著者
下司 忠大 陶山 智 小塩 真司 大束 忠司
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.263-265, 2019-03-01 (Released:2019-03-12)
参考文献数
5
被引用文献数
1

This study aimed to investigate whether sadism is related to high competitive performance and whether this relationship is mediated by gamesmanship. Responses to sadism and gamesmanship scales of 339 university students majoring in physical education were analyzed. Results showed that sadism is significantly related to high competitive performance in relative competitions, and that this relationship is mediated by gamesmanship. Our findings suggest that sadism has positive aspects, despite its negative ones. This study contributes to the development of an accurate understanding of sadism.
著者
大木 裕子
出版者
尚美学園大学芸術情報学部
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
no.18, pp.65-81, 2010-11

ストラディヴァリの生誕地でもある北イタリアのクレモナは、長年に渡る空白の時代を経たのち、20 世紀になって再び世界のヴァイオリン産地として復活した。産業クラスターを構成するクレモナのヴァイオリン製作者にとって、クレモナで製作する最も大きなメリットは、製作者同士のピアレビューと知識の交換にある。海外から製作者たちが集り国際的コミュニティとなったクレモナでは、現代のトップ・マエストロたちが中心的存在となってヴァイオリン製作者たちの技術を牽引している。クレモナのヴァイオリン製作者たちは、クレモナを一つの大きなヴァイオリン工房として捉えており、この協働意識が国際的な競争優位性をもたらすと共に、クレモナをヴァイオリン製作の世界的メッカする原動力となっている。クレモナのブランド戦略は、プロでも初心者でもない中間層ユーザーを狙ったもので、その市場は製作者たちの出身国に広がり、産業クラスターとして見事に成功した。
著者
米地 文夫
出版者
The Tohoku Geographical Association
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.188-191, 1996-08-30 (Released:2010-04-30)
参考文献数
13
著者
福島 幸宏
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.42-44, 2021-01-12 (Released:2021-02-24)
参考文献数
10

コロナ禍は図書館や博物館にも、他の分野と同様に大きな打撃を与えた。その影響をどのように対処し、さらにそれをどのように受け止め、また次の段階にどのようにつなげていくか、デジタルアーカイブの観点からその動向を紹介した。コロナ禍への直接の対処、日常活動をコロナ状況下でどのように行うか、このコロナ禍事態をどう記録するか、という諸段階を設定して検討した結果、この状況に即座に対応できたのは、地域資料・情報の収集に日常から積極的であった文化施設である、という推論に到達した。一方で、この間に収集した資料や作成したコンテンツを今後どのように扱うのか、今後の大きな課題となる。
著者
古謝 久美子 高山 富美子 赤嶺 良子 福嶋 さや子
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.121, pp.2134, 2022-08-18 (Released:2022-08-14)

琉球大学附属図書館では,ILLの支払いに利用するため2010年11月よりカウンターに電子マネーEdyのキャッシュレス決済端末を導入し,2021年11月には機器を入れ替える形でマルチ型キャッシュレス決済端末を導入した。現金収納による課題等を解決することを目的とした導入の経緯,機器選定におけるポイント,機器操作の流れ,導入5か月経過後の実績等について事例として報告する。
著者
寺中 さやか 阿部 克昭 静野 健一 寺井 勝
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.94, no.3, pp.310-316, 2020-05-20 (Released:2020-12-03)
参考文献数
15

2009 年から2018 年までの10 年間に当院小児科において有熱性尿路感染症の診断で入院した患者320 名・339 例の尿より分離された腸内細菌科細菌341 株を対象とし抗菌薬感受性を調査した.入院時の年齢は日齢11~14 歳9 カ月(中央値:日齢174),男児195 例,女児144 例であった.菌株はEscherichia coli が297 株(87.1%)で大半を占めた.extended-spectrum β-lactamase(ESBL)産生菌は16 株(4.7%)であり,すべてE. coli であった.CTX 耐性率は2014 年までは2~4% と低値で安定していたが,2015 年以降耐性株が増加し,直近2 年は10% 以上を占めた.LVFX 耐性率も近年上昇傾向をみとめ2018 年は13% を超えた.一方でCMZ は感性率90% 以上を保っていた.TAZ/PIPC の感性率は2010 年以降95% 以上,MEPM の感性率は全期間100% であった. 小児における腸内細菌科細菌の抗菌薬耐性化は現時点では成人と比較すると深刻ではないといえるが,ESBL 産生菌やAmpC 過剰産生菌など多剤耐性菌の増加傾向をみとめており,今後も継続して抗菌薬感受性の推移を監視することが必要と考えられた.
著者
岡田 斉
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 = Bulletin of Human Science (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.37-45, 2013-03-01

The purpose of the present study was to explore the frequency of pain in dreams. Three hundred and fifty-four undergraduates, ranging in age from 19 to 32 years, were surveyed using a 13-item questionnaire that asked about the frequency of pain in dreams and a 26-item questionnaire on the frequency of dream recall (Okada, 2000, 2001). Factor analysis of the pain experience indicated that pain in dreams fell into two categories - feeling pain congruent with one's state and not feeling pain congruent with one's state. Feeling pain correlated with the frequency of smell, taste, and touch in dreams, but not feeling pain did not.
著者
吉岡 濶江
出版者
静岡大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1995

【得られた新たな知見】茶カテキンが、何故、放射線によるDNA損傷を防御するのか、その機構について調べた。その結果、^<60>Coγ線およびトリチウム水中でのβ線照射等によって誘発されたDNA鎖切断の主な因子はヒドロキシルラジカル(・OH)によるものであり、茶カテキンによる防御効果は、そのラジカルを消去しているためであることを、固相スピンとラッピング法を用いたESR測定により確認出来た。また、茶カテキン(EGCg)がDNAの塩基対間にインターカレートしている現象を見いだした。そしてDNA近傍にあるEGCgが放射線によるDNA損傷を防御することもわかった。さらに、一本鎖DNA鎖切断に対するG値(1×10^<-4>mol/l)をも算出した。他方、遷移金属(鉄(II)クエン酸)錯体によによるDNA損傷機構および、それに対する茶カテキンの影響について詳細に調べた。DNA損傷機構をスーパーオキシドアニオンラジカル、過酸化水素、・OHの消去剤である、SOD、カタラーゼ、メタノール等の試薬を用いて活性酸素消去能を調べた。その結果、鉄(II)クエン酸錯体によるDNA鎖切断過程において、フェントン反応が発生し、その反応から生成される・OHがDNA鎖切断を誘発するのではないかと考察した。そして切断の過程において、電子移動が必要であり、溶存酸素がこれに深く関与していることを明らかにした。しかしESR測定結果からは・OHを検出することが出来なかった。その理由として、ESRの検出感度はDNAのような高い検出感度をもっていないためと考えられる。さらに、茶カテキンの影響について調べた。その結果、茶カテキンは鉄(II)クエン酸錯体化学種の溶存形により損傷及び防御作用としての2面性をもっていることがわ解った。現在その機構を検討中である。
著者
正田 哲雄 畠山 淳司 磯崎 淳 小川 倫史 野間 剛 中村 陽一 川野 豊
出版者
一般社団法人日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.357-362, 2008-08-01 (Released:2008-11-05)
参考文献数
30

症例は7歳,男児.平成19年6月,マムシに右第3指を咬まれ受傷した.腫脹・疼痛があり近医にて外科処置を受け,受傷約10時間後に当院を紹介受診した.マムシ咬傷の重症度分類はGrade III であった.まむしウマ抗毒素に対する皮内試験は陰性であり,メチルプレドニゾロンを予防投与した後に静脈内投与した.投与直後から,全身に蕁麻疹が出現し,同時に喘鳴・呼吸困難のアナフィラキシー反応を生じた.0.1%アドレナリンを筋肉内投与,ヒドロコルチゾンを静脈内投与し症状は改善した.まむしウマ抗毒素はウマ血清であり,アナフィラキシーを高率に合併するが,小児の使用に関して検討されていない.本邦における小児マムシ咬傷報告例のうち抗毒素血清投与を行った12症例を検討したところ,アナフィラキシーを呈したのは本症例のみであった.海外ではアドレナリン予防投与も行われており,その適用基準の検討を含め,小児例の蓄積が必要である.
著者
大野 徹
出版者
京都大学東南アジア研究センター
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.176-193, 1971-09

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
飯島 健太郎
出版者
日本芝草学会
雑誌
芝草研究 (ISSN:02858800)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.129-136, 2018-03-31 (Released:2021-05-17)
参考文献数
8
被引用文献数
1