著者
山田 真美 YAMADA Mami
雑誌
お茶の水地理
巻号頁・発行日
vol.54, pp.89-91, 2015-05-30

博士学位論文「カウラ事件(1944年)の研究-捕虜の日々を生きた日本兵たちの「日常」からの再考察-(英題:Reconsidering the Cowra breakout of 1944: From the viewpoints of survived Japanese prisoners of war and their"everyday lives" in the Camp)」の要旨
著者
上原 赫 田中 誠 村田 二郎
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.70, no.9, pp.1564-1567, 1967
被引用文献数
14

アセチルアセトナト型の金属キレートによるラジカル重合開始反応を銅(II)-α-置換アセチルアセトナトのメタノールおよびジオキサン中での熱分解から検討した。EDTAによる配位子交換反応で銅(II)キレートから遊離したリガンドのUVスペクトル(λmax290mμ付近)を測定した。メタノール中で置換基の異なる3種の銅(II)キレートについて比較されたリガンドの吸収の減少速度は重合開始速度に対応した。吸収強度は加熱時間とともに単調に減少し,ついには消失した。これは1molの銅(II)キレートから2molのリガンドラジカルを生成することを示す。ジオキサン中では,リガンドラジカルがジオキサンから水素を引き抜きリガンドとなり,これが低原子価の銅と反応して銅(II)キレートを再生するところのレドックスサイクル過程が優勢であった。四塩化炭素は銅(II)キレートと反応し,リガンドラジカル,トリクロルメチルラジカルおよび塩化銅(I)を生成するために重合が加速されることがわかった。
著者
片山 訓博 大倉 三洋 山﨑 裕司 重島 晃史 酒井 寿美 栗山 裕司 稲岡 忠勝 宮﨑 登美子 柏 智之 藤本 哲也 藤原 孝之
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.357-361, 2012 (Released:2012-09-07)
参考文献数
10
被引用文献数
1

〔目的〕常圧低酸素環境における低強度運動時の呼吸循環代謝応答を測定し,エネルギー代謝に与える影響について検討した.〔対象〕健常成人男性13名.〔方法〕通常酸素濃度条件(1.0 atm,酸素濃度20.9%)と常圧低酸素条件(1.0 atm,酸素濃度14.5%)を設定した.両条件下でATポイントの70%負荷による自転車エルゴメータ運動を行った.実験中,酸素飽和度,心拍数,呼気ガスデータを測定した.〔結果〕低酸素条件では,通常酸素条件に比べ,運動時心拍数,分時換気量が有意に高値を示した.低酸素条件は,通常酸素条件に比べ,脂肪酸化率は有意に低かった.逆に,ブドウ糖酸化率は有意に高く,エネルギー代謝は亢進していた.〔結語〕常圧低酸素環境下の運動によって,糖質利用が促進される可能性が示唆された.
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1059, pp.63-70, 2011-06-27

「2003年に『Centrino』でパソコンのモバイル化を実現したように、今こそパソコンを再発明する時だ」(米Intel社 Executive Vice PresidentのSean Maloney氏)。 「2015年に出荷されるノート・パソコンのうち、約40%がARMベースのものになるだろう。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.464, 2009-01-23

●大型クレーン車の配置場所や進入経路、建材の移動経路などを画面上で検討できる。三次元モデルの表示用ソフト「オートデスク・ナビスワークス」が別途必要。●ブームの角度や伸縮の長さ、アウトリガーの張り出し幅などを、三次元モデルを動かしながら確認できる。現場の状況に合わせて、作業に適したクレーン車のスペックなどを決めることができる。
著者
北川 慎介 伊藤 暢人
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.349, pp.62-64, 2013-10

2020年、東京五輪開催が決まり、中小企業の先行きにも明るさが出ると期待を寄せる。中小企業をグローバルニッチと小規模事業者に分け、双方に合った政策を打ち出したいと語る。今回から、安倍政権の中小企業政策の方向をキーパーソンに聞いていく。
著者
中空 萌
出版者
京都大學人文科學研究所
雑誌
人文学報 = Journal of humanities (ISSN:04490274)
巻号頁・発行日
no.107, pp.159-187, 2015

本論文では,現代インドにおいてアーユルヴェーダが生物医療,代替医療,知的所有権制度 といった異なる知識制度との関連の中でその性質を定義され続けている過程を,接触領域における「翻訳」に焦点を当てながら描く。 インドにおけるアーユルヴェーダと他の知識システムの混交をめぐるこれまでの研究は,「アーユルヴェーダの根底的なパラダイムは他のシステムと接触しても不変のままである」あるいは「生物医療の導入がアーユルヴェーダの身体・人格観を根本的に変容させた」という二極的な立場に収斂していた。これらの議論は両者とも,アーユルヴェーダとその他の知識を首尾一貫した知識=治療パラダイムとして捉えている。それに対し本論文では科学人類学的アプローチに従い,知識を固定的な知識「体系」ではなく,常に生成し続けている不安定な実践と捉えた上で,異なる知識間の接触領域においていかに翻訳可能性が部分的かつ偶発的に見いだされるのか,複雑な交渉と比較の過程を照射する。 具体的には,(1)独立後にアーユルヴェーダの制度化を推進しようとしたmisra 派の知識人たちによる,生物医療概念とアーユルヴェーダの諸概念の翻訳,(2) 1980年代以降のグローバルな代替医療の潮流の中で欧米人患者を受け入れる,アーユルヴェーダ医師の実践,(3) 2000年以降,グローバルな製薬開発をめぐる動きの中でアーユルヴェーダを知的財産化しようとする「国家」研究機関の科学者たちのプロジェクトを取り上げ,それぞれ具体的な翻訳の文脈の中で,「アーユルヴェーダとは何か」がいかに立ち表れているかを素描する。それにより,アーユルヴェーダと他の知識システムとの具体的接触場面で展開している事象とは,「アーユルヴェーダ の本質の残存/喪失」といった一面的プロセス,すなわち知識間の差異の消失ではなく,翻訳可能性と不可能性の間の曖昧な領域において,新たな知識や思想,アイデンティティを生み出すものであると主張する。
著者
内山 須美子
出版者
白鴎大学
雑誌
白鴎大学論集 (ISSN:09137661)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.265-291, 2007-03
著者
益川 浩一
出版者
一般社団法人日本教育学会
雑誌
教育學研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.1-10, 2011-03-31

本稿は、現在設置されている法人公民館のひとつである岐阜県多治見市の財団法人池田町屋公民館を事例として、法人公民館の設立・運営の実態を歴史的に明らかにすることを目的とする。池田町屋公民館の設立にあたっては、1947年の政令第15号によりこれまでの区(部落会)では保有できなくなった山林等の区有財産の処理をめぐって、いわば区有財産保持・管理の「隠れみの」として法人立の公民館が設立された経緯が明らかとなった。また、戦後初期における財団法人池田町屋公民館においては、生産復興・産業指導・医療・福祉・保健・生活改善等、郷土社会の復興や人びとの生活福祉に関する活動が多彩に繰り広げられた実態が明らかとなった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経Linux (ISSN:13450182)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.67-72, 2005-01

待望のFedora Core 3が2004年11月8日(米国時間)に公開された。主な機能強化点や新機能は,コンパイラのバージョンアップ(gcc3.4の採用),最新デスクトップ環境の採用(GNOME 2.8.0とKDE 3.3.0),日本語入力環境の改善,などである。一段と使いやすくなったFedora Core 3の全体像を紹介する。
著者
金 載必
出版者
日本情報経営学会
雑誌
日本情報経営学会誌 (ISSN:18822614)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.63-70, 2015-09-02

The Internet of Things (IoT) will change the ways we live, work and play. IoT includes everything from high-tech consumer wearables such as the FitBit to home automation tools like the Nest thermostat. It encompasses monitoring tools for mining equipment and apps that help consumers monitor their appliances. IoT is the digital interactive connectivity between people, animals, devices, structures and places. IoT is the network of physical objects or "things" embedded with electronics, software, sensors and connectivity to enable it to achieve greater value and service by exchanging data with the manufacturer, operator and other connected devices. Each thing is uniquely identifiable through its embedded computing system but is able to interoperate within the existing Internet infrastructure. As ICT has progressed in products and services, so-called ICT with existing industry is fused," Convergence Industry" become important. Convergence Industry has entered a new turning point by the diffusion of IoT. IoT makes to new changes the convergence paradigm with a variety of industry and ICT by the innovation from the industry outside activated. In this paper; I explain the use case of IoT, presenting the direction of the business strategy of IoT from the perspective of Industrial Convergence.

2 0 0 0 OA みりんの発生

著者
山下 勝
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.86, no.10, pp.768-772, 1991-10-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
21
被引用文献数
1

みりんは発酵を伴わないエキス分の多い特徴を持ち, 主として料理, 食品加工等に利用される基盤のため, 一般の酒類とはやや趣をことにする。このためかそのルーツに対しては, あまり関心が払われているとは言い難い。本報は, みりんのルーツを種々の文献あるいは状況から考察した興味ある解説である。
著者
毛利 猛
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-6, 2007
被引用文献数
1

ゼミナールに関するFDは,ゼミのやり方を規格化しようとするものではない。それぞれの「教育する場」の条件によって,また,担当する教員の得手不得手によってゼミのやり方は違っていて当然である。ただし,いくらゼミのやり方が多様であることを認めるからといって,この多様性を隠れみのにして「手抜きのゼミ」が放置され,「低調なゼミ」が改善されないのは困ったことである。本研究では,ゼミ形式の授業に関するフォーマルおよびインフォーマルなFDの可能性と必要性について考察する。
著者
Franks Roger G.E. 森村 正直
出版者
THE SOCIETY OF INSTRUMENT AND CONTROL ENGINEERS
雑誌
計測 (ISSN:04500024)
巻号頁・発行日
vol.9, no.6, pp.361-364, 1959

アナログ計算機による模擬は,も早試用の時期を脱した.多くの大企業では,新設プラントの設計や構成,現存プラントの動作の解析などの問題を解くのにアナログ模擬を慣用している.<BR>もともと,アナログ計算機は軍事研究や航空関係で発展した.航空機や誘導弾の飛行動作を方程式によって解析的に解くことができることがわかったためその価値が認められたものである.これらの方程式をプログラムに組むと,アナログ計算機は,実際の航空機の動作と同じように動作する.すなわち,アナログ計算機は,検討しようとする系の動作を模擬するわけである.開発しようとしているモデルの設計や構成についての様々な新しいアイデアは,まず計算機で調査することによって,実物に直接適用したならば起らないとは限らない損害や危険などを防ぐことができる.<BR>これと同じことは,化学工業や石油工業でもいえる.これらの工業では,新しい装置や,極めて複雑な制御系統を採用してもあまり効果がないか,むしろ危険であることがあるからである.これらの場合,系統は余りに複雑なので,起動または定常動作を考察したり計算したりすることはほとんど不可能である.しかしながら,アナログ計算機は,必要な解析的な技法がすでに完全に確立されているので,まだ設計の段階にあるうちに上のような系統の動作を模擬することができる.何種類かの系統について調査を行って最良の解を見出し,さらに,なぜ他の解が悪いかという理由を定量的に出すことができる.
著者
和田 紀夫 井上 裕
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1287, pp.102-105, 2005-04-11

1985年の旧電電公社民営化から、この4月でちょうど20年を迎えた。通信再編や競争対応も重要だが、人口減こそが深刻と危機感を募らせる。顧客本位にNTTを作り替えると、決意を語る