著者
片桐 準二
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
2015

identifier:http://hdl.handle.net/2237/22355
著者
田崎 晴明
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

トポロジカル物質や強相関量子多体系の基礎理論に数理物理学的な方法と視点からアプローチし、長期的には、数学と物理学の新たな交流とそれに伴う発展の基盤作りに資することを目指す。具体的には、量子スピン系、相互作用する多粒子系などの量子多体系におけるトポロジカル相、特に対称性に守られたトポロジカル相(SPT 相)の理解を深めるため、厳密な指数定理の拡張と開発、非自明なトポロジカル相が出現する条件の探索、Lieb-Schultz-Mattis 型の定理の拡張などに取り組む。平坦バンド系などを手がかりに超伝導状態、超固体、トポロジカルな量子相を実現する可解模型を考案することも射程に入れる。

1 0 0 0 運輸

著者
運輸社 [編]
出版者
運輸社
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, 1950-03

1 0 0 0 新都市

出版者
都市計画協会
巻号頁・発行日
vol.北九州5市特集7, no.2, 1953-02
著者
島崎 拓則 原 晋介 奥畑 宏之 中村 肇 河端 隆志
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.225-235, 2016-10-10 (Released:2017-01-14)
参考文献数
23
被引用文献数
2

Monitoring heart rate (HR) during exercise can be used not only for early detection of a change in physical condition but also as an indication of the exercise training condition. Photoplethysmography (PPG) is a simple and non-invasive method for HR sensing, but its use during exercise is difficult, since the PPG output is contaminated with motion artifact (MA). Especially for vigorous exercise, MA has the same frequency component as that of blood volume pulses (BVPs) in the PPG output, and no linear MA cancellation technique such as band pass filtering (BPF) can work effectively. This paper proposes a PPG-based MA canceling HR sensor. It is equipped with two sensors ; one is a normal PPG sensor with a light emitting diode (LED)/photo detector (PD) that contacts the skin to detect BVPs andMA, andthe other is an MA sensor with a LED/PD that does not contact the skin to detect only MA. Applying the outputs from the two sensors to an adaptive filter, the BVPs can be obtained easily. We evaluated the performance of the proposed HR sensor in ten subjects who performeda series of resting, walking, running andjumping. The results revealedthat the proposedHR sensor, together with an outlier rejection method, achieved root mean square errors (RMSEs) of 7.1 bpm, 6.4 bpm and6.1 bpm for walking, running andjumping, respectively, when using a Holter monitor as the reference. These results imply a reduction of RMSE by a maximum of 83% compared to no MA cancellation.
著者
星野 智
出版者
法学新報編集委員会
雑誌
法学新報 (ISSN:00096296)
巻号頁・発行日
vol.121, no.9・10, pp.473-498, 2015-03-10

一九一四年に勃発した第一次世界大戦は、覇権国家論の観点からみると、この戦争はイギリス帝国の覇権に対するドイツ帝国の挑戦であるというように捉えられるかもしれない。実際問題として、ドイツにおける一八九八年の艦隊法の制定以後に英独間で展開された建艦競争は、第一次世界大戦前における英独間の大きな対立点の一つであった。そして第一次世界大戦前の英独間のもう一つの対立点は、バグダッド鉄道建設と石油資源に関するものであった。当時、イギリスもドイツも自国内に石油資源を保有していなかったため、北メソポタミアの油田は両大国の利害関心の的となっていた。 第一次世界大戦前にイギリスとドイツは海軍における軍拡競争を展開していたが、その背後では石油資源をめぐって、攻防と協議が繰り広げられていた。大戦勃発とともにイギリスとドイツとの間の協議は最終的には失敗に終わった。「石油戦争」をめぐる問題は、第二次世界大戦においても、連合国と同盟国間での大きな対立点であり、今日においても、二〇〇三年のイラク戦争をめぐる問題に顕在化している。本稿は、第一次世界大戦前のバクダッド鉄道建設計画とメソポタミアの石油資源をめぐるイギリスとドイツとの攻防について検討するものである。
著者
鈴木 崚太 長野 克則 外川 純也 鍋島 佑基
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第4巻 通風・換気 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.9-12, 2015 (Released:2017-11-15)

室内空気質の保持と省エネルギー性の向上を目的として静止型全熱交換換気システムが導入されている。静止型全熱交換器の熱交換素子には、高い水蒸気透過性能と室内汚染物質に対するガスバリア性が必要とされている。本報では全熱交換素子として用いられているビスコース加工紙と、高い透湿性能を持つ種々の透湿膜の透湿性能と臭気物質の移行性について評価を行った。また、試験の安定性の向上を目的として新たな臭気移行試験の装置を提案した。
著者
堀辰雄著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
2011
著者
忽那 賢志
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.37-44, 2020 (Released:2021-05-08)
参考文献数
25

新型コロナウイルス感染者(COVID-19)はSARS-CoV-2による呼吸器感染症である.発症から数日〜1週間ほど上気道炎症状が続き,一部の患者では肺炎症状が悪化し重症化する.基礎疾患のある患者および高齢者は重症化のリスクファクターである.鼻咽頭スワブまたは喀痰のPCR検査でSARS-CoV-2を検出することで診断する.治療は対症療法が主体となり,現時点ではレムデシビルのみ臨床症状を短縮する有効性が示されている.感染対策は標準予防策に加え,接触予防策,飛沫予防策を遵守し,エアロゾル発生手技を行う際には空気予防策を行う.
著者
酒井 シヅ
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.89-93, 1998-02-28 (Released:2011-03-02)
参考文献数
30
著者
伊吹山 知義 藤原 彰夫 宇野 勝博 作間 誠 小磯 憲史
出版者
大阪大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1995

1.本年度は、対称行列のなすJordan algebra内のconeのゼータ関数として、重さk(整数)の次数nのSiegel Eisenstein級数 E^n_k(Z)に付随するKoecher Maassのディリクレ級数L(s,E^n_k(Z))(E^n_k(Z)のMellin変換で得られるゼータ関数)を取り上げた。今年度のこの研究における主定理として、任意のnに対して、L(s,E_n^κの完全に具体的な公式を得た。このゼータ関数の具体型はn=1は古典的によく知られている。また、n=2はフーリエ係数のMaassによる公式から、Boechererが導いている。しかし、一般の公式は予想等もこめても、全くなにも知られていなかった。結論は、多くの専門家の思いこみに反して、いたって単純な形に記述される。すなわち、nが奇数ならリーマンゼータ関数の平行移動の積の2つの線形結合になり、またnが偶数なら、重さ半整数の2つの1変数Eisenstein級数のMellin変換のconvolution productとリーマンゼータの平行移動の積、およびリーマンゼータの平行移動の積の2つのディリクレ級数の和になる。(以上桂田英典氏との共同研究による。)以上の結果の要約は数理解析研究所講究録に掲載予定。また、英文論文は準備中。保型形式の次元公式のために使用する、概均質ベクトル空間のゼータ関数と跡公式の核関数の間の関数等式、および次元公式の寄与への関係についての研究者の成果を数理解析研究所講究録に公表した。
著者
本杉 日野 奥藤 健 片岡 大輔 鳴尾 高純
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.335-341, 2002-05-15 (Released:2008-01-31)
参考文献数
25
被引用文献数
9 14

組織培養により増殖したブドウ台木'Gloire de Montpellier'('Gloire', Vitis riparia Michx), 'Rupestris St. George'('St. George', V. rupestris Scheele)および'Couderc 3309'('3309', V. riparia×V. rupestris)においてコルヒチンによる染色体倍加処理を行った.コルヒチン処理個体より選抜した系統の幼葉についてフローサイトメトリーによる染色体倍加の確認を行った.得られた4倍体の葉においては元の2倍体台木に比較して気孔が大きく, その分布密度が低くなった.発根培養時において, 3種類の台木の4倍体の根はすべてもとの2倍体台木より短くなった.シュート長においては'Gloire'および'St. George'の4倍体でもとの2倍体より小さくなったが, '3309'では倍数性による差異がなかった.馴化期間において4倍体台木の新梢, 節間および根の長さは元の2倍体台木より短くなった.ガラス温室に搬出後の生育においても4倍体台木では元の2倍体に比べ新梢生長は顕著に小さくなったが, 茎径および比葉重は大きくなる傾向が認められた.4倍体台木では太く短い根をもつため, 元の2倍体台木と比較して非常にコンパクトな形態の根系となった.
著者
岡本 五郎 山本 恭子 島村 和夫
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.251-258, 1984 (Released:2007-07-05)
参考文献数
16
被引用文献数
5 4

4倍体ブドウの巨峰系品種の中で, ‘巨峰’及び‘ピオーネ’の果房には多くの無核小粒果が混入するが, これに比べて‘紅瑞宝’, ‘紅伊豆’, ‘レッド•クイーン’, ‘ハニー•レッド’ではより多くの有核果が着粒し, 無核果の混入は少ない. このような無核果の着生原因を知るために, 各品種の花器の完全性と胚珠への花粉管の伸長を比較した.‘巨峰’及び‘ピオーネ’では, 胚珠の形態的異常や胚のうの未発達が他の品種より多くみられた. 生殖核と栄養核のない花粉も両品種で特に多かったが, 寒天培地上での発芽能力とは一定の関係がなかった. 子房内に伸長した花粉管の数は, いずれの品種でも子房組織の中央部または下部で著しく減少したが, ‘巨峰’と‘ピオーネ’ではその減少が特に著しく, 胚珠へ到達する花粉管も極めて少なかった.これらのことから, ‘巨峰’及び‘ピオーネ’で有核果の着生が少ないのは, 胚珠の発達が十分でないこと, 及び花粉管の子房内組織での生長が不活発であるために胚珠が不受精になりやすいことが原因であると考えられる. これらの品種では, 不受精に終った子房の多くがそのまま生長を続けて無核果になるものと思われるが, その機構は不明である.
著者
菅谷 誠
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.91-98, 2011 (Released:2011-05-31)
参考文献数
38
被引用文献数
2 2

ケモカインとその受容体は,特定の臓器や細胞集団に発現する.皮膚のリンパ腫は腫瘍細胞が皮膚という特定の臓器に限局することから,ケモカインがその病態に関与していることが考えられる.皮膚のリンパ腫の代表的な疾患である菌状息肉症・セザリー症候群において,CCL17,CCL27,CCL11,CCL26などのケモカインが病態に関与していることを,これまで我々は報告してきた.これらは皮膚病変部で発現しているだけでなく,血清中でも正常人と比べて上昇しており,病勢マーカーとして有用である.またCXCL9,CXCL10は表皮向性,CCL21はリンパ節への浸潤,CXCL12は腫瘍細胞のCD26発現低下と関係していることが知られている.さらにCXCL13は皮膚へのB細胞の浸潤,CCR3はCD30陽性リンパ増殖症との関与が考えられている.CCR4を治療のターゲットとした抗体療法が,CCR4陽性T細胞リンパ腫とアレルギー性疾患に対して開発されつつあり,今後もケモカインと受容体に関する研究よってリンパ腫の分類や病態解明,新しい治療の開発が進むことが期待される.
著者
立川 一義 大坊 郁夫
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.307-309, 2000-09-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
1
被引用文献数
1 1

『コミュニケーションの円滑化をたすける香り』をテーマに創作した香水のパーソナルスペース (以後PSと略す) 減少効果を測定し興味深い結果を得た。大学生パネラー30名の協力を得て, 香りなし, 創作香水A, 創作香水B, の3条件で, 前後左右4方向について, ストップデイスタンス法によりPS計測を行った。その結果, 香りなしに比べ, 香水A, Bはそれぞれ面積比換算で50%, 20%のPS減少効果がみとめられた。PS減少の原因を子細に論ずることはできないが, 減少効果のより大きかった香水Aと小さかったBの香りの印象を比較してみた。すると, 香水Aは刺激的, 香水Bは親しみやすいという印象としてとらえられていた。この結果は「嗜好性の高い香りほどPS減少効果が大きいのではないか」という想像に反するもので興味深い。
著者
中尾 知代
出版者
日本オーラル・ヒストリー学会
雑誌
日本オーラル・ヒストリー研究 (ISSN:18823033)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.73-86, 2006-09-23 (Released:2018-12-10)

本論では,(1)英国における戦後60周年関連の記念行事(コメモレイション)におけるライフストーリー,オーラル・ヒストリー活用の様子,(2)英国のオーラル・ヒストリー・ソサエティ(日本の学会/協会にあたる)の戦争を主題とした年次大会,(3)シンガポールの「日本占領に関する会議」を中心に,今後の戦争体験の継承におけるオーラル・ヒストリーの役割の展望と課題について考察する。