著者
外間 ゆき 稲福 盛輝 尚 弘子 新垣 博子
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学農学部学術報告 (ISSN:03704246)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.324-337, 1969-10-01

1.1967年11月に献立調査, 同年12月に食餌調査, 身体計測・身体症候調査を東風平小学校の満9才から満11才の男女学童について実施した。2.献立調査の結果, 朝食は飯と汁物とおかずの型が多く, 夕食は飯と汁物が多い傾向がみられた。又, 献立の内容では, 汁物では味噌汁がよく食され, 汁物の約85%を占めていた。おかずは炒めものが多く, おかずの52%も占めていた。おやつの内容は小麦粉製品なかでもパンがよくとられていた。3.食餌調査の結果, 栄養別摂状況は脂質とビタミンは充分摂取されていて100%を越すが, その他の, 熱量, 蛋白質, カルシウム, 鉄は不足していた。食品群別摂取状況では, 充分摂取された食品群は一つもない。50%以下の摂取率になっている食品群は, 果物類, 乳類, 豆類, 砂糖類, 卵類, 淡色野菜類である。女子では更に, 魚肉類, 獣鳥肉類, 緑黄色野菜も加わり, 食品総摂取量が男女とも, 摂取めやすに対し52%と低値であった。栄養比率では動蛋比が40%前後であった。栄養素比率では熱量源の第1位が穀類, 蛋白質源も穀類, 脂質源は肉類, カルシウム源は乳類, ビタミンA源はミルク(A強化), ビタミンB_1源は穀類(パンにB_1強化), ビタミンB_2は乳類, ビタミンC源は乳類(C強化)となっていた。蛋白価は男子が80,女子が77であった。又, 一日の栄養素摂取取に対する。学校給食からの栄養素摂取量を比率でみた場合, カルシウム, ビタミンA, ビタミンB_1,ビタミンB_2は50%以上を占めていた。学校給食の給与量に対する摂取率をみると, パンは70%前後, ミルクは84∿97%, おかずは89∿100%であった。4.身体計測・身体症候調査の結果, 体位においては男子の発育は良好で, 全琉の体位に比して優れているが, 女子は僅かならが劣っている。身体症候発現率の有症者は調査人員の約1/4を占め, 特に毛孔性角化症が著明に多く, 他の有症率は少い。性別では男子が有症者が多い傾向であった。準都市地域学童との体位身体症候発現率の差異をみると男子では身長, 体重ともにまさっているが女子ではやゝ劣った傾向がみられた。
著者
松阪 崇久
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.431-446, 2008
著者
杉原 太郎 藤波 努 高塚 亮三
出版者
社会技術研究会
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.54-65, 2010
被引用文献数
1 7

本稿では,認知症高齢者をどのようにしてカメラシステムで支えるかという切り口で行った3軒のグループホームに対するアクションリサーチ,その中でもシステム開発および導入にまつわる問題ついて述べる.調査はインタビューにより行い,情報は介護者から収集した.調査結果から,カメラシステムは介護者の肉体的・精神的負担感を低減させ,提供する介護作業の最適化に寄与したことが明らかとなった.さらに,認知症を原因とする問題に対処するためには周囲の環境から支えることが重要であること,システムの開発・導入に当たっては,周囲の人々が抱く抵抗感に配慮する必要があること,「家」のメタファを損なうことの無いようなシステム作り・導入が求められることを示した.
著者
松橋 聡 藤本 研司 中村 納 南 敏
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.787-797, 1995-06-20
参考文献数
17
被引用文献数
49 13

顔画像認識技術における重要な研究課題として, 撮像時の環境変動に対する処理精度の安定性の向上が挙げられる.これに対し, 筆者らは任意背景中からの人物領域の抽出法として, HSV表色系と特異値分解を用いた手法を提案している.本手法は, 人物の肌色が彩度値において比較的高いことに着目して, 彩度成分画像に対して特異値分解を施すことにより, 人物位置の特定を行っている.しかし, 従来の彩度の変換式では, 本来, 彩度が低いはずの黒に近い色が高い彩度を示し, 低彩度として表せていなかった.これが, 顔領域の抽出に悪影響を及ぼす場合があり, この影響を避けるためには黒に近い色を低彩度として表す必要がある.本論文では, 彩度を無彩色からの距離として定義した, より人間の視覚に近い彩度の変換式を提案するとともに, 提案方式による顔領域抽出実験の結果について報告する.実験は, 従来手法で人物の位置の特定が正しく行えなかった画像111枚を用いて行われ, そのうち99枚について人物の位置特定が正しく行われ, 提案方式の有効性が確認された.
著者
藤本 薫 高橋 真理 眞茅 みゆき 宮内 清子 稲次 潤子 大蔵 由美
出版者
東京医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、更年期女性の健康行動の促進に向けて、セルフコーチングを基本としたプログラムを作成し、評価を行うことを目的とした。更年期症状を有する45-55歳の女性を対象に、更年期の健康に関する情報およびセルフコーチングを促す記事について、ホームページを作成し、63日間更新した。対照群17名、介入群16名をITT解析した結果、簡略更年期指数、自己効力感、健康関連QOLの得点および平均歩数における介入前後の差の比較では、いずれも有意な差は認められなかった。ホームページを利用した情報提供や行動を振り返るセルフコーチングの働きかけは、一方向となり、効果が得られなかったことが推察された。
著者
橋本 裕之 寺井 賢一 田村 忠司 木場 政生 中間 保利
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.94, no.464, pp.21-28, 1995-01-27
被引用文献数
2

航空機、列事等のオーディオサービスは、従来、ヘッドホン、イヤホン再生が主であるがシートのヘッドレストの両側にスピーカを埋め込んだニアホンタイプも一部試みられている。今回適応フィルタを応用したディジタル信号処理技術により、隣接席のスピーカの音漏れとエンジン、モータなどの騒音を自席のスピーカによる制御音で低減するアクティブ騒音制御システムを搭載したシートオーディオシステムを開発した。これによって、従乗の音響的な手法では困難であった100〜500Hzの低周波領域に対して、隣接席の音漏れを制御するアクティブクロストークコントロール(ACC)において20dB以上の効果を得た。ここではさらに、一般のアクティブ騒音制御システムにおいて、誤差検出マイクから離れた位置のノイズ低減を可能とするアルゴリズムについて提案する。
著者
斎藤 靖夫
出版者
神奈川大学
雑誌
神奈川法学 (ISSN:0453185X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.327-353, 1980
著者
Camnasio Anibal J. Gonzalo J.A.
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
Journal of the Physical Society of Japan (ISSN:00319015)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.451-459, 1975-08-15
被引用文献数
26

A Comparative study has been made of the specific heat in single crystals of triglycine sulfate (TGS) and deuterated triglycine sulfate (DTGS). Measurements were performed (a) in the temperature interval 100-400 K, and (b) around the respective critical regions (at small temperature intervals &sim;0.02℃). In the low temperature region, both experimental curves were almost coincident, and they showed a temperature dependence indicative of strong anomalous anharmonicity. The heats of transition (ΔQ=1.90±0.10 joule/g.) and entropy change (ΔS=(6.21±0.30)×10^<-3> joule/g℃) were almost the same for both crystals. The specific heat discontinuity was substantially different in both cases, ΔC_p=0.24±0.03 joule/g℃ for TGS, and ΔC_p=0.48±0.03 joule/g℃ for DTGS. Calculations based on both the thermodynamic theory and the statistical theory of ferroelectrics show fair agreement with the data.
著者
[法曹会] [編]
出版者
法曹会
巻号頁・発行日
vol.第11巻, 1937
著者
樋口 博也 高橋 明彦
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.113-118, 2005-08-25
被引用文献数
2 14

新潟県上越市のアカヒゲホソミドリカスミカメ個体群について, 野外雌産下卵の休眠卵率の季節的な推移を調査するとともに, 休眠卵産下を誘起する環境要因についても検討を行った.22℃, 25℃, 28℃, 31℃, 34℃の5段階の温度と, 9L-15L, 10L-14L, 11L-13D, 12L-12D, 13L-11D, 14L-10D, 15L-9D, 16L-8Dの8段階の光周期を組み合わせた条件下で卵から飼育し, 羽化した雌の産下卵の休眠卵率を調査した.卵からの飼育温度が25℃の場合, 本種が休眠卵を産下する臨界日長は13時間と14時間の間にあった.しかし, 飼育温度が28℃, 31℃, 34℃と高くなると, 短日条件であっても休眠卵率が低下した.したがって, 本種雌は幼虫期からの飼育温度が28℃以上の高温であれば, 短日であっても非休眠卵を産下するようになると結論できた.休眠卵を産下している雌を31℃, 11L-13D条件下で個体飼育すると, 飼育開始5日後から非休眠卵を産下する雌数が増加したことから, 本種雌は, 5日程度高温を経験すると非休眠卵を産下する個体も現れるようになると考えられた.1999年から3年間, 野外雌を定期的に採集し産下卵の休眠卵率を調査した.1999年, 2001年9月に採集した雌が産下する卵の休眠卵率は, 時間の経過とともに高くなったが, 2000年については, 20日に採集した雌の産下卵の休眠卵率は7.4%と極端に低下した.2000年9月の上越市の平均気温の推移を見ると, 13日から平均気温で25℃を越える暑い日が4日連続していた.20日に採集した雌が休眠卵を産下せずに非休眠卵を産下した要因の一つとして, この数日間にわたる高温が関与している可能性が考えられた.
著者
林 幹治 鶴田 浩一郎 国分 征 小口 高 渡辺 富也 HORITA R. E.
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.72-81, 1979-02

1977年9月21日に発生したSSCは磁気圏内のVLFエミッショソの発生領域に影響を与え,さらに地上の電力送電系へもその影響を及ぼした模様てある.VLFエミッションに対するSSC効果としてこれまてに知られているような周波数,帯域幅,積分強度等の増大のほかに,VLF波の放探の方法により,SSCの開始時にエミッションの発生領域か北から南へと広かるということか認められた.さらに,SSCに伴う誘導磁力計の変動と呼応して電力線よりの高調波雑音成分,特に偶数次の強度が顕著に増大,変動した.これは,電力送電系中の変圧器の接地点を通じSSCに伴う誘導地電流が,変圧器の鉄心に磁気的バイアス作用を起こしたため生じた波形歪の結果と考えられる.

1 0 0 0 山村暮鳥論

著者
中村不二夫著
出版者
有精堂出版
巻号頁・発行日
1995
著者
中村不二夫著
出版者
沖積舎
巻号頁・発行日
2006

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1929年07月08日, 1929-07-08