著者
宮内庁楽員
出版者
コロムビア
巻号頁・発行日
1949-05
著者
丘村 煕
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.919-935, 1975-07-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
33
被引用文献数
2 2
著者
任 〓樹
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.27-43, 2004-03-31 (Released:2017-04-29)
被引用文献数
1

本稿の目的は,日本語と韓国語の断り談話においてポジティブ・ポライトネス・ストラテジーがどのように現れるかを明らかにすることにある.ロールプレイ調査から得られた資料を基にして,ポジティブ・ポライトネス・ストラテジーを「量的・質的差異」「ウチ・ソト・ヨソによる差異」「男女差」という観点から分析した結果,以下のことが検証された.(1)ポジティブ・ポライトネス・ストラテジーの量は,日本語より韓国語のほうが多い.(2)ポジティブ・ポライトネス・ストラテジーの質に関しては,日本語より韓国語のほうが相手のポジティブ・フェイスを重んじる表現が多用される.(3)日本語に見られるポジティブ・ポライトネス・ストラテジーは「ウチ・ソト・ヨソ」という3つの区切りをもつのに対して,韓国語に見られるそれは「ウチ・ソト・ヨソ」という3分類には従わない.(4)ポジティブ・ポライトネス・ストラテジーの男女差は,韓国語より日本語のほうが顕著である.
著者
三宅 和子
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌 (ISSN:18813968)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.6-7, 1993-09-23 (Released:2017-02-27)

本稿では日本人の言語行動を分析する方法として、ウチ・ソト・ヨソの概念モデルを提唱する。この概念は従来のウチ・ソト2元論では説明できなかった言語使用の変化(とりわけ待遇表現の)のみならず、社会学、文化人類学的な考察にも有効と考える。
著者
木下 光生
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.169, pp.271-290, 2011-11-30

本稿は、日本の賤民と百姓が一八世紀後半~一九世紀以降、自他の身分を強く意識し出す状況を素材として、共同研究の全体テーマ「身体と人格をめぐる言説と実践」を、日本近世史研究において問うことの意義を考えるものである。本テーマは、これまでの近世史研究ではほとんど意識されてこなかったが、その問いを、自己の「客観的な実態」(身体)と「自己認識」(人格)の間に生ずるズレやせめぎ合いをめぐる問題に置き換えてみれば、近世史研究で残されている課題、とりわけ賤民と百姓の自他認識論として議論することが可能となる。そしてそうした視点にたつと、一八世紀後半~一九世紀という時代のもつ重要性が鮮やかに映し出されることとなる。通常、右の時代は、民衆の力によって身分(制)社会が「動揺」「崩壊(解体)」する時代として描かれがちである。だが、当該期の賤民や百姓が邁進した地位向上運動をつぶさに見てみると、当時の民衆が「身分」を相対化しようとしていたどころか、むしろそれにこだわりまくり、身分を拠り所にした自己表明を、運動によって公言して憚らない人びとであった点に気づかされる。しかもそれらの運動は、いずれも、他身分・他賤民との「平等」ではなく、「差別化」を図ろうとするものばかりであり、それに邁進すればするほど、本来複雑な実態をもつ「客観的な自己」と「自分が自覚する自己」をひたすら乖離・分裂させるものであった。こうした動向を、単に「限界」視するのは無意味であり、人びとが「身分」に寄り添おうとした切実な思いに、もっと肉迫し得るような発想と時代認識をもたなければならない。加えて、他者との「差別化」を孕むような地位向上運動は、近現代日本社会でも確認できる。その意味で、「身体と人格をめぐる言説と実践」という問いかけは、「前近代/近代」という既存の時間認識を相対化する可能性も秘めている。
著者
田岡 香逸
出版者
密教研究会
雑誌
密教文化 (ISSN:02869837)
巻号頁・発行日
vol.1965, no.73, pp.20-51, 1965
著者
馬場 建 槇原 絵里奈 米田 浩崇
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:21888825)
巻号頁・発行日
vol.2019-SE-203, no.9, pp.1-8, 2019-12-05

組込みシステム開発はソフトウェア開発と異なり,ハードウェアが密接に関わる.組込みシステムでは考慮すべき要素が増えるため,初学者はシステムが動かない原因の箇所を推定し,修正することは難しく,初学者のデバッグ効率の向上が課題となる.デバッグ効率を向上させる方法の一つに,熟練者のデバッグのコツを初学者に教示する方法が考えらえる.組込みシステム開発のデバッグ作業の視線において,熟練度の差がどのように現れるかを被験者 7 名の被験者実験により調査した.調査の結果,実験時間全体をまとめて分析した場合,時間分布や注目物体の遷移確率は熟練者と初学者の間で有意な差がなかった.注目物体の時間的推移について調査した結果,熟練度によって時間ごとの注目物体の傾向に違いがあった.傾向の違いを明らかにするために,時系列データを時間分割して注目物体の遷移確率を調べたところ,熟練者は終盤でソースコードと回路の双方に誤りが存在する可能性を考慮しながらデバッグするといった傾向が見られた.このように注目物体の時間的な傾向を基に,初学者に対してシステムの修正方針を教示できると考える.
著者
馬場 建 槇原 絵里奈 米田 浩崇 清川 清 小野 景子
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:21888833)
巻号頁・発行日
vol.2020-MPS-129, no.10, pp.1-4, 2020-07-20

組込みシステム開発では,ハードウェアとソフトウェアの両状態を考慮する必要があり,初学者にとってデバッグを行なうことは難しい.本研究では,無意識的な知識が反映される視線に着目し,熟練者がバグを効率的に修正する方針を視線分析で明らかにできるかを調査する.そのために,熟練者と初学者の組込みシステムデバッグ時の視線情報を分析し,熟練者の無意識的な知識と,初学者が苦手とする点を調査した.分析は注目物体の時系列データに対して,GP-HSMM という高精度な教師なしの分節化手法を用いることで行なった.分析の結果,初学者はデバッグの修正方針を持たず,システムの確認方法を知らないことがわかった.熟練者は序盤に回路,中盤にソースコード,終盤に回路とソースコードの両者を確認する傾向があることが明らかになった.
著者
赤 攝也
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.263-267, 1950-05-20 (Released:2008-12-25)
参考文献数
4
著者
太幡 直也
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.305-314, 2017 (Released:2017-09-29)
参考文献数
12
被引用文献数
7 10

太幡(2016)は, 大学生のチームワークを向上させるトレーニングを開発し, トレーニング終了直後にはトレーニングが有効であったことを示している。本研究では, 太幡(2016)のトレーニングの有効性が時間経過後に確認されるか否かを検証した。大学生に太幡(2016)のトレーニングを実施した。そして, トレーニング実施条件, 非実施条件の学生に, トレーニング終了から約9か月後に, 自己報告式の尺度に回答するように求めた。自己報告式の尺度で, 社会的スキルや, チームワーク能力の5つの構成要素(“コミュニケーション能力”, “チーム志向能力”, “バックアップ能力”, “モニタリング能力”, “リーダーシップ能力”)を測定した。その結果, トレーニング実施条件の方が非実施条件に比べ, 上記の多くの尺度について, 約9か月後の得点の上昇が大きかった。したがって, 太幡(2016)のトレーニングの有効性はある程度は時間経過後に確認されたと考えられる。