著者
大山 牧子 村上 正行 田口 真奈 松下 佳代
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.105-114, 2010

本論文では,構造の異なる大学生対象の中国語e-Learning教材を用いて,学習者特性と学習行為の関連性を明らかにすることを目的とする.学習者特性としては,FELDERによってモデル化された学習スタイルのうち<活動-内省>の軸に着目し,協力者を選定した.その上でケーススタディを行い,学習行為のプロセスを詳細に分析し1面で見られるように可視化した.その結果,学習スタイルの違いが学習行為を決定付ける1つの要因としてあげられることが示唆された.
著者
鈴木 雄太郎
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
no.72, pp.21-38, 2002-09-20

This paper reviews researches on trilobites and history of trilobite diversity under the Paleozoic environment. First, the studies on exoskeletal morphology, its chemical compositions and internal organs are reviewed. Second, a systematic outline of classification on the Trilobita and its bearing taxonomic problems such as these of agnostids and naraoids are discussed based on previous studies focused into the aspect of functional morphology. The life history of trilobites are divided into three major periods of the initial (early Cambrian), radiative (Cambrian to Ordovician) and declining stages (Silulian to Permian), respectively. Dominated carbonate ramp-settings under the condition of sea-level fluctuation are favored to be one of the most important factors that influenced the history of the morphological and the taxonomic diversity in the initial stage. Increased morphological diversity occurred in the radiative stage, corresponding to the period of widely expanded carbonate depositional settings, especially of reefal facies. In case of the declined stage, sea-level lowering during the mid Silurian to the earliest Devonian and the late Devonian extinction event is favored as the main factors to explain the trend of the declined and low morphological diversity. An additional factor to this may be the switch of the aragonite/calcite sea water which happened in the middle Carboniferous.
著者
鈴木 亨
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.147-148, 2011

震災から10日後の3月21日の夜,後輩から1通の電子メールが転送されてきた。被災地で避難所を回って心のケアを担当する友人が,不安と疑問を抱えているとのこと。以下に続く質問を見ると,どうやら,放射線についての知識がほとんどない人が,高汚染地域の一般的な被曝対策を示されて戸惑っているようすがありありと伺われる。どの地域にいる人か問い合わせると,福島第一原子力発電所から50km離れた「福島市」とのこと。急遽回答として書いた「緊急メモ」を送った。オリジナルのものは質問者に対する一問一答の形式であったが,主たる内容について書きあらためたものが以下である。
著者
福島 亮治
出版者
一般社団法人日本外科学会
雑誌
日本外科学会雑誌 (ISSN:03014894)
巻号頁・発行日
vol.112, no.4, pp.221-222, 2011-07-01
著者
糸長 浩司
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.126, no.1620, pp.6-7, 2011-07-20
被引用文献数
1
著者
鈴木 亨
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.209-210, 2011
参考文献数
5

福島第一原子力発電所から200km離れた首都圏においても,放射性降下物の影響は無視できない程度になっている。首都圏に点在する筑波大学附属学校構内で自主的におこなった環境放射線調査から,「自然環境下での濃縮過程の存在」と「地域による高線量値」が明らかになった。このような客観的事実を十分理解した上で対応することが,教育的に重要であると思われる。
著者
西野 翠
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.394-389, 2008-12-20
著者
友田 卓爾
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

第一章から第五章で、ロンドン民衆の動向に視座を据えて革命の政治過程を跡付けたが、レベラ-ズ運動の中核的な担い手となったセクト(分離派)を中心に総括すると以下のとおりである。革命初期のロンドンの大衆行動は、反主教請願『根と枝』と反ストラフォードのデモを軸にして展開した。運動の担い手はthe middle and poorer sort of the peopleであった。中産市民層のデモは「マ-チャント」を主体とする「穏やかなふるまい」であり、もっとも目立ったリーダーはベン(John Venn)であった。一方、下層民衆のデモはサザァクの「トレイズマン」、従弟、「若者たち」のほかに運搬夫、荷馬車の御者など種々雑多の職種の人々を含み、かれらは武器を帯びていた。しかし、それは無秩序な性格のものではなっかた。群集を指導したリーダーたちの中には、のちのレベラ-指導者リルバーンがおり、また主教廃止キャンペーンの最前線にはセクトの人々がいた。かれらは、かれら自身の独立会衆をもつ自由、信仰に対する寛容(良心の自由)を国家から確保せねばならなかったからである。分離して「職人説教師(mechanic preacher)に従うという行動は、自覚されたにせよ、されなかったにせよ、教会・国家・社会のかれらの上位者からの独立を主張するものであり、階級的な挑戦であった。国家と教会の一体化をもって基本的な国家体制と考える人々の目には、国教会の廃棄は国家の解体の危険を胎むもの、社会秩序を破壊するもの、と映った。そうした危惧は、レベラ-ズの登場を予見するものであった。革命の高揚期に彗星のごとく現われて消え去ったレベラ-ズは、多様な成分からなる矛盾を内包した運動体であった。レベラ-ズ運動の最大の矛盾は、世俗政党の設立をめざしながら、セクトに依存しセクトを組織的基盤とした点にあった。セクトは「良心の自由」の保証をもとめて軍隊に参加し、軍隊急進運動の担い手となったが、かれらは結局宗教上の見地からしか自由を捉えることができなかったからである。
著者
谷崎 久志
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

近年のパーソナル・コンピュータの発展に伴って,計算量が膨大な(computer-intensive)推定・検定を行うことが出来るようになってきている。その一つには,乱数を用いた手法(いわゆる,モンテ・カルロ法)があり,もう一つはノンパラメトリックによる手法が考えられる。このモンテ・カルロ法やノンパラメトリック法等のcomputer-intensiveな手法を用いて,計量経済学で利用される推定・検定問題に考察し,それらを実証分析に応用した。