著者
山本 輝太郎 石川 幹人
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.1024-1028, 2019

ワクチン有害説とは,「ワクチン接種はヒトにとって有害である」という基本的な考えのもと,社会および個人に対してワクチン接種の危険性を訴える主張の総称である.本稿の目的はワクチン有害説の科学性を評価することにある.科学哲学・科学社会学の知見から案出した「科学性評定の10条件」に基づくと,ワクチン有害説は理論の適応範囲に大きな問題を抱えており,データの面からもこれを支持できる有力な根拠はなく,典型的な疑似科学的言説である.科学性評定の10条件の理解把握によってこうした評価が可能である.
著者
中山 仁
出版者
日本英語表現学会
雑誌
英語表現研究 (ISSN:09104275)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.107-123, 2021-06-01 (Released:2021-09-01)
参考文献数
10

This paper is concerned with nonrestrictive relative which-clauses that occur as unembedded dependent clauses, such as Which is a good thing. , Which reminds me..., etc. Although nonrestrictive which-clauses are generally regarded as more frequent in written English compared with speech, the unembedded type of which-clauses (henceforth, Which-clauses), literally independent of and separated from the preceding main clauses, are especially common in conversation and sometimes found in dialogue in fiction and very informal news texts (Biber et al. 1999). Biber et al. (1999) points out that unembedded dependent clauses are connected with the evolving nature of conversation and that Which-clauses are allowed because of the relative link that signals a close connection to the immediately preceding text. However, in order to clarify the whole picture of the occurrence of Which-clauses, further investigation is needed in terms of the general characteristics of spoken English on the one hand and the syntactic, semantic and pragmatic properties of Which-clauses themselves on the other. In the course of discussion, it becomes clear that the speaker’s real-time information processing during conversation, as well as certain functional and pragmatic properties of Which-clauses, is the key to finding out why they occur in informal English.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1913年07月02日, 1913-07-02
著者
荒木 詳二
出版者
群馬大学社会情報学部
雑誌
群馬大学社会情報学部研究論集 (ISSN:13468812)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.231-248, 2006

In dieser Abhandlung wird versucht, darauf zu antworten, wie und wann die romantische Liebe in Europa entstanden ist und sich verbreitet hat, wie sie die damaligen Dichter in den Romanen geschildert haben, und wie und wann diese europaische Liebe in Japan eingefuhrt und aufgenommen wurde. Wahrend die romantische Liebe in Europa in der zweiten Halfte des 18. Jahrhundertes unter dem Einfluss der Empfindsamkeit entstanden ist, wurde sie in Japan Ende des 19. Jahrhundertes durch den amerikanischen Protestantismus eingefuhrt und kam besonders bei den jungen Christen in Mode, aber sie wurde damals oft mit der platonischen Liebe gleichgesetzt. Trotz verschiedener Unterschiede kann man als einige gemeinsame Punkte folgendes nennen, dass die romantische Liebe zur Grundung der modernen Familie beigtragen hat, durch die Lekture der Romane oder der Zeitschriften bekannt gemacht wurde und nach und nach fur unentbehrlich bei der Ehebeschlieβung und auch in der Familie gehalten wurde. Weiterhin ist zu erwahnen, dass die moderne Familie entsprechend der Entwickelung des Kapitalisumus und dem Aufstieges des Burgertums zustande kam, aber eigentlich ein patriarchalisches System ist und deshalb die geschlechtliche Diskriminisierung verursacht hat.
著者
松田 実 鈴木 則夫 長濱 康弘 翁 朋子 平川 圭子
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.141-155, 2006 (Released:2007-07-25)
参考文献数
31
被引用文献数
5 2

文字の読み書きは後天的な能力であるから,その障害機序を考える際には,文化によって異なる文字の特性をふまえた検討が必要であり,欧米語の認知心理学的研究の成果をそのままの形で日本語に持ち込むことは危険である。欧米語と日本語の違いとして,欧米語では読み書きの単位が単語であるのに対して日本語では文字レベルにあること,欧米語は音声言語が中心であるが日本語は文字中心の文化であり,日本人は漢字だけでなく仮名をも話す (聞く) こと,の 2点が重要である。音韻失読の自験 4例と文献例の検討から,仮名文字列音読の処理過程を考察し,仮名非語音読障害の機序として音韻表象の障害以外に,仮名 1文字レベルにおける文字音韻変換の脆弱性や系列的処理の困難さが存在する可能性を指摘した。また語義聾自験例の観察から,語義聾では低次の音韻表象から高次の音韻表象に到達する段階に障害があり,音韻表象が文字によって安定化するという仮説を述べた。
著者
上野 和昭
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.73-83, 1978-10-30
著者
越智 啓太
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Letters, Hosei University (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.67-78, 2012-03-15

ビールを飲むと異性が美しく見えるようになるというビアゴーグル(beer goggles) 効果についての研究の現状について解説した。ビアゴーグル効果には, 閉店時間が近づくにつれて異性が魅力的に見えるという閉店効果と, アルコールの影響によって異性が魅力的に見えるという効果の両方がかかわっており, それぞれ実証的な証拠が存在することが示された。
著者
越智 啓太
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
no.64, pp.67-78, 2011

ビールを飲むと異性が美しく見えるようになるというビアゴーグル(beer goggles) 効果についての研究の現状について解説した。ビアゴーグル効果には, 閉店時間が近づくにつれて異性が魅力的に見えるという閉店効果と, アルコールの影響によって異性が魅力的に見えるという効果の両方がかかわっており, それぞれ実証的な証拠が存在することが示された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1330, pp.154-157, 2006-02-27

半導体の製造装置業界が好況に沸いている。日本半導体製造装置協会(SEAJ)によると、2005年12月の日本製装置の受注額は前月比15.9%増、前年同月比30.7%増と大幅な増加を記録、「今年の6〜7月に納入する装置の受注が数字を押し上げている」と半導体洗浄装置を手がける大日本スクリーン製造の野口裕美マーケティング部長は力を込める。
著者
文部省 著
出版者
日本書籍
巻号頁・発行日
vol.卷8, 1933
著者
村上 忠重
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.9, 1977-01-25

11年前創刊の辞に,表題を取りあえず「胃と腸」とするが,いずれ「胃と腸」にする日が来るであろうし,またなるべく早くそうありたいという夢を記した. 10巻1号には創刊以来足かけ10年の経緯を振り返り,そろそろ「胃と腸」にしたいがもう暫く時期を待ちたいと述べた.それは編集委員の中に異論があって,「胃と腸」としたい気持は分るが,現実には内容がそこまで行っていないのではないかという自己批判があったからである.

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著者
村上 忠重
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.9-10, 1966-04-25

学会の機関誌を除くと,我が国では,消化器病学の専門誌が一向に育たないというジンクスがある.消化器病がとくに多いという我が国にあっては,不思議な現象のように感じられる.しかしそれにはそれ相当の理由があるであろう.たとえば消化器病の患者が余りにも多すぎ,余りにも一般的に過ぎるために,却って専門化しにくいとも考えられる.あるいはまた,消化器病には内科も放射線科も外科も病理も関与していて,その論文はそれぞれの分野の専門誌によって,すでに十分に消化されているのかも知れない.これらの現象はまた消化器病の専門家が現在十分に独立していないということにも通じよう. しかし最近は医学全体の専門化の傾向に推進されて,消化器病の専門化も静かにではあるが次第に進められつつあるように思われる.そしてそれには早期胃癌の診断学の発達が大きな拍車の一つになった.これまである程度片手間にでもできないことのない消化器病ではあったが,こと早期胃癌の診断に関する限り,X線の精密検査といい,胃カメラといい,ファイバースコープといい,さらには,生検,細胞診といい,何れも,もはや片手間にはできない知識と技術を必要とするようになった.そしてこの専門知識が現在の目本全国をあげての癌恐怖症に対する,唯一の現実的な解答だとすると,やはりこの道への専門化はさらに促進されなければならない事業である.この意味だけでも消化器病の専門誌が誕生すべき機運にあるといえるはずである.

5 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1910年09月21日, 1910-09-21