著者
早坂 一郎
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.20, no.242, 1913-11-20
著者
植村 和彦
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.24-34, 1993
被引用文献数
3

Climatic factors controlling plant growth and distribution, and methods of paleoclimatic reconstructions based on plant megafossils are briefly reviewed. Of the two basic methods, the nearest living relative and leaf physiognomy methods, the latter provides more reliable interpretations for older fossil assemblages consisting of many species whose taxonomic affinities are uncertain. As evidenced by leaf physiognomic characters and other geologic informations, overall trends indicated by Japanese Cenozoic floras are changes in temperature under the humid climate. Estimated temperature curves are provided by leaf margin analysis of dicotyledons for these floras. Around the Early/Middle Miocene boundary is the warmest period during the Miocene. The plant megafossil evidence for this warm period indicates a warm-temperate climate : mean annual temperature is less than 20℃ and mean annual range of temperature is nearly the same as or greater than that of the present. The result is inconsistent with that by pollen and molluscan assemblages, and possible explanations for this discrepancy are given.
著者
片野 真省
出版者
智山勧学会
雑誌
智山学報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.123-136, 2016

&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;もう30年以上前のことだが、1990年にアメリカのアカデミー賞で9部門を独占した映画に「アマデウス」がある。御存じの方も多いだろう。アマデウスとはご承知のとおり、ヴォルフガンク・アマデウス・モーツアルトの生涯を綴った作品である。プーシキンの「モーツアルトとサリエリ」を題材に脚本・映画化したもので、初めにブロードウエイで舞台上演されたものが映画化された。モーツアルトを描いたこの作品の主人公は、モーツアルトではなく彼と対比されるサリエリである。この映画には「神の名の元にすべては平等か?」という問いかけが基底に流れている。つまり「秀でた才能が、誰にでも平等に与えられはしない。それが現実。」ということでもある。この作品は、モーツアルトが周囲に暴言を吐き、酒に溺れ、父の面影に怯え、レクイエムを書きあげながら死に到り共同墓地に粗雑に葬られる。そんなショッキングなシーンが続く。そしてラストには、自殺しきれずに生きながらえたサリエリが施設で「全ての凡庸なるものに幸あれ」と呟き、微かな笑みを浮かべてエンドロールを迎える。<br> 神とは何か? 信仰とは? そして、人間は天才と凡庸に分かつのか? このように、我々が日々の暮らしで当たり前に抱く問いかけを、この映画は投げかけてくる。生まれによって差別されるのではなく、行為によって差別される。そんなことは分かっていても、我々凡庸なる者は、時に自らの運命を嘆き、その非力さ故に幾度となくあきらめを余儀なくされる。この社会はそんなキレイゴトを飲み込んで、いつも惨たらしい現実を我々に突き付けてくる。しかし、そうして突き付けられた現実に、唯々諾々と流されてしまうなら、我々は自らの凡庸さを受け容れるしかないのである。現実を前にして、登る坂道は向かい風でも、この坂を登らなければ、その向こうにあるまだ見ぬ風景を目にすることは叶わない。その先には真っ青な空が拡がり、雲が浮かび流れ、ひょっとしたら彼方に虹が見えるかもしれない。自身の内にある可能性を見出すにはこの坂を登らなければならない。この坂とは何か? 我々にとっては、百千萬劫にも遭いおうこと難き教え、つまり仏の教えである。<br> 我々は真言宗の寺院に生まれ、または何かしらの縁で今この寺院と関わりあった。遭うこと難き寺院とご縁が結ばれ、それが真言宗の寺院であるという運命は、その寺院のご本尊さまのおはからい以外何物でもないだろう。その得難き縁は、釈尊から連なり、宗祖弘法大師と中興興教大師の尊くも篤き想いを汲むものである。それを「選ばれた者」と受け止めるか「単なる偶然の賜物」と受け止めるのか……。しかし、我々仏教徒、真言行者はもはや前者に身を置くこと以外に選択肢はないはずである。「良く保つ」との言葉を口にした瞬間に、真言密教の世界に生きることは運命づけられた。釈尊から両祖大師へと連なるこの教え。寺院に赤々と灯されてきた法灯を絶やすことなく、次の世代へ、未来へ受け継ぐために身を粉にして励むこと。そうして与えられた場が寺院である。我々自身はあくまで凡庸なる者かもしれない。しかし、遭い難き教えを受け継ぐ運命に出会った以上、その教えを担う役割を我々はこの時代に課せられた。それを喜びと感じ、寺院において法悦を檀信徒とともに味わうすべての凡庸なるもの。そのあり方、一側面を考察するのが本論の試みである。アマデウスの映画の最後にモーツアルトのピアノコンチェルト40番第2楽章「ロマンス」が流れる中、サリエリが浮かべる笑み。その意味をここで考えてみたい。
著者
安原 浩
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.1_13-1_23, 2018

<p>歴史的に見て, 政治と司法の間には常に緊張関係が存在した。戦後, 司法行政はすべて最高裁判所の裁判官会議が所管することが憲法上明記されたため, 戦前とは異なり行政機関や立法機関が裁判所の予算や人事に直接介入することは制度的に不可能となった。</p><p> ところが, 1960年代から1970年代にかけて, 公務員の労働基本権の制限などの違憲性をめぐって時の政府と最高裁が鋭く対立する事態が発生した。政権側の偏向判決批判に対して最高裁は司法の独立に対する介入は許さないという立場を堅持しつつ, 他方で青年法律家協会などの団体への裁判官の加入を露骨に規制する方針をとった。外部からの圧力に変わって, 裁判所内部の自主規制という内部的な圧力が裁判官の独立や気概を損なう危険が発生したのである。その結果, 1990年代になって, 最高裁長官がそれを慨嘆するほどになった。</p><p> 近年の憲法をめぐる種々の厳しい論争は, 再び政治からの介入の危険を予期させている。最高裁裁判官を任命する内閣が, その任命権を濫用しないようにするための方策, 下級審の裁判官が自己の良心に従った判断をできるようにするための方策など, 裁判官の独立の実態に即した改革が急務である。</p>
著者
森戸 雅子 小田桐 早苗 宮崎 仁 岩藤 百香 渡邊 朱美 三上 史哲 難波 知子 武井 祐子
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.285-296, 2021

本研究の目的は,自閉スペクトラム症(ASD)児と家族と支援者の情報共有を容易にする感覚特性サポートアプリケーションの開発である.2014年より多職種連携チームクレマチスにおいて,アプリ開発を手掛け,ASDに多いとされる感覚特性について,各感覚特性について分類・保存・検索の機能を保持できる iPad用のアプリケーション「YOUSAY」を開発した.しかし,iPad用に開発したYOUSAYは,ASD児の家族が専門職と短時間に情報共有するには課題があった.そこで,ASD児のライフステージに応じた感覚特性の変化を視覚的に提示でき,感覚のバランスの悪さを視覚的に捉えやすくした「YOU チャート」を新たに考案し,スマートフォン用アプリとしてYOUSAYを開発した.結果,ASD児が日常生活で経験する感覚特性にともなう困難や苦痛を日常的に家族が保存,分類,整理を容易にすることと,緊急時や災害時に医師,臨床心理士,学校教員,保健師などの専門家や支援者との情報共有の際に優先項目の検索を可能にした.開発アプリを活用することで,地域で暮らすASD児と家族にとって,多くの関係専門職や支援者と継続的な連携を容易にすることが示唆される.
著者
永星 浩一
出版者
福岡大学
雑誌
福岡大学商学論叢 (ISSN:02852780)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.301-320, 2011-03
著者
高橋義孝編
出版者
河出書房
巻号頁・発行日
1968

1 0 0 0 紙芝居

出版者
日本紙芝居協会
巻号頁・発行日
no.3, 1947-12
著者
長濱 通子 神人 正寿 大原 國章
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.129, no.4, pp.525-535, 2019-04-20 (Released:2019-04-20)
参考文献数
10

血管腫血管奇形に対する色素レーザー治療は,治療原理に基づく治療の限界があるため,個々の症例について,疾患,部位,年齢などを考慮しつつ適切な治療パラメーター(パルス幅,エネルギー密度など)と治療間隔を検討する必要がある.特に毛細血管奇形においては加齢性の変化があり,治療しても限界や再発もあるため,治療期間だけでなく長期経過観察が重要である.
著者
當山 冨士子 戸田 圓二郎 田場 真由美
出版者
沖縄県立看護大学
雑誌
沖縄県立看護大学紀要 (ISSN:13455133)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.79-85, 2003-03

筆者は、へき地山村に居住する独居高齢者の生活について、参与観察と電話により把握し、その"生活の術"について検討を行った。その結果、以下のことが確認出来た。なお、ここで言う"生活の術"とは、生活の方法や手段という意味で使用した。1)今回の対象において、精神的扶養は成人子である子供からの扶養をはじめ、対象者本人による積極的な友人の獲得、ペット、亡き夫や先祖、近くの神々への関心により扶養されていることが推察された。2)経済的扶養については、公的年金を主にしており、その他、親族が郵便という流通を活用、対象者本人も公的・私的に郵便配達人を活用していた。3) 身体的扶養については、対象者自身が日常の生活を維持できる能力を持ち合わせていた。しかし、天候の悪化時には公的な支えが必要であることが確認出来た。The authors came to grasp the life of elderly people living alone in remote mountain village by the participant observation, the telephone, and so on, and they examined it as "The art of the life". As for "The art of the life", it was used in the sense of the method and means of life. 1)As for the mental support, an applicable person herself actively got a friend, the support from her adult child, made a telephone call and kept herself a pet. She was also found to be interested in a deceased husband, ancestors and surrounding gods. 2)As for the economical support, she made a living mainly by a pension. And her relatives sent foods and goods by mail service. She also made extensive use of the mail service. 3) As for the physical support, she had the ability to maintain her own daily life. But, at the time when the weather was not favorable ,it was confirmed that the public support was necessary.
著者
横浜高等工業学校 編
出版者
横浜高等工業学校
巻号頁・発行日
vol.自大正15至昭和2年(第7年), 1926
著者
山口 和雄
出版者
漁業経済学会
雑誌
漁業経済研究 (ISSN:04330323)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.70-73, 1969-03
著者
内田武志著
出版者
日本常民文化研究所
巻号頁・発行日
1949
著者
池渕 浩介 藤本 隆宏 草間 三郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.596, pp.105-109, 2004-05

日本のものづくりをさらに強化していくためには,「人間くさいものづくり」を心掛けなければならない。そのために重要なのが「和と連携」,現場の知恵と技を生かす「現地現物主義」,人間の創意,やる気,活力を高める「人間尊重」の三つだ。人の心を大事にしないと,パフォーマンスは向上しない。だからこそ,人間性を尊重したものづくりが大切なのである。
著者
吹田 順助
出版者
同文舘
雑誌
商學研究
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.847-869, 1929-02-01

論文タイプ||論説