著者
金子 仁 福田 厳 津金 正典 坂本 研也
出版者
公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
雑誌
マリンエンジニアリング (ISSN:13461427)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.120-129, 2020-01-01 (Released:2020-01-29)
参考文献数
6

Japan is a country prone to many natural disasters. There has been a further demand for Japan to improve the reliability of power supply than before the Great East Japan Earthquake. Given the topography of the country, the authors think that the Earthquake taught us how effective ship-to-shore power supply systems are in improving the reliability. This study is to estimate how much power can be supplied from coastal cargo ships moored at Tokyo Port. For calculation purpose, the authors used ship specification data listed in the annual "Register of Ships" published by the Japan Shipping Exchange, Inc. and port mooring facility specification data on the Tokyo Port Facilities List. The result of the calculation showed that 230 moored ships at the port can provide up to 197,000kW, which accounts for 23% of the total amount of power that can be supplied from 2,314 registered coastal cargo ships in Japan.

1 0 0 0 OA 間脳・下垂体

出版者
一般社団法人 日本内分泌学会
雑誌
日本内分泌学会雑誌 (ISSN:00290661)
巻号頁・発行日
vol.85, no.Supplement-1, pp.7-55, 2009-08-20 (Released:2013-11-13)
被引用文献数
1 1
著者
岩田 一良
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.408-414, 1994-06-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
14
被引用文献数
1

高分子の絡み合いをトポロジーの立場から見ると,全く新しい高分子の姿が見えてくる.絡み合いには斥力が存在し,高分子の物性に大きな影響を与えることを環状高分子や架橋高分子系などを例に取り上げて議論する.とくに,環状高分子の絡み合いだけで形成されたカテナ網目について詳しく論ずる.

1 0 0 0 OA 蘆花全集

著者
徳富健次郎 著
出版者
蘆花全集刊行会
巻号頁・発行日
vol.第七卷, 1929
著者
中野 沙織 岩佐 幸恵 岸田 佐智
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.2_283-2_296, 2022-07-20 (Released:2022-07-20)
参考文献数
26

目的:ベテラン看護師が獲得した働き続ける上での「心の強さ」の構造を明らかにする。方法:勤続年数20年以上の看護師9名に半構造化面接を行い,データを木下のM-GTAで分析した。結果:「心の強さ」には,周りに追いつくための努力ができる力,失敗を繰り返さないように努力ができる力,ポジティブな思考ができる力,自分の気持ちを調整する力,自分に合った方法で心身の健康管理ができる力,良い人間関係を構築する力,看護師としての責任を果たそうとする力,より良い看護を目指し自分ができる看護を探求する力,自分に合う働き方を選択する力があった。彼らは就業前より周りに追いつくための努力ができる力を獲得しており,その力は他の全ての「心の強さ」の獲得に影響し,職業を継続する中で維持・強化されていた。結論:看護師の職業継続には,周りに追いつくための努力ができる力を維持・強化する支援的な職場環境が重要であると示唆された。
著者
井出 政芳 山本 玲子 宇野 智江 鈴木 祥子 伊藤 優子 早川 富博 加藤 憲 天野 寛 宮治 眞
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.726-744, 2014 (Released:2014-03-01)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

過疎の進行する中山間地に住まう高齢者の<この場所>に係わる愛着を評価するために, 質問票による調査を行なった。質問票は, 高齢者の主観的幸福感測定のために汎用される古谷野による生活満足度尺度K (9項目)と, 今回独自に作成したトポフィリア (場所愛) に係わる質問項目 (6項目) の計15項目から成る。僻地巡回検診において, 調査主旨を説明し了解を得た有効回答者120名 (平均年齢: 74.5±9.5歳) の回答について因子分析を行ない以下の結果を得た。 ①居住地別愛着度得点には有意差を認めなかったが, 居住地別生活満足度得点には有意差を認めた (p<0.001; ANOVA)。一方, 年齢と生活満足度との間には有意な相関を認めなかったが, 年齢と愛着度得点との間には有意な正の相関を認めた (r=0.234, p<0.01)。生活満足度, すなわち主観的幸福感は年齢によらず居住地の影響を受けるが,逆に場所への愛着度は居住地によらず年齢の影響を受けることが示唆された。 ②トポフィリアに係わる質問6項目の因子分析により, 2因子が抽出された。一つの因子は<この場所>から離れたくないパブリックな感情を, もう一つの因子は<この場所>が好きとは言えないプライベートな感情を意味している, と解釈できた。 ③ (a) 生活満足度尺度, (b) トポフィリア, および (c) 「<この場所>を離れて仕事をしたいと思ったことがあるかどうか」の質問の三つ組を指標として, 居住地別に対象者の心情を評価すると, 主観的幸福感 (a) も, <この場所>に対する愛着度 (b, c) も, ともに低い地域が同定された。これらの地域は, 通院困難性の甚大な地域内に存在し, 通院介助・在宅介護・施設入所など高齢者の医療福祉に係わる対応において, 心情面についての配慮が特に必要であると考えられた。
著者
清家 泰介
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

酵母を用いた有用物質生産において、近年モデル生物以外の新しい機能を持った酵母の利用も期待されている。しかし、現状では野生酵母の情報は不足しており、産業への展開が遅れている。そこで本研究では、ショウジョウバエが腸管の袋状の器官クロップに微生物を蓄積する性質に注目し、ハエの体内から多様な野生酵母を単離し、有用な酵母を発見することを目的とする。国内の色々な場所から単離できた酵母については、熱やpHなどのストレスへの適応能力や培養中の細胞内外の代謝物量を計測することで、未知の物質を生産するものや特定の代謝経路が強化された酵母を見出す。こうして、野生酵母の情報の提供とさらなる産業への貢献を目指す。

1 0 0 0 OA 黒潮

著者
徳富蘆花 著
出版者
黒潮社
巻号頁・発行日
vol.第1, 1903
著者
外山 秀一 中山 誠二
出版者
日本植生史学会
雑誌
植生史研究 (ISSN:0915003X)
巻号頁・発行日
vol.09, pp.13-22, 1992 (Released:2021-07-28)

In this paper we categorized the ages of macroscopic and microscopic rice remains, e. g., fruit, stems, pollen grains and plant opal; stone and wood artifacts used for rice cultivation; and paddy fields and other facilities related to production. Then the history of rice cultivation and the relationship of culture and rice, from the Latest Jomon to the Early Yayoi periods in Japan. Significantly plant opal analysis of pottery composition was found to be an effective method for dating the rice cultivation in prehistory.
著者
鳥居 一雄 浅賀 質 山崎 拓
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.664-666, 1969-03-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
1

1N塩酸溶液あるいは1N塩化ナトリウム溶液で処理した天然モルデン沸石をカラム充てん剤として用い,アルゴン,窒素,メタンおよび一酸化炭素の分離を調べた。塩酸溶液で処理したモルデン沸石を充てんしたカラムを用いることにより,未処理のモルデン沸石カラムで認められたメタンのテーリングを十分押えることができたが,273℃の温度で活性化したものでは一酸化炭素との分離が困難であった。323℃に加熱することにより容易に一酸化炭素と分離されたが,一酸化炭素はシャープなピークが得られなかった。塩化ナトリウム溶液で処理したモルデン沸石カラムは未処理のものとほぼ同じようなクロマトグラムを与えた。モルデン沸石に塩酸溶液処理あるいは塩化ナトリウム溶液処理を行なっても,アルゴンと窒素との分離にはさほどの影響は認められなかった。塩酸処理後,さらに塩化ナトリウム溶液処理をほどこしたモルデン沸石はモレキュラーシープ5Aあるいは13Xに匹敵する分離性およびHETP値を示した。
著者
今井 あかね 松田 貴絵 横須賀 宏之 辻村 麻衣子
出版者
日本歯科大学新潟短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

近年、新しい細胞間情報伝達システムとしてエクソソームが注目されている。唾液中にもエクソソームが存在しており、内包されているmiRNAが癌の診断に応用されようとしている。唾液は非侵襲的に得られる検体として、多方面で実用化しようとする動きがあるが、外部環境の影響を受けやすく個人差が大きいため診断材料としてほとんど使用されることがない。また、他の体液に比べ、粘性などの物理化学的特性から安定的にエクソソームを抽出することが容易ではない。本研究では、唾液エクソソームの抽出法を確立し、そこに含まれるタンパク質の基礎的データを収集して、唾液エクソソームの働きや意義を提唱した。
著者
渡辺 陽菜 井上 節子
出版者
文教大学湘南総合研究所
雑誌
湘南フォーラム = Shonan Forum : Journal of the Shonan Research Institute Bunkyo University (ISSN:18834752)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.111-118, 2014-02-01

玄米には抗酸化作用を示すフィチン酸(IP6)が多く含まれているため、健康志向の一つとして、“玄米食”が注目されている。一方で、フィチン酸のリン酸基とミネラル元素が結合し、体外に排出されるため、玄米摂取によるミネラル阻害という問題が報告されている。そこで、玄米のミネラル阻害を抑制するために、フィチン酸に含まれるリン酸基の一部を脱リン酸し、摂取する方法の検討を行った。玄米を調味料として用いられる食塩水(塩化ナトリウム)で洗浄し、結合しているリン酸基の変化を調べた。さらに、フィチン酸含量が少ない精白米と、玄米の抗酸化力の違いを調べた。 米粉、玄米粉、発芽玄米粉のフィチン酸(IP6)とイノシトール5リン酸(IP5)量を、液体クロマトグラフィー(HPLC)で測定した。IP6は玄米粉、発芽玄米粉に多く、IP5は玄米粉に多く含まれていたが、米粉では両成分が低値を示した。 ?また、玄米粉を塩化ナトリウム溶液(0.5 、1.0 、3.0 、5.0%濃度) で洗浄し、HPLC によって、水溶性抽出分と脂溶性抽出分に分け、各抽出分のIP6、IP5、イノシトール4リン酸(IP4)の定量を行った。IP6は脂溶性抽出に多く含まれ、IP5とIP4は水溶性抽出分に多く含まれていた。また、洗浄に使用した塩化ナトリウム濃度が大きくなると、IP6、IP5、IP4濃度が高くなった。米粉と玄米粉を同様に塩化ナトリウム溶液で洗浄し、その後、抗酸化力の指標である過酸化脂質生成量の変化をTBARS(八木)法で調べた。塩化ナトリウム濃度が高くなると、米粉では過酸化脂質量の増加がみられたが、玄米ではその増加が見られなかった。この事から、玄米粉は白米粉と比べ、過酸化脂質生成が抑制される事が明らかになった。