著者
櫻井 義秀
出版者
秋山書店
雑誌
現代宗教
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.300-321, 2007
著者
佐谷 秀行 齋藤 潤
出版者
慶應義塾大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2019-06-28

Benzaldehydeは古くからがん細胞抑制作用があることが知られているが、その作用機序は全く分かっていなかった。研究代表者らはこれまでの研究で、膵臓がん細胞では14-3-3ζが高発現することで細胞増殖シグナル分子が活性化し、その機能をBenzaldehydeが抑制していることを見出した。14-3-3ζはこれまでにもがん治療の標的として注目されてきたが、その阻害剤の開発には至っていない。本研究ではBenzaldehydeの効果と毒性をマウスモデルを用いて検証し、新たな膵臓がん治療薬開発の端緒とすることを目的とする。
著者
青柳 健隆 Aoyagi Kenryu
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2015

早大学位記番号:新6837
著者
高田 博行
出版者
Japanische Gesellschaft für Germanistik
雑誌
ドイツ文學 (ISSN:03872831)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.12-24, 1994-03-01 (Released:2008-03-28)
参考文献数
49

Über die geschichtliche Entwicklung der Wortstellung mehrgliedriger Prädikate im Nebensatz, wie z.B. daß er sehr gut hat singen können oder daß dies jetzt gefunden werden muß, hat J. E. Härd eine wichtige Arbeit vorgelegt: "Studien zur Struktur mehrgliedriger deutscher Nebensatzprädikate. Diachronie und Synchronie. Göteborg 1981. "Aus seinen Untersuchungsergebnissen glaubt Härd, für das 17. Jh. die folgende Entwicklungslinie rekonstruieren zu können: Das System der vorangestellten Finita bei mehrgliedrigen Nebensatzprädikaten, das sich im Verlauf des 16. Jhs. gebildet hat, fixiere sich im 17. Jh. So werde der Prozeß der vollständigen Durchführung der Rahmenkonstruktion in der Schriftsprache dieses Jhs. offenbar verzögert und sogar zum Teil rückgängig gemacht. Um die Mitte des 17. Jhs. dringe aber die Nachstellung des Finitums beim Verbalkomplex vom Typ 3 (Partizip II+werden/haben/sein+Modalverb) merklich vor; hier werde dann in der ersten Hälfte des 18. Jhs. die Nachstellung zum ersten Mal überwiegender.Zur Nachprüfung und Ergänzung dieser These haben wir für die Zeit 1600-1700 aus Texten 37 verschiedener Autoren rund 3200 Belege gesammelt und sie analysiert. Die Vorkommenshäufigkeit der Stellungsvarianten des Finitums bei den jeweiligen Strukturtypen 1 bis 7 läßt sich in Prozenten folgendermaßen darstellen:(N: Nach-, V: Voran-, Z: Zwischenstellung, W: Weglassung)Unsere Ergebnisse sprechen entschieden gegen die These von Härd. Zum einen können wir keinen Rückgang der Nachstellung am Anfang des Jhs. ermitteln, ausgenommen den Typus 1 (Partizip II+worden+sein), wo die Weglassung auf Kosten der Nachstellung markant zugenommen hat. Zum andern können wir auch im Verlauf des Jhs. (den Typ 1 ausgenommen) gar nicht von einem Rückgang der Nachstellung sprechen; statt dessen nimmt die Häufigkeit der Nachstellung bei den Typen 3 und 6b (Inf+Inf [≠Modalverb]+Modalverb) in der Mitte des Jhs. zu, his sie schließlich Ende diesel Jhs. beim Typ 3 die Voranstellung übertrifft und bei den Typen 5b und 6b über 40 Prozent Häufigkeit zeigt.Wir sind dann auch den Unterschieden in der Vorkommenshäufigkeit der Stellungsvarianten des Finitums in den jeweiligen sprachlichen Regionen nachgegangen, um noch Präziseres zur Entwicklungslinie der Rahmenbildung im Nebensatz feststellen zu können. Nach unseren Ergebnissen herrscht in den Jahren 1600-60 die Tendenz, daß die Belege für nachgestelltes Finitum im oberdeutschen Sprachraum viel häufiger zu finden sind. In den Jahren 1660-80 scheint aber dann die Nachstellung in den mittelund niederdeutschen Raum so tief eingedrungen zu sein, daß die Texte mit hoher Häufigkeit von Nachstellung Ende des Jhs. nicht mehr ausschließlich aus dem Oberdeutschen, sondern auch aus dem Mittel- und Niederdeutschen stammen. Nun kann man nicht mehr von einem dialektalen, sondern nur von einem idiolektalen Unterschied sprechen.Gerade in der Zeit der im gesamten deutschen Sprachraum vordringenden Nachstellung erfuhr die Originalausgabe von Grimmelshausens "Simplicissimus“ (1668/69) im revidierten Konkurrenzdruck von 1669 Änderungen der Finitumstellung der mehrgliedrigen Nebensatzprädikate. Die individuelle Eigenschaft von Grimmelshausen, d.h. sein allzu fortschrittlicher, allzu häufiger Gebrauch der Nachstellung einerseits und sein konservativer bzw. dialektaler Gebrauch der Zwischenstellung andererseits waren nämlich sicher dem Korrektor besonders aufgefallen. Aus den Änderungen können wir das reflektierte Sprachnormbewußtsein dieses Korrektors ersehen. Die Tatsache,
著者
松井 健一
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ学会誌 (ISSN:13460633)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.161-164, 2001-10-31 (Released:2011-04-19)
参考文献数
16
著者
金沢 弘美 窪田 和 谷口 貴哉 澤 允洋 髙橋 英里 民井 智 江洲 欣彦 吉田 尚弘
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 (ISSN:24365793)
巻号頁・発行日
vol.126, no.10, pp.1134-1141, 2023-10-20 (Released:2023-11-01)
参考文献数
21

一側性難聴は, 難聴側からの聴取困難だけでなく, 雑音下での聴取困難, 音源定位の困難がある. 両側性難聴者だけでなく, 一側性難聴者もマスク装用下での聞き取り困難を感じている. この困難感は, 雑音の多い学校生活で1日を過ごすことが多い学童児が特に感じていることが危惧された. 今回は, 一側性難聴児の学校生活の中での聞き取り困難感を, マスク装用生活前後で比較した調査を行った. また希望者に対しては補聴器試聴を行った. 対象は, COVID-19 流行時に当院に外来通院していた一側性難聴児31人である. コントロール群として健聴児15人をおいた. 方法はアンケート形式で, 雑音下聴取・音源定位・学業理解に関して4つの問いを設定し, VAS スケールで困難感として当てはまる程度を患児本人が記入した. 補聴器を希望した一側性難聴児は, 装用1~3カ月後に雑音下語音検査を行った. この結果, 難聴のレベルにかかわらず, 多くの一側性難聴児が, マスク装用生活後に聞き取り困難を感じていた. 11人が補聴器試聴を希望し, 9人が雑音下語音検査でその効果を認め購入に至った. 一側性難聴児は, 両側性難聴児と同様に, 学力の低下, 社会性の問題など, 年齢が上がるに連れて顕著になるケースがある. マスク装用生活が続いたことにより, 一側性難聴児が困難感を自覚するようになっている. 補聴器装用のほか, 聴取の環境調整, 心理・社会面など個別にサポートする必要がある.
著者
渡邉 泉
出版者
日本会計史学会
雑誌
会計史学会年報 (ISSN:18844405)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.40, pp.1-15, 2022 (Released:2023-11-04)

会計学の損益計算構造を支える複式簿記は,13世紀初頭のイタリアで,公正証書に代わり 取引記録の信頼性を確保するための文書証拠として誕生する。14世紀半ばには,損益計算機 能を完成させ,世界の覇権の推移に伴い,フランドル,オランダを経て19 世紀初めのイギリスで会計学へと進化する。その過程で,自らの第1義的機能を記録・計算から情報提供へと変容させる。 21世紀を迎え,新自由主義経済体制のもとで株主資本主義が市場を席巻すると,会計学の 情報提供先も一般の株主から1部の大株主に転換され,彼らへの目的適合性・有用性という名のもとで会計の本質である検証可能性に裏打ちされた信頼性が大きく後退していく。 こうした状況下で,会計は,信頼性回復のための手法として法的規制と違反者への罰則を強化する。しかし,どのような強制力を伴う規制でも,必ずや抜け道が考え出される。失われいく信頼性回復のための最後の砦は,民主的な教育に支えられた確固たる倫理観と道徳観にある。それ故本稿では,会計学における両者の重要性について論究することにした。

1 0 0 0 OA LUMIX GMの開発

著者
新谷 大 井上 義之
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.218-221, 2014 (Released:2016-09-28)
参考文献数
2

パナソニックでは,2013年11月に,マイクロフォーサーズというバランスの良いフォーマットの能力を最大限に生かす答えのひとつとして,超小型GMシリーズを発売した.この商品は,単に “小型軽量” のみを目指したのではなく,本来レンズ交換式カメラに期待される “画質性能” に妥協せず,更にレンズ交換の楽しみを拡げて行く事を大命題として開発できたものとして自負している.本編では,それらを実現した過程を含めた技術開発,仕様決定,及びGMシリーズが目指す更なる可能性について詳述する.
著者
平野 滋
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 (ISSN:24365793)
巻号頁・発行日
vol.126, no.8, pp.979, 2023-08-20 (Released:2023-09-01)
参考文献数
9

音声リハビリテーションは, 声の誤用によって起こる嗄声や声帯の病変を回復させるものであり, 対象となる疾患は多岐に渡る. 筋緊張性発声障害や変声障害などの機能性発声障害は最も良い適応であるが, 声帯結節, 一部の声帯麻痺, 歌手の歌唱障害, あるいは声帯の手術後のリハビリテーションとしても重要である. 最近では一部の加齢声帯萎縮も良い適応となった. 音声リハビリテーションでは音声治療が主体となるが, その手法は適切な呼吸と共鳴の誘導にある. 声帯の効率的な振動を導くために, 安定した適度な呼気流と呼気圧が重要であり, また, うまく共鳴を誘導することでソース・フィルター理論に基づく声帯に負担のかかりにくい発声様式が可能となる. 呼吸誘導にはチューブ発声法に代表される flow phonation, 共鳴誘導には顔面前部で響きを誘導する forward focus が用いられるが, 両者を同時に取り入れた semi-occuluded vocal tract exercise (SOVTE) は世界的に普及している. これらの手法は最初は母音ベースで行われ, これを会話音声にキャリーオーバーしていく必要があるが, 米国では最初から会話ベースで行う conversation training therapy (CTT) や歌唱者に用いる singing voice therapy が普及しつつある. いずれにおいても音声リハビリテーションの向かう方向性は一緒であり, 中身の手法については各症例の問題点を抽出して適切に判断するとよい.
著者
阿比 留萌 金高 宏文 竹中 健太郎 下川 美佳
出版者
日本スポーツパフォーマンス学会
雑誌
スポーツパフォーマンス研究 (ISSN:21871787)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.235-245, 2023 (Released:2023-09-20)
参考文献数
10

本研究は, 相手が一足一刀の間合いに入るために移動動作を起こす機会における出ばな面を習得した剣道競技者 (A 競技者) の身体知について報告した.具体的には,習得前後の運動動作と運動意識の懐古的比較から習得・指導に向けた身体知の提示を目的とした.その結果,重要な身体知は「左足母指球付近の荷重感」の意識であることが示唆された.打突前に左足の母指球付近に荷重することで,体を前に出す動作を開始する際に生じる右足から左足に体重をかけ直す動作(荷重移行)が省かれ,さらに打突の適切な距離や体勢に関する運動意識を得ることに繋がった.以上のことから,相手が一足一刀の間合いに入る機会における出ばな面を打突する場合は,左足母指球付近の荷重感を意識し打突の準備をすることが重要であると考えられる.
著者
松田 能宣
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.520-524, 2023 (Released:2023-11-01)
参考文献数
18

呼吸器疾患患者において抑うつ,不安の頻度は高い.しかし,呼吸器疾患患者の抑うつ,不安に対する薬物療法は未確立である.また,慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対する高用量のベンゾジアゼピン系薬の使用は死亡との関連が報告されている.そのため非薬物療法が優先される.特に,COPDに対する標準治療である呼吸リハビリテーションは抑うつに対する効果も認められている.また,認知行動療法がCOPD患者の心理的苦痛を軽減させることが報告されており,日常臨床ではリハビリテーション部門,看護師,心理職と連携して多職種でアプローチすることでCOPD患者の悪循環認知モデルを改善しうる.このように,今後呼吸器疾患患者の緩和ケアにおける心理職の役割が期待される.呼吸器内科医を対象にアンケート調査を行ったところ,呼吸器内科医は心理職に「患者・家族の苦痛を早期に引き出し,心理的サポートを行うことで,心理的苦痛を軽減すること」を期待していることが明らかになった.