著者
山田 奨治
出版者
共同通信社
雑誌
共同通信
巻号頁・発行日
2019-02-07

共同通信 2019年2月7日配信、東奥日報、河北新報、徳島新聞、山陰中央新報、西日本新聞、SankeiBiz、高知新聞、秋田さきがけ、北海道新聞、中国新聞、神奈川新聞、静岡新聞、岐阜新聞等に掲載された記事の著者原稿
著者
諏訪 久
出版者
日本民族衛生学会
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.130-137,A9, 1960

理想的な気候, 安価で栄養の多い食物, 高給は在留邦人のもつ好条件であるが, 大部分の邦人はこれらの好条件を有効に使つて楽しむ能力がなく, 能率を下げている場合が多い. 又多くは1,2年の短期間の滞在のため, この国の事情に通じアフガン人に対しよい影響を与えるには至らない.<BR>肉体的にはこれら邦人は大部分健康であるが, 精神的には極めて不安定で精神異常を呈するものもある. 日本人は家族を伴なうべきであり, 強い意志をもち, この国に於ける生活を楽しむことが出来て, 個人の生活を互いにみだすことなく, 物事を本質的に考えることが出来る日本人を送るべきである. 英語, 独語, 仏語, ペルシヤ語等が自由に話せることは望ましく, 精神衛生上から言つても必要なる条件である.
著者
安部 国雄
出版者
The Anthropological Society of Nippon
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.91, no.1, pp.25-37, 1983

スリランカのシンハリーズ(3地域),タミール(2地域),ベッダ(2地域)とキンナラ族の計測値8項目とその示数4項目を比較して,シンハリーズ•タミール•ベッダの形質の人種的特徴を示すとともに,同一人種内での形質の変異についても検討して次の結果をえた。<br>i)高地高湿地帯のシンハリーズ,セイロン=タミール,森林ベッダの3群が最もよく人種的な特徴を示す。<br>ii)低地乾燥地帯のシンハリーズとインディアン=タミールは農村ベッダの形質に近似する。<br>iii)高地高湿と低地高湿地帯のシンハリーズの形質は互によく類似する。<br>iv)スリランカのドラビダ語族(セイロン=タミールとインディアン=タミール)の形質の間には人種的な差異が認あられる。セイロン=タミールの形質は南インドのニルギリスのトーダ族(インド•アフガン人種)に,インディアン=タミールはマドラスのタミール(メラノ•インド人種)の形質に類似する.
著者
秋坂 真史 渡辺 めぐみ 志井田 孝 石津 宏
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.607-617, 2005
参考文献数
19

茨城県東海村で発生したJCO社による放射能臨界事故は, 一般社会のみならず心身の健康に敏感な住民にも大きな衝撃をもたらした.事故災害やその健康被害などについての報告も多い中, 本事故についての現場からの調査報告, とりわけ児童の心身への影響に関する学術報告は皆無に近かつた.そこで, 本邦で初めて住民を巻き込んだ放射能洩れ事故が, 近隣の学校生徒の心身に与えた影響, 特に心的外傷後症状の実態や内容などを調べる目的で調査を行った.屋内退避対象地域になったJCOから半径10km圏内の7市町村に所在する15校の小学生・中学生・高校生計479名を分析対象に, 事故直後(想起)および事故1年後に心的外傷後症状の感情状態や変化(現在)に関し, 無記名かつ自記式の質問紙調査を実施した.男女別また校種別でも, 両期とも精神的症状項目で女子が有意に高かつた.事故直後の身体症状や睡眠障害・興奮などの心身症状は性差なく, 比較的少数であつたが存在はした.このように事故1年後でも思春期女子の感情不安定性が目立ち, 健康診断や精神的フォローアップの必要性が示唆された.

1 0 0 0 中央史壇

出版者
國史講習會
巻号頁・発行日
1920
著者
亀長 洋子 飯田 巳貴 西村 道也 宮崎 和夫 黒田 祐我 櫻井 康人 堀井 優 佐藤 健太郎 高田 良太 澤井 一彰 齋藤 寛海
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

多文化が交錯する世界である中近世の地中海世界を、東洋史・西洋史の共同研究として再考した。中近世のグローバリゼーションのなかで、アラブ、マグリブ、トルコのイスラーム諸勢力、ビザンツ、西洋カトリック諸勢力、ユダヤ教徒などが地中海世界の各地で政治、経済、宗教、社会の様々な面において対峙する様相を各研究者は個人研究として進め、その成果を海外研究者の協力も得つつ互いに共有した。それにより研究者たちは西洋史・東洋史のいずれにも偏らない視野を育くみ、一国史観を超えた歴史叙述を充実させた。その成果を含んだ研究報告書を作成し多くの研究者に配布し、また共同研究の成果を公開シンポジウムの形で広く人々に公開した。
著者
Rabie Raafat K. MATTER Mohamed K. KHAMIS Abd-El-Maksoud MASTAFA Mostafa M.
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.p155-161, 1986-06

食用ソラマメの生育と窒素含有量および収量に対する土壌塩類, 窒素施肥の影響をポット条件下で調査した. 塩類濃度は, 乾土当り 0.18, 0.30, 0.45, 0.60%の4水準を設け, 0.18%のものを対照区とした. 窒素施肥については, 1ポット4 kgの土壌に対して窒素成分として 0, 25, 50, 75 mg添加の4水準を設けた. 得られた結果は次の通りである. 1. 乾物重, 窒素含有量, 子実収量, 茎重, 個体当り莢数, 個体当り子実蛋白量は, 塩類濃度0.30%は促進的であったが, その他の塩類濃度では, 濃度が高まるにつれて抑制的であった. 百粒重, 子実蛋白含有率に対しては, 対照区に比べて全ての塩類濃度が抑制的に作用した. 2. 個体当り子実収量, 百粒重並びに開花前期と英形成期における乾物重については, それぞれの平均値が窒素施肥によって増加した. 3. 植物体窒素含有量, 個体当り莢数並びに子実蛋白含有量は, 窒素施肥によって増加し, 莢充実期と成熟期では 50mgの窒素施用が最も促進的であった. 4. 開花前期と莢充実期の植物体乾物重は, 最終子実収量と有意の高い正の相関が認められた. 5. 子実生産の効率は, 窒素施用量の増加にともなって高まった. これらの結果から, a) 塩類濃度 0.45%は, ソラマメの生育にとって限界濃度であり, b) 根粒菌種子接種に併用する窒素施肥は, 可給態窒素含量の低い土壌で最大収量を得るために有効であると結論された.
著者
芦田 均
出版者
日本栄養・食糧学会
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.213-223, 2017 (Released:2018-03-12)

ポリフェノールは生活習慣病をはじめとする様々な疾病の予防・改善に関わる機能性を発揮することが期待されている。本稿では,フラボノイドによる薬物代謝系調節作用機構と肥満・高血糖予防作用機構について,われわれの知見を中心に解説する。薬物代謝系調節作用機構の鍵分子であるアリール炭化水素受容体(AhR)に対して,フラボノイドは,そのサブクラスの構造に依存した抑制効果を示す。特に,フラボンとフラボノールは,AhRのアンタゴニストとして作用することで,化学発がん物質による薬物代謝酵素の発現誘導を抑制する。肥満予防効果の鍵分子は,さまざまな組織でエネルギーセンサーとして働くAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)であり,一方で,高血糖予防効果の鍵分子はグルコース輸送担体4型(GLUT4)である。また,筋肉細胞においてはAMPKがGLUT4の細胞膜移行を促進する。これらの鍵分子に対するポリフェノールの作用例を紹介する。
著者
大前 雅彦 勝井 五一郎
出版者
公益社団法人 日本ビタミン学会
雑誌
ビタミン (ISSN:0006386X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.181-189, 1969

The products of the photolysis of vitamin K_1 in benzene solution were subjected to thin layer chromatograpy using silica gel and chloroform as solvent to give colored spots with Rf of 0 (spot 4), 0.21 (spot 5) and colorless spot with Rf of 0.56 (spot 6) along with other spots. Spot 5 and 6 were elucidated as 5-hydroxy-4-methyl-6,7-benzocoumaran-3-one and phytone, and spot 4 was revealed to be polymer which had the same structure as spot 5.

1 0 0 0 世界の酒

著者
坂口謹一郎著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1957
著者
佐藤 浩平 津田 修吾 坂本 健 重永 章 大高 章
出版者
日本薬学会化学系薬学部会
雑誌
反応と合成の進歩シンポジウム 発表要旨概要
巻号頁・発行日
vol.37, pp.180, 2011

Native chemical ligation (NCL), featuring the coupling of thioester peptides and N-terminal cysteinyl peptides, has shown great utility in chemical synthesis of a wide variety of proteins. Preparation of large proteins requires a sequential NCL using more than two peptide fragments. For this purpose, kinetically controlled NCL, developed by Kent and co-workers, has been preferentially used to yield much success in a sequential one-pot three-fragment coupling. In this study, we will report a more reliable alternate to the Kent's protocol with the use of an <I>N</I>-sulfanylethylanilide (SEAlide) peptide as a thioester equivalent. Furthermore, an unprecedented one-pot four-fragment coupling under kinetic conditions using a combination of our method and Kent's kinetic reaction will be also discussed.