著者
森 龍太 今井 海里 大野 栄治 森杉 雅史
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.I_31-I_41, 2014

日本では,1992年にUNESCOの世界遺産条約を締約した後,2013年末までに17件が世界遺産リストに登録されている.そのうち,白神山地はそこに広がるブナの原生的自然林およびそれに付随する公益的機能によって世界自然遺産に登録されているが,そのブナが温暖化の進行により衰退の危機に瀕している.もし世界遺産登録後のモニタリングにより顕著な普遍的価値を失っていると判断されると,世界遺産リストから抹消されることとなる.本研究では,温暖化による世界自然遺産への影響として白神山地の世界遺産登録抹消を想定し,それによる白神山地観光訪問への影響を分析した.その際,旅行費用法に基づく仮想行動法を用いて,白神山地のレクリエーション価値の変化を推計した.
著者
鈴木 高二朗 永井 紀彦 柳嶋 慎一 久高 将信 小川 路加
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.129-133, 2008 (Released:2010-08-25)
参考文献数
8

Ocean wind is larger and more suitable for wind farm than inland wind. Recently, ocean wind farm has been constructed in Europe using 5MW wind power facility. Japan is surrounded by ocean and seems to be suitable for construction of ocean wind farm. However, the amount of the shallow and low wave energy area for ocean wind farm is limited except semi-enclosed bay like Tokyo bay.When we see Tokyo bay, shallow area (shallow more than 15m) is located north of Futtsu Point in Chiba prefecture. Such a shallow area is near to urban area, so the construction cost seems to be lower. In this paper, feasibility study on the ocean wind farm north of futtsu point in Tokyo bay is done compared with the other coasts of Japan.
著者
小笠原 敏記 佐々木 信也 堺 茂樹 古川 隆
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.1346-1350, 2006
被引用文献数
1

ワークショップ (WS) を通して, 避難上の問題点を明確にし, その対策案に基づいた行動計画を実施するまでの過程を報告して, 自主防災力の意識向上に対するWS効果を検討する. さらに, アンケート調査より平成15年十勝沖地震と平成17年11月の三陸沖の地震で発令された津波注意報に伴う避難の実態を明確にし, 同時に避難行動に及ぼすWSの影響も明らかにする. その結果, 視覚的に理解し易い情報・資料の提供や, 計画を立て実際に歩くという行為, 同じ問題を参加者で考えて行動に移すことができる場がワークショップの重要な役割と言える. しかし, 避難行動の意識向上にWS効果が見られたにも関わらず, 避難行動に及ばない実状が明白となった.
著者
横山 秀史 永田 茂 山崎 文雄 片山 恒雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.450, pp.181-187, 1992-07-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
20

緊急時の人間行動を定量化するための指標として, 動線のフラクタル次元を用いることを提案し, 迷路を用いた被験者実験の結果と, 過去の火災事例に適用して有用性を検討した. その結果, フラクタル次元が, 脱出時間, 歩行距離, 行動範囲などで評価できない人間行動の複雑さの度合を定量的に表していることがわかった.
著者
草柳 俊二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.281-292, 2004
被引用文献数
1

建設技術者 (Civil Engineels) が担うべき機能は, 国民にとってどのような社会資本整備が必要かを見出してゆくこと, 建設技術の開発・革新, これら二つの機能を有効に結び付ける機能, マネジメントであると考えられる.戦後復興, 急速な経済発展基盤整備といった状況下で, 我が国の建設技術者は技術開発・革新の機能向上に傾注し, 他の二機能に対する認識が希薄であった.建設産業への国民の疑念に対して, 建設技術者が明確な意見を発することができにない理由は, 自身の担うべき機能を狭めてしまった結果ではないか.国民の信頼に応え, 国際化等の社会変化に対応してゆく建設技術者が求められており, 建設マネジメント教育はその鍵と考えられる.我が国の実態に即した建設マネジメント教育に必要なプログラムの構築が求められている.
著者
日野 明日香 清野 聡子 釘宮 浩三
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境システム研究論文集 (ISSN:13459597)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.29-36, 2006-10-10 (Released:2010-06-04)
参考文献数
15

現在, 沿岸域には多種多様なニーズが寄せられ, その利用は多元化している. 沿岸域の自然環境は, 微妙なバランスのもとに成立しているため, 持続可能な利活用を実現するためには, 管理や環境への配慮を個別活動ごとに行うだけでは不十分であり, 複数の問題へ配慮した統合的沿岸域管理 (ICM) を実現することが必要である. 大分県杵築市では, 守江湾に生息するカブトガニの保護に特化した活動から, ICMを目指した守江湾会議の設立へと地域の取り組みを展開させることに成功した. このような杵築市の経験は, 沿岸域管理の実現を考えている他の地域にとって, 参考になると考えられる. そこで, 本論文では, カブトガニ保護から守江湾会議設立までの経緯を整理し, その過程で重要な役割を果たした要因を分析した.
著者
五島 寧
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.1-14, 1994-06-09 (Released:2010-06-15)
参考文献数
59
被引用文献数
2 1

The purpose of this paper is to analyze the construction of street network in HEIJO (PYONGYANG; at present) between 1910-1945 under Japanese rule. HEIJO was one of the most important and traditional city through Korean history, for the capital city of PYONG-AN-DO in Lee Dynasty Era, or HEIAN-NANDO in Japanese Colonial Era. The following characteristics have been clarified.(1) Street network under Japanese Colonial Era, had been constructed without utilizing the traditional street network from Lee Dynasty Era.(2) The construction had not been so positive in comparison with that in KEIJO (SEOUL; at present).(3) The construction had been related to laying tracks of streetcar.
著者
安達 實 室 譲 前川 秀和 小堀 為雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.279-284, 2001-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
11

明治維新後の城下町金沢において、藩政期から架かっていた浅野川大橋と犀川大橋はともに北国街道の重要な橋であった。大正期にそれぞれコンクリートアーチ橋と鋼トラス橋になったが、それまでは木橋であった。明治期のこの木橋について、これまで写真や新聞記事でしかその概要を知ることはできず、木橋構造の詳細を記したものはなかった。今回その資料の一部を見る機会があったので紹介したい。
著者
増渕 文男 安達 万里子
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.511-516, 1995-06-09 (Released:2010-06-15)
参考文献数
14

我が国では横断歩道橋が出現してから30年以上を経ており、架け替えなとによる新たな時代を迎えようとしている。しかし、横断歩道橋の変遷についてはまだ不明な部分が多く、研究を必要としている。本報は全国統一の設計基準が整備される以前の、昭和30年代に建設された横断歩道橋についての調査研究をおこなった。岐阜市では昭和37年から3年間で19橋を建設しており、先駆的な存在であった。しかし、その詳細は不明な点が多く、そのため構造形式や建設背景を調べた。また、比較事例として東京オリンピック開催時に多数の歩道橋を建設した東京都と、新設された国道43号線上に歩道橋を架けた兵庫県を対象とした。その結果、岐阜市においては実行力のある市長によって通学児童生徒の保護を目的として建設を進めていた。東京都と兵庫県においては、交通の円滑化を目的として短期間に建設されていた。岐阜市の場合はコンパクトな構造で現在も使用されており、構造形式及び意匠は優れたもので貴重な歩道橋が多数あった。当時は各都市独自で設計の基準を作成し、歩道橋として独特な構造形式をしていた。そして建設費削減及び、工事期間短縮のため標準化が行われていた。標準形式には岐阜市においてはトラス、東京都は単径間ラーメン、兵庫県は2径間ラーメンが採用されていた。
著者
西形 達明 西田 一彦 玉野 富雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.69-74, 2002-05-15 (Released:2010-06-15)
参考文献数
6

我が国の古墳内部の石室は歴史的情報の宝庫とも言うべきものであり, 古墳盛土とともに現在もいたる所で精力的な調査がなされている. その中で石室構造はその歴史的情報の他に, 石組み構造としての地盤工学的に重要な情報も数多く有している. とくに, 上部の古墳盛土重量を支持する石室の力学的構造とその安定性について考察することは, 石室の維持補修に対しても貴重な資料を与えるものと考えられる, そこで, 本研究では石室の石組み構造と安定性について, 個別要素法を用いて基礎的な解析を行った結果について報告する.
著者
矢吹 信喜 町中 啓樹
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木情報利用技術論文集 (ISSN:13491040)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.87-94, 2005

我々は, 以前から鋼桁橋を対象としたプロダクトモデルの構築と, ヴァーチャルリアリティ技術を用いた鋼桁橋の設計システム (VR-CAD) の開発を行っている. 以前構築した鋼桁橋のプロダクトモデルは, フランジやウェブ等の各要素をオブジェクトとして定義できないことや接合に関する情報を定義できないという問題があった. また, VR-CADにおいては, マウス操作による部材の選択や, 視点移動ができず操作性に問題があった. 本研究では, これらの問題を改善するために鋼桁橋のプロダクトモデルの再構築を行い, VR-CADをJava 3Dを用いて開発することで操作性の向上を図った. さらに, VR-CADの視覚的効果に関するアンケート調査を行った.
著者
山本 吉道 河合 恭平 高野 哲男
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1339-1344, 2008 (Released:2010-08-25)
参考文献数
21
被引用文献数
2 2

In this research, the Ishikawa-ken area of Kaetsu coastal zone and Enshu-nada coastal zone are selected as the coastal zone where a large-scale sandy beach is left, and sedimentation control of those zones is examined in order to recover the continuity of overall movement of earth and sand, and the following plans are proposed:1) An efficient countermeasure based on sand recycling by shipping and natural carrying system due to waves and currents in the Ishikawa-ken area of Kaetsu coastal zone.2) An effective countermeasure based on natural carrying power due to Tenryu river flow and a sand bypass by trucking for short distance in Enshu-nada coastal zone.
著者
田中 尚人 川崎 雅史 亀山 泰典
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.385-391, 2004-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
34
被引用文献数
1 1

本研究では, 明治初期から昭和戦前期までの近代化プロセスにおいて, 鉄道及び電気軌道によって支えられた都市形成の過程を実証的に分析した. 都市骨格を形成する鉄道・軌道網と, 都市活動の触媒装置として機能する都市施設の発達プロセスに焦点を当て, これらの関連性について考察を行った. 都市施設配置の変遷を分析し都市活動を考慮することにより, 近代京都の都市計画では, 郊外部が「風致」のための空間として認識されていたこと, また直接的な都市部への鉄道の乗り入れは見られず電気軌道網が人々の足となり都市施設立地が進んだことが特徴的であり, 郊外部における「観光」という都市活動を含む都市文化の形成に役立ったことが分かった.
著者
小野 一良
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1957, no.47, pp.52-59, 1957-08-31 (Released:2010-08-24)
参考文献数
14

This paper deals with estimations and experiments on the lateral forces imposed on the turnout curve by 2-10-4 type locomotive. These estimations and experiments show that(a) the pony truck (when the locomotive is running forwards) or the bogie truck (when running backwards) takes the extreme position of its side play, (b) the flange of the leading wheel is in contact with the outer rail of the turnout curve and the great lateral force acts on the rail head, (c) when running forwards, the wheel load of the pony truck on the inner rail is reduced by the lateral force, and the wheel is in risk of derailment when it runs against guard rail of the turnout, (d) when running backwards, the leading wheel of the bogie truck is in risk of derailment by rolling over the outer rail of the turnout curve, (e) the flange of the driving wheel near the centre of friction is in contact with the inner rail and the great lateral force is imposed on the rail.
著者
喜多 秀行 谷本 圭志 福山 敬
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.737, pp.147-157, 2003-07-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
15
被引用文献数
2

個人間での意思決定に基づく個人の選択行動を分析する道具としてゲーム理論がある. ゲームを用いてある現象の再現を試みる場合には, 利得を正確に与える必要がある. しかし, ゲームの分析者は利得を観測しえないため, これをどのように推定するかが問題となる. 一方で, ゲームの結果は分析者によって観測可能である. そこで本研究では, 同一の利得関数をもつプレイヤーによって行われる2人ゲームを複数回観測した結果を用いて利得の構造を逆解析する方法を提案する. その際, 離散選択モデルをベースとし, 最尤推定法を用いることで利得を推定しうることを示す.
著者
滑川 達
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.105-110, 2005-10-31 (Released:2010-06-04)
参考文献数
2
被引用文献数
2 2

本稿では、本研究がこれまで構築してきたGAによるスケジューリングアルゴリズムに対し、投入資源量決定問題および確率的スケジューリング問題のための検討ツールとして拡張を行った。2つの問題の例題分析を通して、本アルゴリズムが投入資源量の多少に影響を受けることなく、常に安定して非劣解の可能性の高い効率的フロンティアが求められる検討ツールとなり得る可能性が高いことが明らかとなった。
著者
鈴木 春菜 藤井 聡
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.357-362, 2008-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
19
被引用文献数
14 17

地域愛着のインパクトについての研究はこれまで, 主として環境心理学をはじめとする他領域の中で各種の分析が進められてきたため, 土木計画に直接かかわる諸変数に対する地域愛着の影響は, 十分に検討されているとは言い難いものであった. 本研究では, このような背景のもと, 地域愛着と地域への協力行動をはじめとする土木計画にかかわる諸変数との間の統計的関係を質問紙調査の結果をもとに分析した. その結果, 地域愛着が高い人ほど, 町内会活動やまちづくり活動などの地域への活動に熱心で, 行政を信頼する傾向が示された.
著者
浅井 章治 村瀬 勝美 社本 英 水野 孝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.319-325, 1991-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
4

納屋橋は、名古屋市の中心部を南北に流れる堀川に架かる橋長27m.幅員30mの鋼桁橋である。この橋は慶長15年(1610年)の名古屋の誕生と同時に架けられ、以後数次にわたる改築を経て現在の姿になっている。380年間ひたすら名古屋のまちの発展を支えてきた納屋橋は、明治43年から大正2年にかけての改築で、それまでの木橋から近代的な鋼アーチ橋に生れかわり、花崗岩の重厚な親柱や郷土三英傑の家紋を配した鋳物の高欄、橋の中央部に設けられたバルコニーなど、当時の社会情勢を反映した豪華なものであった。当時の名古屋市民は、この新しい橋が誕生したことを歓迎し、橋の開通式には多数の市民が参加したと記録されている。以後、この橋は名古屋のメインストリートである広小路通りとともに市民に親しまれ、周囲の街の発展にも大いに貢献してきた。橋梁景観という言葉が目新しかった昭和50年代初期に、納屋橋が当時の幅員21.8mから都市計画幅員である30mに改築されることになったが、この橋の歴史が橋の修景に大きなインパクトを与える事になった。橋梁形式はアーチから桁橋になったが、外見上はアーチ形式の飾り桁の採用や高欄の修復、親柱の復元等、明治から大正にかけて改築された当時の姿をほぼそのまま再現したものであるが、これからの橋梁景観の整備に一つの指針を与えるものである。現在の納屋橋を歴史という観点から再評価してみると、(1)技術・素材・意匠などにおいて、時代の節目を伝える土木文化財、(2)名古屋のまちの歴史を伝える記念碑であるという事ができる。また、景観整備という観点からは、(3)整備の一手法として復元の在り方を示す、(4)明治の情緒を今に伝える橋であるということができる。名古屋の堀川には納屋橋の架設と同時に六橋が架けられたが、これらの修景についても以上の経験が生かされるとともに、今後に計画されている堀川の環境整備や周辺の都市景観の整備にも生かされることが期待される。
著者
柳本 彰仁 池田 清宏 赤松 隆 河野 達仁 八巻 俊二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.191-196, 2007-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
7
被引用文献数
1

輸送費の変化による工業の都市集積現象のメカニズムを表現したKrugmanの提案したモデルは, 複数の均衡解を持つことが知られている. しかし, 地域 (都市) 数が2と3の場合については, その特性に関する多くの分析がなされているものの, 都市数が更に増加した場合における輸送費変化による人口の空間的 (地域・都市間) 集積・分散パターンの分析に関しては十分な知見が得られていない. そこで, 本論文では, Krugmanモデルを円周上に位置する同一の人口を持つ多都市モデルへと拡張し, 計算分岐理論による数値解析法により, その可能な解を網羅的に求め, その適用可能性を示す.
著者
小浜 靖郎 内田 昭博 茅野 浩一 山本 和義 大塚 正幸
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
トンネル工学研究発表会論文・報告集 (ISSN:18849091)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.331-336, 1995-11-13 (Released:2011-06-27)
参考文献数
3

Miharasi tunnel located near the port Yokohama, is one of the typical OLD URBAN tunnel that needed reconstruction because of it's change to out of date from the recent traffic. However, for the sake of the geological conditions, the situation was hard to maintain the traffics during construction works. After various comparative examinations, a twin (couple) tunnel plan was successfully adopted with complicated constructive sequences. The total data obtained by long term and careful examination with the twin tunnelling, as well as the whole planning, would brought useful suggestion for another similar following plan.