著者
仏書刊行会 編
出版者
仏書刊行会
巻号頁・発行日
vol.第140巻 本光国師日記 第3(崇伝撰), 1922
著者
日野原 重明 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1447, pp.144-146, 2008-06-30

答 第1の人生は20歳から25歳くらいまでの教育を受ける年代、第2は社会人として働き始めてから59歳まで。そして、定年退職する60歳以降は第3の人生と呼んでいますが、本当に自分のやりたいことができるのは75歳からなんです。体は老化していても、精神的に自立していればやったことのないことに自由に挑戦できる。
著者
木成 勇介 黒川 博文 大竹 文雄
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.10, no.Special_issue, pp.S9-S11, 2017 (Released:2018-04-12)
参考文献数
4

本研究は,個人の成績にのみ依存して報酬が決定する歩合制と他の被験者の成績にも依存して報酬が決定するトーナメント制のどちらを好むかに関する経済実験中の被験者に,間接的に各被験者の相対的な成績に関する情報を伝達することで感情を惹起させ,感情が意思決定及び意思決定の個々の要因に与える影響について考察する.分析の結果,情報を与えられたグループはそうでないグループと比較して,怒りや嫉妬などで表現される負の感情が自身の予想順位に関する分散を低く見積もらせることがわかった.しかし,総じて,情報を与えられたグループにのみ感情が強く作用するという結果は得られず,両グループともに喜びや興奮で表現される正の感情が歩合制よりもトーナメント制での報酬を選択する確率を高めることを発見した.これは,正の感情が期待利得を高く評価させる,楽観性バイアスを発生させる,リスク許容度を高めることから生じている.
著者
大浦 泰嗣 本田 雅健 海老原 充
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, pp.157, 2009

Gibeon鉄隕石中の宇宙線生成安定核種<SUP>45</SUP>Scを放射化学的中性子放射化分析法にて定量した.本研究では0.0064ppbまでの<SUP>45</SUP>Scを定量することができた.ブランク値は0.001ppb以下であると見積もられる.<SUP>45</SUP>Sc濃度は宇宙線生成核種<SUP>4</SUP>He濃度と高い相関があり,Gibeon以外の鉄隕石で観測されている相関とよく一致した.Gibeon鉄隕石では,希ガス同位体を用いて2つの異なる宇宙線照射年代が観測されている.照射年代の異なる破片を分析したが,<SUP>4</SUP>He濃度との相関に系統的な相違は見られなかった.よって,Gibeon隕石で観測される短い照射年代は希ガスの損失によるものではないと結論できる.
著者
田中 愛子 関 太輔 落合 宏 田澤 賢次
出版者
富山医科薬科大学看護学会
雑誌
富山医科薬科大学看護学会誌 (ISSN:13441434)
巻号頁・発行日
no.2, pp.49-58, 1999-03

消毒剤の皮膚刺激性を成人30名の前腕の皮膚を用いて検討した.臨床で繁用される消毒剤の調査結果をもとに, ポビドンヨード製剤(PVP-1), 日局消毒用エタノール(EtOH), グルコン酸クロルヘキシジン製剤(CHG), およびチオ硫酸ナトリウム製剤(STS)を選択し, 対照群として生理的食塩水(SCI)を用いた.消毒剤塗布部に加え無処理の皮膚において, 単回及び一週間の連続使用後の皮膚表面のpH, 角質水分量, 経表皮水分喪失量, 皮表皮脂量の生理機能の変化を多角的に検討し, 皮膚刺激の調査も加えた.健康な皮膚の表面はpH5.5~7.0であり, 今回使用した消毒剤のうちPVP-I, CHGの塗布部では低値を示し, STSの塗布部では高値を示していたが, pHはいずれにおいても生理的中性範囲内に留まり, 消毒剤の刺激に対する皮膚の緩衝作用が有効に働いていた.肉眼的皮膚刺激, 皮表皮脂量は, どの薬剤も有意差は認められなかったが, 消毒剤一週間連続使用後のPVP-I, EtOH, CHG塗布部においては, 角質水分量が低値を示し, 皮膚刺激が長期にわたると角質水分保持能が低下する可能性が示唆された.
著者
齊藤 育子
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.110-98, 1992-12-10

信頼は、あらゆる人間的生の欠くべからざる前提である。にも拘らず、現代は正に信頼の喪失によって特徴づけられる。今日頻発している無漸で冷酷・非道な大小各種の犯罪も、所詮はこの信頼喪失の必然的結果である。この危機から脱出可能な道があるとすれば,それは本質的に、他者に対する、そして文化と生の全体に対する新たな信頼関係を獲得し直す以外にはあるまい。それゆえ、信頼の本質とその人間形成上の決定的役割について省察することは、現代の中心的課題である。わけても、教育実践の場における教師と生徒との信板関係の再構築は急務である。そこで本稿では、人間存在(人間であること)と人間形成(人間たらしめること)にとって必須・不可欠の信頼について、第一節では、その端緒としての「母と子」の生理・心理・精神的関係を、第二節では、子供の生活圏の拡大に伴う信板の展開を、第三節では、シュタンツにおけるペスタロッツィの教育実践の具体相の分析を通じて、信頼の教育的意味を、そして最終節では、特に教師の側に焦点をおいて,信板をめぐる本質的諸問題を考究した。
著者
古川 登
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2018年年会
巻号頁・発行日
pp.70, 2018 (Released:2020-01-16)

広島市市街地の地下からオレンジ色に着色した方解石(以下オレンジ方解石とする)が内部に晶出した貝化石が産出した.(古川, 1966 ,山崎他,2000)その化学組成からオレンジ色の着色要因としてMnが示唆された。貝化石中のオレンジ方解石を400℃で加熱処理したところ黒褐色に変化したことから,Mnは結晶中のCaを置き換えるのではなく,不純物として含まれている可能性が高いことがわかった。オレンジ貝化石を透過型電子顕微鏡で観察したところ,オレンジ貝化石では30~60nmの包有物がみられた。この包有物がオレンジ色の着色要因と考えられる。
著者
古川 登 藤田 更
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2015年年会
巻号頁・発行日
pp.48, 2015 (Released:2020-01-15)

貝化石中に沈殿したオレンジ色の方解石の着色要因を解析した.ICPによる分析ではFeは含まれず,Mn,Mgなどが検出された.Mnを含む溶液を用いて方解石を合成したところオレンジ色の方解石が得られた.したがってオレンジ色の着色要因はMnによると考えられる.
著者
平田 令子 高松 希望 中村 麻美 渕上 未来 畑 邦彦 曽根 晃一
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.113-120, 2007 (Released:2008-05-21)
参考文献数
25
被引用文献数
14 6

スギ人工林へのマテバシイの侵入に係わる野ネズミの働きを解明するため,2003年4月から2005年1月まで,鹿児島大学演習林内の常緑広葉樹林とそれに隣接するスギ人工林において,堅果の落下状況,野ネズミによる堅果の散布状況,マテバシイ稚樹の生育状況を調査した。自然落下による分散距離は平均2.4m,人工林への侵入距離は最大4.4mであった。2003年と2004年の秋に200個ずつ設置した磁石付き堅果のうち,それぞれ66個,58個を野ネズミは人工林内に運搬し,林分の境界から貯食場所までの距離は,2003年は最大34.5m,2004年は18.5mであった。2003年の貯蔵堅果のうち6個は翌春まで人工林内に残存した。人工林内のマテバシイ稚樹の生育密度は林分の境界から距離とともに減少したが,境界から10m以内は広葉樹林内と有意差がなかった。以上のことから,人工林へのマテバシイの侵入に野ネズミは種子散布者として大きく貢献していると考えられた。
著者
五十嵐 忠孝
出版者
京都大学東南アジア地域研究研究所
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.111-138, 2018

<p>Periodical swarming of the polychaete species, named palolo in English, has been known as socially, culturally, and spiritually important event in Islands Southeast Asia and South Pacific. This study aims at exploring (1) taxonomy and ecology of the palolo and (2) mechanisms of traditional calendars in Indonesia, based on cross-cultural and transdisciplinary analyses of previous studies which have been published since the early 18th Century and the author's fieldwork data. As the results, cultural events relevant to the palolo swarming geographically existed only in Lesser Sunda Islands, Moluccas, and New Guinea Island in Indonesia. It was also found that the swarming mostly occurred in February or March in these regions, but in October or November in South Pacific (e.g, Samoa). Local people predicted the time of the palolo swarming by observing celestial and lunar movements. Indigenous calendars were also based on these movements, especially heliacal rising of Pleiades or Antares. In case of Lombok Island, the palolo swarming corresponded to 20th day of 10th month in the indigenous system and people stopped counting next month after this month in waiting for the next heliacal rising. In the author's analyses, this is a sophisticated intercalation system under low astronomical technology. It is concluded that the non-conscious intercalation is the key technology and the palolo swarming is the best fitted natural phenomenon for traditional lunisolar calendrical systems in Eastern Indonesia.</p>
著者
杉田 和成
出版者
産業医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

我々はナイアシンアンタゴニストおよびナイアシン欠乏食を用いて、ペラグラモデルマウスの作成を試みた。ナイアシンアンタゴニスト投与下でマウスに紫外線を照射すると、皮膚炎症が増強し、ドップラーエコーにより皮膚血流増加が観察された。興味深いことに、紫外線皮膚炎の増強に加え、体重減少と下痢も認めたことから、我々のマウスモデルはペラグラに特徴的な症状を伴った有用なモデルと考えられた。
著者
松本 太 石井 康一郎 山口 隆子 安藤 晴夫 三上 岳彦 福岡 義隆
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.142, 2004

1. はじめに 近年,地球温暖化とヒートアイランドによる温暖化に呼応して都市域では開花が早くなったり,紅葉が遅くなったりするなど,植物季節に変化が見られるようになったといわれている.そこで,松本・福岡(2003)は,埼玉県熊谷市を例として,2001年春に,都市の気温分布とソメイヨシノ(Prunus yedoensis)の開花日の局地差との関係を調査した.その結果,ソメイヨシノの開花日の分布に関しては都心部の高温域で早く,都市郊外の低温域で遅い傾向がみられ,ヒートアイランドが開花日に影響を与えていることが明らかになった.しかし,ヒートアイランドの調査は移動観測によって行われたために,開花日に影響を与えると考えられる積算気温と開花日との関係を詳細に検討するまでには至っていない.したがって,常時気象観測データが得られるような条件下でそれらの関係を検討する必要がある. 東京都環境科学研究所および東京都立大学(三上研究室)では東京都区内100カ所の小学校で百葉箱に自記録式の温湿度計を設置し,毎時10分間間隔で観測を行っている(METROS100).そこで,本研究では2004年春,それらの小学校のうち都心部から郊外部にかけての数地点を選定し,小学校内あるいは近辺におけるソメイヨシノの開花日の調査を行った.そして積算気温に着目しつつ,東京都区部におけるソメイヨシノの開花日に及ぼすヒートアイランドの影響について評価することを試みた.2. 調査方法ソメイヨシノの開花日の観察は2月下旬_から_3月下旬まで東京都区内,中央区,千代田区などを都心部,練馬区付近を郊外部として,当該地域の小学校や小学校付近の公園などを巡回し,調査を行った(図1).開花日の基準については気象庁の生物季節観測指針に従って判断した.すなわち1本の観察木で5,6輪以上の開花がみられた期日をもって開花日とした.なお,本研究では一つの地点で2本以上の木がある場合には,50%の木が開花したの基準に達した日を開花日とした. 3. 結果2004年は2月から3月にかけて,平年よりかなり気温が高く推移したために,気象庁発表では東京(靖国神社)はソメイヨシノ開花日の観測史上2番目に早い3月18日の開花となった.本研究で調査した地点では開花日は都心部の高温域で早く,郊外部の低温域で遅い傾向が見られ,都心部の早いところで開花日が3月18日であり,郊外部との開花日の局地差は最大で6日であった.よって,東京都区部においてもヒートアイランド現象が開花日に影響を与えていると考えられる.また,都心部と郊外部における開花日は各々におけるある起算日からの積算気温の変化傾向に相対的に対応している.以上のことから,ヒートアイランド現象によって都心部,郊外部におけるソメイヨシノの開花過程に影響を与える積算気温の推移に局地差が生じ,結果的に都市内外における開花日の局地差につながっていると考察された.謝辞2002年のMETROS100のシステム立ち上げ以来,東京都環境科学研究所の横山仁氏,市野美夏氏,秋山祐佳里氏,小島茂喜氏,現東京都水道局金町浄水場の塩田 勉氏,江戸川大学の森島 済氏,東京都立大学の泉 岳樹氏には,気象データの処理などに関して,多大なご尽力をいただきました.ここに記して深くお礼申し上げます.
著者
小越 康宏 日名田 明 広瀬 貞樹 木村 春彦
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.397-400, 2003-02-15

コンピュータシステムの個人認証においては,従来よりユーザ名,パスワードの情報を用いて本人かどうかの認証を行っているが,これらの情報が漏れた場合に不正利用される恐れがある.そこで,ユーザ名,パスワードを入力するときの打鍵間時間(あるキーが打たれてから次のキーが打たれるまでに要する時間)の特徴を参考にして個人認証を行うシステムがいくつか提案されている.しかし,打鍵の熟練者においては打鍵間時間に差異が現れにくく,どのシステムにおいても本人かどうかの認証が困難となる問題点があった.本研究では,このような打鍵間時間を基にした認証システムにおいては,認証時に意図的なリズムを持たせて打鍵するリズム打鍵が有効で,認証精度を大幅に改善できることを示す.