著者
高岡 基雄 鈴木 健男 竹内 裕美
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2Supplement1, pp.334-339, 1984-05-10 (Released:2013-05-10)
参考文献数
33

A case of pear pollinosis is reported. This 35-year-old farmer, engaged in pear culture, suffered from rhinitis, which pear pollen extract could provoke. He was also positive to an intradermal test using highly diluted pear pollen extract. An epidemiological survey focused on farmers engaged in culture of pear in Tottori Prefecture was carried out by questionnairing. Replies were submitted from 1412 persons. Occurrence of allergic symptoms during pear pollination work was described by 478 farmers (33.9%). Among the symptoms, sneeze and watery rhinorrhea were distinguished. There was no significant difference in age between farmers with and without allergic symptoms. Between subjects with and without allergic constitution, incidence of allergic symptoms was higher in the former.

1 0 0 0 OA 五經大全

著者
明胡廣等奉敕撰
巻号頁・発行日
vol.[19], 1653
著者
三宅 正弘 野津 美絵 Masahiro Miyake Mie Nozu
雑誌
生活環境学研究
巻号頁・発行日
no.1, pp.66-69, 2013-09-01

「団体観光旅行から自発的発信の旅へ」 今日,わが国がおかれている国際的立場としては,もちろ んヨーロッパをお手本にするような時代とはいえず,むしろ わが国がいかに知を発信し,知恵を磨くかということである ことは,周知の事実といえよう。したがい,本学の教育にお いても当然,そのことを理解すべきであり,ことさら海外に おける研修となれば,さらにそのことをうけとめなければな らないだろう。そこで,その一歩としてできうることは,ま ず自国を知り,自国の何が発信でき,また何を磨くべきか を,考えることかもしれない。また技術を国際的に発信して いる場を知り,ひるがえって参加学生が,武庫川女子大学で 何をすべきかを考えることかもしれない。その意味で考える ならば,世界中から技術を集め,自国の文化として世界に知 恵を発信しているパリの3つ星レストラン等で研修を行うこ とは無意味とはいえまい。また器からテーブル,内装,建 築,美観まで,トータルな環境造形が考えられている希少な 事例といえよう。しかし,こうした研修では,事前研修がな ければ成立しない。この小稿では紙面の制約もあり,以下に おいて,本研修において特に重視した事前研修および,研修 方法について述べることとする。本研修に際しては,学院お よび,着物着付け練習などに際し,鳴松会の難波優見先生, 奥野温子先生に多大なご協力をいただいた。元被服学科とい う本学科の歴史を感じたとともに,本学科らしい研修のため に卒業生のご協力に感謝いたします。また学院から,引率教 員に準備費用をいただいた。費用は学生用の教材として,移 動中の料理や地方菓子などに活用させていただいた。記して 謝意を表します。
著者
小山 隆太
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2016-06-30

神経発達障害を含む脳疾患の非侵襲的な治療法として、運動の有効性が注目されている。しかしながら、運動を行動に反映する分子細胞生物学的メカニズムの解明は後手を踏んでいる。そこで、我々は、母体免疫活性化(MIA)によって子に生じるMIA関連性行動異常に運動が有効な可能性と、その分子細胞生物学的メカニズムを明らかにすることを目的とした研究を行った。ウィルス感染を模倣したMIAを誘導するため、妊娠マウスにpoly(I:C)を投与した。その結果、このマウスより産まれた仔では、社会性の低下や常同行動の顕在化、そして不安行動の増加などのMIA関連性行動異常が成体期に顕れた。そして、これらのMIA関連性行動異常は、飼育箱に車輪を入れ、自発的に30日間運動をさせることによって抑制された。本研究では、歯状回顆粒細胞層の軸索である苔状線維の興奮性シナプスに着目した。その結果、MIA群では、発達期におけるシナプス除去が阻害される結果、成体期においてコントロール群よりもシナプス数が上昇していた。さらに、このシナプス数の上昇は運動によってコントロールレベルにまで低下することも明らかになり、運動による積極的なシナプス除去機構が働く可能性が示唆された。そこで、貪食によってシナプス除去を行うマイクログリアの動態に着目した。まず、発達期において、MIA群の海馬CA3野では、マイクログリアによるシナプス貪食がコントロール群より低下していた。さらに、成体期においてもMIA群のシナプス貪食は低下していたが、運動を行うことにより、シナプス貪食はコントロールレベルにまで回復した。なお、運動による効果はマイクログリア活性化を抑制するミノサイクリンの投与で阻害された。以上の結果は、成体期の運動による神経回路再編成に、マイクログリアが関与する新規メカニズムを提唱するものである。
著者
榎真吾 波多野賢治
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.395-396, 2012-03-06

カラオケは,現在では世界中で親しまれている娯楽装置である.その機能の一つである歌唱力採点は利用者の関心を引き,カラオケの普及に貢献してきた.しかし,歌唱力採点が算出した得点と聴取者の評価との間には乖離がみられる.その原因の一つには,歌唱技術であるビブラートの検出を行う際に,音声ピッチの時間変動を用いている為に発生する誤検出が挙げられる.本稿では,ビブラートの誤検出を解消する為に,歌声の響き成分であるフォルマントの時間変動を用いたビブラートの検出手法を提案する.提案手法により,現状の歌唱力採点の問題点であるビブラートの誤検出を解消し,ビブラートの検出精度を向上させることができた.
著者
仁田 善雄 前川 眞一 柳本 武美 前田 忠彦 吉田 素文 奈良 信雄 石田 達樹 福島 統 齋藤 宣彦 福田 康一郎 高久 史麿 麻生 武志
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.3-9, 2005-02-25 (Released:2011-02-07)
参考文献数
6
被引用文献数
2

共用試験CBTにおける項目反応理論の有用性を評価するために, 2002年の2-7月に実施した医学系第1回トライアルのデータを解析した. このトライアルはモデル・コア・カリキュラムの大項目分類 (6分野) をすべてカバーできるようにデザインされており, 含まれている試験問題数は2, 791題であった.各分野において, 3-40題の問題がランダムに抽出され, コンピューターシステムを用いて5, 693名 (4年生-6年生: 解析対象者5, 676名) の学生に実施された. 各学生には100題出題された. 項目反応パターンについては3母数ロジスティックモデル (項目識別力, 項目困難度, 当て推量) により分析した. 以下の知見が得られた. 1) 項目困難度と正答率には強い負の相関がみられた (r=-0.969--0.982). 2) 項目識別度と点双列相関係数には中程度の相関がみられた (r=0.304-0.511). 3) 推定された能力値と得点とには強い正の相関が見られた (r=0.810-0.945). 4) 平均能力値は学年が上がるにつれて増加した. 5) モデル・コア・カリキュラムの6分野間の能力値の相関係数は0.6未満であった. 1人ひとりが異なる問題を受験する共用試験の場合, 項目反応理論を使用することが望ましいと考える. 第1回トライアルは, 項目反応理論を使用することを想定してデザインされていなかった. 第2回トライアルでは, これらの比較を行うために適切にデザインされたシステムを用いた. 現在, この結果について詳細に解析を行っているところである.
著者
神戸 悠輝 宮田 篤郎 栗原 崇
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

うつ病患者の3割は既存の抗うつ薬に耐性を示す難治性うつ病である事から,異なる作用点を持つ薬剤の創出は急務である.ミトコンドリア変性タンパク質ストレスレスポンス (UPRmt) はミトコンドリア内におけるタンパク質の品質管理システムであり,アルツハイマー病やパーキンソン病への関与が報告されているが,うつ病にUPRmtが関与するか否かについてこれまで検討されていなかった.申請者は,うつ病モデルマウスの脳においてUPRmtマーカータンパク質の発現が増強するとともに,UPRmtには抗うつ,抗不安作用がある可能性を明らかにした.すなわち,UPRmtは有用なうつ病治療薬ターゲットとなりうる可能性がある.
著者
伊集院利明著
出版者
晃洋書房
巻号頁・発行日
2018
著者
野口 侑記
出版者
兵庫医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

Bispecific T-cell Engager(BiTE)を用いた新しい評価系で腫瘍内微小環境を模式的に再現し、それを用いて約1300種類の既存薬からリンパ球賦活効果のある薬剤のスクリーニングを行ったところ、テトラサイクリン系抗菌薬デメクロサイクリン(DMC)が検出された。DMCはリンパ球の分裂を促す量的効果と、抗腫瘍効果を示すサイトカインの産生を増強する質的効果を共に持っていた。さらにマウスモデルでin vivoでの効果も検証したところ、PD-L1阻害薬にDMCに追加したグループで有意に腫瘍増大が抑制されることが示され、末梢血中に腫瘍特異的リンパ球の割合も有意に上昇していた。
著者
伊藤 純子
出版者
新潟大学
雑誌
創造的な知性を培う
巻号頁・発行日
vol.1, pp.123-130, 2005-01-24

本研究では、歌詞や曲趣から感受した情感と表現技法の習得とをかかわらせながら自分の表現を自ら練り上げていく姿を求めた。そのために、「歌詞や曲趣をとらえ直し、思いめぐらす力」(感性)と「歌声の響きを聴きわけて旋律、リズム、楽曲の構成と情感を関係づける力」(科学的なものの見方・考え方)に着目した。そのことにより、歌い方を工夫したり学び方を意味づけたりしながら、自分の表現をつくっていく子どもの姿をつくりだすことができた。
著者
栗原 美紀
出版者
日本観光研究学会
雑誌
観光研究 (ISSN:13420208)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.57-68, 2016

人類学者ディーン・マキァーネルは、観光を社会構造の近代化と結びつけて考えられることを指摘したことで、観光社会学の発展に貢献した。しかし、その後の社会学的観光研究においては、観光を社会学的に検討する必要性が論じられてこなかった。そこで、本論文ではマキァーネルによる議論をふまえ、社会学の観点から観光を分析する意義について再考する。その結果として、マキァーネルの観光客の理論が、グローバル化とローカル化が同時進行する今日の社会を分析する上で有効であることを示した。
著者
松尾 恒一
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.199, pp.213-232, 2015-12

神戸・横浜等の南京街を拠点とする,日本に在住する華僑・華人の歴史は,近代の開国とともに始まり,彼らのための公共墓地が設立される。神戸・横浜の中華義荘(横浜は入口に建てられる「地蔵王廟」が,霊園全体の通称となっている)がそれで,その後,神戸から分化して,京都華僑のための京都華僑霊園が黄檗宗萬福寺に開かれる。一方,近世の鎖国政策のもとでも中国との交易が続いていた長崎には,崇福寺をはじめとする唐寺や稲佐悟真寺等に,唐人墓地が併設される。これら華僑華人の墓地と,一般的な日本(人)の墓地とが大きく異なるのは,華僑墓地には「后土」「土神」として,土地神の石碑が立てられることである。神戸・横浜以上の長期,鎖国時代を含む3世紀を超える中国との交流を有する長崎では,日本人墓地でも,土神が立てられることが現在なお一般的であることなど,中国の習俗が日本に影響を与えている。これら日本の華僑華人の墓地において注目されるのは,「后土」「土神」等の土地神の石碑の立てられる位置や,墓地における祭祀の方法が,長崎,神戸・京都,横浜で異なることである。日本華僑は,福建・広東・台湾等の出身者を主とするが,本論文では,日本国内の華僑霊園の后土神の祭祀の相違が,故郷(僑郷,原籍地)の習俗を反映したものか,あるいは,日本への定住後に,それぞれが辿った歴史の中で差異を生じるようになったのかを検討,考察した。また,原籍地の習俗との相違や,故郷の習俗を現体験として保持している現代の華僑1世の記憶や意識についても検討した。日本における華僑華人の先祖祭祀として4月の清明節は,本国と同様に年中行事の中でもっとも重要であるが,そのほか神戸等で盂蘭盆行事,中元節として行われる普度勝会にも言及しつつ,日本における華僑華人の公共墓地のなかで,后土が,彼らの日本移住後に経験した大震災等の自然災害等の辛苦の歴史を共有するための役割を果たす,日本で暮らす華僑・華人にとっての共同意識の紐帯となるような,公共的な意味を帯びるようになって現在に続いていることを明らかにした。The history of Chinese living in Japan, based in Chinatowns in Kobe, Yokohama, and other cities, began with the opening of modern Japan. They built their own public cemeteries, such as Chuka Giso in Kobe and Yokohama (the latter is generally called "Jizō-ō-byō" because of the temple built near its entrance). Later, Kyoto Kakyo Reien, a cemetery for Chinese living in Kyoto, was built at Oubaku-sect Manpuku-ji Temple, separated from Chuka Giso in Kobe. Meanwhile, in Nagasaki, which continued trades with China even during the seclusion period in the early modern times, Chinese tombs are located in Japanese cemeteries at Chinese temples(e.g., Sofuku-ji Temple), Inasa-Goshin-ji Temple, and other temples. One of the major differences between these Chinese cemeteries and general Japanese cemeteries is that the former has a stone monument of the gods of earth called "HouTu (Shen)" or "Tu Shen". In Nagasaki, which has a longer history of exchanges with China (i.e., over three centuries) than Kobe and Yokohama do, Chinese culture has had a large impact on Japanese cemeteries; for example, it is now very common to build a monument of the gods of earth in Japanese cemeteries in the city. Another fact worth noting about the cemeteries of Chinese-Japanese, who are mainly from Fujian, Guangdong, and Taiwan, is that the location of such a stone monument, as well as burial rituals, varies between Nagasaki, Kobe/Kyoto, and Yokohama. This paper examines whether these differences were caused by the difference of their homelands or arose after they settled in Japan due to the difference of their experiences. Moreover, this paper analyzes the differences between the customs of Chinese-Japanese and those of their homelands as well as the memories and attitudes of current first-generation immigrants who have actually experienced the customs of their hometowns. In particular, this paper examines the Qing Ming Festival held in April to honor ancestors (the most important festival in the year for Chinese not only in Japan but also in the Mainland and Taiwan) as well as Fudo-shoe held as a Chinese Bon Festival in Kobe and some other cities. Thus, this paper reveals that in Chinese cemeteries in Japan, the deity of earth is still honored today while acquiring a public meaning as it is playing a certain role in building a sense of community among the Chinese living in Japan and sharing the experience of ordeals, such as great earthquakes and other natural disasters, after their settlement in Japan.
著者
阿部 一
出版者
東洋学園大学
雑誌
東洋学園大学紀要 (ISSN:09196110)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.91-108, 2011-03-15

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1893年10月03日, 1893-10-03

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1894年03月08日, 1894-03-08