出版者
日経BP社
雑誌
日経Windowsプロ (ISSN:13468308)
巻号頁・発行日
no.106, pp.112-115, 2006-01

▼タブレットPCは,付属のペンでディスプレイに手書き入力できるパソコンである。1kgを切る製品が登場し,常に持ち歩くモバイル用途でも使いやすくなった。▼手書き入力した文字をテキストに変換するのは実用的ではないが,文書ファイルを修正する,写真に印を付ける,といった用途には手書きが役立つ。使い勝手を高めるソフトも多く提供されている。
著者
安田 勲
出版者
岡山大学農学部
雑誌
岡山大学農学部学術報告 (ISSN:04740254)
巻号頁・発行日
no.7, 1955-09

1.実験に供した材料はミモザ(Mimosa sp.),アカシヤ(Acacia dealbata)及びアスター(Aster=Callistephus)の種子で,ミモザは輸入種子,アカシヤ及びアスター種子の一部は自家採種の新種子である. 2.発芽試験の方法はシャーレに濾紙を敷き,ミモザとアカシヤはそのまま,アスターは800倍のウスプルン溶液に約20分浸漬した後,実験に供した. 3.ミモザ及びアカシヤの種子はそのまま播いた場合は発芽率頗る低く始んど実用にならぬが,種子の先端を切るとか,種皮に傷を付けると100%近く発芽する.然し,ホウセンカ(Impatiens Balamina)の如く腐葉土に播いても殆んど発芽せぬ所から考えて不発芽の原因は種皮の硬さにあるようである.種子の剛度は殆んどイネの玄米に等しい. 4.ミモザの種子を硫酸(98%)や濃い苛性ソーダ液に浸した場合,割合効果のあつたのは30分浸漬区で,これより浸漬時間が短くとも,1時間に延しても効果は現われなかつた. 5.アスターを秋播して開花した株の種子を採播するとよく発芽(70~88%)する所から見て,アスターの採播は可能である。
著者
高岡 幸一 灘本 明代
雑誌
研究報告 情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.10, pp.1-8, 2011-07-26

インターネットの普及により,誰でも容易に情報を取得できるようになった.しかしながら,ユーザの気分に合った情報を検索し提示するシステムは少ない.そこで,本研究では,ユーザの気分を考慮した検索システムの提案を行う.本論文では,はじめの一歩として,「名言」 を対象とする.具体的には,実験により名言用の多次元感情ベクトルを提案し,その多次元感情ベクトルから名言に含まれる単語の感情値を定量化する.その単語の感情値を用いて名言の感情値を求める手法の提案を行う.そして,ユーザの入力した感情値と類似する名言を検索し提示するシステムを提案する.With the rapid advance of the Internet, everybody can get the information from it easily. There are , however, few system which extracts and presents the information suitable for user's sentiment. We propose the system that searches for the information based on user's sentiment. In this paper, we propose Words-of-Wisdom Search System as a first step of the research. Specifically, we first propose the multi-dimensional sentiment vector based on experiment, words sentiment value of words-of-wisdom, and words-of wisdom sentiment value.
著者
東盛 キヨ子 桂 正子 外間 ゆき Higashimori Kiyoko Katura Masako Hokama Yuki
出版者
琉球大学教育学部
雑誌
琉球大学教育学部紀要 第一部・第二部 (ISSN:03865738)
巻号頁・発行日
no.54, pp.583-590, 1999-03

We conducted a survey into the health awareness and food consumption practices of the people of Thailand. We researched the specific food products thought to have medicinal value, and concurrently, conducted a survey into awareness of the medicinal efficacy of these foodstuffs. The results are as compiled below.1. Over 58% of those surveyed, indicated they believed they were in normal good health. About 32% felt they were overweight.2. Only 44% said they took three regular meals each day. 19% said they did not eat regularly.3. Foodstuffs considered to have medicinal properties included papaya, mushroom varieties, celery, bitter melon, garlic, lemon grass, most of wich are readily available in Okinawa. The favored culinary treatment was in soups.4. Those who believed in the medicinal value tended to be elderly. Over 83% of the femals respondents hoped to pass on the information on medicinal values to their children and grandchildren.薬理効果のあるとされる食品材料の発掘を行い、その成人病予防因子についての科学的立証のための基礎資料を得る目的で、タイの人々の健康に対する意識、養生食に対する意識および薬理効果のあるとされる食品材料の利用状況についてのアンケート調査を行い、次の結果を得た。1)調査対象者の58%は自分はふだん健康だと感じており、約32%は太っているほうだと思うと答えた。2)約77%の人が生活習慣病は食事に気を付けると予防できると答え、その割合は年齢が高くなるにつれて多くなっていた。養生食の効果を信じると答えたのは約34%で、どちらとも言えないは約54%であった。養生食について家族から聞いたことがあると答えたのは三世代家族の方で多く、約71%は子や孫に伝えたいと思うと答えていた。3)薬理効果のあるとされる食品材料として、高血圧症にセロリー、ファーターライチョーン、糖尿病ににがうり、チークの木、ニガニガグサなど、腎臓病にマツカサバレリヤ、にんにくなど、がんにきのこ類、にんにく、チークの葉など、便秘にパパイア、エビスグサモドキなどが挙げられていた。4)薬理効果のある食品や薬草の調理手法には汁物(煎じものを含む)が多く用いられている。
著者
下條 昌彦
出版者
岡山理科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では,無限次元力学系の理論や方程式の対称性に基づく漸近解析の手法により,爆発現象と界面運動に関連した非線形問題に取り組んだ.具体的には,以下の成果を得た.(1)半線形熱方程式の爆発点の位置を空間非一様性で制御するための詳細な条件を得た.(2)藤田型放物型方程式を複素化して得られる流体方程式の解の挙動を解明した.(3)曲率運動方程式の自由境界問題の解の挙動を「拡張交点数理論」を用いて完全分類し,解の凸性や漸近挙動の解析を行った.
著者
塙 隆夫 大川 昭治 近藤 清一郎 小林 紘孝 菅原 敏 太田 守
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.39-44, 1985-01-25

歯科遠心鋳造法によって得られた等軸晶組織を示すNi-Cr合金の凝固機構を定性的に考察した.鋳造物の凝固を調べるために幾つかの実験を行ったところ, 次の結果が得られた.すなわち, 鋳造組織内の結晶粒は遠心力方向にあるものほど, また, スプルー直下の結晶粒はスプルー直径が大きいほど, 微細であり, 鋳型内に棚を付けると棚より下では結晶粒は比較的粗大であった.これらの結果は, 結晶が溶湯の流入による機械的対流と温度差による熱的対流とによって鋳壁から離れ, 遠心力によって溶湯内を移動して鋳型底部に堆積するという理論で説明できる.特に, スプルー部分の凝固は結晶粒がスプルー上部に堆積して詰まることによるものであると推察した.
著者
本村 健太
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学 : 美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
no.23, pp.245-255, 2002-03-30

With the idea of integration of art, unification of art and technology, and teaching the whole man, the historical Bauhaus is still actual today.The purposes of this study are as follows: - Rethinking of the Bauhaus as a design movement of social reform and practice of wholistic education through art. - Finding new subjects for art and education in the multimedia age. - Focusing not only on technological argument and methodology, but also on cultural argument and ideology for research of `the expression through multi media'.The view of `techno culture' (e.g. club-scene, Love Parade, VJ) shows a new life-style with the unification of art and technology. It is important for art education in the future that techno culture as `sub culture' is sensitive to the spirit of the times, encourages experimental trials and proposes a new life-style.
著者
荒井 隆行 田中 希美 片岡 竜太
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.338, pp.143-148, 2008-12-02
参考文献数
14
被引用文献数
2

軟らかいゲル素材を用いて,軟口蓋が動き鼻咽腔閉鎖をする声道の物理模型を製作した.その模型では,軟口蓋から咽頭壁に渡ってゲル素材を用い,鼻腔を含むその他の部分はアクリル素材を用いた.4つの鼻咽腔閉鎖パターン(Coronal, Circular, Circular with Passavant's ridge, Sagittal)を模擬するため,ゲル素材の軟口蓋部にひもを付けると共に,両脇と後方からアクリル棒を押し込むことで咽頭側壁と咽頭後壁を動かせるようにした.これらの動作によって鼻咽腔閉鎖の度合いを連続的に変化させた結果,鼻咽腔結合部の開存面積に応じて模型から生成される音声信号の開鼻声の程度が変化することを確認すると共に,スペクトル上に極零対などが現れることを確認した.
著者
丸尾 亜喜代 小松 万喜子
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

不妊治療を終結し子どもを持たない人生を築いていく女性の主観的幸福感を促進する支援を明らかにする目的で,当事者及び看護職を対象として調査を行った結果,治療後の過程には治療中の対応が深く影響し,治療終結期の支援では,カップルとして捉えた支援の充実,終結後の生き方のモデル提示,終結後の心身の継続支援の保証と強化の重要性が明らかになった。また,不妊の理解と夫婦2人の人生を肯定する社会への提言が求められた。看護職によるケアでは,終結時期を査定し意思を確認し,決断を困難にする要因に関する情報提供と説明を行い,自身で決断に向かえるように支援する必要性が示唆された。

1 0 0 0 OA 郷土研究紀要

出版者
群馬県立吾妻高等女学校
巻号頁・発行日
vol.第2輯, 1937
著者
羽根 拓也 松本 大
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.19, pp.84-89, 2008-09-02

典型的なエリートの道を進んでいた時、挫折を味わった。大学4年の夏休みに渡米し大学の寮に転がり込むと、英語が全く分からなかったのだ。英語を身につけるため、卒業後は外資系金融の世界に飛び込んだ。 米ソロモン・ブラザーズを経て米ゴールドマン・サックスに移り、デリバティブの商品開発と売買を一人で手がけた。
著者
鈴木 良介
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 = [O]perations research as a management science [r]esearch (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.659-665, 2012-12-01
参考文献数
2

2011年以降,情報・通信業界にとどまらぬ広範な事業者により「ビッグデータ」への注目が高まっている.これは,事業における付加価値の向上や,社会システムのより効率的な運用への活用が期待されるためである.ビッグデータとはどのようなものであり,なぜこのタイミングで注目されるに至ったのだろうか.国内外の先鋭的な事例を通じて,事業の革新に向けて,ビッグデータをどのように活用していくべきであるのか検討する