著者
小野 文枝
出版者
横浜国立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、利用者が意識せずに構成可能なパーソナルネットワークの構成を検討している。通常、地震に関する情報は様々なネットワークを経て伝達される。しかしながら、様々な経路による遅延やネットワークの完全性が保証されていないなどの問題が存在している。そこで、本研究では、様々な経路を介さずに震度情報を取得するパーソナルネットワークを提案した。また、取得した情報を共有するために、省電力伝送可能な通信法を検討した。これらの結果、従来のネットワークを介さずともその場所の震度情報が取得可能となり、小電力で高効率な通信法を用いて情報共有が実現できる可能性があることを明らかにした。
著者
後藤 由里 梁 祖瑜 猪子 正憲 松野 武雄
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学環境科学研究センター紀要 (ISSN:0286584X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.47-51, 1984

A rapid and simple method for the determination of the sorbic acid and sorbates in jam and marmalade was studied by means of high performance liquid chromatography. By this method, tedious pretreatments such as extraction and filtration were omitted so that the time required for analysis could be within 30 min. Half of the examined non-preserve jams and marmalades contained less than 500mg/kg of sorbicacid, but preserve jams did not contain it.
著者
Scruggs Bert M.
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学留学生センター紀要 (ISSN:13406493)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.95-108, 2003

本稿は文学場の基本概念に基づき、植民地台湾における文壇と文学サークルの独自の問題を、検閲、教育改革、技術革新の影響に注目して論じるものである。台湾・日本の台湾人文壇と文学サークルの言語的変化は教育制度に起因すると同時に、技術革新による印刷と流通の高速化、さらには、文学同人間のコミュニケーション手段の発達によるものである。また、検閲が出版場所や文学的内容に影響したことにも注目する必要がある。本稿では植民地の文学場の二元的分析方法の不適切さを指摘するとともに、多元的分析方法の長所と必要を強調する。
著者
小宮 正安
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

19世紀半ば、オーストリア(またそれを中心としたハプスブルク帝国文化圏)においては「音楽国家オーストリア」というキャンペーンが盛んになり、その象徴的存在として注目を浴びたのがモーツァルトであった。またこの頃から、オーストリアの重要な政策の一つとして観光がクローズアップされ始め、モーツァルトはオーストリアの観光における中心となって現在に至っている。本研究では、このような「モーツァルト・ツーリズム」とでも呼ぶべきオーストリアの観光政策の歴史を文化史の側面から検証しつつ、そこから演繹されるモーツァルト・イメージ、オーストリア・イメージの形成、ならびに我が国のツーリズムへの応用の可能性を探った。
著者
山口 修
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜経営研究 (ISSN:03891712)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.35-58, 2004-12

2000(平成12)年度から退職給付の新しい会計基準が導入され,国際的な基準に準じたルールにもとづいて,退職一時金や企業年金の債務評価が実施されることになった.本稿は退職給付の新会計基準によって導入された債務評価について,その考え方や方法などを改めて考察したものである.わが国の退職給付に係る会計基準では,各々の退職給付制度の労働債権としての法的な位置付けの問題に立ち入ることなく,「退職給付は企業の債務である」という平板な認識からスタートしている.その上で,退職一時金や企業年金などの退職給付を包括的に把握し,統一的なルールによって会計処理して,財務諸表に表示するアプローチがとられた.その結果,退職給付の新会計基準は従来の会計の枠組みの延長線で捉えられ,法的な債務認識に基づく新たなフレームワークが必要であるという視点を決定的に欠くものになった.本稿ではわが国における退職給付制度の実態を直視し,即時支給型の制度を一旦据置給付型に変換することによって欧米各国との均衡を図った上で,議論を展開するという方法論を採っている.そして,そのような変換を行うことにより,わが国の退職給付制度が長期勤続優遇の,いわゆるバックローディング型だとする通説が必ずしも正しくないことを指摘している.さらに米国と異なり,わが国では取り消し得ない強い受給権の概念が法定されていない状況にあるが,法解釈的に受給権の種類を区分して,それに基づいて債務認識の問題を掘り下げ,受給権,期限付受給権,受給期待権などの権利の濃淡を勘案して,米国流のVBO, ABO, PBOに相当する債務概念の整理を行っている.その上で,支給倍率基準の配分算式の中に給付実行までの時間的距離(=据置期間)に対応する再評価率という概念を導入する方法によって,国際的なルールに反することなく自己都合要支給額が実はVBOに該当するものだという常識的な実感に即した結論に到達している.最後に,投資家に対する適切な情報提供と並んで,わが国の退職給付の実態を踏まえた上で債権者たる従業員の受給権保護を図るという枠組みにもとづき,新たな視点から退職給付会計の再検討を求めている.
著者
堀 典子
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学教育人間科学部紀要. I, 教育科学 (ISSN:13444611)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.115-131, 2005-02-28

Joseph Beuys who always stimulated artistic circles from the 1970s to his death over dozens of years, and was regarded as the most important artist in Germany was the student of Ewald Matare (1887-1965) at the Art Academy of Dusseldolf. The students of Matare include various engravers who are playing active roles in the contemporary German engraver's circle, such as Erwin Heerich, George Meistermann, Gunter Haese and Elma Hildebrandt. Matare himself won the Art Prize of Nordrhein Westfalen State in 1953, and was requested to send his works to large scale exhibitions overseas, and thus he was esteemed as an internationally excellent artist. He had also exhibited his works in the early Documenta of Cassel and so the roles he and his students have played in the contemporary fine arts of Germany is big. In this research, based on a careful study of the doctoral dissertation "Art Teaching Method of Ewald Matare" by Roland Meyer-Petzold, the author would like to describe how Matare's lesson was performed and why Matare's art education brought about such a great effect. In the above-mentioned study, the author tried to make a summary of the dissertation in Japanese. Last year, the summary was used as a text for the "art pedagogy lecture" in the graduate school and in a seminar for the forth year students in which the author tried to study desirable methods of fine art education.
著者
宮脇 昭 ステファン マアス ヨヒム クリュガー ゲハルト ワグナー アンケア ヤンセン ハソオ モエスター パウル ミュラー 藤原 一絵 村林 眞行 青木 淳一 奥田 重俊 MULLER Paul
出版者
横浜国立大学
雑誌
海外学術研究
巻号頁・発行日
1987

新しい都市生態系の科学的研究法を, 国際的視野から生態工学的に確立し, 相互の現地調査による良好な都市環境の保全, 積極的な創造についての比較研究の成果や実績の討議を行うことによって, 日本ならびに世界の都市環境の保全, 創造について科学的な基礎と指針を提供することを目的としている.都市生態系と自然環境の診断, 回復研究の対象都市域として西ドイツザールランド州の州都ザールブルッケン地区と日本の横浜地区を中心に, さらに東京沿岸域を主な研究対象地区に選定した. ザールブルッケン地区では, P.ミユラーグループの長い間にわたる都市環境指標として有効な生物を使った環境モニタリングの現地協同研究を行った.また横浜地区では研究代表者らが10数年来実施し, 国際的にも広く評価されはじめている潜在自然植生図を基本とした環境保全林形成による都市生態系回復状況について, ヨーロッパ各地の研究例との比較考察が現地で行われた.ザールブルッケン地区ならびに浜横をはじめ東京湾岸沿いの両大学の現地協同調査・研究の結果は, 1988年2月23ー24日横浜国立大学で実施された「都市域における人間生存環境の回復と創造」で集約されたように多面的に新知見が得られている(研究発表参照).とくに西ドイツの研究者によって最初にその理論が発表された潜在自然植生(Tuxen,R.;1956他)の概念を空間的に具現した潜在自然植生図は, 従来ヨーロッパでは, 田園景観域を対象に研究, 図化されていた. 従って応用面でも利用が農林地, 牧場などの潜在生産性の判定, アウトバーン沿い斜面の環境保全林, 保全緑地に限定されてきた憾みがあった.今年(1987)度にヨーロッパの都市域の潜在自然植生の判定, 図化の研地協同研究の結果, 日本ですでに東京湾沿いの照葉樹林帯はもとより, 北海道の夏緑広葉樹林帯から沖縄まで潜在自然植生図化と, その基礎に形成された郷土林;環境保全林の創造, その後の生長実績からヨーロッパ各地の都市域での潜在自然植生図化が十分に可能であることが明らかにされた.また生物モニタリングシステムによる都市域環境の診断については, 日本でも, より本格的に, いわゆる"ミュラーシステム"の適用のための今後の研究推進の必要性が確認された.
著者
藤井 桂子
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学留学生センター紀要 (ISSN:13406493)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.49-63, 1998

This paper examine the difference of the interaction style between Japanese women and men through analyzing the interruptions that appear in the same-sex multi-party conversations. These are the findings. Women tend to use adjustment type interruptions such as confirmation, repair or related questions more than men. These interruptions work to show the listener's interest toward the topic which the speaker presents, and to involve them in the conversation to share and develop the topics together. Men tend to use the independence type interruption such as summary, topic development, and topic change more than women. These interruptions show the difference in the levels of the speaker and listener and levels of independence and superiority. In conversation men tend to make much of presenting and developing the topics by themselves. Contrary to the above, most frequently, rapport type interruptions such as agreement and understanding which encourages the speaker and contributes to solidarity are used by both Japanese women and men. There is almost no difference in the frequency in use.
著者
神藤 猛
出版者
横浜国立大学
雑誌
技術マネジメント研究 (ISSN:13473042)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.28-39, 2004

ハイパーゲームは、複雑な状況に関与する意思決定者の知覚、主観を考慮すると、ゲームの前提が変わり、その結果、均衡点が異なってくることを明らかにする、ゲーム理論を基礎に考案された分析枠組みである。通常のゲームでは、参加者は全て同じゲームを「同じように」見ていると仮定するのに対し、ハイパーゲームでは、強い相互作用のある同一の意思決定状況を異なって知覚するような場合を取り扱う。これにより現実のコンフリクトの強い錯綜した状況についても、実際的で有効な均衡解を得る意思決定分析が可能になる。本稿では、冷戦時代、キューバへのソ連の核ミサイル配備に端を発するキューバ危機を取り上げ、新たに確認された資料を基に、核戦争の危機による極度の緊張と不正確な情報から、政策決定者の合理性の機能の幅が狭められ、主観的判断が意思決定の中心となりがちであった、当時の錯綜した危機管理の状況をハイパーゲームを通して分析する。特に、相互に危機の回避を希求しながら、自らを守ろうとする力の増強が、この行動から自身を守ろうとする相手の力の増強を招き、その結果、逆に自らの力が相対的に低下し相互に緊張を高めてしまう、危機管理のジレンマとその形成のメカニズムについて検討する。
著者
坪井 孝夫 小川 輝繁 宇高 義郎 三宅 淳巳 石井 一洋
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

炉心溶融時に生ずる水素に起因するデトネーションに関して、3年間に以下の研究成果を得た。(1)炉心溶融時の雰囲気中に存在する水蒸気がデトネーションへの遷移(DDT)に及ぼす影響を実験的に調査するために、水蒸気濃度を0%から4-5%へと変化させた結果、全長13mのデトネーション管では3-8%の水蒸気を含む混合気ではDDTが生じなかった。実験条件によりこの限界は変化した。衝撃波管を用いた実験では、DDTが生ずるまでの誘導時間は、水蒸気濃度と初期温度に強く依存した。(2)局部的に混合気濃度が異なる場合、すす膜観測より、通常のすす膜構造と異なる規則的模様が観測され、複数の燃焼形態か混在することが観察された。(3)生じたデトネーションが構造物間の狭い空間を伝播する際の挙動については、間隙長一定の場合に、デトネーションのセルサイズが同一であっても混合気の組成によって伝播形態が大きく異なった。さらに混合気の組成(当量比、窒素およびアルゴン希釈割合)を大きく変化させた場合は、同一のセルサイズに対しては水素過剰混合気の方が速度欠損が大きかった。同一希釈量では、窒素希釈の方がアルゴン希釈よりも間隙内速度欠損が大きかった。(4)デトネーション管端にステンレスチューブを複数本最密になるよう挿入し、チューブ内径および長さがDDT過程に及ぼす影響について調べた結果、チューブの挿入によりDDT距離が大幅に短縮された。本研究の遂行にあたり、石井一洋、三宅淳巳、坪井孝夫と同行の大学院生がアーヘン工科大学を訪れ、アーヘン大学のオリビエ教授、シュミット助手、ビークリング助手、グレーニッヒ教授を招聘し、研究打ち合わせ並びに共同実験を行った。
著者
大宮 美智枝 落合 優
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学教育人間科学部紀要. I, 教育科学 (ISSN:13444611)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-14, 2005-02-28

本研究は、学校教育における「いのちの教育」の有効性とその実践方法を検討するものである。筆者が提唱する「いのちの教育」とは、人とのかかわりの中から、かかわりを肯定的に捉えライフスキルを養う健康教育をさす。第一報では、高校生の対人認知の実情を捉えるため「高校生のかかわり尺度」を開発した。Rosenberg の自尊感情尺度から「高校生のかかわり尺度」が自尊感情の説明変数となることが検証でき、人とのかかわりから学習を進め自尊感情の高揚を目的とする「いのちを考える」授業は、その尺度を活用し有効性を明らかにすることができた。具体的には、自尊感情に関連しては家族との関係性が有意に高く、授業は家族のいのち・他者のいのちに焦点を置いて考えさせることの有効性が示された点である。しかし、実際の教育現場では、友人の評価を重要視する生徒の動向を目の当たりしている。高校生の友人の認知と家族とのかかわりの関係性、及び授業の方向性をさらに検討するため、追加調査を行い検討を行った。分析の結果、「高校生かかわりの尺度3」では、前回の調査を概ね支持する結果となり、内的整合性がみられる16因子 (74項目) が抽出できた。また、肯定的な自尊感情とは、家族のかかわりが決定要因となる点については前回の結果を支持した。今回の調査では、自分の存在観について否定的な者は、学内友人が否定的なかかわりとの関係性があることが示唆された。今後に展開する「いのちの学習」では、友人とのかかわりに注目しがちなかかわりを、広い視野で捉えられるような支援と、家族や周囲のいのちに焦点をあてたカリキュラムを充実させると共に、ライフスキルを獲得できるようなかかわり合いの場としての機能が重要であると考えられた。
著者
白川 真一
出版者
横浜国立大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本年度は,当初の研究計画通り,我々が先に提案した進化計算によるフロクラムの自動生成手法の拡張と実問題への応用を行った.まず,先に我々が提案したグラフ構造をプログラムの表現形式とする自動プログラミング手法であるGraph Structured Program Evolution(GRAPE)の拡張を行った.GRAPEを用いて探索空間を探索するエージェントの行動プログラムを自動生成することで,探索アルゴリズムの獲得を行う方法を提案した.提案手法を用いて関数最適化問題のベンチマーク関数とテンプレートマッチング,探索空間が動的に変化する問題に対して探索アルゴリズムの獲得実験を行った.提案手法によって構築された探索アルゴリズムは,従来提案されている探索アルゴリズムと比較して良好な結果を示すものであった.この成果によって,従来は問題に合わせて人が試行錯誤的に開発していた探索アルゴリズムを自動的に生成することができるようになると考えられる.次に,画像変換部を含む画像分類アルゴリズムの自動構築手法であるGenetic Image Network for Image Classification (GIN-IC)の拡張を行った.通常,画像分類は「画像の前処理」,「特徴量抽出」,「分類」の3つのフェーズから構成される.それぞれのフェーズについて様々な研究が行われているが.GIN-ICでは「画像変換部」,「特徴量抽出部」,「演算部」から構成される一連の画像分類アルゴリズムを全自動で構築する点に特徴がある.GIN-ICでは画像変換部をもつことによって,画像を分類し易いかたちに変換することが可能となる.本年度はこのGIN-ICを1つの弱識別器として扱い,アンサンブル学習法を利用してGIN-ICを複数組み合わせることで分類精度の向上を図った.
著者
大野 かおる レービガー ハンネス 野口 良史 石井 聡
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

オリゴフェニレンビニレンをアンテナとしてZnフタロシアニンをコアとするπ共役デンドリマーとC_60の分子接合系で光捕集電荷分離機構が発現することをTDDFTダイナミクス・シミュレーションにより明らかにした。また、1次元ピーナッツ型フラーレンポリマーの構造と電子状態の関係も調べ、カーボンナノチューブ内に直線分子が自発的に内包されることを示し、化学反応のシミュレーションや光吸収スペクトル計算も行った。
著者
小池 文人
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

ニホンジカの増加により,北海道から九州までの奥山から里山に至るさまざまな地域で植生が変化しつつある.シカが少ない状態でも好まれて食害される植物と,被食圧が高まった場合のみ被食される種が存在する.このような選択的な被食は植物の種どうしの競争関係に影響を与え植生が変化する.この研究ではシカの嗜好性も植物種の種特性のひとつとして取り入れることにより,極相の植物群集をアセンブリールールで予測した.
著者
筆保 弘徳
出版者
横浜国立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

台風発生メカニズムの全容解明を目的とし、2種類の数値モデルを用いて、複数の台風発生事例の解析と感度実験を蓄積することで、研究代表者が提案する「段階式台風発生プロセス」仮説の検証を行った。まず、全球雲解像モデルで再現された複数の台風発生事例を解析し、仮説と同様の発生メカニズムを確認した。さらに、理想台風モデルで再現された台風に収支解析と診断を行い、システムスケール発達プロセスの定量的な理解を得た。
著者
チャールズ ウィズ
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

仮想現実環境を使った迷路をナビゲートするプログラミング・ロボットは科学的推論を教えるのに有効ではないことが判明した。ロボットがどのように機能したか断定することを参加者に要求するタスクは仮説構成および保証の著しくより高い数値が検出された。ブルームのデジタル分類学は科学的学習の為の評価基準の基礎として使うべきであろう。
著者
河村 篤男 藤本 博志 藤本 康孝 下野 誠通
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

本研究の成果の特徴は次の2点に集約される。(1)SAZZチョッパのトポロジーで、50kW出力、電力密度100kw/〓を実現した。(2)可変速駆動系システムに直列チョッパを導入する時の省エネ効果は、そのシステム構成によって幅がある。特に、電気自動車に限れば、25kw試験装置において直列チョッパの高電力密度化、軽量化により、JC08モード走行において3%以上の省エネ効果が確認された。さらに、チョッパの軽量化と直流電圧の選択によっては、10%程度の省エネの可能性が示された。
著者
久木 幸男
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学教育紀要 (ISSN:05135656)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-22, 1972-10-02

Shinbukkyoto Doshikai (New Buddhists Fellowship), founded by Koyo Sakaino et al. in 1899, was one of the unique Buddhist groups in the 20th century. Standing on their ground of Buddhist pantheism, free studies in religions, rationalism, and realistic idealism, New Buddhists aimed at the reformation of old Buddhism which had yielded under the pressure of Tenno System. They also advocated social improvement, argued the social problems, and criticized radically the educational affairs of their times, namely -"Tetsugakukan College" Affair, the Bribery Scandal Concerning Textbook Adoption (1902~03), "The Instructions about Students Morals" issued by Minister of Education (1906), and The Revision of The Japanese History Textbook (1911). Through the radical criticism, they could bring light to the defects and contradictions of the educational structure of Tenno System, because those educational affairs mentioned above were nothing but the disclosures of the contradictions of Tenno System. But their criticism was mainly focussed upon absolutism, or the older side of Tenno System, the new, capitalistic, and imperialistic side of which was beyond the scope of their criticism. After all, New Buddhists were no more than the conscientious critics of the educational structure of Tenno System.