著者
上田 貴子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.272-279, 2014-11-01 (Released:2014-11-28)
参考文献数
49

目的:本研究は看護職者の役割移行に関する文献を探究し,役割移行という概念の特徴を識別し定義することを目的とする.方法:研究方法にはRodgersの概念分析アプローチ法を用いた.データ収集にはCINAHL Plus with Full Text,MEDLINE,医中誌Webなど9つのデータベースを使用し,検索用語は「role transition」「nurse」「役割移行」とした.最終的に適切と判断された40文献を対象に分析を行った.結果:属性として7カテゴリ;【新たな領域で活動することへの意味づけ】【新たな行動様式を獲得するための取り組み】【新たな活動への期待と成功の希求】【職業的アイデンティティの模索】【情緒的反応】【困難との直面】【時間の枠組み】,先行要件として7カテゴリ,帰結として4カテゴリが抽出された.結論:看護職者の役割移行とは,看護専門職としての発達を志向する看護職者が,新たな領域での活動に意味を見出し,一定期間の活動継続を経て新たな行動様式を獲得していく過程であると定義された.
著者
井原 敏宏 中村 稔
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.493, pp.70-89, 2005-11-14

パソコンは高価な商品だ。10万円を切るパソコンも登場しているが、店頭の売れ筋は15万〜25万円程度のモデル。プリンターやデジタルカメラなどの周辺機器も同時に買うとなると、出費はさらにかさむ。 実は、あなたがほんの少し買い方を工夫するだけで、同じ製品を思いがけない値段で買えたり、購入時の獲得ポイントが増えたりする。
著者
篠原 俊夫 松浦 祐太郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.46, no.406, pp.1065-1073, 1980-06-25

軸流タービンの内部効率向上のため,損失の大きなブレード先端部および根本部の流れについて翼列実験およびモデルタービン実験を行い,主流と損失流れとの相互関係を明らかにした.そして,翼先端および翼根本での反動度を買えた新しいフローパターンを考え,これをノズルをねじることにより実験して,従来系との比較実験を行った.その結果1%以上のタービン効率の上昇を確認した.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1694, pp.28-31, 2013-06-10

不動産経済研究所の調べによれば、2013年4月に首都圏で販売され、「瞬間蒸発」つまり即日完売したマンション物件は14物件551戸に上る。1戸当たりの平均価格は4728万円(前年同月比で314万円上昇)、1m2当たりの単価は66.1万円(同4.1万円上昇)と、いずれも5%以上の…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.999, pp.73-76, 1999-07-12

最も話題になったのが、ソニーが発売したイヌ型ロボット「AIBO(アイボ)」。6月1日に5000台限定で予約販売するや否や、25万円という価格にもかかわらず、日本ではわずか20分、米国でも4日間で完売した。 「在庫の山になったらどうしようかと心配したが、まさかこんな人気になるとは」。
著者
高見沢 恵美子 佐藤 禮子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.41-48, 1995
被引用文献数
1

人工肛門造設患者の主観的評価に基づいたQualityof Life (QOL) を適切に測定するために, 人工肛門造設患者の日常生活行動, 人工肛門造設術の手術観, および積極的生活姿勢の尺度を開発した。<BR>第1次研究として, 人工肛門造設患者の主観を反映した尺度を作成するため, QOLに関する質問紙の内容を把握する質的研究を行い, 第2次研究として, QOLに関する質問紙の信頼性と構成概念妥当性を検討する量的研究を行った。第1次研究の結果から, 米国で開発されたQuality of Life Indexでは測定できないと考えられた2項目を加えて作成した人工肛門造設患者の日常生活行動は, 米国の報告とは因子構造が異なっていた。日本人の生活観を基盤にした研究が必要であることが示唆された。因子分析によって項目を精選した人工肛門造設患者の日常生活行動, 人工肛門造設術の手術観, および積極的生活姿勢は, 日本人患者に適用できる測定用具であると考えられた。
著者
杉山 雅樹
出版者
史学研究会 (京都大学文学部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.89, no.5, pp.714-742, 2006-09

イル・ハーン朝末期、ヤズドの支配権を授与されたムザッファル朝の創始者 Mubariz al-Din Muhammad は、Abu Sa id 死後の混乱期において、ヤズドの有力者であるニザーム家に関わる人々を経済的保護によって優遇し、ケルマーン地方進出以降には、ウラマーの側も積極的に王朝の支配を支持する姿勢をとるようになる。こうして Mubariz al-Din は徐々に支配に対する都市住民の支持を獲得したが、シーラーズ征服後、さらなる遠征を前にして、新たに支配領域に組み込んだファールス地方に対し、これまで以上に支配者としての立場を明確にする必要に迫られた。このため、カイロのアッバース朝カリフに対するバイアを行い、その後世俗権力者「スルタン」としての地位とカリフの持つ宗教的権限をも主張するようになった。こうした支配者としての権威の変遷は、モンゴルの影響が急速に薄れていくイランにおいて、新たなる君主像が生まれつつあったことを示しているといえよう。
著者
柳生 智彦 八木 康史 谷内田 正彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.23, pp.1-7, 1994-03-10
被引用文献数
2

情報処理の対象は、数値情報から文字情報、さらに感性情報へと次第に人間的なものへと拡大してきた。感性情報は、デザインや芸術といった人間の高度な機能を支援したり、人とマシンとのインターフェイスを円滑にするための重要な情報である。そのため、コンピュータが感性情報を処理し理解できることは有意義なことである。本報告では、視覚情報から受ける暑そう、寒そうと言った温度印象(以下、画像温度印象度と呼ぶ)と周囲の温度変化との関係を解明し、画像温度印象度をモデル化することで人と同じような感性を計算機上で実現することを試みた。Described here are the results of analyzing and modeling visual impressions of human being. Generally, visual impressions of human being vary according to conditions of environment; the weather, the season, the time and so on. For instance, red and blue images are usually felt warm and cool, respectively. However, blue image is felt not so cold in the warm room. Therefore, for estimating themodel, we have to observe temporal changes of visual impressions. In this paper, we analyze and model the visual impressions of human being with temperature change. Parameters of model such as the temperature of a room and the differential of the temperature are estimated by a regression analysis method.
著者
今井 源衛
出版者
梅光女学院大学日本文学会
雑誌
日本文学研究 (ISSN:02862948)
巻号頁・発行日
no.18, pp.p13-24, 1982-11
著者
北山 修
出版者
日本精神分析学会
雑誌
精神分析研究 (ISSN:05824443)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.12-17, 2001-02-25
被引用文献数
3
著者
粟津原 理恵 樋口 二美子 土田 幸一 長尾 慶子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.319-326, 2008-10-20
参考文献数
18
被引用文献数
2

ソバの機能性成分ルチンの損失を抑え,歯応えの良いソバ切り(麺)の調理条件の解明を目指し,ソバ切り調製時におけるルチンと小麦グルテンの相互作用について追究した。ルチン含量の異なる普通ソバ粉,普通-ダッタン配合ソバ粉,およびダッタンソバ粉を用いてグルテン添加量を変えたモデル麺を調製し,ゆで麺の破断特性測定および走査型電子顕微鏡による構造観察を行った。配合ソバはグルテン添加量の増加により,均一な構造となり,普通ソバに類似した破断特性を示したが,ルチン含量の最も高いダッタンソバはグルテンを添加しても構造が粗く,歯ごたえの弱い脆い麺であった。また,逆相クロマトグラム分析から,ゆで処理による配合ソバおよびダッタンソバからのルチン損失が,グルテン添加により抑制されることが示唆された。以上より,配合ソバ程度までのルチン含量のソバ粉は,10~20wt%のグルテン添加により,歯応えがあり,機能性の高い麺に調製できることが期待できる。
著者
大友 章司 広瀬 幸雄 大沼 進 杉浦 淳吉 依藤 佳世 加藤 博和
出版者
土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.772, pp.203-213, 2004-11

本研究の目的は, パーク・アンド・ライド(P&amp;R)を普及させるため, 公共交通選択行動の心理的規定因を調べることである. 本研究の仮説は, 広瀬(1995)の環境配慮行動の2段階モデルを基に作られた. 仮説の検証のため, P&amp;Rの社会実験が行われた地域の住民に対して社会調査を行い, 893人の回答を得た(回収率61%). その結果, a)公共交通選択行動の規定因として, 実行可能性評価, コスト評価, 公共交通利用意図が示された. また, b)態度と主観的規範は, 利用意図を媒介して, 公共交通選択行動を間接的に促進する要因であった. したがって, P&amp;Rの普及のためには, 環境配慮意識にはたらきかけるだけでは不十分であり, 実行可能性評価やコスト評価といった阻害要因を低減させる心理的方略が重要であることが示唆された.