著者
島川 正憲 長野 幸隆
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.882-892, 1974

Laser science has now entered in new era in many countries and the demand for appling this technique to industry is rapidly growing up in these days. Several applications are now being used for production, such as drilling of diamond, watch stones, ceramics, plastics, stainless steels and tungsten carbides, cutting of metals and non-metals, welding of small components .in watch and electronics industry, resistor trimming and ceramics scribing. The present situation of laser material processing not only in Japan but also in foreign countries are described.
著者
滝沢馬琴 著
出版者
成文社
巻号頁・発行日
vol.第31冊−第35冊, 1886
著者
[国民文庫刊行会 編]
出版者
東洋文化協会
巻号頁・発行日
vol.[第1] 第19巻 (経子史部), 1956
著者
稲葉 寿
出版者
日本人口学会
雑誌
人口学研究 (ISSN:03868311)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.7-17, 1997-11-30 (Released:2017-09-12)

人口研究における数理モデルの利用は,実証的な科学としての人口学の成立に決定的な役割を果たしてきた。ことにアルフレッド・ロトカによる安定人口理論は,生命表分析とともに近代人口学のセントラルドグマとして1960年代に至るまでその地位は揺るがぬものであった。しかし1970年代に入ると,ロトカモデルは多次元モデルや非線形モデルへと拡張され,人口学における数理モデルは一気に多様化するとともに,人口学的分析の射程は著しく拡大した。この過程でマッケンドリックーフォン・フェルスター微分方程式による人ロモデルの定式化は重要な役割を果たした。微分方程式モデルは数学者,生物学者などの関心を引くこととなり,80年代には年齢構造をも含む一般的な構造化人口モデルの研究が集中的に進められた。また人口学においてもコール,プレストン等によってマッケンドリック方程式の間接推定法への応用が図られ,実用的な意義も確認された。こうした数理的研究の急速な蓄積は80年代後半に至って数理人口学を独立した研究領域として確立しようとする強い動機となったのである。安定人口論は人口の再生産力の測定という根本的課題に答える試みであったが,そこには両性問題という難題があることは古くから指摘されてきた。この問題の解決のためには両性のペア形成過程を考慮にいれた人口再生産モデルを考える必要があるが,これは非常に困難な非線形モデルとなることが知られている。両性モデルについては最近になっていくつかの性質が明らかにされるようになってきたが,数理人口学における最も重要な今後の課題の一つであろう。過去10年の間に数理人口学は学問領域としての自立化をはたしつつあるように見えるが,そのさらなる豊穣化のためには現実の人口問題群や,関連諸領域との絶えざる対話と認識関心の共有化を図ることが必要とされるであろう。
著者
中澤 瞳
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.1261, 2014 (Released:2017-02-10)
参考文献数
3

私たち人間と同様に,マウスも初めて会った相手とそうでない相手を区別し,初めて会った相手に興味を持つことが以前から知られている.最近,遺伝子改変マウスの行動学的解析から,海馬のCA2領域が,この既知か新奇かを認識し,個体の違いを区別する社会性メモリーに非常に重要であるという興味深い報告がなされた.なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.1) Hitti L. F., Siegelbaum A. S., Nature, 508, 88-92 (2014).2) Kohara K. et al., Nature Neurosci., 17, 269-279 (2014).3) Wintzer M. E. et al., J. Neurosci., 34, 3056-3066 (2014).
著者
齊藤 陽子 津田 吉晃 内山 憲太郎 福田 知秀 井出 雄二
出版者
森林遺伝育種学会
雑誌
森林遺伝育種 (ISSN:21873453)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-10, 2018-01-25 (Released:2020-04-22)
参考文献数
60

アベマキは二次林構成種であり、人里近くに多く見られる。本研究では本州のアベマキを対象に、7集団について核 DNAおよび葉緑体 DNA由来の SSRマーカーを用いて遺伝構造を調べた。葉緑体 DNAではアベマキの全個体が1つのハプロタイプに固定しており、過去のボトルネックの経験と近年の急速な分布拡大が示唆された。アベマキの核 DNAの遺伝的多様性は高く(平均RS=4.58、HE=0.694)、ある程度の集団間分化もみられた(F’ST=0.087.0.100)。STRUCTURE解析では、アベマキから2つのクラスターが検出され、東北の1集団を除いて、これら2クラスターの混合パターンがみられた。一方、日本原産の多くの樹種とは異なり明確な空間遺伝構造は見られず、人為の影響は否定できなかった。近縁種であるクヌギとの種間関係も評価したところ、葉緑体DNAはアベマキと同一のハプロタイプに固定されている一方、核DNAでは明確な種分化がみられた。また両種が同所的に生育する集団では種間混合パターンが見られた。これらのことからアベマキの遺伝構造の理解には過去の分布変遷の他、人間活動の影響や種間交雑も考慮すべきことがわかった。
著者
Rüdiger Riehl
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.374-380, 1991-02-28 (Released:2011-02-23)
参考文献数
27

Heterandria formosaの雄化した雌1尾を初めて記載する.全長は28mmで, 雄成魚 (17-20mm) と雌成魚 (35―40mm) の中間である.長さ約5mmの雄化した轡鰭が明らかである.鰭条IとIIは正常雄にみられるように縮小している.鰭条III-Vは伸長して発達中の交接肢の特徴をみせる.残りの鰭条VI-VIIIは “正常鰭” に相当する形状をみせる.正常には鰭条IVの前枝から派生する属特異的な鈎状部と鰭条IVの後枝に生ずる基部鋸歯状突起は, 雄化した臀鰭にはない.妊娠した正常雌にある妊娠斑点もみられない.H. formosaの雌における雄化臀鰭の形成の原因はまだ不明である.雄化した雌は雌雄同体型の生殖腺を持っており, その生殖腺には卵巣組織域と精巣組織域が容易に識別される.卵巣組織域がより大きい.この生殖腺の卵母細胞は薄い卵膜を持ち卵黄形成の段階にある.精子とセルトリ細胞が存在する精巣組織域は卵巣組織全体に分布している.生殖腺内に成熟卵母細胞と成熟精子の双方が同時に出現するというこの様式の雌雄同体現象は魚類では注目に値するものである.
著者
渕上 由貴 川上 茂
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.66-68, 2017-01-25 (Released:2017-04-25)
参考文献数
7
著者
兵頭 順一 一井 康二
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A2(応用力学) (ISSN:21854661)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.12-20, 2021 (Released:2021-02-20)
参考文献数
12

土木構造物の非線形地震応答解析の品質と信頼性を保証する枠組みは他分野ほど示されていない.数値解析の品質保証には,検証と妥当性確認がある.検証は非線形の問題では難しく,解析の品質保証の観点からは,主として,妥当性確認が多く行われてきた.本研究では,多重せん断機構モデルを導入した解析コードを用いて,杭の支持力モデルを対象に堀らの提唱する数値創成解の考え方を用いた検証の事例を紹介する.まず,杭の押込み試験の数値解析を行った.その際,杭頭への載荷を強制変位と強制荷重による載荷の2通りを実施し,検証が困難な事例と可能な事例を示した.次に,杭の繰返し載荷の数値解析に対して検討を実施し,強制変位と強制荷重による載荷が一致することを示し,杭の支持力モデルに関して解析コードの検証の検討を実施することができた.

1 0 0 0 OA 三十輻

出版者
巻号頁・発行日
vol.53-54,
著者
大坪 明 Akira OHTSUBO
雑誌
生活環境学研究
巻号頁・発行日
no.1, pp.62-65, 2013-09-01

Two years ago, I reported the Tsunami damage caused by the East Japan Great Earthquake, and regarding to this I have proposed a city with a city wall to prevent such tsunami damage. Because of there are less lands for relocate towns to higher ground. In last summer, I've been visiting the old city of Dubrovnik in Croatia facing to the Adriatic Sea, as an example of such a city. This city is surrounded by the firm city wall to fortify the seaside and landward. Actually in various combats, it had protected the city from enemies very well. I was able to image this city wall will be also effective against tsunami. Yuan Professor of Tokyo City University, Teiichi Aoyama talked about a similar opinion.