出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.463, pp.64-67, 2006-06-01

オリンパスが2005年11月に刷新した国内50カ所の主要拠点を結ぶWANの姿は,なんとも大胆。これまでバックアップ用に使っていたインターネットVPNをメイン回線とし,メインで使っていた広域イーサネットをバックアップ回線としたのだ。拠点からインターネットVPNまでのアクセス回線は,可能な限りBフレッツを採用。各拠点とセンター拠点の間はIPsecで暗号化している。
著者
大宮 真一 木越 清信 尾縣 貢
出版者
社団法人日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.55-66, 2009
被引用文献数
2

本研究では,一般の小学6年生の113名(男子53名,女子60名)および小学生走り幅跳び競技者9名(男子5名,女子4名)を対象にして,走り幅跳びにおける踏切局面の画像分析とRJ能力(RJ-index:RJの跳躍高を接地時間で除した値)の測定を行った.RJ能力の優劣によって一般小学生をExcellent群,Medium群およびPoor群に分類し,また小学生競技者をAthlete群として,これらの4群間における踏切に関する変数を比較することにより,小学校6年生におけるRJ能力が走り幅跳び能力に及ぼす影響について検討した.主な結果は以下の通りである.1)一般小学生において,男子および女子のExcellent群は他の2群と比較して踏込速度および踏切初速度が高く,跳躍距離が大きかった.また,Excellent群は他の2群と比較して踏切時間が短く,その中で大きな鉛直方向の力を発揮し,高い鉛直初速度を獲得していた.一方,水平速度の減少量は,男女とも3群間に有意差は認められなかった.2)男子および女子のAthlete群は,それぞれのExcellent群と比較してRJ-indexおよびRJの跳躍高が優れていた.さらに,Athlete群は踏込速度,踏切初速度および跳躍距離も有意に高い値を示し,より短い踏切時間の中で大きな鉛直力を発揮し,高い鉛直初速度を獲得していた.以上のことから,小学校6年生におけるRJ能力は助走速度,跳躍距離および鉛直初速度に影響を及ぼしていることが明らかとなった.
著者
小野 道照 野渡 正博
出版者
公益社団法人 日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.61-70, 2002
参考文献数
15
被引用文献数
3

フラットな組織によるチーム・マネジメントが注目され, チームワークの重要性が再確認されている.本研究では, 産業界における実態調査に先立って擬似経営活動としての経営シミュレーションに着目し解析を行う.各チームにおけるチームワークの認識度と経営業績の関連性について考察し, チーム構成員の組織構造の差異を確認することを研究目的とする.結論としては, 次の仮説が採択され今後の実態調査の指針となった.仮説: 高業績チームは, 低業績チームよりもチームワークに対する認識は高い(平均値の比較).仮説: 高業績チームは分岐階層型であり, 低業績チームは分派型の組織構造である(クラスター分析).
著者
林 明宏 和田 康孝 渡辺 岳志 関口 威 間瀬 正啓 白子 準 木村 啓二 笠原 博徳
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.68-79, 2012-01-27

汎用CPUコアに加え特定処理を高効率で実行可能なアクセラレータを搭載したヘテロジニアスマルチコアが広く普及している.しかしながら,ヘテロジニアスマルチコアでは様々な計算資源へのタスクスケジューリングやデータ転送コード挿入等多くをプログラマが記述する必要があるためプログラミングが困難である.そこで本論文では,逐次プログラムを入力とし自動並列化コンパイラを用いることで自動的に汎用コアとアクセラレータコアにタスクを配分し,高い性能および低消費電力を実現可能なソフトウェア開発フレームワークを提案する.本手法はアクセラレータコンパイラやアクセラレータライブラリ等既存のアクセラレータ開発環境を有効に利用可能である.本フレームワークを情報家電用ヘテロジニアスマルチコアプロセッサRP-Xをターゲットとして,アクセラレータライブラリを使用し,AACエンコーダおよびOptical Flow計算の自動並列化性能および消費電力を評価した.その結果,8つの汎用CPUコアおよび4つのアクセラレータコアを使用した場合,逐次実行時と比較してOptical Flow計算で最大32倍,AACエンコーダで最大80%の電力を削減可能であることを確認し,ヘテロジニアスマルチコアを対象とした汎用的なコンパイラフレームワークを実現した.There has been a growing interest in heterogeneous multicores because heterogeneous multicores achieve high performance keeping power consumption low. However, heterogeneous multicores force programmers very difficult programming. In order to overcome such a situation, this paper proposes a compilation framework which realizes high performance and low power. This paper also evaluates processing performance and the power reduction by the proposed framework on RP-X processor. The framework attains speedups up to 32x for an optical flow program with eight general purpose processor cores and four DRP (Dynamically Reconfigurable Processor) accelerator cores against sequential execution by a single processor core and 80% of power reduction for the real-time AAC encoding when we utilize an existing accelerator library.
著者
田村 淳二 上野 昌裕 米岡 智 上田 善之
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.120, no.12, pp.1636-1645, 2000-12-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
16
被引用文献数
2 5

Recently the wind power generation has attracted special interest and many wind power stations are being in service in world. In the wind power stations, induction machines are mostly used as a generator. Since induction machines also have a stabi problem like the transient stability of synchronous machines, it is important to analyze the transient stability of power system includ wind power stations. This paper presents a model of induction generators, develops methods of power flow calculation and transi stability simulation of power system including induction generators, and presents considerations on the characteristics of transi stability of induction generators on the basis of numerical simulations.
著者
ヒューズ メアリー パルス トーマス
出版者
静岡文化芸術大学
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 (ISSN:13464744)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.99-106, 2006

現在進行中のカリキュラム、英語ディプロマコース(以後EDC)の進展状況を報告する。EDCは、二年にわたって集中的に行われるインテンシヴな教育プログラムである。学習意欲の高い学生を対象とし、学生の英語によるコミュニケーション能力を-特にオーラル・コミュニケーションに焦点を合わせて-発展させることを目標としている。学生たちは、時事問題や個人的関心についての多様なトピックを適切な語彙を使用して、形式にとらわれずに話すことを学ぶと同時に、ビジネスにおいて使用できるレベルでも話せるように学習している。教材には、新聞、ビジネスレター、ラジオやテレビのニュース、インターネット上の情報などの多様なメディアを使用している。課題は様々なプレゼンテーションやレポートから成り、卒業後を視野に入れたテーマが設定されている。学生がこのコースを通じて成果をあげるためには、自習のために充分な時間を-例えばLL教室やインターネット上の材料を利用したり、日記をつけたりして活用しなければならない。このコースは学生の側に多大な献身を要求するものであるが、それなりの努力をした学生はコース終了時に、社会に出て働くにあたって英語を活用する準備が整っていることになろう。EDCは、それぞれが重なり合う三つのスキルを学生に伸長させることを意図している。それらは、英語力、生涯学習を続けるスキル、社会で働くためのスキルである。

1 0 0 0 OA 孝明天皇紀

著者
[宮内省先帝御事蹟取調掛 編]
出版者
[宮内省]
巻号頁・発行日
vol.巻164 巻165, 1906
著者
東 禹彦 久米 昭廣 谷口 龍生 宮本 朋子 荻原 俊治 樋上 恭子
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.153-156, 2001 (Released:2010-08-25)
参考文献数
10

今回われわれはUVBに過敏を示した慢性光線過敏型皮膚炎がキャベツの摂取を中止することにより治癒した症例を経験したので報告した。症例は60歳, 男性, タクシー運転手で, 6ヵ月前から露光部位に痒みを伴って軽度に苔癬化した紅斑を生じて受診した。初診時のUVBに対するMEDは51.3mJ/cm2以下と低下していたが, UVA照射試験では照射量が不十分であったために, UVAに対する過敏性は証明出来なかった。入院の上原因を検索したが見つからなかった。退院後キャベツの摂取について尋ねたところ, 患者は自発的にキャベツの摂取を中止し, UVBに対するMEDは正常化し, 皮膚炎も治癒した。キャベジンを内服させた後にUVBに対するMEDは低下した。以上の結果からキャベツにより生じた慢性光線過敏型皮膚炎と診断した。光線過敏型皮膚炎の原因の一つとして食物も重要であることを強調したい。
著者
Satoko SUGIMOTO Shingo MAEDA Masaya TSUBOI Kohei SAEKI James K. CHAMBERS Tomohiro YONEZAWA Kenjiro FUKUSHIMA Reina FUJIWARA Kazuyuki UCHIDA Hajime TSUJIMOTO Naoaki MATSUKI Koichi OHNO
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.17-0648, (Released:2018-04-09)
被引用文献数
2

A 6-year 5-month-old spayed female Scottish Fold cat presented with a one-month history of gait abnormalities, increased salivation, and decreased activity. A blood test showed hyperammonemia and increased serum bile acids. Imaging tests revealed multiple shunt vessels indicating acquired portosystemic shunt. Histopathologic analysis of liver biopsy showed features consistent with liver hypoperfusion, such as a barely recognizable portal vein, increased numbers of small arterioles, and diffuse vacuolar degeneration of hepatocytes. These findings supported the diagnosis of primary hypoplasia of the portal vein/microvascular dysplasia, (PHPV/MVD). To our knowledge, this is the first case of feline PHPV/MVD that developed multiple acquired portosystemic shunts and presented with hepatic encephalopathy.
著者
天国 邦博 呂 恒倹 望月 利男
出版者
東京都立大学都市研究センター
雑誌
総合都市研究 (ISSN:03863506)
巻号頁・発行日
no.57, pp.87-103, 1995

人口密集地域の直下で発生したM7.2の1995年兵庫県南部地震(1月17日午前5時46分)は、神戸市を中心として、阪神・淡路地域において極めて大規模な人的、物的被害を与えた。災害に備え、同じ被害を二度と発生させないために、多くの研究者は、今回の地震災害、震災対応などに対して、様々な角度から調査、研究を行っており、震災に関する情報が多く報告されている。しかし一方では、今までの震災や、調査報告は、その内容がほとんど被害の大きい地域に関するものであり、被害規模が相対的に小さい地域に関する報告が比較的少ない。例えば大阪府のような被災周辺地域の被害については、せいぜいトータル的な人的被害と物的被害の集計値を報じ、被害内訳に関する比較的詳細な報告が少ないと思われる。このことは、大阪府などのような被災周辺地域における被害の数告は、神戸市、西宮市、芦屋市などの大規模被災に比べて、その規模が小さいために生じた調査、報告の偏りであると考えられる。しかしながら、災害の全体像を把握するためには、被害の波及範囲の究明が重要であり、震災周辺地域における被災様態に対する調査は不可欠と考える。また、被害規模が比較的小さい地域に対する調査、分析は、重大な被害を受けた地域に対する相対的・副次的現象、また、見落としやすい現象や、被災者及び避難者の実状などの掌握の補充に寄与するものと考えられる。本論文は、大阪府内の主な被災地である豊中市において発生した家屋被害、ライフライン・道路の被害、また人的被害及び避難者の実態などにつてまとめたものである。
著者
Ryoko TOMITA Kenichiro TODOROKI Hiroshi MARUOKA Hideyuki YOSHIDA Toshihiro FUJIOKA Manabu NAKASHIMA Masatoshi YAMAGUCHI Hitoshi NOHTA
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
Analytical Sciences (ISSN:09106340)
巻号頁・発行日
vol.32, no.8, pp.893-900, 2016-08-10 (Released:2016-08-10)
参考文献数
22
被引用文献数
1 12

We performed a comprehensive quantification of 20 amino acids in RPMI 1640 medium-cultured human colorectal adenocarcinoma cells to evaluate the efficacy of 5-fluorouracil treatment under hypoxic and hypoglycemic conditions, which mimic the tumor microenvironment. In this study, we developed a simple and comprehensive analytical method by using LC-MS/MS connected to the Intrada amino acid column, which eluted amino acids within 9 min. The present method covered a linearity range of 3.6 – 1818 μM, except for Gly (227 – 1818 μM), Ala, Asp, His (7.1 – 1818 μM each), and Trp (3.6 – 909 μM). The limits of detection were in the range of 0.02 – 38.0 pmol per injection in a standard solution. Amino acid concentration data were analyzed using principal-component analysis to represent samples on two-dimensional graphs. Linear discriminant analysis was used to classify samples on the score plots. Using this approach, the effect of 5-fluorouracil treatment could be successfully discriminated at high discrimination rates. Moreover, several amino acids were extracted from corresponding loading plots as candidate markers for distinguishing the effects of the 5-fluorouracil treatment or tumor microenvironmental conditions. These results suggest that our proposed method might be a useful tool for evaluating the efficacy of anticancer drugs in the tumor microenvironment.