著者
中塚 義実
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第70回(2019) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.36_2, 2019 (Released:2019-12-20)

「附属学校のオリンピック教育の取りまとめ役をやってくれないか」と附属学校教育長から2010年秋に打診された際、私は乗り気ではなかった。折角スポーツが教育から解放されつつあるのに、また教育の手段に逆戻りするのかとの懸念を氏にお伝えした覚えがある。翌2011年、「国際ピエール・ド・クーベルタン・ユースフォーラム」に高校生を引率し、世界で展開されるオリンピック教育を体験した。何のことはない、日本では体育の授業や体育的行事、運動部活動等を通して100年も前からやっていることばかりである。本来の日本の学校体育をきちんとやっていればよい!しかし現実的にみて、日本の学校体育では「スポーツを通した人間教育」が為されていると言えるか。また日本の教育は「知徳体のバランスのとれた人間」を育てていると言えるか。クーベルタンや嘉納治五郎の思想に立ち返り、オリンピズムを教育に位置づけることこそが2020のレガシーとして求められることではないか。体育実技サッカーでの「自由と責任を考える」授業や体育理論の実践、高校生対象の「クーベルタン-嘉納ユースフォーラム」等、当事者として考え実践していることを紹介しながら皆さんと議論したい。

1 0 0 0 OA 動中静観

著者
茅原廉太郎 著
出版者
東亜堂
巻号頁・発行日
1904
著者
吉崎 邦夫 佐原 亮 瀬川 大輔 浜田 純一郎 遠藤 敏裕 藤原 孝之
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.42 Suppl. No.2 (第50回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0685, 2015 (Released:2015-04-30)

【はじめに,目的】肩関節疾患治療において肩関節内旋運動(以下内旋運動)制限が問題となる。なかでも日常生活活動では結帯動作に支障を来すことが多い。上肢運動は複合的運動であり,肩甲上腕関節,肩甲骨,鎖骨,胸郭,体幹の運動が関与している。これらの運動を考慮した上腕骨頭(以下骨頭)の内旋運動と肩甲骨運動について三次元動作解析装置(3D-MA)を用いて検討した。本研究の目的は,骨頭が内旋する肩関節の第1肢位(1st)内旋,第2肢位(2nd)内旋,第3肢位(3rd)内旋,結帯動作における骨頭の内旋角度と肩甲骨運動を調査すること,また肩関節内旋制限を有する症例の理学療法確立の一助とすることである。【方法】対象は肩関節痛の既往がなく,野球などの球技スポーツ歴のない,書面で同意を得られた健常者9名(男性9名,平均年齢21歳,19~23歳)であり,利き手側を計測した。8台の赤外線カメラを用いた三次元動作解析装置(MAC 3DSystem,Motion Analysis corp.)にて,基本的立位姿勢から開始し肩関節1st・2nd・3rd内旋,結帯運動を計測した。直径10mmの赤外線マーカーを,体幹(C7,L5,胸骨柄,胸骨剣状突起および両側の腸骨稜と上前腸骨棘),肩関節周囲(いずれも利き手側の骨頭前方および後方,肩峰角,肩甲棘内縁),肘関節(上腕骨内側・外側上顆),手関節(内・外側)合計16ヵ所の皮膚ランドマークに,できるだけスキンアーティファクトが少なくなるよう調整し貼付した。データ統合解析プログラム(KineAnalyzer,キッセイコムテック)を用い,各運動面上で上記のマーカーから導出した運動軸の変化を抽出し,体幹運動(屈曲・伸展,側屈,回旋)を差し引いた1st・2nd・3rd内旋運動の骨頭内旋角度と肩甲骨運動角度(内・外旋,上方・下方回旋,上方・下方傾斜)を算出した。結帯動作の骨頭内旋角度は,骨頭中心から骨頭前方および後方を結ぶ線と直交しかつ上腕軸と直交する線を作成し,この線と上腕骨内・外側上顆を結ぶ線の成す角度を基に算出した。肩甲骨運動は,肩峰角,肩甲棘内縁,骨頭後方が作る三角形の面に直行する軸を各運動面に投射し,各基本軸と成す角度を基に算出した。体幹運動は,屈曲・伸展および側屈はC7とL5を結ぶ直線と各運動面における基本軸とのなす角度から計測した。体幹回旋は,C7とL5を結ぶ直線の中点と胸骨剣状突起を結ぶ直線と水平面上の基本軸との成す角度を基に算出した。【結果】最大運動角度における1st内旋の骨頭内旋角度は68.6±17.3度,肩甲骨内旋角度は5.0±2.9度であった。2nd内旋の骨頭内旋角度は55.6±11.0度,肩甲骨前方傾斜角度は14.5±5.2度であった。3rd内旋の骨頭内旋角度は15.5±4.7度,肩甲骨上方回旋角度は7.1±6.3度であった。結帯動作における骨頭内旋角度は39.2±5.0度,肩甲骨前方傾斜角度は14.0±4.7度,肩甲骨内旋角度は5.0±5.6度,上腕骨伸展角度は36.3±9.2度,肘関節屈曲角度は100.0±11.2度であり,母指指先はTh7±2椎体レベルであった。【考察】各運動で骨頭内旋角度を比較すると,1st内旋が最も大きく,2nd内旋,結帯動作が続き,3rd内旋が最も小さかった。結帯動作に着目すると1st内旋と比較し上腕骨が屈曲位にあるか伸展位にあるかの違いで骨頭内旋角度の差が大きく(47.5±15.1度),結帯動作障害のある症例には,1st内旋の制限がなく,また結帯動作に伴う肩甲骨上方回旋および前方傾斜にも制限がないことが多い。以上から骨頭内旋制限が結帯動作の障害因子であると推察され,上腕骨伸展位で何らかの軟部組織が骨頭内旋制限に関与すると考えられる。われわれは第41回日本肩関節学会(2014年)において解剖学的・臨床的知見から骨頭内旋制限に烏口上腕靭帯肥厚・瘢痕形成が関与すると報告した。特に結帯動作の上腕骨伸展に伴い,烏口上腕靭帯が緊張し骨頭の内旋制限を生じることが確認された。今後は,骨頭内旋運動に伴う腱板筋の筋活動と,烏口上腕靭帯の肥厚・瘢痕形成に対する理学療法を考案してゆく予定である。【理学療法学研究としての意義】肩関節疾患において肩関節内旋運動制限が問題となることが多く,特に結帯動作の改善は困難である。内旋運動は多関節の複合的運動であり肢位により違いがあるものの,各内旋運動を区別して検討することは理学療法のターゲットを明確にし,治療効果を向上させるためにも重要である。
著者
中野 幸雄 日比野 仁子 杉本 勝正
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.235-239, 2001-08-02 (Released:2012-11-20)
参考文献数
5
被引用文献数
1

[Purpose]The coracohumeral(CH)ligament is deeply related to the restriction of lateral rotation of the shoulder joint. The present report concerns our experience in evaluation of the CH ligament by 3D MRI in relation to the restriction of a lateral rotation.[Materials and methods]The study covered 43 shoulders of 43 patients who had disorders in the shoulder since 1999, and underwent 3D MRI examination. Of these subjects, llshoulders of llpatients were examined twice, when the symptom was distinct and at a stage of remission. As controls,9shoulders of 8 healthy persons were observed. The MRI equipment used was Model SIGNA HORIZON LX 1. OT of GE Yokokawa Medical, and images were constructed on the basis of 3D GRASS images (TR 32, TE 15) derived from 100 consecutive slices of 1mm thickness. The correlation of the angle of lateral rotation as measured at the time of MRI examination with the thickness, length and signal intensity of CH ligament determined on MRI image was checked.[Results]The mean values of lateral rotational angle, and thickness of CH ligament were 71.1°and 3.1mm, respectively, in the normal group(N), while those in the symptomatic group(S)were 35.6°and 5.2mm. A significant correlation was recognized between the lateral rotation angle and the thickness of the CH ligament. No significant correlation was seen between the lateral rotation angle, signal intensity and ligament length. in group S2 where the MRI examination was carried out twice, at the symptomatic phase and at the remission phase, the lateral rotation angle increased and the thickness of the CH ligament reduced significantly in the remission phase in comparison to those in the symptomatic phase.[Conclusion]The more the lateral rotation was restricted, the greater the thickness of the CH ligament was. This study indicates that the movable range of the shoulder joint can be estimated on the basis of image diagnosis.
著者
杉本 勝正 松井 宣夫 種田 陽一 大藪 直子 藤森 修
出版者
Japanese Society for Joint Diseases
雑誌
日本リウマチ・関節外科学会雑誌 (ISSN:02873214)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.71-76, 1992-06-05 (Released:2010-10-07)
参考文献数
6
被引用文献数
3

Twenty-six coracohumeral ligaments (C-H hg) were studied by histochemical methods in order to investigate collagen structures and distribution of the nerves. The collagen structure of the C-H hg was different from that of the shoulder capsule in that tere was mainly Type III collagen in it. On the other hand, both Type I and III collagen were in the capsule of the shoulder joints. Regarding the distribution of the nerves, there were a lot of different types. Some C-H hg had many nerves and some had few nerves. Histologically the C-H hg was loose connective tissue which was connected with the periosteum of the coracoid process. We think such a characteristic of the C-H hg may be associated with the cause of frozen shoulder.

1 0 0 0 軍事と技術

著者
陸軍兵器行政本部 編
出版者
軍事工業新聞出版局
巻号頁・発行日
vol.(3月號), no.111, 1936-03
著者
五十住 巧 田崎 勇一 永野 光 横小路 泰義 亀岡 翔太
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.615-620, 2021 (Released:2021-04-13)
参考文献数
11

自動車の遠隔操縦では視覚情報をカメラ映像に依存しているため,映像品質(解像度とフレームレート)が遠隔操縦の運転操作にどの程度影響を与えるかを明らかにする必要がある.本論文では,さまざまな映像品質設定の下で実車両を用いての遠隔操縦実験を行い,遠隔運転操作への影響を評価した.
著者
大矢 智子 熊田 早紀 明神 千穂 庄子 佳文子 稲熊 隆博 山口 智子 高村 仁知 的場 輝佳
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.16, pp.118, 2004

【目的】野菜類には活性酸素・フリーラジカルを消去し、ガンや生活習慣病を予防するポリフェノールやアスコルビン酸などの成分が多く含まれている。野菜は生食するよりも加熱調理した方が、より多く摂取することができる。本研究では、イタリアの代表的な野菜料理であるミネストローネを取り上げ、その調理過程におけるラジカル捕捉活性の変化について、アスコルビン酸量と総ポリフェノール量の変化と併せて検討した。また、加熱方法による違いについても検討した。<br>【方法】トマト・キャベツ・タマネギ・ズッキーニ・ナスを素材とし、調味料としてコンソメ・塩・コショウを用いたミネストローネを、ガスコンロおよび電子レンジで調理した。調理前後の素材とスープについて、ラジカル捕捉活性をDPPH-HPLC法により、総ポリフェノール量をFolin-Ciocalteu法により、アスコルビン酸量をHPLC法により測定した。<br>【結果】調理後のミネストローネのラジカル捕捉活性は、生の素材に比べて約80%に減少した。また、ミネストローネのアスコルビン酸量は生の素材に比べて約45%に減少したが、総ポリフェノール量は約85%残存していた。活性成分の約半分はスープ中に存在していた。5種類の素材の中で、トマトにおいてラジカル捕捉活性、アスコルビン酸量、および総ポリフェノール量の変動が大きく、最も加熱による影響を受けやすい野菜であることがわかった。ガスおよび電子レンジによる加熱を比較した結果、両者の違いはほとんどみられなかった。現在、個々の野菜に対する各調味料の影響を検討中である。
著者
早野 龍五 澤田 哲生
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.566-572, 2017 (Released:2020-02-19)

事実の解明は科学者の発した素朴なツイートから始まった。あっという間に多数の協力者が協力を申し出てボランティアとクラウドファンディングの輪が広まり,それを学術論文4本で世に問うた。陰膳調査,BABYSCAN,D-シャトルが明らかにしたこととは何か。
著者
伊東 史朗
出版者
毎日新聞社
雑誌
仏教芸術 (ISSN:00042889)
巻号頁・発行日
no.216, pp.p6-11,35〜53, 1994-09

1 0 0 0 OA 鉄の靴

著者
山村暮鳥 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
vol.後篇, 1934

1 0 0 0 OA 日本史伝文選

著者
幸田露伴 著
出版者
大鐙閣
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1920