pillars, regulation of business activities on one hand and the enlightenment of and the supply of information to consumers on the other. In the former aspect, more recently, business enterprises are called on to strengthen their own responsibilities. As regards the latter, the essentials of the consumer's choice, in other words the desirable way of consumer life, in the affluent society are being redefined, and the importance of consumer education is emphasized.
著者
佐甲 徳栄
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

少数の電子をナノスケールの人工的な低次元ポテンシャル井戸に閉じ込めた人工原子は,量子力学原理に基いて動作する次世代ナノデバイスの基本素子としての大きな役割が期待されており,その量子構造の解明は最も本質的な研究テーマである.本研究では,人工原子および自然原子における電子スピン配列を決定する「フントの規則」および電子の集団運動を規定する「角度相関」に着目し,その起源の解明に取り組んだ.そして,スピンが反平行な一重項状態の波動関数において共役フェルミ孔と呼ばれる空孔が存在することを見出し,この共役フェルミ孔の存在によってフント則の起源および角度相関の由来が説明できることを明らかにした.
著者
青木 一能 林 幸博 水野 正己 水嶋 一雄 辻 忠博 段 瑞聡 新海 宏美 日吉 秀松
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

平成23年度から平成25年度まで3年間の研究活動を通じて、本研究テーマの趣旨に則した情報収集・分析や現地調査を行い、予期した成果を得られたと考える。各年度において、中国、南アフリカ、台湾からの研究者を招いてワークショップを開催し、本研究のメンバー全員は参加し、報告した。日本国内では、研究会を開き、研究の進捗や途中経過報告などを行った。3回にわたって述べ8カ国(南アフリカ共和国、ボツワナ、マラウイ、ナミビア、レソト、タンザニア、ルワンダ、ウガンダ)にて現地調査を行った。また、アフリカに関する著作を出版する予定し、論文を学術誌に発表することによって、日本社会に還元することができると確信する。
著者
鈴木 俊夫 本間 道雄 吉田 敬
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

原子核のガモフ・テラー遷移強度等のスピンモードの記述の著しい改善に成功した新しい殻模型ハミルトニアンを用いて、ニュートリノ-原子核反応の断面積、高密度・高温の天体条件下での原子核からの電子捕獲率、ベータ崩壊率等の弱過程のより正確な評価を行い、元素合成過程や星の進化に応用した。超新星爆発時でのr-過程による元素合成、コア崩壊過程における中性子過剰ニッケルアイソトープの合成や核URCA過程による星の冷却において精密な弱遷移率の評価の有効性と重要性を示した。
著者
中森 広道
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

緊急地震速報は、様々な手段で発表と同時に情報を得ることができる一方で、人々には、この速報の意味や目的が十分理解していなかったり情報を受け取った際の具体的な対応が徹底していないなどの問題も見られる。本研究では、人々の緊急地震速報に関する評価、意識ならびに利活用の現状を調査によって明らかにし、この速報のさらなる適正化を考究した。調査の結果、「東日本大震災」とその後の地震回数の増加などから、緊急地震速報への認知度や接触度が東日本で高くなる一方で西日本では低いなどの傾向が見られた。また、適切ではない緊急地震速報が繰り返されても、この速報に関する有効性や必要性についての評価に大きな変化は見られなかった。
著者
四宮 一総
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

衛星運動型高速向流クロマトグラフ装置を新規に考案・製作した。本装置は、カラムが太陽軸(角速度ω1)、惑星軸(ω2)及び衛星軸(カラムの中心軸、ω3)の周りを同時に回転するもので、ω1 = ω2 + ω3の関係が成り立つように設計した。本装置の分離効率を4-メチルウンベリフェリル糖誘導体を試料に用いて検討した結果、ω1=300rpm、ω2=150rpm、ω3=150rpm付近で良好な結果が得られた。
著者
田中 孝明 水川 一広 妻鹿 純一
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

銀系無機抗菌剤のイオンピュア^<TM>およびノバロンAG300^<TM>を用いて各種口腔細菌に対する抗菌作用と抗菌効果について検討した結果,以下の結論を得た。1. イオンピュアおよびノバロンのS.mutansに対する最小発育阻止濃度(MIC)はそれぞれ7.5mg/mlおよび1.3mg/mlであり,抗菌作用は静菌的であった。抗菌剤練り込み試料に対するMICはイオンピュアでは5wt%,ノバロンにおいては10wt%において認られた。抗菌剤練り込み試料面での生存率はイオンピュアおよびノバロンでは3wt%より顕著に減少した。2. C.albicansに対するノバロンのMICは500μg/mlであり,抗菌作用は殺菌的であった。ノバロンの義歯床への添加をインプリントカルチャー法により検索した結果,Candida属菌の顕著な発育阻止が認められた。3. 1)ユニファーストIIに対する各種コーティング材の接触角は,429R 37.8度,740 28.9度,プライトナー27.9度であり,比重は,429Rは1.00,740は1.04,プライトナーは1.07であった。コーティング試料表面のヌープ硬さ(HK)は,429Rで3.88,740は2.31,プライトナー13.00であった。試料表面の元素分析により,練り込みよりもプライトナーでコーティング処理した試料において,より強いAgの元素強度が認められた。2)イオンピュアおよびノバロンのカップ法によるA.viscosusへのMICは,それぞれ2.5mg/mlおよび1.3mg/mlであり,ラップ密着法による検討において,プライトナーでは429Rや740よりも,低い混入率において抗菌効果が認められた。