著者
馬場 多聞
出版者
日本中東学会
雑誌
日本中東学会年報 (ISSN:09137858)
巻号頁・発行日
no.27, pp.1-28, 2011-07-15

Yemen, which was ruled by the Rasulids (A.H. 626-858 [1228-1454]), is located in a key position for Indian Ocean trade, and was famous for its agricultural productivity. However, we don't know details about Yemen under the Rasulidss during the 13th century, except for the port of Aden. In this paper, I analyzed the feature of regions in Yemen based on a new historical source, which was entitled Nur al-Ma'arif Nuzum wa Qawanin wa A'raf al-Yaman fi al-'Ahd al-Muzaffari al-Warif and included records of a supply of cooking ingredients in the Rasulid Court. Through this examination, I demonstrated the details of economic activities, such as special products of various regions and their distribution in Yemen. At first, I extracted cooking ingredients that contained information relating to the supply origin, and I analyzed the frequency of the products supply origin and destination by using numerical data. Hence, I discovered that the ports of Aden and Zabid acted as trade centers for various products. In addition, I classified these supply origins into four regions, Tihama, the Southern Mountain Region, Aden and its periphery, and the Northern Mountain Region, and discovered their specialties. Tihama and the Southern Mountain Region had special products according to their climatic conditions. Aden acted as the center for various types of merchandise from the Indian Ocean. On the other hand, the Northern Mountain Region was rarely mentioned in this source due to geographical and political reasons.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1010, pp.10-12, 2013-10-25

2014年4月1日から、現行5%の消費税が8%へ増税されることが決まった。住宅市場は駆け込み特需に沸くが、増税後の反動減は確実。政府の緩和措置は減少幅を抑えられるのか。市場には不透明さも残っている。
著者
鎌田 直人
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.106-119, 2006-08-31

ブナアオシャチホコ(以下、本種)はブナ林で大発生し、ブナの葉を食いつくす葉食性昆虫である。大発生しない場所も含め、本種は、地域間で同調しながら8-11年の周期をもった個体数変動を示すとともに、同じ周期をもって日本のどこかで大発生をひきおこしている。このような地域間で同調する周期的な密度変動をもたらすメカニズムにどのような生物的要因や気候要因が関与しているのか、長い周期を引き起こすメカニズムのひとつである「時間の遅れを持つ密度依存性」を考慮して、その具体的な過程を検証した。本種の密度が増加すると、鳥類の餌に占める本種の割合が増加する機能の反応が認められるが、鳥類の密度は変化しないため、さらに高密度になると捕食率は逆に低下する。甲虫の捕食者であるクロカタビロオサムシは、高い繁殖能力と速い発育、飛翔による成虫の移動による数の反応が起こり、密度依存的な死亡要因として働く。しかし、密度の減少過程における時間の遅れは認められない。ブナの葉の質の空間的異質性も大発生と密度変動に関係している。陽葉は餌としての質が悪く、低密度時にはほとんど食べられない。しかし、大発生すると陽葉まで食べなければならないため、大発生の際には密度を引き下げる要因として働く。また、ブナが強い食害を受けると、翌年の葉に誘導防御反応が起こり、本種の死亡率を高め、体サイズを小型化させる。しかし、強い食害を受けないと誘導防御反応は起こらないため、大発生せずに密度が減少する場合には働かない。昆虫病原菌であるサナギタケは、大発生時だけでなく、大発生せずに密度が減少に転じる際にも、時間遅れの密度依存的な死亡要因として働くため、本種の周期的な密度変動を引き起こしている要因と考えられる。感染の翌年に子実体が発生して土中の菌密度を高めることと、昆虫に対する感染が起こらなくても土壌微生物として個体群を維持できることが、サナギタケによる死亡に時間の遅れを作り出す機構である。本種の大発生には場所依存性が認められる。特定の標高で大発生する機構としては、「多様性=安定性仮説」や「資源集中仮説」のほかに、養分循環に関係したブナの葉の質も原因のひとつと考えられる。また、西南暖地で大発生の頻度が少ない理由としては、ブナ林の垂直分布や降水量が関係しているものと推測される。
著者
宮平 喬
出版者
筑紫女学園大学
雑誌
筑紫女学園大学紀要 (ISSN:09151826)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.361-374, 2001

The purpose of this study is to investigate effects of UECHI-RYU karate respiration method (URM) on physical performance. The subjects are 3 male who have practiced UECHI-RYU karate. They represent low-skilled (sub A_), middle-skilled (sub B) and high-skilled (sub C). In order to investigate effects of URM, heart rates (HR) during kata performance are measured for all subjects. In addition, electrocardiogram (ECG), respiration (RESP)and electromyogram (EMG) are measured on sub C. The results suggest the following. (1) The mean HR of Sub C during karate kata performance with URM is significantly higher than those without it (P<0.001 ). (2) When the subjects perform kata practicing URM, the peak values of % HR reserve of Sub A, B and C are about 80%, 70% and 60%, o respectively. (3) When the subjects perform kata without practicing URM, the peak values of %HR reserve of Sub A, B and C are about 80%, 60-70% and 30-40% respectively. (4) EMG activities while kata performance are significantly stronger when practicing URM.
著者
佐々木 悠真 金森 由博 三谷 純 福井 幸男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.17, pp.5-8, 2013-03-08

自分の髪型を変更したときの見た目をシミュレートすることができれば、髪型を決める際の手助けになる。しかし髪型画像を顔画像に重ねただけでは照明条件が画像ごとに異なっているため、合成後の陰影に違和感を生じてしまう。本研究では一枚の髪型画像に対しリライティングを行う手法を提案する。本研究ではKajiya-Kayモデルに基づいて反射率を推定するが、そのためには毛髪の三次元方向ベクトルが必要になる。この三次元ベクトルを求めるために、まず画像中の毛髪の二次元方向を示すベクトル場を抽出し、それを用いて毛髪の方向ベクトルの奥行方向成分と光源の方向ベクトルを推定する。これらの情報から、Kajiya-Kayモデルに基づき最終的なリライティング結果を出力する。光源の色や入射方向、光の強さなどを変更し、様々なリライティング結果を得ることができる。
著者
岸本 通夫
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.7, pp.45-50, 1958-12-30

L.A. in questo saggio desidera limitarsi il suo lavoro per raccogliere e elencolare l vocaboli che sono considerati come il latinismo nella Divina Commedia facendo un po' di critica linguistica e stilistica di ciascuna parola, alla fine tenta di classificare tutti questi vocaboli in tre categorie che sono : latinismo che e oramai consolidato come la lingua italiana, latinismo che Dante aveva cominciato a adoperare, latinismo che solo Dante ha adoperato e nessun altro uomo di lettere hanno adoperato prima di lui.
著者
土居 元紀 陳 謙 眞溪 歩 大城 理 佐藤 宏介 千原 國宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.2203-2208, 1997-08-25
被引用文献数
37

会社やマンションなど, 不審人物の侵入を防ぎたい管理施設の入口において, より信頼性が高く利用しやすいセキュリティシステムが望まれている. そこで, 顔画像照合の結果により入口の解錠を決定する解錠制御システムを試作した. 実用的な解錠制御システム開発の観点から顔画像照合を検討し, 顔画像照合手法を, 入力画像からの顔領域の抽出, 顔領域の大きさ・傾き正規化と顔部品照合で構成した. 信頼性の高い照合実現のため, 目頭検出による精度の高い顔領域の大きさ・傾きの正規化を用いた. また, 目・鼻・口といった特徴的な顔部品を照合対象とすることにより, 眼鏡や髪型などの偽証しやすい部分を照合領域から排除している. 顔部品照合において本人のものか否かを決定するしきい値は統計的に決定した. 実際にシステムの性能について評価した結果, 本人の入室許可が92.2%, 他人の入室拒否が99.6%という照合成功率を得た.
著者
高久 雅生
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.48-53, 2014-02-01

15年間にわたるオープンソース運動を振り返りながら,図書館サービスとの接点,オープンソースソフトウェアの利用事例を紹介する。図書館サービスにおけるオープンソースソフトウェアの例として,図書館管理システム,機関リポジトリ,次世代OPACといつた分野を取り上げ,国内及び海外の事例を紹介する。近年の図書館サービスの文脈におけるオープンソースソフトウェアの課題として,クラウドコンピューティングの進展やオープンデータ,人材育成などの観点から考察し,今後の課題を述べる。
著者
荒野 泰典
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.1-14, 1991-03
著者
中川 元 ナカガワ ハジメ Nakagawa Hajime
出版者
龍南會
雑誌
龍南會雜誌
巻号頁・発行日
vol.49, pp.[i]-[i], 1896-10-24
著者
藤田 裕司 阪木 啓二 冨田 和士 小栗 脩平
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.93-101, 1999-08

集団学習に基づくTATの事例研究の一環として,今回は,20代前半の男子青年のケースを3例,シリーズで報告する。3例とも障害児教育を専攻する本学大学院修士課程の1回生である。紙幅の都合上,各々のTATプロトコルまでを本稿に収録し,それ以下の部分は次稿に続く。As part of our TAT (Thematic Apperception Test) case studies based on the group learning supervised by the first author of this article, a serial examination of three male cases was made. All of them, aged 22 or so, were enrolled in a postgraduate course of special education. In this article, their TAT protocols were presented in sequence. Their own interpretations and the supervisor's comments on them are to be shown in the following number of this journal
著者
小藪 重行
出版者
社団法人日本鉄鋼協会
雑誌
鐵と鋼 : 日本鐡鋼協會々誌 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.54-67, 1943-01-25

The principal causes of erosion in the gun-barrel bore are cracks and the deterioration caused by the action of the gun-powder gas, as well as abrasion due to projectiles passing through. The author investigated microspically and by X-rays the cracks and the characteristic-layer on the eroded surface of the bore. It was ascertained that the characteristic layer has a structure which has become martensitic due to the heating effect of the gun-powder gas. At the instant of discharge, the barrel, expands and contracts, and also the hard layer itse'f does so due to the heating effect of the gun-powder gas, so that innumerable number of cracks occurs on that layer by repetition of such actions. The gun-powder gas penetrates through these cracks and accelerates the erosion. Thus it was concluded that the action of the gun-powder gas is the fatal cause of the deformation of the bore by erosion.
著者
松本 茂章
出版者
同志社大学
雑誌
同志社政策科学研究 (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.103-122, 2007-12

研究ノート(note)筆者は、都市部に生まれつつある芸術創造拠点の現場を歩き、調査研究することを通じて、文化施設と地域ガバナンスの関係を検討してきた。なかでも官民協働の文化施設づくりは、地域ガバナンス実現の可能性を開くと考え、これまで京都市が2000年に設置した京都芸術センターや、神戸のNPO法人「芸術と計画会議」(C.A.P.)が運営している民間アーツセンター・CAP HOUSEを調査した成果を報告してきた。今回は、劇場寺院・應典院に焦点を当てる。應典院は大阪市天王寺区下寺町にある浄土宗の名刹・大蓮寺の塔頭で、1997年4月に再建された。円筒形の本堂は設計段階から劇場として使えるようにつくられており、舞台芸術際「space×drama」や高校生の演劇祭「ハイスクール・プレイ・フェスティバル」が繰り広げられてきた。運営はNPOである應典院寺町倶楽部があたり、宗派に関係なく、だれにでも開かれている。本稿では、運営システムの現状や在籍するスタッフを紹介する一方で、設立に至る過程を詳しく振り返り、民間の文化政策のありようを明らかにする。應典院は行政の資金を頼らず、純粋民間の試みとしてスタートしたが、その後、少しずつ行政との連携を重ね、2006年度から4年間、大阪市の公的資金を獲得して、若者のアートNPO活動を支援する「アートリソースセンター by Outenin」(築港ARC)を大阪市港区に開設した。應典院の取り組みを検討することで、政府体系(ガバメンタル・システム)の変容を見つめ、地域ガバナンスの将来像を考えたい。本稿では、應典院の現状や運営システムについて財務、人材の面から分析を行ったあと、劇場機能に注目して、新進劇団を支援する舞台芸術祭「space×drama」や「ハイスクール・プレイ・フェスティバル」について報告する。さらに芸能と密接な関係にあった大阪の寺町文化に触れ、歴史的な必然性を探る。また住職秋田光彦が映画プロデューサーとして活躍した20代の東京時代が應典院の<原点>であることを指摘する。そして境内の外に飛び出して地域経営の一翼を担うようになった應典院の地域活動を考察したうえで、民による公共性に言及しながら文化施設の意義を考える。斎藤純一は公共性について「official」「common」「open」の3分類を示すが、應典院はこの3点に合致し、民の活動でありながら公共性を担保していることを指摘する。最後に寺院をめぐる人々のネットワークが地域ガバナンスに貢献することを訴える。
著者
浅井 澄子
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻女子大学紀要. 社会情報系, 社会情報学研究 (ISSN:13417843)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-13, 2006

本論文の目的は,映画のヒットの状況とその要因を実証分析することにある。論文の結論は次の2点に要約される。第1は,大部分の興行収入は少数の映画作品から生まれていることが,データから明らかになった。このことは,映画製作者が高い経営上のリスクに直面していることを示唆する。第2に,既に他のメディアで発表された原作の映画化,映画の続編,専門家により高い評価を得た映画,複数の映画館を所有する配給会社によって配給された映画であることは,ヒットの確率を高くすることが,ハザード・モデルより示された。原作の映画化と続編の効果は,映画製作者のリスク回避的行動に合理性があることを示唆する。