著者
山田 昇司
出版者
朝日大学
雑誌
朝日大学一般教育紀要 (ISSN:13413589)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.27-66, 2014-02-28

I started teaching English about thirty-five years ago. First I taught just as my teachers taught. But I had to give up my teaching style at my second workplace, a techinical high school. The students hated my teaching and my class almost broke down. But luckily I met TM Method then, which was invented by Mr. and Ms. Terasima. It is a quite unique way of English teaching. It says, for one, in reading why not give a syntactical marker to the sentence and a meaning for every word, and in pronouncing add a rhythm marker and katakana for each word. After adopting this method they began joining the class and even feeling happy in learning. Here in this university, where I started teaching eight years ago, I have been designing my English lessons on the basis of TM Method.In this article I analyzed my oral classes of Les Miserables in the first semester of 2013, quoting some of my students' essays on their own learning. Here are some of the doctrines of this method whose efficacy I reaffirmed in this article-(1)Teach not all, but only the basics of English grammar (text or sound), especially for those who have had defeated experiences in their English learning. (2)Choose a moving and enlightening subject matter appropriated for university students. (3)Make the most difficult but motivating tasks and arrange them in a proper order. (4)Put in some collaborative tasks so that the students can enjoy learning together. (5)Design the 90-minute period with a change enbedded in the fixed pattern. (6)Give the learners repeated chances to try for the skill tests so that they can feel that they have done enough. I hope that I am successful in showing in this article how this method worked out to grow the motivated learners of English.

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著者
聲社
出版者
聲社
巻号頁・発行日
no.881, 1951-04
著者
陶山 雄介 進藤 良則 阿部 雅史
出版者
Japan Chapter of International Geosynthetics Society
雑誌
ジオシンセティックス論文集 (ISSN:13446193)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.375-382, 2013
被引用文献数
3

岩手県沿岸北部を走る三陸鉄道北リアス線は,宮古・久慈間を結ぶ71.0kmの路線である.北リアス線は,平 成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による巨大津波で鉄道施設が甚大な被害を受けた.被災後, 懸命の復旧により順次運転が再開され,不通区間は平成25年7月末現在,小本・田野畑間10.5kmとなった.当 該区間は,島越地区の高架橋および3箇所の橋梁が津波で流失した.本論文では,平成26年4月の全線運転再開 を目指す復旧工事のうち,GRS一体橋梁で構築される松前川橋梁,コイコロベ沢橋梁およびハイペ沢橋梁の構 造計画ならびに設計の概要について述べる.
著者
西山 直輝 室町 泰徳
出版者
The City Planning Institute of Japan
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.352-357, 2015

本研究では,首都圏鉄道を対象に,震災発生後における帰宅ODを,臨時ダイヤを基にした時空間ネットワークに配分することによって,駅構内の混雑により列車に乗車することができない駅滞留者数を推計した.また, 震災発生後における円滑な首都圏鉄道の運転再開に向けて,駅滞留者の過剰発生を抑制する方策,すなわち勤め先等で待機しつつ,駅滞留者が過剰に発生しない程度に少しずつ帰宅行動を開始する方策について検討を行った.その結果,首都圏鉄道が全線運転再開した場合において,鉄道利用者が一斉帰宅する場合に比べ,遂次帰宅する場合の方が駅滞留者数のピークが緩和されることが示された.また,遂次帰宅を行う場合において,一斉帰宅を行う場合と比較して,7割程度の鉄道利用者が乗車時刻を30分程度後ろの時間帯にシフトさせることにより,駅滞留者の過剰発生を抑制し,震災発生後における首都圏鉄道の円滑な運転再開にする寄与する可能性があることが示された.本研究で示した遂次帰宅ケースを何らかの形で実現できれば,駅滞留者を過剰発生させることなく,円滑に運転再開を行うことが可能となると考えられる.
著者
大野 ヨシ 小野 晃 田中 充
出版者
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology
雑誌
Synthesiology (ISSN:18826229)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.170-175, 2009

米国立標準技術研究所(NIST)で測光標準の研究をされているヨシ大野さんが2008年12月に産総研を訪問された機会に、シンセシオロジー編集委員会の小野委員長と田中委員がインタビューしました。照明分野で今後大きな省エネルギー政策を実行していこうとする米国政府の意欲的な計画と、それに応えていく標準研究者の意気込みが伝わるお話が聞けました。またNISTでの大野さんの研究と産総研の本格研究との間に多くの共通点があることが印象的でした。
著者
大津淳一郎著
出版者
原書房
巻号頁・発行日
1969
著者
櫻本 美輪子 江川 直人 門馬 久美子 石渡 淳一 田島 強 後藤 元 宮下 久夫 滝澤 登一郎
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.1023-1030_1, 1993-05-15 (Released:2011-05-09)
参考文献数
49

症例は49歳の女性.昭和62年,反復性耳下腺腫脹と咽頭部違和感にて当院耳鼻科を受診し,平成元年1月,舌根扁桃生検から肉芽腫が認められた.平成3年4月,持続性の下痢を主訴に当院内科を受診し,大腸内視鏡を施行したところ,回腸末端部に多発性びらん性小隆起病変を指摘され,精査のため入院した.この小腸病変はクローン病との鑑別に苦渋したが,最終的にはサルコイドーシスと診断された. 本疾患の小腸病変の報告例は稀であり,また,従来からクローン病との異同について議論されているが,まだ結論は得られていない.そこで,われわれは自験例を基に,過去に報告された腸管サルコイドーシスの特徴,及びクローン病との関係について,若干の検討を加えて報告する.
著者
甲村 弘子
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.658-665, 2014-07-01 (Released:2017-08-01)
被引用文献数
2

女性のライフサイクルを通じて性ステロイドホルモンは重要な役割を果たし,月経という現象は女性の身体面と精神面に大きな影響を与えている.体重減少や過度の運動,ストレスなどにより視床下部性無月経が起こってくる.やせによる栄養不良や強いストレスの影響下では摂食促進因子の作用が高まって性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)分泌が抑制される.また,栄養不良によるレプチンの低下はGnRH分泌不全をもたらす.そして無排卵・無月経となる.このように摂食およびストレスと生殖機能は密接に関係している.月経困難症は女性の心身にさまざまな影響を与え,そのQOLを低下させている.器質的異常を認めない機能性(原発性)の月経困難症と,器質的疾患によって起こる器質性(続発性)月経困難症の2種に分類され,後者の代表は子宮内膜症である.月経周期の変動に伴って症状の現れる疾患は月経前症候群である.本症の症状は身体症状から精神症状まで多岐にわたる.その症状の発現には性ステロイドホルモンと中枢神経系の神経伝達物質(セロトニン系,GABA系)との関係が注目されている.
著者
岡 桃子 山梨 裕美 岡部 光太 松永 雅之 平田 聡
出版者
動物の行動と管理学会
雑誌
動物の行動と管理学会誌 (ISSN:18802133)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.107-116, 2019

<p>飼育下の大型ネコ科動物で問題とされている常同歩行の発現には環境エンリッチメント(以下エンリッチメント)の有無や来園者の影響など複数の要因が絡んでいると考えられるが、複合的な検討は行われていない。そこで本研究ではエンリッチメントの有効性及び来園者数と気温がトラの行動に与える影響について検証した。京都市動物園で飼育されているアムールトラ3頭を対象とし、 3分毎の瞬間サンプリングを用いて行動を記録した。放飼場内に設置するエンリッチメントの種類が多いと、トラの常同歩行頻度は有意に減少し(<i>P</i> < 0.05)、エンリッチメントの利用頻度が有意に増加した(<i>P </i>< 0.01)。複数のエンリッチメントの設置はトラの常同歩行の抑制に効果的であり、探索行動や捕食行動等多様な行動を引き出す上で有用であることが示唆された。また来園者の存在によって、トラの休息頻度が増加、エンリッチメントの利用頻度が低下する可能性があると考えられた。</p>
著者
横川 美和
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.370-377, 1998-09-25 (Released:2017-07-11)
被引用文献数
1

堆積粒子の配列について,特にインブリケーションについての話題を中心に解説した.火星表面の映像に磯のインブリケーション構造が認められ,洪水の痕跡と解釈された.インブリケーション構造は流れに対して抵抗が少なくなるように粒子が配列したもので,礫浜や河川の礫床など私たちの身近なところにも普通に認められる.また,砂サイズの堆積物の中にも普通に見られる.インブリケーションを始めとして,堆積粒子の配列はパッキングとともに「ファブリック」と呼ばれ,堆積岩組織の一要素として位置づけられている.堆積粒子の配列は,地層から古流向を推定するために古くから研究されてきた.最近ではさらに,流体の性質や堆積粒子の輸送形態,堆積直前の動き等の推定に利用されている.このためにはパッキングなども含めた真の三次元組織を解析する必要があるが,これまで行なわれている粒子配列の測定方法では必ずしも充分とはいえない.真の三次元組織を調べるために,X線CT法などが試みられている.