著者
森村 進
出版者
アトリエOCTA
雑誌
幻想文学
巻号頁・発行日
no.55, pp.110-117, 1999-05
著者
山本 岳洋 中村 聡史 田中 克己
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.74-87, 2011-07-01
被引用文献数
1

我々は膨大な検索結果をさまざまな観点から閲覧し,効率良く多くの方法を閲覧するための仕組みとして,検索結果全体の俯瞰的インタフェース(タームクラウド)と語ベース適合フィードバックに基づく検索結果の再ランキングシステムを提案してきた.提案してきた俯瞰的インタフェースは有効なものであったが,提示する単語は単純な語の出現頻度に基づき選ばれていたため,ユーザの再ランキング行為を促進するには不十分であった.そこで本稿では,よりユーザの興味を引く単語を提示するため,"有名な観光地"や"美味しい和菓子屋"といった観点に着目し,そうした観点をQ&Aコンテンツから抽出する手法を提案する.ユーザ実験の結果,提案手法により得られた観点は,従来のクエリ推薦や頻度に基づく単語抽出手法に基づく手法に比べてユーザの興味を引く単語を多く提示可能であることが分かった.We have previously proposed a system that reranks Web search results based on users' term-based feedback. The system enables users to explore search results from diverse viewpoints. We have also proposed an interface called TermCloud which are generated from frequent terms appear in Web search results. However, these terms are not enough to support users reranking operations. In this paper, we propose a method to extract aspects like "famous spots" or "delicious restaurant" by using Q&A contents in order to suggest users more interesting terms. The results from the user experiments revealed that our method could provide more interesting terms than several baseline methods including conventional query suggestions.
著者
小出 昭夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第45回, no.データ処理, pp.379-380, 1992-09-28

曲面上に一様に散布したドットの集まりで物体の表面を可視化する方法は,描画の高速性と半透明効果の有用性のため,会話的分子グラフィックスシステムでの基本的表示法となっている。ここでは,まず,最適のドット散布法を平面格子から曲面への等面積マッピングとして孝察する。次に,ドット散布表示をもちい,物体の任意の集合演算でできる3次元領域の表面の可視化を与える。例えば,V_1,V_2,V_3,V_4を構成物体とするとき,集合演算L=(V_1nV_2)U(V_3nV_4^C)で新しい物体が定まる。この表面上のドットを効率的に求める方法について述べる。
著者
永山 勝也 斎藤 達彦 角井 素貴 川崎 希一郎 松井 雅彦 高見澤 宏史 宮木 秀夫 大賀 裕一 土屋 一郎 千種 佳樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.135, pp.1-6, 2002-06-14

低損失光ファイバは長距離伝送システムの構築に必要不可欠である。今回、1986年の低損失記録0.154dB/kmを更新し、低損失世界記録0.151dB/kmを達成した。純石英拡大コア光ファイバの改良により極低損失は得られた。実効コア断面積は112μm^2に拡大してあり非線形効果の低減にもつながる。この光ファイバの伝送システムへのインパクトも検討した。C,Lバンドは0.160dB/km以下で、既存のEDFを最大限に増幅に活用できる。また無中継伝送では、既存のGe-SMファイバより30%伝送距離が伸ばせ、後方励起ラマン増幅を加えたシステムで400kmの無中継伝送が可能となる。
著者
高村 峰生 TAKAMURA Mineo
雑誌
女性学評論 = Women's studies forum
巻号頁・発行日
vol.29, pp.51-69, 2015-03

本論はスウェーデンの映画監督であるイングマール・ベルイマンの『秋のソナタ』(1978)において顔がどのように表現され、映画の時間性と結びついているかを、特に母娘の口論の場面に注目して分析している。序論ではベルイマンのクローズアップの典型例として『不良少女モニカ』(1953)における主人公モニカの顔を捉えたシーンに触れ、この場面が表情の微細な変化に観客の関心を向けさせ、ステレオタイプ化された表情と対立するような顔を持続的な時間のうちに表現していると論じた。このモニカのショットは現在時間の持続を捉えているが、『秋のソナタ』においては過去が重要な意味を持っている。夫を失ったばかりのシャルロッテは娘のエヴァの家を訪問するが、そこでいままで目を背けていた過去と対面させられる。たとえば、シャルロッテは重度の障害者であるエヴァの妹ヘレーナが家にいるとは知らず、対面することに苦痛を感じる。ヘレーナはしかし母との再会を喜び、うめくような声で「顔を持って、よく見て」と頼む。このことは「顔」こそが真実を明らかにするものであることを示唆している。シャルロッテはしばしば表情を作ってその場を取り繕うとするが、その試みは過去の記憶の充満したこの屋敷という空間においては挫折する。母と娘の口論のシーンは、家庭を顧みることなくコンサートピアニストとして世界を飛び回っていた母親シャルロッテへのエヴァの非難と、それに対するシャルロッテの自己弁護から成り立っている。二人の間の緊張が最も高まった瞬間において、両者は互いに向き合うのではなくカメラの方を向いており、自我を喪失したように宙を見つめるだけの顔面が我々に向けられることになる。エヴァは4歳を直前にして死んだエーリックの記憶に寄り添いながら生きており、彼女のシャルロッテへの言葉は死の世界からのメッセージでもある。二人がカメラを向くシーンにおいて観客に伝えられるのは過去の重みであり、死の気配である。ベルイマンは顔のクローズアップによって過去が顔面のうちに身体化する様子を捉えたのである。
著者
吉田 桂奈 藤内 裕史 有馬 正和
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp."1A1-G06(1)"-"1A1-G06(4)", 2014-05-24

The purpose of this research is to develop a coral monitoring system for the use of underwater vehicles. Reef coral is very sensitive about changes of ocean environment, such as unusual climate changes or increase of crown-of-thorns starfish resulting from the global warming. Coral can thus be an index of ocean environment. It is widely known that some kinds of corals have an inherent characteristic of fluorescence due to 'coral fluorescent protein (CFP).' The authors are developing an ocean-going solar-powered underwater glider, named 'Tonai60'. The operational depth of the Tonai60 glider is 60m, for ocean environmental monitoring in twilight ocean zone. The glider is equipped with a coral monitoring system at the forefront of its fuselage. This system consists of a network camera and 3-axis digital compass. Coral can be detected from an image binarised with a certain threshold. This paper deals with a coral monitoring system using ultraviolet LEDs and image analyses.
著者
岡田健 杉浦学 松澤芳昭 大岩元
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.123(2007-CE-092), pp.123-128, 2007-12-08

日本語プログラミング言語「ことだま on Squeak」を用いて、プログラミング入門教育を行なうことにより、論理的に考える訓練を行った後、Java で同じ内容を行ない、更にそれを発展させる「論理思考とプログラミング」という新しい授業科目を実施した。その設計思想と実施結果について報告する。
著者
三浦 友三 馬渕 勉 東村 稔
出版者
日本農薬学会
雑誌
Journal of pesticide science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.219-240, 2003-05

ピラフルフェンエチル(pyraflufen-ethyl)は日本農薬(株)によって創製され、実用化されたプロトポルフィリノーゲン酸化酵素(Protox)阻害型除草剤である。本化合物はコムギに対して高い安全性を示すと共に広範囲の広葉雑草に対して10g a.i./ha前後の低薬量で極めて高い除草活性を示す。特にコムギ栽培における難防除雑草の一つであるヤエムグラ(Galium aparine)に卓効を示す。ピラフルフェンエチルは日本ではムギ用除草剤として、エコパートフロアブルの商品名で1999年に農薬登録の許可を得て販売を開始した。また同時に果樹園の下草防除や非農耕地の非選択性除草剤として、グリホサートトリメシウム塩との混合剤であるサンダーボルトの販売も開始した。さらに、2001年バレイショ枯凋剤として、デシカン乳剤の販売を開始した。これらは海外においても14か国で登録・上市され、数か国で開発途上にある。本稿では、ピラフルフェンエチルの創出の経緯、工業的製造法、構造活性相関、除草活性、作用機構、各種毒性試験結果について概要を述べる。