著者
石黒 晶
出版者
神戸女学院大学
雑誌
論集 (ISSN:03891658)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.109-119, 2003-07-20

著者より、「当該作品の著作権管理を日本音楽著作権協会に全信託している」との理由による削除希望がだされたため
著者
臼井 智美
出版者
埼玉短期大学
雑誌
学校法人佐藤栄学園埼玉短期大学研究紀要 (ISSN:13416006)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.91-97, 2005-03-31

本稿では、1990年代以降の外国人児童生徒教育に関する諸研究の成果と課題の整理を、指導体制の整備という観点から行った。その結果、指導体制の整備とは、次の4つの要因を改善する経営戦略が実行されたときに成り立つのではないかという仮説を示した。(1)言葉が通じないことによるコミュニケーション上の困難に起因するもの、(2)日本と外国との文化的相違に起因するもの、(3)外国人児童生徒教育の担当教員の物理的・精神的孤立に起因するもの、(4)指導上の物理的条件や資源の不足に起因するもの。
著者
土佐 泰祥
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.148-157, 1992-04-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
29

今日, 鼻副鼻腔炎の原因として鼻腔形態異常が重視されてきており, また口唇口蓋裂患者の術後に鼻閉感を訴える場合があり, 鼻腔形態や鼻腔容積の異常が鼻腔通気度・鼻閉感に影響していることが考えられている.しかし, 鼻腔形態について詳細に調査した報告は少なく, 鼻腔容積についての報告はみあたらなかった.今回, 鼻腔領域疾患の診断・治療あるいは口唇口蓋裂患者の術前・術後の検討への応用の前段階として, 8~23歳の健康ボランティア69例 (男性: 17例, 女性: 52例) 平均年齢16.3±4.1歳に, MRIを用いて鼻腔領域の撮影を行ない, 鼻腔容積を求め, 年齢・身長・体重に対する相関関係について調査・検討を加えた.使用機種は, シーメンス社製のマグネトームM10で, 1.0テスラの磁場強度の超伝導型装置で, 撮像条件はT1強調像, 繰り返し時間TR 600msec, TE 19msecのshortスピンエコー法で, スライス幅は3mmまたは4mmでギャップレスとし, 断層面は横断面を撮影した.鼻腔としては, 前方は梨状口部まで, 後方は後鼻孔部まで, 側方は上・中・下鼻甲介および鼻道を含み, 前頭洞・上顎洞などの開口部までとし, 上方は脳頭蓋の一部まで, 下方は口蓋の上面までとした.横断面の基準線としては, 正中矢状断面像で鼻根部最陥凹点と橋延髄移行部を結んだ線を選んだ.これはCTでよく用いられるCMラインとほぼ一致するからである.鼻腔容積は, 各々の横断面の断面積をMRI装置付属のディスプレイコンソールを用いて直接トレースし, スライス幅を掛けて柱状の容積を出し, これらを積み重ねて容積を算出した.8~23歳の対象を5つの年齢群 (1) 8~10歳, (2) 11~13歳, (3) 14~16歳, (4) 17~19歳, (5) 20~23歳に分けた.鼻腔容積・身長・体重の平均を年齢群別でみると, 身長・体重の伸びは16歳ころでほぼプラトーとなっているのに比べ, 鼻腔容積の増加は, 20歳ころまで続いていた.統計学的解析として, 鼻腔容積と年齢, 身長, 体重, について, ピアソンの相関係数・回帰直線を求め, 有意の相関係数・回帰直線を得た (p<0.05) .また, 男性群と女性群との間で相関係数と回帰直線の傾きで有意の差を認めなかった.統計学的処理では鼻腔容積に対して年齢, 身長, 体重で比較的強い相関関係が認められ, 体重との相関に比べ身長との相関がより強いという結果を得た.

1 0 0 0 OA 鄭堂読書記

著者
周中孚 編
出版者
商務印書館
巻号頁・発行日
vol.第1, 1940
著者
五十嵐 健夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.84-85, 2013-01-15
著者
甲田 紫乃
出版者
公益財団法人 集団力学研究所
雑誌
集団力学 (ISSN:21872872)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.89-105, 2012-12-28 (Released:2013-02-10)
参考文献数
18

環境意識の高まりから、昨今の企業には、ますます環境に配慮した経営が求められている。コンビニエンス・ストアもその例外ではなく、コンビニエンス・ストアから大量に排出されるゴミは批判の的となっている。そもそもコンビニエンス・ストアは、その名称が示すように、「便利な店」である。しかし、その利便性そのものが、コンビニエンス・ストアにおける環境問題を引き起こしている元凶ではないだろうか。 本論文は、筆者がコンビニエンス・ストアで働きながら観察した事実をもとに、コンビニエンス・ストアの利便性が資源浪費を引き起こす構造的な問題を考察したものである。その結果、①「一応は環境への配慮を示しつつも本音では利潤追求を志向する本部と、販売機会の損失を回避すべく資源を浪費する加盟店」という「本部-加盟店」関係、②「飽くなき利便性を求める客とそれに全力で応えようとする店舗」という「客-店舗」関係という 2 点からなる「資源浪費の構造」が明らかになった。
著者
茂木 清夫
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.53-74, 1968-03
被引用文献数
2

Local migration of the seismic activity before and after the great Sanriku earthquake of March 3, 1933 in northern Japan is described. This remarkable migration pattern in the most active seismic zone in the world is compared with that of the Anatolia earthquakes accompanied by successive development of a great faulting system. The global migration of the epicentral regions of the greatest earthquakes during the last 30 years is summarized. The two northward migration branches in the western part of the circum-Pacific belt and in the Sumatra-Burma-Kansu-Baikal seismic zone and the one southward branch in the south-eastern part of the circum-Pacific belt, which are confirmed by certain evidence, suggest a clockwise rotational migration pattern in the circum-Pacific belt and the surrounding area or a worldwide migration pattern from the equatorial region to the pole regions. These migration patterns may provide an important suggestion on the mechaism of earthquake generation.|地震の震源域が時間と共に系統的に移動する場合があるかどうかという問題は,地震の発生を予測する問題にも関連して,古くから多くの人によって論じられてきた.余震域の拡大の様な,比較的短期間の局地的な移動については,2,3のかなり明瞭な移動の例が報告されているが,最も興味ある所の大きい地震の大規模な移動に関しては,これまでいくつかの報告例があるにも拘らず,その資料は,移動を結論するには不十分な場合が多く,移動が確実に結論され得る例は非常に少ない.従って,この問題については,確実に震源域の移動を結論出来る例を出来るだけ多く見出して,その移動特性を明らかにすることが重要である.本論文では,次に述べる,1933年3月3日の三陸沖大地震前後約6年間の移動及び過去30年間の巨大地震の震源域の世界的規模における移動について論ずる.
著者
森平 雅彦
出版者
九州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本研究は、高麗時代の朝鮮半島に元朝治下の中国より朱子学が伝来・普及した背景について、対元関係を軸に解明するものである。最終年度となる本年度は、まず13世紀末から14世紀初頭にかけての初期段階において、高麗知識人が朱子学を摂取するにいたった契機として、元の禿魯花(turγaγ=質子)制度、および禿魯花が充当されるケシク(kesig=皇帝の宿衛)制度との関連性を総合的かつ詳細に解明した。すなわち根本資料の一角をなす「崔文度墓誌銘」(韓国国立中央博物館所蔵)や『櫟翁稗説』(お茶の水図書館所蔵)の実物調査をふまえた考察を通じ、当該期には安〓・白頤正・李斉賢・崔文度などの朱子学先駆者が、みな禿魯花として、あるいは禿魯花をへてケシクの構成員となった国王・王族のケシク勤務に随従して元都に長期滞在し、そのなかで朱子学に触れた状況が実証的に解明され、元との政治関係が朱子学伝播を媒介する構造の一端が明らかになった。以上の成果は12月9・10日開催の九州史学会大会(於九州大学)において「朱子学の高麗伝来と元朝ケシク制」と題して発表した。また14世紀の状況について両国交流の制度的環境(外交・交通など)を含めた基礎リサーチを完了した。すなわち14世紀前半には、元で開始された科挙への応試が高麗国内の朱子学学習熱を刺激し、かかる背景のもとで国家規模の蒐書事業が推進され、また高麗国内でも朱子学書が刊行されるにいたった。さらに双方の交流パイプが拡大・深化するなか、元の儒教振興政策・中国知識人の高麗訪問、高麗人の元での科挙受験や仕官にともなう人的交流や留学機会の増加、交易商品としての書籍移入など、朱子学の学習契機にも多様化がみられた。その後14世紀後半には元との関係が冷却化するものの、移入された元版本やその複製本の刊行による基盤整備のもと、高麗国内における朱子学振興の態勢が強化されていったとみられる。
著者
Zajonc R. B.
雑誌
J.Pers.Soc. Psychol.Monogr.Suppl
巻号頁・発行日
vol.9, pp.1-27, 1968
被引用文献数
1
著者
松山 祥子
出版者
大阪体育大学
雑誌
大阪体育大学紀要 (ISSN:02891190)
巻号頁・発行日
vol.38, 2007-03

大学硬式野球部の右投げ右打ち選手と右投げ左打ち選手を対象に, 体幹回旋筋力を測定し, 投打方向の違いが体幹回旋筋力に及ぼす影響を検討した.その結果, 体幹右回旋筋力・体幹左回旋筋力・右回旋筋力/左回旋筋力の比率の全てにおいて, 両群間に有意な差は認められなかった.また, 体幹回旋筋力に左右差が生じていなかった.この理由として, 両群ともに体幹筋力の不均衡を予防すると支持されている逆素振りを行っていたことや, 体幹にかかる投球時の回旋ストレスは体幹回旋筋力の均衡を保つ程大きくはないと考えられ, 投打方向が異なる右投げ左打ち選手においても, 逆素振りを行うことで体幹筋力の均衡を保っていたものと考えられた.したがって, 投打方向の違いが体幹回旋筋力に及ぼす影響は少ないと示唆された.さらに, 高校硬式野球部の右投げ右打ち選手と右投げ左打ち選手を対象に, アンケート調査を行った.全ての項目において, 両群で有意な差は認められなかった.また, 投打方向の違いに関わらず, 腰痛を経験している選手ほど素振り回数が有意に多く, さらに逆素振り回数は素振り回数に対する割合の高い選手は有意に腰痛が少なかった.したがって, 腰痛の発症においても投打方向の違いによる影響は少ないことが示唆された.また, 両実験の対象選手の身体測定により右投げ左打ち選手の方が, 右投げ右打ち選手に比べ体格が小さく, 右投げ左打ちに変更する選手の特徴である可能性が示唆された.
著者
ふじえ みつる
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学:美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.383-397, 2004

The National Visual Arts Standards formed in 1993, changed art education in the U.S. The standards have been promoted by NAEA, supported by the Federal Government. Those standards are constructed of both the contents standards and the achievement standards, and have discipline-centered features derived from DBAE. The 18 abilities, acquired through art learning, proposed by the Getty Center and based on the standards, show some specific artistic abilities for available assessment. Bat, the division is too complicated. The issue of operation of the standards should avert interfering with local autonomous traditions and the individuality of each child's development.
著者
石井 妙子
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.89, no.12, pp.386-402, 2011-10