著者
油川 昭夫
巻号頁・発行日
no.4, 1960
著者
本田 幸夫 佐野 潔
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.119, no.8-9, pp.512-515, 1999-08-01 (Released:2008-04-17)
参考文献数
9
被引用文献数
1 2
著者
石川勲 近澤 芳寛 佐藤 一賢 奥山 宏 今村 秀嗣 羽山 智之 山谷 秀喜 浅香 充宏 友杉 直久 由利 健久 鈴木 孝治 田中 達朗
出版者
金沢医科大学
雑誌
金沢医大誌 (ISSN:03855759)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.522-530, 2005
被引用文献数
1

金沢医科大学腎移植チームでは,1975年3月より2005年6月30日までの約30年間に,260例の腎移植を行ってきたが,この間における移植成績の向上には隔世の感がある。これには長年にわたる経験の積み重ねに加え,免疫抑制療法や急性拒絶反応に対する治療法の飛躍的な進歩が深く関わっていると思われる。そこで我々が行ってきた腎移植の成績はどのように変化してきたか,また移植腎が生着し,現在も外来に通院中の患者について現状はどうかまとめてみた。腎移植260例の内訳は,生体腎移植212例,死体腎移植48例で,生体腎移植は透析導入直後の例で多く,死体腎移植は長期透析例で多かった。また提供者をみると生体腎移植では親が多く,死体腎移植では若い人から高齢者まで様々であった。30年にわたる移植時期を10年ごとに区切って,その間の移植成績をみると,すなわち,免疫抑制薬としてステロイドとアザチオプリンを使用した最初の10年,それに続き,ステロイド,アザチオプリン,シクロスポリンを使用した次の10年,さらに,ステロイド,ミコフェノール酸モフェチル,シクロスポリンまたはタクロリムスを使用したここ10年に分けて,5年腎生着率を比べてみると,それぞれ68.3%(n=89),73.0%(n=86),93.7%(n=37)と大きく向上してきている。1975年に行われた最初の4例は現在も生着し,腎機能も良好である。またこの間12例の患者が18児を出産した。外来通院中の134例について高血圧の頻度は86.6%で,うちコントロール良好例は86.2%,糖尿病の頻度は18.7%で,うちコントロール良好例は80.0%であった。以上より金沢医科大学における腎移植の成績は良く,生活習慣病関連事項もコントロール良好と言える。近年では,移植数の減少が最大の問題点となってきている。死体腎移植に対するさらなる理解と啓発・提供者の増加,生体腎移植における適応の拡大(ABO不適合移植,夫婦間移植)がなによりも求められるところである。
著者
下條 正純
出版者
日本読書学会
雑誌
読書科学 (ISSN:0387284X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.187-198, 2018-09-14 (Released:2018-10-31)
参考文献数
19

1 0 0 0 OA 本草綱目

著者
(明)李時珍//撰, (明)李建中//図
出版者
胡承竜
巻号頁・発行日
vol.第15冊(第18巻), 1590
著者
河野 和彦
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.69-79, 2004-10-20 (Released:2017-09-04)
参考文献数
54
被引用文献数
1

わが国では、痴呆症のスクリーニング検査として、言語性知能を測る改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R, Hasegawa's Dementia Scale Revised version)がもっとも普及し信頼されているが、他の動作性知能検査も併用して早期の痴呆を見逃さないことが必要である。そこで、著者はその検査の第一候補として、時計描画検査(CDT, Clock Drawing Test)をここに推薦する次第である。
著者
平野 康之 藤田 佳男 鈴木 浩子 飯島 節
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.705-710, 2010 (Released:2010-11-25)
参考文献数
8
被引用文献数
1

〔目的〕5つの運動機能検査を用いて運動能力に関する自己認識が適切に行えているかどうかの評価(以下適切度)を実施し,転倒との関連について検討した。〔対象〕デイサービス利用高齢者76名とした。〔方法〕日常動作に関連が深い5つの運動機能検査(Functional reach test,立ち上がりテスト,またぎテスト,台昇降テスト,最大歩幅テスト)について対象者自身による予測値と実測値を測定した。得られた予測値と実測値の一致の程度をもとに適切度を評価し,適切評価群と不適切評価群の2群に分類して転倒との関連について検討した。〔結果〕「立ち上がりテスト」と「またぎテスト」に基づく評価では,不適切評価群の転倒経験者の割合が適切評価群のそれに比して有意に多い結果を示した。また,5つの運動機能検査の適切度を総合して判断した評価(以下5P適切度)においても同様の結果を示した。さらに転倒予測指標としての感度と特異度の検討では,単一検査の適切度に比して複合検査による5P適切度の方が感度ならびに特異度ともに比較的良好な値を示した。〔結語〕本研究で用いた運動能力に関する自己認識評価は転倒予測として臨床応用できる可能性があり,単一検査の適切度よりも複合的な適切度を用いる方がより転倒予測精度を向上できる可能性が示唆された。
著者
白 玉冬
出版者
公益財団法人 史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.120, no.10, pp.1639-1674, 2011

On the route described in Marwazi's Taba'i' al-hayawan (The Natural Properties of Animals) from the Karahan Dynasty's capital of Kashgar to the Qidan Dynasty's capital via Hetian 和田 and Shazhou 沙州 (i.e., Dunghuang) there lay the town of Khatun-san located a two-months journey from Shazhou, which corresponds to Zhenzhou Keduncheng 鎮州可敦城, the fortress within the territory of the Toquz (or Nine) Tatars of the central Mongolian Plateau. Another point on the route, Utkin, located a one-month's journey from Khatun-san is also mentioned in 10th century Uighur documents as Otukan, which corresponds to the Hanggai Mountains of present day Mongolia. Judging from this route between Qidan and Shazhou and the era of envoys exchanged between the Qidan Dynasty and the Tang Dynasty's Guiyi 帰義 Army, which governed Dunhuang between 848 and 1039, the Tatars who are recorded in the Dunhuang document collection in various conditions of war and peace with the Guiyi military regime can be identified as the same Toquz Tartars of the Mongolian Plateau. The documents indicate that during the 10th century, the Toquz Tatars formed an independent political entity and documents preserved on the reverse side of Sogd language items P.28 and P.3134 inform us that these nine tribes were engaged in the Silk Road trade during the 10th century through Uighur merchants of the Nestorian Christian faith. The author of this article concludes that the Toquz Tatars must have enjoyed close relations with the Western Uighur Kingdom, the homeland of these merchants, and that the conversion of the central Toquz tribe, the Kereit, to Nestorianism was no doubt due in large part to their contact with the Uighur Silk Road merchants.
著者
中粮 勝見 ハンガイ ニャポーラ
出版者
日本測地学会
雑誌
測地学会誌 (ISSN:00380830)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.283-284, 1985

1949年かち1973年にかけて測量されたケニアの1等水準網のうち,リフトパレーをまたぐ環の閉合差が非常に大きい.著者らは,この閉合差は測量誤差だけに起因するのでなく,リフトバレーの地殼変動にも起因するものと考え,水準点の変動量を未知量として網平均した.その結果は,リフトパレーの谷底は年間数cm沈下していることを示している.
著者
木下 裕一 Yuichi Kinoshita
出版者
桜美林大学経営政策学部
雑誌
桜美林大学経営政策論集 (ISSN:13474634)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.1-16, 2005-12

本論攻においては、アメリカ等の会計基準設定団体および国際会計基準審議会(IASB)が主張している包括利益、とりわけ、その他の包括利益の本質を解明することがその目的である。現代の会計基準は、収益費用アプローチから資産負債アプローチへと会計上の収益認識基準を転換した。その背景には、1990年代末に相次いだIT産業の収益計上をめぐる不正問題があり、その流れを決定づけたものが、2000年代に入ってのエンロン、ワールドコム等の巨額粉飾事件である。これらの事件を教訓として収益認識基準を厳格化する方向を目指すことは十分理解できる。しかしながら、その結果として会計学界が包括利益至上主義一色ともいえる状況にあることは理解し難いものがある。IASB等が主張する矛盾を含んだ包括利益に対する考え方に一石を投じ、稼得利益概念に近い当期純利益の優位性を主張するのが本論攻の目的であり、それこそが会計学研究に携わる者の使命と考えるものである。
著者
鹿児島地方気象台
出版者
気象庁
巻号頁・発行日
vol.2009年, no.(9月), 2009-10-09
著者
村田 龍 徳田 祥子 平山 雅之
雑誌
組込みシステムシンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.119-120, 2015-10-14

我々は教育現場で発生する答案並び替え作業などを支援するシステムの開発を目指している.本報告では答案の学生番号を読み取り,答案を物理的に並び替えるシステムの基本アイデアとシステムを構成するデバイス類の選定について紹介する.
著者
岡野 裕行
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.47-55, 2012-11-10 (Released:2018-01-12)

図書館は単に本を読むためだけの空間ではない。昨今は人と人とが出会うための「場」づくりを目指すような図書館が増加しているように、そこを訪れる利用者に本や人との新たな出会いを提供し、知的好奇心を刺激するような創発的な空間へと変わってきている。また、ウェブの普及に伴って本の情報流通過程が大きく変化を遂げており、「本との出会い」を促す仕組みが従来よりも多様なものとなっている。読者や読書について考える際には、そのような本と人とが繋がるきっかけづくりの取り組みにも注目していく必要がある。
著者
山里 有男 伴 敏彦 安永 敏美 坂田 隆造 西脇 登 広瀬 瑞夫
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.12, no.12, pp.1434-1439, 1980

大動脈-左室トンネルの診断を受けていた5800g,10カ月の男児が,左無気肺,心不全をきたし緊急入院し,超低体温循環遮断下に開心術を施行した.術中所見は大動脈交連部で大動脈壁より離開した特殊な形の大動脈閉鎖不全症であり,膜性部中隔瘤も認められた.弁交連をフェルト付針糸で大動脈壁に縫着し中隔瘤を切除した.術後消失した大動脈逆流音が再び聴取されるようになり,1週間後再手術を行った.縫着した大動脈弁は完全に離開してあり,大動脈弁輪が14mmと小さく弁置換は行えなかったので,大動脈弁口をパッチで閉鎖したのち14mmのハンコック弁付人工血管による左室心尖-大動脈間の左室流出路形成を行ったが低心拍出症で失なった.<BR>左室心尖-大動脈バイパス手術はその手技も容易であり,先天性大動脈狭窄症や弁輪にまで強度の石灰化をきたした大動脈狭窄症などにも本手術法は有用であると考える.