出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.434, pp.26-31, 2007-10-26

高速道路の車線を拡幅する工事で,型枠や一部の鉄筋をプレハブ化して工期を短縮する工法を採用した。中空床版橋では初めてだ。中空管と型枠にさびにくい鋼板を用い,鉄筋はかご状にプレハブ化した。橋軸と橋脚に斜角があって,プレハブ鉄筋を使えなくなる事態も発生したが,型枠を存置式にして撤去の手間を省いたこともあり,当初設計に比べて橋桁の工期を20%ほど短縮できる見込みだ。
著者
坪井 潤一 高木 優也
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.12-17, 2016 (Released:2016-02-03)
参考文献数
27
被引用文献数
4 5

全国 13 水系 25 地点において潜水目視によるアユの個体数カウントおよび環境計測を行った。解析の結果,放流量に関係なく,⑴川幅が狭い川ほど,⑵河床に占める長径 25 cm 以上の石の比率が高い川ほど,⑶浮き石の比率が高い川ほど,アユの観察個体数が多いことが明らかになった。また,那珂川において行った調査では,アユの観察個体数と友釣りによる釣獲個体数に正の相関が認められたため,潜水目視で得られたアユの観察個体数は,友釣りの対象となるアユ資源量の指標として有効であることが明らかになった。
著者
高橋 純平 閔 庚錫 伊藤 孝紀
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.59, 2012

本研究は、今後の開発が予定される名古屋駅周辺地区南エリアと、前稿において「演出装置」として抽出されたナナちゃん人形を対象とし、異なった属性にグループインタビュー調査を行うことにより、地区と演出装置の現状把握と将来の活用方法の抽出を目的とする。<br>基礎調査において名駅南エリアの施設群、ナナちゃん人形を高く評価していた20代の来街者14名を被験者とし、属性の異なる3グループに分類し、各グループ1時間のインタビュー調査を行った。得られた回答を表1に示す空間資源の分類に基づいて集計することで、地区と演出装置の現状把握と将来の活用方法の抽出を行った。<br>異なった属性に対するグループインタビュー調査から、地区と演出装置の現状把握と将来の活用方法の抽出を行った。今後は、本研究の知見を踏まえた提案に対する評価調査を行うなど、名駅地区におけるプレイス&bull;ブランディングの構築へ向け調査を進めていく。<br>

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1924年08月05日, 1924-08-05
著者
大塚 攻 堀口 健雄 Lopes R.M. Choi K.H. 岩崎 敬二
出版者
日本プランクトン学会
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.101-118, 2004 (Released:2011-07-08)
著者
白井 宏美
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 (ISSN:09185682)
巻号頁・発行日
vol.93, pp.137-142, 2021

<p>第4回対話システムライブコンペティション予選1位通過において,本システムは「気遣いができるところが人間らしい」というコメントを多く得ることができた.人間らしい会話に求められる「気遣い」とは何か,語用論の知見をどのように活かして気遣いができる対話システムを作ったのかについて述べる.</p>
著者
栗原 綾子 田隝 博樹 上島 健太郎 井上 忠夫
出版者
特定非営利活動法人 日本医療マネジメント学会
雑誌
日本医療マネジメント学会雑誌 (ISSN:18812503)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.201-204, 2010

<p> 血液凝固に影響を与える薬剤(ACD:anti-coagulation drug)を服用中の患者が安全に検査・手術を受けるには、薬剤の適切な休薬が必要である。</p><p> 近年、多くのジェネリック薬が発売されており、他の医療機関での処方薬剤のチェックでは薬剤師の介入が不可欠である。</p><p> 国際医療福祉大学三田病院脊椎・脊髄センターにおける患者服用薬チェック業務は、検査・手術の入院が決定したら、外来受診の際に薬剤師がACDの鑑別と休薬期間の指導を行っている。</p><p> 今回、2009年1〜3月の3ヶ月間に脊椎・脊髄センターで検査・手術入院した患者を対象とし、薬剤師による患者服用薬チェック業務の実績調査を行った。対象患者は283名(平均年齢:60.7歳)、その内ACDを服用している患者は121名(平均年齢:69.2歳)で服用率は42.8%であった。本調査期間におけるACDの服用ミスによる検査・手術の延期や中止は1例もなく、薬剤師によるACDの患者服用薬チェック業務の意義が高いことが改めて確認できた。</p>
著者
Koji Imai Shinji Doki Kosuke Kondo Yasuaki Aoki
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
IEEJ Journal of Industry Applications (ISSN:21871094)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.27-40, 2022-01-01 (Released:2022-01-01)
参考文献数
30
被引用文献数
2

Dual three-phase permanent magnet synchronous motors have the characteristics of multi-phase and permanent magnet synchronous motors, whose double- and decoupled-winding models based on the vector space decomposition have been reported. High-frequency signal injection methods enable position sensorless control, parameter identification, and the search for maximum torque per ampere operating points. However, the current control system with high-frequency signal injection for a dual three-phase permanent magnet synchronous motor has not yet been sufficiently discussed. This study compares the double- and decoupled-winding models for the current control system with the high-frequency signal injection and proposes a current control system with high-frequency signal injection. Furthermore, this study proposes a position sensorless control method at low speed based on the high-frequency voltage injection as an application of the proposed current control system with the high-frequency signal injection. Experiments verify the effectiveness of the proposed current control system with the high-frequency signal injection and the proposed position sensorless control method.
著者
大泊 巌 川原田 洋
出版者
The Crystallographic Society of Japan
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.151-159, 1986-03-30 (Released:2010-09-30)
参考文献数
19

Structures and defects of heterogeneous interfaces have been discussed using the concept of “coherency”which has been applied to interphase boundaries. Interfacial structures have been classified into three kinds, coherent, semicoherent and incoherent interfaces, depending on lattice mismatch. As a case study of the interface with great mismatch of about 10%, the structure of PtSi/ (111) Si interface has been discussed in detail on the basis of HRTEM images. The interface has been found to be atomically abrupt and has atomic steps which increases local coherency between PtSi and Si. (J. Cryst. Soc. Jpn. 28, 151 (1986) ) .
著者
岩崎 正洋
出版者
日本公共政策学会
雑誌
公共政策研究 (ISSN:21865868)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.87-97, 2020-12-10 (Released:2021-10-02)
参考文献数
34

2020年は,世界中がCOVID-19の感染拡大に直面した年として,後々まで語り継がれることになるであろう。我々の日常は大きく変化し,これまでの当り前が当たり前ではなくなり,以前とは明らかに異なる「新しい日常」が求められるようになった。まさに,社会のさまざまな側面が変化から逃れることはできなかった。COVID-19の登場により,人類が経験した新しい現象は,まさに公共的な問題であり,その問題解決のためには,公共政策による取り組みが必要になる。それゆえ,公共政策学の研究領域にCOVID-19が含まれることになり,新たな研究対象として位置づけられることとなった。そこで,本稿は,公共政策学の研究において,COⅥD-19を取り扱うには,どのような見方があるか,どのような見方が必要かという点について考えることを目的とする。本稿では,とりわけ,日本におけ,る2020年1月から5月までの感染拡大の「第一波」の時期に焦点を向け,政策過程論的アプローチと比較政治学的アプローチという二つの点から議論を進めていく。その意味で,本稿は,公共政策学における研究対象として,COVID-19を取り扱う際の論点抽出の役割を果たすものとして位置づけられる。
著者
佐野 晴男 瀬畑 宏 伊藤 弘通 山崎 統資 海野 雅浩 久保田 康耶
出版者
Japanese Cleft Palate Association
雑誌
日本口蓋裂学会雑誌 (ISSN:03865185)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.41-47, 1978

口蓋裂患者の手術はそのほとんどが乳幼児期に行われている.しかも慢性の上気道感染を有しているものが多く,手術野が気道の入口と一致しているため,術後に重篤な呼吸器系合併症に発展することも稀ではない。われわれは過去5年間のうちで,口蓋形成術後に重篤な呼吸器系合併症をきたして,術後数日にわたる呼吸管理を余儀なくされた2症例を経験したので,その経過の概要を報告するとともに,考察ならびに反省を加えた.<BR>第1例は1才9カ月の男児で,術後に声門下浮腫を発生した症例である.術前2,3日前より咳,鼻汁がみられたが,発熱はなく,聴診,打診ならびに胸部X線像にも異常を認めなかったので気管内吸入麻酔のもとに手術を行った.術後,覚醒は良好であったが,帰室後約1時間半も経過してから喘鳴,奇異呼吸がみられ,チアノーゼを呈したので再挿管した.その後,酸素テント内に収容して加湿を図り,ステロイドホルモンならびに抗生物質の投与など,5日間にわたる呼吸管理を行った.以後回復に向い,術後13日目に無事退院させることができた.<BR>第2例は1才7カ月の女児で,術後に無気肺に陥った症例である.手術の4口前に38.9℃,3日前に38.5℃ の発熱があり,解熱剤の投与で平熱となったが,咳と鼻汁は依然としてみられていた.手術の延期を考えたが,術者からの強い要望もあって,手術を強行したものである.術中は特別なこともなく経過し,手術終了後覚醒であったので抜管したところ,直後より喘鳴が聴取され,努力性呼吸をし始めた. そこで直ちに再挿管して,気管内洗浄ならびに分泌物の吸引を繰り返し,再挿管1時間後には改善をみたので再び抜管して帰室させた.しかし次の日になり再びチアノーゼが出現したので,再び挿管して,気管内洗浄,吸引し,吸入ガスの加湿を行ない,薬物投与も併行させた.このように厳重な呼吸管理のもとで全身状態の回復をはかった結果,術後4日目に再び抜管したが,何らの異常も示さなかった.以後順調に回復し,術後18日目には無事退院させることができた.<BR>本報告の2症例ともに術前に風邪に罹患している症状がみられていたにもかかわらず,気管内麻酔のもとに術後の呼吸器系合併症を続発させた.いかに術者からの強い要望があったにせよ,このような患者では当然,手術を延期すべきであったと深く反省している.
著者
伊藤 新一郎
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.73-85, 2021-11-30 (Released:2022-02-02)
参考文献数
27
著者
太田 祐介 長橋 究 小島 康裕 上原 博和
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.530-534, 2021

72歳,女性。大動脈弁狭窄症による心不全のため大動脈弁置換術を予定していたが,血小板減少を認めヘパリン起因性血小板減少症Ⅱ型と診断された。手術の延期が考慮されたが,循環動態が不安定であったため予定通り大動脈弁置換術を施行した。<br> 手術開始時にアルガトロバンを4μg/kg/minで持続静注を開始し,人工心肺開始時にメシル酸ナファモスタットを30mg/hで開始した。活性化凝固時間の推移を確認しながらアルガトロバンの投与量を調節した。大動脈遮断解除後,アルガトロバンの投与を終了し,大動脈遮断解除の1時間後に人工心肺を終了した。止血に難渋し人工心肺終了から7時間後に手術を終了した。手術時間12時間21分,人工心肺時間3時間10分,出血量3444mL,輸血量6400mLであった。<br> 本症例は,過去の症例報告と比較してアルガトロバンの投与量は少なかったが,人工心肺終了後の出血量を減らすことはできなかった。
著者
飯田 孝久
出版者
応用統計学会
雑誌
応用統計学 (ISSN:02850370)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.147-153, 1994
被引用文献数
1 9

時間や資源に制限がある場合に,因子数の大きい実験を行う方法に,2水準の過飽和実験がある.その一つとして,L12の各列とそれらの2列交互作用列に因子を割付けるWuの計画がある.しかし,この計画では因子間に交互作用が存在した場合に,それらが他の主効果と完全に交絡する場合がある.本論文では,L12の11列に一般平均を加えた12列を6列ずつの集合に分け,各々の集合から1列ずつ取り出した2列の間の交互作用列である36列からなる計画を提案した.これにより,主効果が他の列と完全に交絡することを避けることができた.また,このような配列が2通りあることがL12の5列の同値類から示すことができた.この計画の性質として,内積の平方の平均による評価が,今までに提案された2水準過飽和実験と比較してもそれほど悪くないことが確認できた.さらに,因子間に交互作用がありそうな因子については,因子の割付けに工夫すれば,その影響を抑えることができることを示した.これらの性質は,L12の3列および4列間の関係の一意性から導くことができた.
著者
深見 一弘 中西 周次 山崎 はるか 中戸 義禮
出版者
日本結晶成長学会
雑誌
日本結晶成長学会誌 (ISSN:03856275)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, 2005
参考文献数
3

Electrodeposition of tin (Sn) under diffusion-limited condition showed a spontaneous potential oscillation together with the formation of highly ordered latticework structures, which grew vertically from the substrate. In-situ optical microscopic inspection revealed that the latticeworks are formed in synchronization with the potential oscillation.
著者
川崎 恵津子
出版者
至文堂
雑誌
国語と国文学 (ISSN:03873110)
巻号頁・発行日
vol.79, no.9, pp.52-67, 2002-09