著者
石井 剛志 新井 映子 中山 勉
出版者
神戸学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

茶ポリフェノールの渋味の発現機構を生体成分との分子間相互作用の観点から解き明かすことを目的として研究を実施した。タンパク質(カゼイン)の凝集能やリン脂質膜への結合能を評価するための実験系を構築し、味認識装置やヒト官能試験の結果を基に解析・改良することで、新しい渋味の評価法を開発した。これらの評価法を用いてカテキン類やテアフラビン類の渋味特性を解析し、茶ポリフェノールの渋味の発現機構を提案した。
著者
早田 英二郎
出版者
東邦大学医学会
雑誌
東邦医学会雑誌 = Journal of Medical Society of Toho University (ISSN:00408670)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.114-116, 2021-09

総説2020年4月の緊急事態宣言後,東邦大学医療センター大森病院全体としては診療の縮小,婦人科予定手術の延期等の対応を取ってきたが,周産期部門は総合周産期母子医療センターとして多数のハイリスク分娩予定者が存在し,緊急性の高い胎児治療症例もいること,さらにCOVID-19感染妊婦の受け入れも求められたことから,診療規模はほぼ不変の状態であった.我々は,病院の方針に従いながら診療・感染防御・教育をいかに維持するかを考え,独自のマニュアルを作成し,感染流行の状況に応じて院内ルールを柔軟に運用している.ここでは2020年4月に発出された第1回緊急事態宣言当時の当院産婦人科の取り組みについて述べる.
著者
山口 康隆
出版者
分子シミュレーション学会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.23-27, 2011 (Released:2012-02-17)
参考文献数
15
被引用文献数
1

SPH法は,粒子を用いたメッシュフリーのマクロスケールの流体シミュレーション手法の一つである.本稿では,表面張力の影響を加味したSPH法を用いた液滴の液膜への衝突計算例を示した.クレーターの形成から表面張力の影響により現れる王冠状の縁,更に回復過程に現れるjet状の液柱の立ち上がりに至る現象の再現が可能であり,クレーター成長過程までは実験結果と定量的にも良く一致している.
著者
島田 薫 柄澤 智史 田中 久美子 松村 洋輔 大島 拓 織田 成人
雑誌
第46回日本集中治療医学会学術集会
巻号頁・発行日
2019-02-04

【背景】集中治療室(ICU)における特発性腸腰筋血腫は抗凝固薬や抗血小板薬の投与、腎代替療法、高齢がリスク因子と考えられており、発生頻度は0.3%と稀ながら、致死率は30%との報告もある。当科でも診療機会が増えているが、典型的な臨床所見が明確でないことから、診断に苦慮することも多い。【目的】当院ICUで経験した症例から特発性腸腰筋血腫の臨床的特徴を明らかにする。【対象と方法】2016年4月1日から2018年9月15日の期間に当院ICUに入室した患者のうち、特発性腸腰筋血腫と診断された患者を診療録から後方視的に抽出した。【結果】対象期間中のICUの延べ入室患者数は4529例で、うち6例(男性4例)で特発性腸腰筋血腫を認めた。発症頻度は0.1%だった。平均年齢は66歳、いずれも片側発症で、右側5例、左側1例だった。発症前から全例でヘパリン、4例でステロイドが投与されており、4例で腎代替療法が施行されていた。自覚症状から診断に至った症例は4例で、呼吸困難、腰痛と腹部膨満、右側腹部痛、腹部緊満を認めた。他の2例は意識障害を伴う出血性ショック、原因不明の貧血進行から判明した。いずれの症例でも同時に貧血が進行していた。5例に出血性ショックを呈し、4例に血管内治療を施行し止血が得られた。1例は輸血で止血は得られたが腸管虚血を含めた臓器不全が進行し死亡した。血管内治療を施行した例では出血による死亡例はなかった。【結論】特発性腸腰筋血腫は稀な病態で、診断が遅れれば致死的になりうる。ICU患者は自覚症状に乏しい上に、確定診断に有用なCT検査の実施が容易でない場合が多い。一方で、早期に診断できれば止血術により救命できる可能性が高い。自験例では高率にリスク因子を認めた一方で貧血の進行以外に共通する臨床所見はなかったが、ショックを呈した症例は適切な止血術により救命し得た。リスク因子のある症例で貧血が進行した際には、腸腰筋血腫も念頭に置いた原因検索をすすめることが重要である。
著者
秋山 知子
出版者
日経BP
雑誌
日経トップリーダー = Nikkei top leader (ISSN:24354198)
巻号頁・発行日
no.444, pp.24-27, 2021-09

経営計画発表会は午前8時15分にスタートし、午後5時4分まで分刻みのスケジュールが組まれている。リアルで開催していたときから「山手線の時刻表のよう」と言われるほどの密なスケジュール。盛りだくさんのアジェンダをオンライン会議で組むのも、4年生社員にと…
著者
高見 淳史 室町 泰徳 原田 昇 太田 勝敏
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
no.15, pp.217-226, 1998

本論文では、欧米などで見られる自動車利用削減を目的とした土地利用/交通施策の考え方を理解するため、施策の要素を抽出し、自動車利用削減との関係及びそれにまつわる議論を整理した。次にそれと関連して、自動車利用削減の観点から見た商業施設 (SC) の立地のあり方について試算を行った。その結果、SCの商圏が都市地域全体に及ぶような場合には、SCは都心近くに立地することが望ましいが、収益の点から見るとそこに立地する可能性はあまり高くないことと、SCが近隣のみを商圏とするような場合にはやや郊外側に立地することが望ましく、収益から見て、SCがその位置の近くに立地しようとすることの現実性は前者の場合に比べて高いことを示した。
著者
稲 雄次
出版者
東北文化学園大学総合政策学部
雑誌
総合政策論集 (ISSN:13468561)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.65-71, 2009-03
著者
碓井 稔
出版者
日経BP
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.999, pp.68-71, 2019-09-19

ペーパーレス化が進むなか、むしろネット時代こそプリンターの出番が増えると意気込む。デジタル変革の新組織設立に定額使い放題のサブスクリプションと、新たな価値創出を急ぐ。機器の売り切りと消耗品の継続販売という伝統的ビジネスモデルから脱却できるか…
著者
島田 義之 広瀬 盛行
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.457-462, 1983-10-25 (Released:2020-09-01)

This study proposes an estimating model of work trips to the metro center by an easy method. This also analyses how the changing patterns of urban structure (population and job distribution) affect the number of work trips to metro center, taking Tokyo metropolitan region as an example.