著者
三浦 稔隆 中西 泰人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.353, pp.5-10, 2007-11-19
被引用文献数
4

現在,実空間の設計では社内コミュニケーション活性化を目的とした情報システムの導入など,実空間の設計と共に情報システムの開発が行われるようになってきた.また,ユビキタスコンピューティング環境は,多様なメディアとスケールによって構成される実空間で動作する情報システムであるが,現在そのような多様なメディアやスケールを用いて情報システムと実空間を統合的に設計/開発する手法は確立されておらず,それぞれ異なった手法で構築されている.そこで本研究では,情報空間と実空間の統合的な設計/開発を実現するソフトウェアCity Compilerと,City Compilerを用いた設計/開発手法であるCity Debuggingを提案し,その構想と設計について述べる.
著者
羽田 隆二 福田 健 谷川 一哉 児島 彰 弘中 哲夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.287, pp.1-6, 2005-09-08
被引用文献数
1

再構成型アーキテクチャの中でも, 特に並列処理を前提とした動的再構成型アーキテクチャのコンパイラには, プログラムから最大限並列度を抽出することが求められる.さらに配置配線においては, ハードウェア資源を有効的に使う効率的な配置配線手法が求められる.現在本研究室で提案・開発しているPARSアーキテクチャ用の下流系コンパイラ(P-BEC)にも上記の様な性能が求められる.しかしながら現状のP-BECの配置配線処理において, プログラムの規模によってはレジスタ不足による配置が不可能な状況や, 配線資源不足による配線不可能な状況が存在する.それを回避するため, 現状の配置配線処理では, 配置や配線が不可能な状況を感知すると, 回避のための処理をプログラム内に追加する.結果, 配置配線処理において追加された処理により, 配置配線の前段階で抽出した並列度を損なってしまっており, アーキテクチャの本来の性能を引き出せているとは言えない.そこで, 本縞ではレジスタ資源の時分割利用によって, 配置不可能時の追加処理を軽減し, 配置と配線を同時に行うことで, 再配置時の自由度向上を実現する配置配線手法を提案する.提案した配置配線手法では従来と比較して最大で152%の速度向上が得られた.
著者
荘司 洋三 小原 慶 小川 博世
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.460, pp.65-70, 2003-11-21
参考文献数
5

60GHz帯などのミリ波帯は、マイクロ波帯と比較して遠方まで到達しない反面極めて広帯域な周波数幅を利用できるため、比較的近距離での高速データを実現する周波数帯として有望である。しかしながら、ミリ波帯では高安定な発振器の実現が技術的に困難なことから、高安定な信号伝送やシステムの低コスト化を実現することが難しかった。これらの問題を解決するため筆者らはミリ波自己ヘテロダイン伝送方式を提案してその有効性を実証してきたが、従来の伝送方式と比較すると受信感度が劣化するという問題があった。本報告では、受信回路をアレー化することで、ミリ波自己ヘテロダイン伝送方式の利点を損なうことなく、また受信可能な信号到来方向の指向性についても殆ど影響を与えることなく受信感度のみを改善可能であることを示す。またミリ波帯通信特有の伝搬特性に起因したフェージング対策としても有効であることを示す。
著者
北野 尚吾 春山 真一郎 中川 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.649, pp.1-6, 2005-01-28
被引用文献数
3

交通事故の削減を目標とするITS(Intelligent Transport Systems)において, ACC(Adaptive Cruise Control)システムの開発が進んでいる.現在, LEDを用いた可視光通信の研究が行われており, さらに次世代ヘッドライト光源としてLEDヘッドライトの研究開発が進められている点に着目をする.本稿ではLEDヘッドライトを用いた車車間通信及び測距システムシステムを提案する.まず, LEDヘッドライトを用いた車車間通信を提案し, 次に測距システムを提案する.このシステムにおける特性を評価し, 車車間通信及び測距システムとして利用することが可能であることを示し, 次世代の車車間通信及び測距システムとして期待できると考えられる.
著者
紺田 直幸 中所 武司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.4, pp.17-24, 2000-01-14
被引用文献数
1

近年,パソコンの普及と共に,業務の専門家が自ら情報システムを構築する必要性が高まっている.そのためには業務モデルを構築することが,そのまま情報システムの構築につながるような技術が必要であるという観点から,「業務モデルと計算モデルの一致」,「分析,設計,プログラミングの一体化」という二つの基本コンセプトを設定した.我々は,このコンセプトを達成するためにオブジェクト指向概念に基づくアプリケーション開発環境M-baseの実現を目指している.アプリケーションの開発はコンポーネントベースのビジュアルツールを用いて行い,また,自動生成されたユーザインターフェースの遷移図を用いることでアプリケーションの実行の流れをエンドユーザにも掴みやすくした.それにより,エンドユーザが主体となってアプリケーションを開発することを可能とした.本報告では,このアプリケーション開発環境に国際会議のプログラム委員長業務を例題として適用し,その有効性を示す.Explosive increase in enduser computing on distributed systems requires that endusers develop application software by themselves. One solution is given as a formula of "a domain model ≡ a computation model" and "analysys ≡ design ≡ programming". This formula implies that one task in a domain model of cooperative work corresponds to one object in a computation model based on an object-oriented model. Application development environment, M-base, supports this formula for cooperative systems such as groupware and work flow systems. Application is developed with visual tool based on components. Automatic User-interface generation. and transition diagram is also generated automatically. end-users can understand application-flow with this diagram. Therefore Enduser-initiative application development technique are archived.
著者
菊池 浩明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.23, pp.127-132, 1995-03-06

本稿では,連続する1の要素の数を指定した二種類の数列に基づいて,n×mの行列を0と1で埋めていく「イラストロジックパズル」を考察している.イラストロジックパズルのいくつかの性質が明らかにされた後,任意のパズルを解くいくつかのアルゴリズムが提案されている.また,アルゴリズムの重要な性質である完全性と健全性,すなわち,いかなるパズルもそのアルゴリズムで解くことが出来,かつ,アルゴリズムのいかなる出力も正しい解になっていることが証明されている.最後に,アルゴリズムの理論的な計算量の評価と,計算機上での実際の実行This paper studies the "illust-logic puzzle," which is of a n×m matrix to be filled with 1 and 0 based on two sequences specifying run-lengths of 1-elements. After some of properties of the illust-logic puzzle are clarified, some algorithms to solve any g
著者
小野塚 久枝
出版者
東京工芸大学
雑誌
飯山論叢 (ISSN:02893762)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.95-112, 1993-01-25
著者
高橋 大志 中村 春樹 篠田 和文 福本 一朗
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 = The Japanese journal of medical instrumentation (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.23-29, 2007-01-01
参考文献数
15

Cryosurgery, an operative method that applies freezing to produce a specific response in tissue, is probable and may be used in treatment of tumor. Liquid nitrogen, argon gas are used as cryogen, but these cryogen are weak controlling agents in freezing rate and thawing rate. Destroying tumors by hyperthermia treatment is known, but there are few studies including hyperthermia condition after cryosurgery, therefore the aim was to produce freezing-thawing rate controllable cryosurgery system and to investigate the effect of cryosurgery-hyperthermia in mice livers. Cryosurgery system includes Peltier device and Stirling refrigerator, using 1 cycle method of rapid freezing and slow thawing. Hyperthermia was performed after cryosurgery and contact probe were in contact all the time during freezing, thawing and heating. 24 hours after operations mice livers were stained by Hematoxylin-Eosin and observed under optical microscope. The result showed measured temperatures of rapid freezing and slow thawing during operations. Stained tissue showed necrosis and injury was more serious in cryosurgery-hyperthermia group. This suggests the possibility of electrical temperature rate control during cryosurgery and the effect of hyperthermia treatment after cryosurgery would supply a more effective treatment system. This method may contribute to cryosurgery in the future.