著者
Anung Wahyudi Dinni Ariyani Gang Ma Ryosuke Inaba Chikako Fukasawa Ryohei Nakano Reiko Motohashi
出版者
Japanese Society for Plant Cell and Molecular Biology
雑誌
Plant Biotechnology (ISSN:13424580)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.303-312, 2018-12-25 (Released:2018-12-31)
参考文献数
29
被引用文献数
10

In this study, two temperature-induced lipocalin genes SlTIL1 and SlTIL2, and a chloroplastic lipocalin gene SlCHL were isolated from ‘Micro-Tom’ tomato. The coding sequences of SlTIL1, SlTIL2 and SlCHL were 558, 558, and 1002 bp, respectively. By TargetP analysis, no characteristic transit peptides were predicted in the proteins of SlTIL1 and SlTIL2, while a chloroplastic transit peptide was predicted in the protein of SlCHL. The subcellular localization results indicated that SlTIL1 and SlTIL2 proteins were major localized in the plasma membrane, while SlCHL was localized in chloroplast. To understand the function of lipocalins, transgenic tomato over-expressed SlTIL1, SlTIL2 and SlCHL and their virus-induced gene silencing (VIGS) plants were generated. The phenotypes were significantly affected when the SlTIL1, SlTIL2 and SlCHL were over-expressed or silenced by VIGS, which suggested that the three lipocalins played important roles in regulating the growth and development of tomato. In addition, the level of ROS (O2− and H2O2) was low in SlTIL1, SlTIL2 and SlCHL over-expressed plants, while it was high in their silenced plants. The changes in the expression of SODs were consistent with the accumulations of ROS, which indicated that lipocalins might have an important role in abiotic oxidative stress tolerance in tomato plants. Especially SlTIL1 and SlTIL2 are localized around their membranes and protect them from ROS. The results will contribute to elucidating the functions of lipocalin in plants, and provide new strategies to improve the tolerance to abiotic stress in tomato plants.

1 0 0 0 尾道市史

著者
尾道市役所[編]
出版者
尾道市役所
巻号頁・発行日
1939

1 0 0 0 OA 宋史新編200卷

著者
明柯維騏撰
出版者
河内屋吉兵衞等刊
巻号頁・発行日
vol.[32], 1835
著者
永田 奈々恵 裏出 良博
出版者
医学書院
雑誌
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩 (ISSN:18816096)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.621-628, 2012-06-01

はじめに 睡眠の目的の1つはエネルギーの消耗を防ぎ,脳機能を回復させることである。睡眠不足になると,仕事の効率が上がらず,ケアレスミスも多くなる。またわれわれは,日常生活の中で,徹夜が続くと日々眠気が強くなることを経験する。この現象は,覚醒中に脳内に蓄積する眠気誘発物質の存在を示唆する。現在までに約30種類もの睡眠物質が同定されてきた。その中でも,プロスタグランジン(prostaglandin:PG)D2とアデノシンは内因性睡眠物質の最も有力な候補である1-4)。 PGD2は,1982年に京都大学の早石 修(現,大阪バイオサイエンス研究所理事長)の研究室において,脳で産生する主要なPGがPGD2であることが明らかになり,その中枢作用の探索の中で,PGD2の睡眠誘発作用が発見された5)。一方,アデノシンは,1970年代にイヌの脳室内へのアデノシンの投与が睡眠を誘発することや,カフェインがアデノシン受容体の拮抗薬として覚醒作用を示すことが証明され,睡眠物質として認められるようになった。 本稿では液性の内因性睡眠物質としてのPGD2とアデノシンについて解説する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.582, pp.22-24, 2013-12-23

公共事業の削減に苦しんできた建設業界にとって、明るい話題が並んだ2013年。リニア中央新幹線のルート決定や、20年の東京五輪招致によって、インフラ整備に対する国民の関心が高まった。土木や公共事業に染み付いた負のイメージを大きく変えるきっかけになりそ…
著者
德永 誓子
出版者
総合研究大学院大学
巻号頁・発行日
2013

「融通念仏縁起」は融通念仏の創唱者といわれる平安時代の念仏僧良忍の伝記と彼の勧めにより念仏に交衆した人びとの逸話をおさめた絵巻である。正和3年(1314)に制作された縁起原本は確認されていないが、14世紀後半から15世紀にかけて作られたものを中心に、田代尚光氏により30本弱の写本の現存が確認されている。本稿では、現存写本のうち、田代氏の分類でいう古様式形態本9点および新様式形態本2点、計11点の比較検討を通じて、写本転写過程の見直しと縁起原本制作背景の究明を試みた。具体的な考察は以下のように進めた。まず、本稿が正和原本に最も近しいと推察したアメリカ合衆国フリア美術館蔵本について、他写本と相違が大きい二つの段、第15段牛飼童妻難産段と第17段正嘉疫癘段を取りあげ、その内容を検討した。その際、「絵画史料論」を提唱した黒田日出男氏にならい、絵画に描かれた事物に対し詳細な分析を加えた。その結果、該当段のいずれについても、フリア本には詞書を的確に踏まえ、物語世界を重層的に深める図様が描かれていることを指摘した(第一章・第二章)。続いて、前記の二段について対象諸写本の図様を比較検討し、両段ともに、現存写本について次のような転写過程を想定するのが最も適切であるとの結論を得た(第三章)。フリア本――知恩院本――義尚本――根津美術館本――大念仏寺(A)本――聞名寺本――シカゴ・クリーブランド本――家高模本――明徳版本他なお、例外的に上記の転写過程が当てはまらない第18段光明遍照段を対象に、別途、考察を行った。そして、シカゴ・クリーブランド本の位置づけが異なる点を除けば、当該段についても上記仮説を概ね敷衍しうること、当該段のフリア本図には鎌倉幕府将軍庇護下での融通念仏勧進が表現されているとも推測できること、以上の2点を明らかにすることができた(第四章)。ついで、これまでの考察結果に基づき、正和原本の成立背景を追求した。まず、縁起に含まれる逸話のうち正嘉疫癘段のみが時代・舞台ともに他と異なり、そこに特別な意味が読みとられること、また、14世紀後半から15世紀前半にかけて写本の大量制作を進めた勧進僧良鎮が浄土宗鎮西派に近しい人脈に属したこと、この二点を指摘した。それらの点を踏まえ、縁起原本は正嘉疫癘段の舞台与野郷周辺、すなわち関東地方において浄土宗鎮西派周辺の念仏僧によって作られた可能性があると論じた。また、融通念仏をひろめる対象としてその地の土豪・有力農民を想定したからこそ、フリア本に残存する独特の図様が選ばれたと考えた(第五章)。以上の考察を通じて、本稿は「融通念仏縁起」に関し従来とは全く異なる説を呈するにいたった。その要点は以下のようにまとめられる。①現存写本のうち最も正和原本の形態を留めているのは、先行研究が「原本に忠実」な最古本と評価してきたシカゴ・クリーブランド本ではなくフリア本である。シカゴ・クリーブランド本は、古様式形態本の中ではむしろ比較的遅い時期に制作されたと推測できる。②原本が成立した14世紀初頭から15世紀の間に「融通念仏縁起」制作の勧進を担った人びとは、浄土宗鎮西派に近しい存在であり、熟さないながらも一宗派を形成しようという志向を有していた。ただし、彼らの動きは16世紀には断絶し後代に繋がることはなかった。本稿は、1980年代以後に確立した学際的な物語絵研究の視角に学び、従来の仏教史、美術史、日本中世史、民俗の各学問領域における関心の重なりとずれを意識し、それらが見落としてきたものをすくいとることを目指した。その視座によって新たな「融通念仏縁起」像を提示し、これまで看過されていた日本中世信仰世界の一端を明らかにしえたものと考える。
著者
稲垣 幸司 内藤 徹 石原 裕一 金子 高士 中山 洋平 山本 龍生 吉成 伸夫 森田 学 栗原 英見
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.201-219, 2018-12-28 (Released:2018-12-28)
参考文献数
50
被引用文献数
1

日本歯周病学会では2006年に定めた歯周病分類システムの中で,「喫煙は歯周病の最大の環境リスクファクターである」という認識に基づき,リスクファクターによる歯周炎の分類の1つとして喫煙関連歯周炎を提示した。喫煙が関連する歯周炎に対する歯周治療において,患者の喫煙状況の確認,喫煙者への喫煙の健康障害についての情報提供による禁煙支援は,歯周治療の反応や予後を良好に維持するため,重要である。本論文では,喫煙に関連する国情,喫煙者の動向,禁煙支援教育の現状,歯科における禁煙支援の効果に関するエビデンスおよび歯周治療における禁煙支援の手順を概説する。
出版者
藤原正方写
巻号頁・発行日
vol.[1], 1858
著者
佐藤
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.12, pp.847a-848, 1909

1 0 0 0 OA 袖簿播州廻

著者
並木五兵衛
出版者
巻号頁・発行日
vol.[3],

1 0 0 0 OA 赦帳

出版者
巻号頁・発行日
vol.第9冊分冊ノ2 (家治公 御転任・御兼任御祝儀之御赦ニ付前々御仕置ニ成候御家人之分書付(宝暦十年辰七月)),
著者
岩垂 純一
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.1011-1025, 2013 (Released:2013-10-31)
参考文献数
81
被引用文献数
1

痔瘻に対して術後の肛門変形,変位を少なくし術後の肛門機能を損なわないように低位筋間痔瘻に対しては内括約筋を切除して原発巣を処理する術式が行われ,次いで,内括約筋を,くり抜いて原発巣を処理する術式,原発口や原発巣をくり抜いた後を縫合閉鎖する方法,内括約筋に侵襲を加えない方法などが行われてきた.その後,侵襲があっても,より確実な方法としてseton法や,それに関連した方法,括約筋温存術式と切開開放術式の混合した手術が行われ,最近では肛門上皮を温存した様々な術式が試みられている.坐骨直腸窩痔瘻に対しては,くり抜き術の応用,筋肉充填術式,括約筋外にアプローチする様々な方法,そしてsetonを利用した方法が行われ最近では坐骨直腸窩痔瘻の病態も,より詳しく解明されている.痔瘻診療の標準化を目指していく上で,以上の術式の変遷,その考え方を理解することが必要である.