著者
牧田 雄之助 田上 尚男
出版者
日本材料科学会
雑誌
材料科学 (ISSN:03883930)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.1-6, 2000
被引用文献数
5
著者
織田 竜也
出版者
長野県短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

デジタルコンテンツの「舞台探訪」は、宗教的巡礼(聖地巡礼)とも観光現象(コンテンツツーリズム)とも称される面があるが、複数地域での調査から、コンテンツの世界観と現実世界を混交させることで楽しみを生み出す遊戯的活動だと確認された。現場では歴史的・民俗的フィクションを接合することで現実世界を変容させる工夫が施されていた。今後はコスプレやゲーム性を高めることでARG(Altenate Reality Game)へ展開すると推測される。
著者
高山 毅
出版者
尾道市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

携帯端末上でのソーシャルメディア向け超軽便レコメンデーションを行なう際に、最も適切なのは、「(1)コンビニ会社L社やファーストフードM社等に見られるような、商品販売側が開設しているコミュニティサイト」上でのやり取りに基づいて、レコメンデーションを行なうことである。「いいね!」ほか、好意的反応を示したユーザに対して、その商品そのものをレコメンデーションするのが良い。一方、「(2)商品販売側以外を含む個人開設のコミュニティサイト」等に基づく場合、具体的な商品の特定が容易とは限らず、種々の工夫を施しても、レコメンデーションの精度は、(1)より劣らざるを得ない。
著者
桜井 厚 岸 衞
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、戦後史の記述や継承において体験者の語りやオーラル資料が、有効な資源やデータとして活用されているのか、その現状を把握するとともに、その活用にあたってどのような特質があるのか、を検討することにあった。そのため戦後史のなかで複数の大きな出来事をとりあげ、それぞれのオーラル資料の収集、記録、保存の実践について施設、団体、個人を調査し、オーラルヒストリーの意義を、歴史的事実の証言というより、むしろ地域のまちづくりや現在や未来へつながる死活や人びとの生き方につながるものとして活用されていることを確認した。
著者
荒木 功平
出版者
山梨大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

土の粒度等の情報を基に土粒子間の微視的な力のつり合いに確率論的考察を加え、降水に伴う土壌侵食の評価手法を開発した。具体的には降雨量から地中浸透量を減じ、表流水量を求め、粒子接点でのつり合いから流出粒子の最大径を導き、粒径加積曲線における通過質量百分率を確率として表層体積に乗じることでリスク値として評価した。一方で国頭マージ土壌について、降雨装置を用いた土壌侵食実験、霧吹きを用いた表層せん断試験を行い、表層粘着力が高いほど抑制効果が大きいこと、表層粘着力は飽和度に依存することを示した。また、沖縄県宜野座村農地での現地実験で土砂流出への種々の適応策を検討し、植生や敷き砂の効果が大きいことを示した。
著者
河口 信夫 西尾 信彦 角 康之 藤波 香織 寺田 努 井上 創造 川原 圭博 酒造 正樹 大村 廉 羽田 久一
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

大規模データベースの構築を実現するための検討を進め,データ収集のための技術チャレンジであるHASC Challengeを継続的に開催した.また,年齢・性別でバランスさせた被験者を含む行動データ及び構造物内移動データ(HASC-IPSC)を公開した.その結果,当初の目標であった500名を超える被験者のコーパス構築が実現できた.センサ信号処理研究を支えるツールとして,行動信号処理ツール HASC Tool, HASC Logger の開発を行った.国際ワークショップHASCA2013をUbicomp2013の併設ワークショップとして開催した.
著者
丹沢 安治 久保 知一 石川 伊吹 北島 啓嗣 大野 富彦
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

中国における産業クラスター/集積の育成政策に焦点を置いて研究を行った。2009年8月の西安市、2010年8月、成都市、2011年青島/武漢等の「高新技術園区」における調査を通じて、中国の地方政府と開発区管理委員会、現地中国企業、日系企業など各アクターによるイノベーションを生み出す活動が、産業クラスター/集積を生み出すメカニズムを明らかにした。イノベーションミックスという計画当初の視点は、地域間競争を軸とした開発区モデルが、地域経済の「重層的ガバナンス構造」を形成していることを明らかにした。
著者
古川 猛
出版者
茨城県警察本部
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2014

この研究は、機器による筆跡画線の質の測定、及び定量的な評価方法の開発を目的とした。筆跡には、画線の幅、濃淡、曲率、筆圧痕の深さ等のさまざまな指標が含まれている。しかし、実際の法科学における筆跡鑑定ではそれらを定量的に評価する手法、機材が開発されておらず、鑑定人の感覚に頼った状態が続いている。そこで、筆跡の輪郭線を信号と捕らえて、ウェーブレット分解により高次から低次に渡る周波数成分を検出した。その後、得た特徴量を指標として筆跡の輪郭線の滑らかさ、粗雑さを評価した。まず、被験者10名により縦、横、右下がり、左下がりの4方向別の短い線分をタブレット上に置かれた用紙に10回繰り返して記載する実験を行った。次に、筆跡画像を光学解像度5400dpiでフラットベッド型イメージスキャナにより撮影した。その画像に対して前処理として二値化、輪郭線抽出を行った。以上の輪郭線の差分を計算し、波状のプロファイルを得た。同プロファイルを5段階のスケールを使用したウェーブレットにより処理して分解プロファイルを得た。10名の被験者が10回繰り返して記載した4方向別の線分から得られた5段階の分解プロファイル、計2000個を評価するために、主成分分析を用いてデータの次元を圧縮した。識別には、部分空間法を用いた。特徴量(固有値)の分布の線形性、及び非線型性を考慮した筆者機別実験を行った結果、半数のデータで正しい識別結果を得た。
著者
岡田 匡史
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

次の課題4点,「図像体系の構築」,「テキスト研究」,「指導法研究」,「鑑賞題材開発」を,当初計画を適宜修正・調整しながら進めた。研究遂行に当たり,図像学的分析が進む西洋絵画を厳選し,選定作品を学習材とする鑑賞授業を基本的枠組として設け,その枠内で上掲4課題の重点的かつ相互連関的な探求を継続した。その結果,西洋絵画(特に宗教画)の読解に要す基本図像の体系的整理,絵を読むのに要す諸テキストの整理,段階型鑑賞プログラムに基づく各種鑑賞題材の提案,そして,授業検証が達成できた。最終的に図像学的読解メソッドの概念を拡張でき,「自由解釈,テキスト準拠型鑑賞,図像学的読解」で成立する学習モデルも明示できた。

1 0 0 0 OA 特別寄稿

著者
佐藤 慎一
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.18-19, 2007-03

山川健次郎の胸像を迎えて
著者
三浦 孝仁 中塚 茂巳 山田 眞佐喜 片山 敬子 株丹 恵子
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

この研究は、障害者のための潜水指導方法を確立することである。その為に、(1)障害者ダイビング指導団体の現状と課題の調査、(2)潜水活動中の神経活動の推定、(3)障害者ダイバーの障害の種類、(4)障害者ダイバーの血圧及び肺機能測定、(5)障害者ダイバーの水中移動・停止のための泳法を水中ビデオにより撮影・画像分析、(6)障害者ダイバーの水面における回転技術、(7)水中におけるバランス確保のためのウエイト取り付け方法について調査・分析を行った。
著者
Jun TAMURA Tomohito ISHIZUKA Sho FUKUI Norihiko OYAMA Kodai KAWASE Kenjiro MIYOSHI Tadashi SANO Kirby PASLOSKE Kazuto YAMASHITA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.14-0368, (Released:2014-11-27)
被引用文献数
2 51

The pharmacological effects of the anesthetic alfaxalone were evaluated after intramuscular (IM) administration to 6 healthy beagle dogs. The dogs received three IM doses each of alfaxalone at increasing dose rates of 5 mg/kg (IM5), 7.5 mg/kg (IM7.5) and 10 mg/kg (IM10) every other day. Anesthetic effect was subjectively evaluated by using an ordinal scoring system to determine the degree of neuro-depression and the quality of anesthetic induction and recovery from anesthesia. Cardiorespiratory variables were measured using noninvasive methods. Alfaxalone administered IM produced dose-dependent neuro-depression and lateral recumbency (i.e., 36 ± 28 min, 87 ± 26 min and 115 ± 29 min after the IM5, IM7.5 and IM10 treatments, respectively). The endotracheal tube was tolerated in all dogs for 46 ± 20 and 58 ± 21 min after the IM7.5 and IM10 treatments, respectively. It was not possible to place endotracheal tubes in 5 of the 6 dogs after the IM5 treatment. Most cardiorespiratory variables remained within clinically acceptable ranges, but hypoxemia was observed by pulse oximetry for 5 to 10 min in two dogs receiving the IM10 treatment. Dose-dependent decreases in rectal temperature, respiratory rate and arterial blood pressure also occurred. The quality of recovery was considered satisfactory in all dogs receiving each treatment; all the dog exhibited transient muscular tremors and staggering gait. In conclusion, IM alfaxalone produced a dose-dependent anesthetic effect with relatively mild cardiorespiratory depression in dogs. However, hypoxemia may occur at higher IM doses of alfaxalone.