著者
青野 武雄
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學會誌 (ISSN:03694208)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.369-376, 1941 (Released:2009-12-22)
参考文献数
1

(1) カーバイド製造試驗電氣爐内を解剖した結果C, Si, Fe, Al, Mg, S, P, Ca等の行爲並に状態について明かとなつた部分を記載した.(2) 又カーバイドの純度と之等不純物の含有割合の關係並に爐内に於ける分布状態についても報告した.
著者
山根 健治 河鰭 実之 藤重 宣昭
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.798-802, 1999-07-15
被引用文献数
5 18 24

フリーラジカル捕捉剤である安息香酸ナトリウムおよび没食子酸n-プロピル処理により, 切り離されたグラジオラス小花における花被のしおれの開始がわずかに遅れた.花被のスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)活性は花被の完全展開後2日間で著しく低下し, その後, 花被のしおれが開始した.300μMシクロヘキシミド(CHI)処理により花被のSOD活性の低下は緩和され, しおれは抑制された.花被のしおれが開始したとき, カタラーゼ(CAT)の比活性はほぼ一定であり, 花被当たりのCAT活性は低下した.CHI処理によってCAT活性はわずかに低下した.花被のペルオキシダーゼ(POD)活性は完全展開1日後から著しく上昇した.この上昇はCHI処理によりほぼ完全に抑制された.これらの結果から, フリーラジカル, SOD活性の低下およびPOD活性の上昇はグラジオラス花被の老化過程に関与することが示唆された.
著者
KOICHI SASAKI MAKOTO KUDO TAKESHI TOMIYAMA KINUKO ITO MICHIO OMORI
出版者
The Japanese Society of Fisheries Science
雑誌
Fisheries science (ISSN:09199268)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.104-116, 2002 (Released:2009-03-31)
参考文献数
13
被引用文献数
19

The predation pressure on the siphons of the bivalve Nuttallia olivacea by the juvenile stone flounder Platichthys bicoloratus in the Natori River estuary, Miyagi, was estimated from both sides of the predator-prey relationship to analyze the specific relationship in which predators remove a part of the prey. Feeding experiments determined the feeding rate required to achieve the growth of juvenile stone flounders in the field. A juvenile cropped siphon tips at a mean of 56 per day from March to early July. The siphon tips that a juvenile consumed in a season amounted to 6375 pieces (6.2 g). In terms of predation, the duration since the last cropping in the field from the regeneration of cropped siphons was analyzed. The mean cropping rate of 0.211 times a day per clam in an area of intensive predation indicated that a clam was cropped 25.8 times (22.1 mg) in a season by fishes. The mean cropping rate by juvenile stone flounders was estimated to be 0.160 times a day. Of the 25.8 croppings, 19.5 (16.9 of the 22.1 mg) could be attributed to juvenile stone flounders. The results proved that a juvenile stone flounder preyed on approximately 370 clams in a season.
著者
糸井 隆夫 土屋 貴愛 栗原 俊夫 石井 健太郎 辻 修二郎
出版者
Japan Biliary Association
雑誌
胆道 (ISSN:09140077)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.39-46, 2013

<b>要旨:</b>胆管ステンティングおよび胆嚢ステンティングの際の注意すべきポイントについて解説した.胆管ステンティングにおいてはステントの種類と特性を理解しておくことが肝要である.特に胆管メタルステントに関しては近年様々な種類のものが登場しており,ステントの特徴(カバーの有無,編み込み型かレーザーカット型か,再収納の可否など)を理解した上でのステンティングが極めて重要である.胆嚢ステンティングにおいてはまず胆嚢内にガイドワイヤーを送り込むことが重要であり,胆嚢管の分岐パターンを理解して効率よく確実な胆嚢管挿管を心がけることが大切である.<br>
著者
原 和信 広瀬 聡 上田 彰 栗原 大典 竹井 沙緒梨
出版者
The Japanese Society of Extra-Corporeal Technology in Medicine
雑誌
体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology (ISSN:09122664)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.19-21, 2003-03-01
参考文献数
4
被引用文献数
9

【要旨】CAPIOX-RXの気泡除去能について,生理食塩水または牛血を充填した模擬回路を使用し,一定条件下にて規定量のエアーを注入し,人工肺出口における気泡のサイズ別数量について実験を行い,臨床上危険とされる40μmを中心に検討を行った。生理食塩水では50mL注入も100mL注入も40μmを超える気泡はカウントされず,30μm以下がほとんどであり,カウント数もほぼ同じ結果となった。牛血では30~40μmでは50mL注入が,また10~30μmでは30mL注入のほうが明らかに多くカウントされていた。CAPIOX-RXは50mL注入のエアーに対しても,人工肺内部で微小気泡化しているが,大きな要因として熱交換器との接触,中空糸内で流速度が急激に落ちる,中空糸のレイアウトが編み込み式で中空糸間の隙間が小さいなど,この3点が関与しているものと考えられた。しかし,気泡の大きさは生体への影響が少ないとされる40μm以ドではあるが,その量は大量であり微小気泡であっても血流のうっ滞する場所などではそれが互いに結合し大きな気泡となり得る可能性もある。
著者
原水 民樹
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.2-12, 2009

最初に、従来の作者伝を振り返り、ついで、物語が採り込んだ説話・伝承の生成・管理圏に関する研究史を展望し、その後、為朝英雄化・崇徳院鎮魂の視点から検討した。結果として、生成の場としては、半井本の場合、怨霊に戦いた記憶が比較的純粋に保たれている環境、金刀本の場合、崇徳院の悲境を詠嘆的に捉える立場、及び足利氏為朝後裔説と通底する土壌が想定されることを述べた。さらに、異本普及の度合いが、時代の要請の反映度と係わるのではないかということを考えた。
著者
石原 恵子 長町 三生 大崎 紘一 石原 茂和 辻 昭雄
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.9-16, 1998
被引用文献数
3

市販の色セロファンを使った75歳相当の透過率をもつ眼鏡を用いて, 高齢化に伴う眼の水晶体の黄変化を模擬体験し, 高齢者の視界が日常生活にどのような影響を及ぼしうるかを調査した. 食事の場面・買い物・道路で調査した結果, (1) 色が変わってみえるだけでなく, (2) 色による区別がつきにくくなる, (3) 液体など不定形のものが知覚しにくい, (4) 立体感や奥行き感が減少する, (5) 光るものがみづらい, ことがわかつた. 具体的には, 食品の鮮度を誤認したり飲み物の種類や量がわかりにくい, 商品の区別が困難, 段差への対処が遅れるなどの生活上の困難があげられた. 色紙を用いた実際の高齢者による色の同異判断実験では, 黄と白, 青と緑, 濃青と黒, 紫と濃赤という, シミュレーションで誤認しそうな色の組み合わせに対して同じように誤認する高齢者がいることが確認され, ヒアリングでもシミュレーションであげられた困難に関連する事柄があげられた.
著者
土居 秀夫
出版者
錦正社
雑誌
軍事史学 (ISSN:03868877)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.p12-24, 1981-09
著者
山本 四郎
出版者
大阪歴史学会
雑誌
ヒストリア (ISSN:04392787)
巻号頁・発行日
no.26, pp.34-48, 1960-02