10 0 0 0 OA 皇祖系図

著者
矢野玄造 編
出版者
宍野半
巻号頁・発行日
1877
著者
森 弥広 宇野 祐一 小林 一輔
出版者
公益社団法人日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次論文集 (ISSN:13477560)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.1939-1944, 2003-07-01
被引用文献数
2

太平洋戦争末期に建造され,戦後は瀬戸内海の漁港において防波堤の役割を果たしている,2隻の鉄筋コンクリート貨物船についての調査結果を報告する。船体から採取したコアについて,中性化,圧縮強度,塩化物の浸透状況,鉄筋腐食などを調べた。その結果,高濃度の塩化物を含んでいる鉄筋コンクリート部材であっても,コンクリートの組織が密実であれば海洋環境下においても,優れた耐久性を示すことを確認した。
著者
佐々木 香織
出版者
北海道大学大学院文学研究科
雑誌
研究論集 = Research Journal of Graduate Students of Letters (ISSN:13470132)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.251-270, 2013-12-20

一般的に,言語変化は「誤用」「ことばの乱れ」として問題視され,正すべ きものであるとみなされることが多い。本研究は,規範から逸脱した語形を 単なる「乱れ」ではなく,日本語において現在進行中の言語変化の一端であ ると位置づけ,その現状や出現の理由を考察することで現代日本語の姿を明 らかにしようとするものである。 本稿ではそのような現在進行中の言語変化として,後部要素として動詞連 用形を持つ転成名詞が,再び動詞化する例を取り上げて論じる。名詞をその ままの形式で動詞化することを許さない日本語では,従来,名詞に軽動詞「す る」を付けるか,「-r」語幹を付けることで動詞化していた。しかし,「ひた走 り(に走る)」という名詞から形成された「ひた走る」という動詞が現在定着 していることを代表に,様々な名詞転成動詞が存在することを本稿では主張 する。ここでは,そのような名詞転成動詞の実例を国会会議録や新聞記事, ウェブサイトから収集し,前部要素と後部要素の関係性に基づいて分類した。 その上で,名詞転成動詞は前部要素が様態を表す語であり,後部要素に対し て修飾的にはたらくことを強く求めるということを示す。 名詞転成動詞が作りだされる話者の心的要因について本稿は,より負担の 少ない簡素な語形を好むという「経済性の原理」と,よりインパクトがあり 新規性のある面白い語形にしたいという「創造性の原理」の二つを紹介する。 どちらも話者の,日本語に対する内的規則が存在しなければ成立しないもの であり,単なる学習不足による間違いではなく,一種の言語変化であると主 張する。

10 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1889年01月19日, 1889-01-19
著者
谷津 元樹 荒木 健治
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.875-886, 2016-10-15 (Released:2016-11-12)
参考文献数
25
被引用文献数
2

近年,対話システムの普及に伴い,機械が言語的ユーモアを理解する必要性が高まっている.これまでの研究において,駄洒落などの韻文のユーモアを対象に大規模な自然文の集合から検出を試みた例は確認されていない.駄洒落を含む文をブログテキストよりSVMを用いて分類する手法を提案し,有効な素性を調べるため,駄洒落全般の類型別の構成比の標本調査を行った.その結果,文内に音韻的に類似した1形態素およびそれに対応する音素列を有する駄洒落の類型が支配的であることが判明した.このため本論文では,語彙素性に加え,音韻類似度に基づく音韻類似区間の検出ルールを素性としたSupport Vector Machineを用いた分類による検出手法を提案する.検出性能評価実験の結果,提案手法におけるルールベース素性の付加の有効性が確認された.
著者
安藤 香織 大沼 進
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
pp.1607, (Released:2017-09-13)
参考文献数
27

本研究では,北海道,東北,関東,中部,関西の5地域の大学生を対象とした質問紙調査により,東日本大震災後の節電行動の規定因を検討した。東日本大震災後には日本全国で電力供給量不足が深刻となり,節電の呼びかけが行われた。駅や公共施設などでは照明を暗くするなどの節電が行われた。先行研究では,周りの多くの他者がその行動を実行しているという記述的規範が環境配慮行動に影響を及ぼすことが指摘されている(e.g., Schultz, 1999)。本研究では,公共の場での節電を観察することが記述的規範として働いたのではないかという仮説を検討した。質問紙調査の有効回答数は計610名であった。分析の結果,公共施設等での節電の体験,他者の実行度認知共に個人の節電行動に有意な影響を及ぼすことが確認された。また,震災による価値観の変化,エネルギー問題の深刻性認知,計画停電の体験,地域の電力不足の認知も節電行動に有意な影響を及ぼしていた。災害後で電力供給力が逼迫しているという特殊な状況下においても記述的規範が節電行動に影響を及ぼすことが確認された。最後に公共の場で節電が個人の節電行動に及ぼす効果についての議論を行った。
著者
松村 敦 森 円花 宇陀 則彦
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.125-128, 2016

絵本の読み聞かせを効果的に行うための読み方の1つとして,登場人物の演じ分けが子どもに与える影響について検討した.具体的には,物語理解と物語の印象の2つの側面における子どもへの影響を実験的に明らかにすることを目的とした. 5,6歳児23名に対して,登場人物を大げさに演じ分けて読み聞かせる演じ分け群と演じ分けをしない統制群の2グループに分けて,物語理解度を測るテスト,物語の印象を聞く質問を行った.実験の結果,演じ分けによって物語理解には影響がなかった.ただし,登場人物の心情を問う項目については,統制群の方が高いという傾向が示された.また,物語の印象では,演じ分け群の方が印象が偏る傾向がみられた.
著者
金川 絵利子 岡留 剛
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.F-G94_1-14, 2017-05-01 (Released:2017-05-01)
参考文献数
27

The subtree kernel and the information tree kernel defined here permit us to measure the syntactic characteristics and similarity of sentences. The subtree kernel is the total number of the common subtrees in two trees and the information tree kernel is defined as the total Shannon information contents contained in the common subtrees. The information tree kernel enables us to capture such structural characteristics peculiar to the styles of writers. The analyses using by these kernels reveal some syntactic characteristics and similarities of the Japanese 31 authors’ writing styles. In particular, the results of the analyses for the great five authors, Soseki Natume, Ryunosuke Akutagawa, Osamu Dazai, Nankiti Niimi, and Kenzi Miyazawa, show that, for example, (1) Natume more often writes a sentence of the dependency structure in which the same subtree structure occurs multiple times in the sentence. (2) Akutagawa more often uses the dependency structures for extra or detailed expressions that modifies a noun phrase than the others do. (3) Dazai often uses the dependency structures that consist of many shallow subtrees arranged in parallel, but the others seldom write sentences of the parallel subtree structures. (4) Niimi uses simpler dependency structures than Miyazawa does and Miyazawa writes short sentences in more various dependency structures.