著者
藤原 真理
出版者
東北大学
雑誌
東北大学文学部日本語学科論集 (ISSN:09174036)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.120-131, 1991-09-30

助詞「よ」の下接によって《下品さ》が生じる文には, 文脈的背景としての「話題となる情報の持ち出し方・扱い方の点における話し手の非優位性 (受動性・消極性)」が認められるのに対して, 「よ」に備わった表現性は「述べる情報に関する話し手の聞き手に対する優位性」に深く関わっている。「よ」こよってもたらされる《下品さ》は, このような, 一見, 相反する立場が一文において両立する二重性によりもたらされる。
著者
岡田 久美子 市川 朝子 下村 道子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.327-336, 2008-10-20
参考文献数
18
被引用文献数
2

うどんのおいしさには食したときの物性が大きく関与し,それにはうどんの成分である澱粉の性状が影響するといわれる。現在製麺業界で麺の物性改良として用いられている各種澱粉としてタピオカ澱粉,コーンスターチ,サゴ澱粉のいずれかを中力粉に加えたときの物性及び官能評価を行った。その結果,タピオカ澱粉代替麺は,破断エネルギー値が低く,伸長度の高い,軟らかく伸びやすい性状を,またコーンスターチ代替麺は破断エネルギー値が高く,伸長度の低い,すなわち硬く伸びにくい性状であった。この違いはα-アミラーゼ処理した生麺の走査電子顕微鏡観察でグルテン組織の形状に明らかな違いとして認められた。さらに,各種澱粉に活性グルテンを添加すると,破断エネルギー値はいずれの澱粉の場合も高くなった。官能検査ではタピオカ澱粉に活性グルテンを添加した麺が弾力,腰のある麺として好まれた。
著者
辰己 丈夫 中林 稔堯 岸田 大輔 天白 成一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.12, pp.31-38, 2007-02-16
被引用文献数
1

筆者らは、知的障害者の中でも特に言語発達のある知的障害者と自閉症に限定し、主に児童を対象として、日常活動や学習活動などを支援するPDA用ソフトウェアを開発した。このソフトウェアは(1)手順支援、(2)タイマー、(3)音声絵カード、(4)ことばスロットゲーム、(5)パズルの5つのアプリケーションのスイートである。特に手順支援は対象者毎の個別カスタマイズをパソコン上で作成しPDAに転送することで汎用性を実現した。また、これらを実際に利用した評価についても述べる。Autism is a neurobiological disorder of development for one's lifetime. Children with autism have difficulty communicating and interacting with others. We developed and tested a suit of five PDA application softwares for autistic children, (l)aid for ordinal procedure, (2) timer, (3) picuture card with voice, (4)words slot machine game with picuture, and (5) puzzle. We designed our aid for ordinal procedure with many customizable pictures. Customization is done on a PC. After customization, user transmit new aplication software to PDA.
著者
大西智佳 奥村紀之
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.311-312, 2013-03-06

近年インターネットの爆発的な普及によってメールやチャット、SNSなどを使用する機会が増えてきている。中でも感情を伝える手段として顔文字が活用されている。しかし、顔文字の存在によって文章と顔文字の感情が相違しており書き手の感情が分からないという問題が発生する場合もある。本研究室には先行研究の感情判断システムがある。この既存のシステムでは文章から感情を判断できるが、受動態の判定ができない、主語が無い文章は判定できない等の理由により、結果として無感情と判断される場合が多い。そこで本研究では感情判断システムの精度を向上させ、文章とそれに付与された顔文字から感情を比較・検討している。
著者
山口 珠 藤女子大学大学院人間生活学研究科人間生活学専攻 修士課程(2014年3月修了)
出版者
藤女子大学人間生活学部人間生活学科
雑誌
人間生活学研究 (ISSN:13467069)
巻号頁・発行日
no.22, pp.45-70, 2015-03

本研究は、北海道の高等学校を対象にし、アンケート調査や視察をとおして図書局活動の実態を明らかにするとともに、望ましい図書局活動とはなにか考察することを目的としている。学校図書館における生徒の役割は労働力の不足を補うものと思われがちである。それは、実質的な人員不足に起因することも多いが、図書館に関わる活動が本の貸出のような蔵書に関するもののみ、という認識が一般化していることも一因のように思われる。そのような認識を払拭し、図書館に関わる活動が創造性に富むものになりうるという認識を広める必要性がある。そのためには、図書局の存在を学内のみならず学外に発信する機会が必要である。
著者
江草 由佳 高久 雅生
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.69-74, 2007-05-25
被引用文献数
1

日本語書誌データを対象としてSRU/SRWプロトコルに対応した書誌検索システムを開発した。国立教育政策研究所教育図書館が提供している「教育研究論文索引」の日本語論文書誌データ約12万件を対象とし,さらに同図書館OPACログデータを元にしたテストクエリセットを作成し,これらの検索がSRU/SRWを通じて行えるかを確認するとともに,実運用規模における検索システムの可能性について考察した。
著者
南 学 MINAMI Manabu
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.207-213, 2014-03-31

近年青年の「恋愛離れ」が指摘されている一方で、青年の生活満足度は高くなっている。この現象に関して、古市(2011)は、社会的閉塞感から将来に明るい展望が持てないために、「今、ここ」の幸せに満足しているのではないかという仮説を提唱している。本研究では、この仮説を実証的に検証するため、時間的展望体験尺度と価値観を測定し、検討をおこなう。また、併せて恋愛イメージを測定し、それとの関連を検討した。結果は、「現在の充実感」において女性のほうが高く、「自己沈潜的人生観」において恋愛不要群が高かった。また、恋愛イメージに関してクラスタ分析をおこない、それぞれ2群に分けたところ、恋愛不要低群・男性において「希望」が有意に低かった。これらの結果から、一部の男性においてとくに社会的閉塞感の影響が強いことが示唆された。