出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.609, 2015-02-09

今後15年間で総額4兆円に上る事業が見込まれる高速道路の大規模更新・修繕市場。事業化で先陣を切る首都高速道路会社に続いて、阪神などほかの高速道路会社5社についても、実施する工事箇所や年度が明らかになってきた。
著者
玉井 啓介
雑誌
教育学論集 (ISSN:02884909)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.62-72, 2003-09
著者
佐々 学 長谷川 英男
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.305-341, 1983
被引用文献数
6 16

琉球列島の淡水域に住むユスリカについてはこれまでまったく報告がなかった。著者らは1981年12月から翌年2月にかけて, 沖繩本島, 宮古群島(池間島を含む), 石垣島の家庭ないし畜舎排水を受ける川と, 養鰻池, 溜池, エビ養殖池などを主たる対象として, これらに発生するユスリカの種類を調べた。Table 1に示す各採集地点では, 空中を群飛する成虫や発生源の近くの草むらなどに休息する成虫を捕虫網で集めることと, 幼虫の生息する水底の泥や草などを採集して研究室にもちかえり, これを水槽に入れて通気し, 成虫を羽化させたうえで標本とするという方法を併用した。この報告にはChironominae亜科のChironomini族に属する種だけについて, その同定, 分布, 形態の記載をまとめたものであるが, この族のみでも26種が区別され, うち17種は沖繩本島より, 14種は石垣島より, 13種は宮古群島より採集された。これらのうち養鰻池など富栄養化のすすんだたまり水からは13種, 下水のまざった流水からは9種(うち5種は前者と共通種), 下水のまざらない湧水や山間の渓流などからは7種(前者と共通種なし), 水の清浄な上水道の濾過池より2種, エビ養殖池をあふれた海水の溝より1種で, これら水域の水質とユスリカ各種の分布にきわめて特異的な相関がみられた。こりら26種のうち, 18種はその形態がすでにタイ, 台湾, 韓国, インドネシア, 日本本土などから報告された種の記載と一致ないし類似するため, 既知種として同定したが, 残り8種についてはその学名を保留した。今回琉球列島から見いだされた本族のユスリカには, 台湾等から報告された珍奇な構造をもつ諸種も含まれていた。しかし, 日本本土の下水溝などに圧倒的な優占種として発生しているChironomus yoshimatsui Martin et Sublette, 1972が1匹も採集されず, その代りに同じような環境の下水溝にChironomus属等の他の数種が混生していたことが注目される。
著者
ヒル パティー・スミス
出版者
日本幼稚園協會
雑誌
幼兒の教育
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.2-6, 1934-02
著者
佐藤 満
出版者
立命館大学政策科学会
雑誌
政策科学 (ISSN:09194851)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.331-350, 2012-03
著者
高橋 純一 山田 憲幸
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1257-1277, 2004 (Released:2005-03-28)
参考文献数
87
被引用文献数
9 17

誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)のバックグラウンドスペクトルには,試料やプラズマガスに起因する種々の多原子分子イオンが観測される.微量定量分析を妨害するこれらのイオンを除去する上で,質量分析計の手前にセルで囲ったイオンガイドを設け,気体分子とイオンとを衝突させる手法(collision/reaction cell)が非常に有効であることが示された.Collision/reactionガスの選択,セル内で副成するイオンの除去法,イオンの運動エネルギーの制御の仕方などにいろいろなバリエーションが見られ,少しずつ方式の異なる装置が市販されている.それらの原理,使用に際しての最適化,種々の試料への応用について概観する.試料への応用を通じて,期待される性能,あるいはその限界について紹介する.
著者
相田 美穂
出版者
広島市立大学国際学部
雑誌
広島国際研究 (ISSN:13413546)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.105-118, 2014

Fujoshi are women with enthusiastic interest in genres of fiction known as yaoi and BL ("boys love"), which express male-male romantic and sexual relationships. Fujoshi are thus a kind of devoted fan, or "otaku." This paper examines, through the perspective of gender, how representations of fujoshi have changed over the past few years, incorporating perspectives from the work of the Japanese academic and social critic Azuma Hiroki, in particular his concept of "moe" character-based consumption. Azuma makes a distinction between sexual desire situated in the genitals and "sexuality" as subjectivity. Male otaku respond to moe characters, or images in manga, animation, and in the mode of Azuma's sexual desire, while their consumption practice is what Azuma calls "database consumption," typified by "moe" characters, images with features that elicit a "moe" response of desire. Representations of fujoshi have been among consumer products constructed for male otaku.13;I aim to demonstrate that fujoshi, who are both readers and writers of fujoshi manga, work to undermine, through the fujoshi image, the gender relations in which they themselves are involved. In other words, through the fictions that they create, fujoshi protest male-oriented fictions. Through this, they also resist male otaku desires that would keep them confined within two-dimensional fantasy worlds.
著者
牧野 国義
出版者
室内環境学会
雑誌
室内環境学会誌 (ISSN:21864314)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.27-34, 2003-09-30 (Released:2012-10-29)
参考文献数
7

室内環境問題について全国の自治体における取り組みの現状を把握するために,47都道府県,11政令指定都市,23特別区における室内環境問題の健康対策と住民対策のそれぞれの担当者を対象とするアンケート調査を行い,これらの自治体を5地域にグループ化して集計した。まず,健康対策について,全国自治体の約50%が2000年度までにシックハウス対策に取り組んでいるが,その半数以上は年間50件以下で,都市型地域に集中した。化学物質過敏症対策に取り組んでいる自治体は約20%であった。実施した主な対策は,パンフレットの配布,相談・苦情を聞くこと,室内環境調査を行うことであった。対象とする主な物質は,ホルムアルデヒド,VOCで,ダニ・カビがこれに次いだ。室内環境問題への相談窓口は全国自治体の約60%が設置し,都市型の地域ほどその割合が高かった。ただし,専門家が担当せず,協力機関も室内環境学会などの専門機関が関わっていなかった。次に,住民対策では,都市型地域で相談・苦情の受付や件数が多く,現在急増していた。その内容の多くは新築や増改築による体調不調,不快臭気によるものであった。経験年数が一般に短い行政担当者の室内環境問題に関する知識は職場内伝達や書籍によるところが大きく,室内環境学会の寄与は小さかった。室内環境学会の期待される役割として,情報提供や啓蒙活動,および専門家として相談窓口になることなどが多く寄せられた。以上の結果から,室内環境学会が行政に対してより積極的にアプローチする必要性が示唆された。
著者
尾辻 義人 前田 忠 中島 哲 入江 康文 村山 忠裕 今村 一英 福岡 義雄
出版者
Japanese Society of Tropical Medicine
雑誌
Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene (ISSN:03042146)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.59-65, 1974

フィラリア症は, フィラリア性熱発作, リンパ管炎, 乳び尿, 陰嚢水腫, 象皮病等の多彩な症状を呈する疾患である。鹿児島県はバンクロフト糸状虫症の濃厚な流行地であり, 特に奄美大島地区は高度な浸淫がみられ, 1962年のフィラリア検診の結果でもMf陽性率は11.8%で, かつては多くの典型的な象皮病患者がかなりみられた。然しながら最近では典型的な象皮病をみる機会は減少しつつあり, 著者が行った鹿児島坊津町清原地区における, 1954年から1965年にいたる11年間のフィラリア有症者の追跡調査の結果をみると, 陰嚢水腫3例, 乳び尿7例の新発生をみているが, 象皮病の新発生は1例もなかった。すなわち乳び尿等は新発生があるが象皮病患者は半減していた。最近我々は, 巨大な陰茎, 陰嚢象皮病患者を経験したので報告する。症例は鹿児島県大島郡徳之島在住の44才の男性である。生来の白痴でIQは測定不能であった。生後13才迄は蚊の多い山間の家に住んでいた。14才の頃から月に1-2回熱発作があり, 30才位迄続いた。17才頃から陰茎が異常に大きくなりだして34才の時には膝位の長さになった。34才の時保健所の検診でミクロフィラリア陽性といわれ治療を受けた事がある。当科初診時, 陰茎長は恥骨上縁から58cm, 陰嚢周は76.8cm, 冠状溝周43.5cm, 亀願周50.5cmであった。陰嚢, 陰茎を合わせた重量は18.5kg (患者体重52.6kg) もあった。外尿道口は判然としなかったが, 亀頭先端に不規則にみられる溝から尿が滲みだしていた。各種の検査を行ったがEPT皮内反応が陽性であり%赤沈値中等度促進, 軽度の貧血, 尿蛋白 (+), CRP (+) の他には特に異常所見はみられなかった。
著者
Iida Noriho Nakamoto Yasunari Baba Tomohisa Nakagawa Hidetoshi Mizukoshi Eishiro Naito Makoto Mukaida Naofumi Kaneko Shuichi
出版者
American Association for Cancer Research
雑誌
Cancer Research (ISSN:00085472)
巻号頁・発行日
vol.70, no.16, pp.6556-6565, 2010-08-15

Several chemokines are used for immunotherapy against cancers because they can attract immune cells such as dendritic and cytotoxic T cells to augment immune responses. Radiofrequency ablation (RFA) is used to locally eliminate cancers such as hepatocellular carcinoma (HCC), renal cell carcinoma, and lung cancer. Because HCC often recurs even after an eradicative treatment with RFA, additional immunotherapy is necessary. We treated tumor-bearing mice by administering ECI301, an active variant of CC chemokine ligand 3, after RFA. Mice were injected s.c. with BNL 1ME A.7R.1, a murine hepatoma cell line, in the bilateral flank. After the tumor became palpable, RFA was done on the tumor of one flank with or without ECI301. RFA alone eliminated the treated ipsilateral tumors and retarded the growth of contralateral non-RFA-treated tumors accompanied by massive T-cell infiltration. Injection of ECI301 augmented RFA-induced antitumor effect against non-RFA-treated tumors when administered to wild-type or CCR5-deficient but not CCR1-deficient mice. ECI301 also increased CCR1-expressing CD11c+ cells in peripheral blood and RFA-treated tumors after RFA. Deficiency of CCR1 impairs accumulation of CD11c+, CD4+, and CD8+ cells in RFA-treated tumors. Furthermore, in IFN-ã-enzyme-linked immunospot assay, ECI301 augmented tumor-specific responses after RFA whereas deficiency of CCR1 abolished this augmentation. Thus, we proved that ECI301 further augments RFA-induced antitumor immune responses in a CCR1-dependent manner. ©2010 AACR.
著者
津野田 賢伸 高田 雅士 秋田 庸平 田中 博志 佐藤 真琴 伊藤 雅樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.451, pp.37-41, 2005-11-24
被引用文献数
31 7

動的に機能を変更可能なALUを二次元配列状に接続した演算セルアレイをベースとし, 各種ホストCPUと接続可能なディジタルメディア処理向け動的再構成プロセッサであるフレキシブルエンジン(Flexible Engine/Generic ALU array, FE-GA)を開発した.FE-GAは, 自由度の高い内部データ転送を可能とするクロスバネットワーク, 多バンクの演算用ローカルメモリに加え, コンフィギュレーションデータの効率的な2レベルの階層記憶とバックグラウンド転送, および自律的に動作するシーケンス制御を可能とする周辺機能モジュールを備え, 独立性の高いサブシステムとして動作することを特徴とする.
著者
沢村幸夫 著
出版者
象山閣
巻号頁・発行日
1941
著者
佐々木 悠 王 磊 太田 和夫 青木 和麻呂 國廣 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, 2008-09-02

本稿では,MD4を用いたチャレンジ&レスポンス型パスワード認証に対し,現実的な計算量のパスワード復元攻撃を提案する.これらの方式では,ユーザとサーバはパスワードPを事前共有する.認証の手順は以下の通り:1.サーバはチャレンジCを生成しユーザに送る.2.ユーザはレスポンスRとしてResponse(P,C)を計算しサーバに送る.3.サーバは自分でRを計算し,送られてきたRと一致したならば正規ユーザと判定する. 手順2.のRの計算方法として,MD4(P∥C)を用いるPrefix法とMD4(P∥C∥P)を用いるHybrid法が有力である.これらに対する攻撃結果を以下に示す.