著者
山田 利昭 堀野 修 佐本 四郎
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学雑誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.191-196, 1979
被引用文献数
1

イネ白菜枯病抵抗性遺伝子源の探索を目的として,日本在来稲34品種に日本産のイネ白菜枯病菌I~V群菌を接種し,抵抗性検定を行ったところ,新たに15品種の早稲愛国群品種が見いだされた。このことから日本在来稲の中にも,早稲愛国3号以外に,相当数の早稲愛国群品種が存在することがわかった。また,それら15品種のうち,とくにゴマシラズは本群品種を侵すlVおよびV群菌に対して強い量的抵抗性を示す品種であり,今後の本病抵抗性育種素材として有望と考えられた。一方,上記工5品種の玄米性状についてみると,15品種のうち12品種が儒性,3品種が綾性であり・濡性品種が大半を占めた。また,これら品種の水陸稲の別についてみると,13品種が水稲,2品種が陸稲であり,水稲儒性品種の多いのが特徴的であった。
著者
佐々木 武彦 阿部 眞三 松永 和久 岡本 栄治 永野 邦明 丹野 耕一 千葉 芳則 狩野 篤 植松 克彦
出版者
宮城県古川農業試験場
雑誌
宮城県古川農業試験場研究報告 (ISSN:09172904)
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-17, 1994-03

宮城県古川農業試験場において、コシヒカリと初星の交配組合せから粳種の耐倒伏性極強・食味極良の新品種「ひとめぼれを育成した。本品種は東北中南部では中生の晩で、草型は偏穂数型である。耐倒伏性はやや弱、いもち病真性抵抗性推定遺伝子型はPi-i型で、圃場抵抗性は葉いもちにはやや弱、穂いもちには中、障害型耐冷性は極強である。玄米品質、食味は極めて良好でササニシキに優る。適地は東北地方中南部の平坦部、関東以西の早期栽培地帯及び温暖地、暖地の高冷地である。1991年に岩手、宮城、福島の各県で奨励品種に採用され、1992年には千葉、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡、大分の各県で、1993年には鳥取県でそれぞれ奨励品種に採用された。
著者
香山俊秋 橋爪厚 伊藤隆二
巻号頁・発行日
no.16, pp.131-148, 1972 (Released:2011-09-30)

1 0 0 0 IR 夢野久作論

著者
井原 浩美
出版者
比治山女子短期大学国文学会
雑誌
たまゆら
巻号頁・発行日
no.13, pp.39-51, 1981-10
著者
石坂 勇人 水嶋 優太 阿久津 瑞季 秋山 純和 千田 雅之 久保 晃 丸山 仁司
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.461-467, 2016 (Released:2016-07-06)
参考文献数
17

〔目的〕肺癌切除術前後の6分間歩行試験(6MWT)の変化と歩行距離を規定する因子を明らかにすることを目的とした.〔対象〕肺癌切除術を施行した57名を対象とした.〔方法〕術前後で6MWT,呼吸機能検査,膝伸展筋力を測定した.6MWTを従属変数とした重回帰分析を用いた.〔結果〕歩行距離は術後で有意な低下が認められた.術前6MWTの重回帰分析では,最高PR,安静時PR,年齢,%VC,安静時呼吸困難感,膝伸展筋力を独立変数とする有意な変数が得られた.術後6MWTは,年齢,歩行後SBP,%VC,最高PR,安静時呼吸困難感を独立変数とする有意な変数が得られた.〔結語〕術前6MWTには心拍予備能力,術後6MWTには心拍出量が関与し,術前後ともに年齢,%VCの影響を受けた.
著者
林 邦彦
出版者
一般社団法人 レギュラトリーサイエンス学会
雑誌
レギュラトリーサイエンス学会誌 (ISSN:21857113)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.197-203, 2017 (Released:2017-09-30)
参考文献数
12
被引用文献数
2

従来から, 治療法の評価では, ランダム化比較試験 (RCT) が最も適切な研究デザインとして用いられてきた. しかしながら, 難病, 希少疾患, 医療機器, 手術などの領域では, 疾患の重篤性や対象患者数の限界のために, 通常のRCTによる治療法開発が困難なことが多い. また, すでに社会で広く使用されている治療法についてRCTを実施すると, 研究対象集団が偏り, 結果の一般化が困難な外的妥当性に劣る研究となってしまうこともある. そこで, RCTの反対命題として, リアルワールドデータを用いた研究の重要性が再認識されている. 治療法開発においてリアルワールドデータの特徴と利用の注意点とともに, RCTとリアルワールドデータ研究との統合命題的な新たな研究デザインについても述べる.
著者
熱海 明 青柳 澄 小野 精美 鈴木 武 鈴木 肇 栗原 幸一 西塚 胞喜 岡 英彦 二戸 源治 梅沢 長一 木村 広 安孫子 淳一 高梨 勝広 山口 正志 丹羽 与英 中村 春夫 高槻 和雄 遠藤 厳 岡田 昌吉 佐藤 幸雄 東海林 喜助 斯波 八郎 奥山 繁雄 五十嵐 茂 斎藤 安司 菊地 正逸 槙 千秋
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.17, no.10, pp.521-526,539, 1964-10-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
22

A total of 244 persons were reported officially to be involved in an outbreak of food poisoning possibly attributed to whale-meat bacon in Yamagata and its neighboring areas in Yamagata Prefecture at the end of August. One fatal case occurred in the city of Yamagata.The period of incubation was 12 to 21 hours in most cases. The main symptoms consisted of fever, stomachache, vomiting, and diarrhea and were almost identical with those of food poisoning known to be caused by enteritis vibriones.The incriminated food was whale-meat bacon, which had been eaten without being cooked. The same food as this, in raw state, was given per os to mice and cats without any ill effect. Bacteriological examination failed to detect any known pathogenic organisms, except staphylococci, or such enteritis vibriones as identical with those of the known serotype.Enteritis vibrio O-2 (“E” by Agatsuma's classification) was detected from 19 (76%) of 25 fecal specimens collected from the patients involved. Staphylococcus and Proteus were also detected from these specimens. Most of the staphylococci isolated from the whale-meat bacon, and the fecal specimens were coagulase-positive.All the strains of enteritis vibriones isolated from the fecal specimens were pathogenic for mice. So were three strains of these organisms isolated from the whale-meat bacon.
著者
石田 和之 佐藤 弘
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 = Japanese journal of oriental medicine (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.635-639, 2009-11-20
参考文献数
19
被引用文献数
1

症例は8歳と7歳の兄弟。主訴は夜尿症。二人とも幼少期より毎晩夜尿があり,現在まで紙オムツを付けて寝ている。そのうち治るだろうと様子を見ていたが,改善の兆しがないため当研究所を受診した。家族歴として兄弟の父親も小児期に夜尿があり,12歳まで続いていた。診察所見では兄は腹直筋が緊張し非常にくすぐったがり屋であったが,弟には特記すべき所見は無かった。兄は柴胡桂枝湯エキスで,弟は葛根湯エキスにて治療を開始した。しかし,明らかな効果がなかったため12週目から兄弟に六味丸エキスを追加した。併用開始後,兄は14週間で,弟は10週間で夜尿が改善し始め,それぞれ20週,28週で夜尿がほぼ完治した。<br>経過からは六味丸の治療効果が推測されるが,二人とも夜尿以外には大きな問題はなく,腎虚を疑わせる所見はなかった。しかしながら,父親・兄弟ともに同様の夜尿であったことから,先天の気(腎気)の問題が疑われた。
著者
清水 美智子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.71-83, 1962 (Released:2010-07-16)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

1) To testify Vinacke's hypothesis which assumed the parallel relationship between intelligence and conceptualization, six groups of feeble-minded children (IQ<80) graded in MA (4:0-9:0) were chosen as the subjects for the classification task of 20 picture-cards each representing some familiar object (e.g. an automobile) and the result was compared with that of the previous experiment in the same condition but in normal children (90<IQ<110) as subjects.2) The responses of the chidren were, by the qualitative examination of the classification and the verbal expression of the classifying principle by the suject, divided into six categrories of which those belonged to the preconceptual stages were analyzed further.3) The increase of the responses in the conceptual level with MA, was confirmed and the result was statistically significant, and, as to this tendency, there was no statical difference between the normal and the feeble-minded. Moreover, the successive order in which the various preconceptual responses became dominant with ascending MA, showed remarkable correspondence in both the normal and the feeble-minded group, suggesting a general developmental stages of the conceptualization.4) Meanwhile the comparison with the normal in the weight of the various preconceptual response categories disclosed some qualitative characteristics of the feebleminded which were not identified by MA as the quantitative, statistical concept; e.g. their stand still mental state, their primitive mentality in contrast to higher CA, and the dominancy of the mechanical verbal habit unsupported by the proper conceptualization.
著者
天野 正 小柳 俊一 奥野 義隆 金川 千尋
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.94-104, 2010-03-20
参考文献数
9

塩ビ樹脂(poly(vinyl chloride), PVC)製造における最重要の環境対策である,塩ビ樹脂スラリー中の未反応残留モノマーを除去・回収する脱モノマー塔について検討した.環境影響の更なる低減と生産性および塩ビ樹脂の品質(焼け異物の発生防止と樹脂着色性の抑制)の両立を目指して,シーブトレイを用いたカウンターフロー方式の脱モノマー塔を選択し,塔の安定動作条件,脱モノマー性能を評価した.この結果を基に実機のスケールアップを行い,塩ビ樹脂処理量で35 t/hという高効率の脱モノマー塔を設計,稼動させることができた.
著者
黄 珊
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.207, 2013 (Released:2013-06-20)

製品機能の差別化が困難になった今日、製品のデザインは重要なツールとして消費者の購買行動に影響を与える。グローバル化にあたって、競争優位を築くため、企業はデザインの重要性を認識しなければならず、効率的にこのツールを使うことが非常に大事であると考えられる。また、文化は消費者の価値観、購買行動、および美意識に影響する。各国の消費者は外界の刺激を解釈するときは自らの文化、価値観に左右されるので、ほかの国の消費者と比べると、製品に対する解釈も違うであろう。グローバル環境で、異文化の消費者のニーズを満たすために、異文化の美意識を理解できることは企業には大きな意味があると考えられる。本研究は、具体的に中国人消費者が思う「日本らしさ」の特徴を明らかにする。こういう特徴を明らかにすることで、デザインの動向を把握することを可能にし、より客観的な提案を行うことができる、中国市場むけの「日本らしさ」もった製品の開発マーケティングのための施策を提案する。
著者
鈴木 志保子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.275-282, 2012 (Released:2012-12-13)
参考文献数
10
被引用文献数
1

スポーツや健康の維持・増進の現場における栄養管理は,栄養ケア・マネジメントと比較し,マネジメントの目的,期間,対象者,行動計画の有無,評価項目が異なることから,栄養ケア・マネジメントの流れのとおりに実施することができない。そこで,スポーツ栄養マネジメントを構築した。スポーツ栄養マネジメントは,目的と期間を定め,スクリーニングにより対象者を抽出し,対象者への個人サポート(個人マネジメント)を実施し,対象者全員の個人サポートの成果とともにマネジメントの評価を行うという流れである。個人サポートは,アセスメント,個人目標の設定,サポート計画立案,サポート計画の実施,モニタリング,個人評価の流れとなる。スポーツ栄養マネジメントは,2008年に北京で開催されたオリンピックにおいてソフトボール日本女子代表チームが金メダルに輝いたことから,質の高い効果的な栄養管理の実施が可能であることが評価され,スポーツや健康の維持・増進の現場における栄養管理システムとして導入されるようになった。
著者
大内 雅人
出版者
学習院大学
雑誌
学習院史学 (ISSN:02861658)
巻号頁・発行日
no.41, pp.70-83, 2003-03
著者
日本書道の会 編
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
vol.巻4, 1941