著者
小野原 靖 岸本 達也
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
no.20, pp.279-284, 2004-12-20
被引用文献数
3

In this paper, Virtual Reality System for Streetscape and Street space evaluation using the Virtual Reality system is presented. Firstly, studies on VR System using scale models, CAD models, and VR system with both scale models and CAD models in literatures are investigated. Secondly, light and small VR system using the combination of HMD and 3 axes gyro sensor, which provides view stereoscopic environments and enable us to view all direction of Streetscape, is presented. Thirdly the adaptability of this system for the Streetscape and space evaluation is investigated through two experiments. The sense of Height, Volume, Amenity, Depth, and Activeness of different stand points and those by different streets which have different width are investigated and several features of sense of Street space are clarified by the VR system.
著者
吉永 直生 板谷 聡子 デイビス ピーター 田仲 理恵 小西 琢 土井 伸一 山田 敬嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.34, pp.1-6, 2010-05-06

近年、組織内のコミュニケーション解析・促進のため、ソーシャルネットワーク上でコンテンツの伝播特性を解析する研究が進んでいるが、コンテンツの種類に応じた特性変化への適応という観点では課題が残されている。実世界においては、ソーシャル0ネットワークは同一であっても、コンテンツの種類によって異なる伝播ネットワークが存在すると考えられる。そこで本研究では、コンテンツの種類に応じた戦略的な情報伝播手法を構築することを目的とし、コンテンツの解析と伝播特性の解析を融合した手法を提案する。具体的には、Enron社の電子メールを対象として解析を行い、コンテンツの六つのカテゴリと三種類の情報伝播特性との対応を明らかにした。
著者
三根 有紀子 佐藤 香代 浅野 美智留 石村 美由紀 吉田 静 鳥越 郁代 野中 多恵子 宮野 由加利 藤本 清美
出版者
福岡県立大学
雑誌
福岡県立大学看護学部紀要 (ISSN:13488104)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.89-99, 2006-03
被引用文献数
1

目的 : 「身体感覚活性化(世にも珍しい)マザークラス」を実践する人材育成のための教育プログラム開発の資料として,福岡市で開催した医療者向けセミナーの評価と考察を行った.方法 : 2006年2月26日に福岡市で行われた「身体感覚活性化(世にも珍しい)マザークラス」医療者セミナーの参加者128名を対象に,質問紙調査を行った.結果 : 質問紙の回収率は93.8%であり,以下のような結果が得られた.1.セミナーの参加動機は「興味・関心」,「マザークラスの変革」,「学びたい・知りたい」が上位を占めた.また,101名(84.2%)がマザークラスの運営に困難を感じていた.2.セミナーの満足度は108名(90.1%)が「満足」と回答しており,その理由として「自分自身が体験できたこと」,「快」,「身体感覚活性化(世にも珍しい)マザークラスを知った・わかった」の3つが上位を占めた.「少し不満」「非常に不満」「どちらでもない」と回答した者は7名(5.8%)であった.3.今回のセミナーを今後のマザークラス運営に「役立てられる」と回答した者は99名(82.4%)であった.活用方法としては「身体感覚の刺激・"感じる"こと」が最も多く,ついで「妊婦同士の交流の場づくり」,「助産哲学・考え方」の2つが占めた.4.今後のセミナーやリカレント教育に参加の意思を持つ者はそれぞれ117名(97.5%),107名(89.2%)と高率であった.結論 : 参加者は現行のマザークラスのあり方を模索し,関心を寄せている現状が明らかとなった.参加者が「満足」であった理由は主催者側のセミナーの目的と一致していた.妊婦あるいはスタッフで参加した者の体験談は,マザークラスの概要や助産哲学理解の一助になっていると考えられる.したがって今回のセミナーの目的は達成されたと考える.しかし妊婦と同様の経験はできたが,根底に流れる助産哲学を用いてマザークラスを実践する段階までには至っていない。その実践の習得には,段階を追った継続したプログラムが必要であることが示唆された.
著者
山田 裕司 宮本 勝宏 小泉 彰
出版者
Japan Health Physics Society
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.237-244, 1986
被引用文献数
3 1

It is very important in a nuclear air cleaning system that HEPA (High Efficiency Particulate Air) filter is for reduction of releasing amounts of airborne radioactive particles. HEPA filter, by definition, has a minimum collection efficiency of 99.97% for 0.3μm particles. However, <i>DF</i> (Decontamination Factor), which is necessary for safety management, can not be directly derived from the efficiency. And the current standard defined for 0.3μm particles has no scientific justification, because it has been found that the most penetrating particle size through HEPA filter is not always 0.3μm.<br>In the present paper, a numerical experiment was made in order to estimate a relationship between <i>DF</i> and the efficiency. And new standard, in which the minimum <i>DF</i> is able to be easily obtained, was proposed. In the multistage filtration system, it was found that lower values of <i>DF</i> was possible to be experimentally indicated in the second and the third stages, even if the collection performance of the each filter is the same.
著者
武内 博信
出版者
鹿児島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

ジルコニアにおける歯肉上皮細胞の接着はpolish、grindingおよびblasting処理に関わらず差はなく、細菌感染を考慮するとジルコニアアバットメントの表面はよりスムースな方が適していることが示唆された。また、ジルコニアおよびチタンの細菌除染に関しては、クロルヘキシジン、電解中性水およびプラスティックチップ超音波スケーラーは効果的であった。しかしチタンにおいては電解中性水による腐食が懸念された。一方でジルコニアは化学的除染にも安定であることが示された。
著者
藤井 洋子
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.15-21, 1975-03-28

本研究の目的は,他者とのかかわりの中で機能する"自己"の要因を,とくにパーソナリティ認知過程において検討することにある。そのため,"個人が最も好意的感情をいだいている他者"に関して,"仮定された自己志向性現象"が生起する場合,投射的および投入的一致過程の2方向の生起機制が併存することを確認し,その生起機制の相違による個人の類型化を試み,さらに類型差を社会的動機づけの側面において検討した。高校1年生女子106名を対象として,同一個人が2方向の一致過程を選択的に取り得るような実験事態を設定し,"自己のパーソナリティについての認知内容"および"他者によってみられていると思う自己のパーソナリティ内容"に関する情報操作を行ない,一方の認知内容に変動をもたらし,他方の従属的な変動を検討する実験手続をとった。なお,社会的動機づけの測度としては,EPPSを用いた。おもな結果は,以下のとおりである。1."個人が最も好意的感情をいだいている他者"とのあいだで,"仮定された自己志向性現象"が生起する際,"投射的一致過程"および"投入的一致過程"という方向の異なる生起機制が明らかに併存する。2.投射的・投入的のいずれの方向でも"自己のパーソナリティについての認知内容"と"他者によってみられていると思う自己のパーソナリティ内容"との一致を志向する型(PI型),方向選択的にいずれか一方でのみ一致を志向する型(I型・P型),認知的に不安定な状態を受容し,一致を志向しない型(N型)という生起機制の相違にもとづく四つの類型を分類できる。3.PI型・I型・P型・N型の類型差を社会的動機づけの側面において,つぎのように説明できる。1)類型内における社会的動機づけの側面からa.I型において,協調や外部志向的動機づけが,非協調や内部志向的動機づけよりも強い。b.N型において,外部志向的動機づけが内部志向的動機づけよりも強い。c.PI型において,内部志向的動機づけが協調的動機づけよりも強い。d.P型において,外部志向的動機づけが協調や非協調的動機づけよりも強い。2)類型間における社会的動機づけの側面からa.協調的動機づけにおいて,I型はP型やPI型よりも強い。b.内部志向的動機づけにおいて,PI型はN型やI型よりも強い。
著者
井桁 庸介 北出 裕二郎 松山 優治 Yosuke Igeta Yujiro Kitade Masaji Matsuyama 東京海洋大学海洋科学部 東京海洋大学海洋科学部 東京海洋大学海洋科学部 Departments of Ocean Sciences Faculty of Marine Science Tokyo University of Marine Science and Technology Departments of Ocean Sciences Faculty of Marine Science Tokyo University of Marine Science and Technology Departments of Ocean Sciences Faculty of Marine Science Tokyo University of Marine Science and Technology
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.441-458, 2005-05-05
参考文献数
17
被引用文献数
4

海岸・海底地形が沿岸捕捉波の伝播におよぼす影響について, 簡単な地形を用いた数値実験により研究した。狭い陸棚を持つ深い湾へ伝播する場合には, 岸に沿う風で発生した内部ケルビン波型の沿岸捕捉波は, ほとんど分裂せず湾内へ伝播する。一方, 陸棚が湾口の外側まで張り出す浅い湾へ伝播する場合には, 沿岸捕捉波は湾内へ進入する内部ケルビン波と, 陸棚に沿って湾口沖を伝播する陸棚波型沿岸捕捉波に分かれて, 波形が変化した。これらの特徴は, 沿岸捕捉波による日本南岸各地での潮位変動を良く説明している。陸棚幅が広い場合には, 岸に沿う風により陸棚波が発生するが, 浅い湾の湾口で分裂せずに陸棚端に沿って伝播した。また, 湾口の陸棚に沿って伝播する陸棚波型沿岸捕捉波は, 陸棚の途切れを跳び越えて伝播し, その振幅は途切れ幅が狭くなるに従い大きくなることが確認された。さらに, 湾の幅がロスビーの内部変形半径の2倍より狭い場合, 湾口で分離して湾内へ入射する内部ケルビン波の一部が湾口を跳び越えることが明らかになるとともに, その振幅は湾口幅が狭くなるに従い大きくなることが判明した。Numerical experiments using a two-layer model with simple topography were performed to investigate the scattering of a coastal-trapped wave (CTW) generated by alongshore winds. In the case of a narrow shelf with a deep bay, an internal Kelvin-type wave propagated into the deep bay without wave separation and mode conversion. However, in the case of a narrow shelf with a shallow bay, the internal Kelvin-type wave separated at the bay mouth into two types of waves, a shelf wave and an internal Kelvin wave. The shelf wave propagated along the shelf edge off the bay mouth, while the internal Kelvin wave propagated into the shallow bay. The sea level fluctuations along the southeast coast of Japan that were caused by typhoon 8818 were well explained by the separation and mode conversion process of CTW. In the case of a wide shelf with a shallow bay, a generated shelf wave was propagated along the shelf edge without separation at the bay mouth. In cases with a disconnection of shelf, the shelf wave was found to bridge over the disconnection of shelf and the amplitude of the bridged wave decreased exponentially with increasing disconnection length. Most of the internal Kelvin-type wave bridged over the bay mouth when the width of the bay mouth was shorter than twice the internal radius of deformation.
著者
福井 壽男 國井 崇 藤城 吉正 守田 有道 新家 光雄 山田 史郎 長谷川 二郎
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.49-55, 2000-01-25
被引用文献数
6

最近チタン-タンタル系合金が歯科用インプラントや整形外科の範疇で研究されている.この種合金は無刺激性で生体親和性に富みさらに優れた機械的性質と高い加工性を有している.この系の合金化は一般に行われているアーク溶解および高周波誘導加熱方法では難しいといわれている.それはチタンとタンタルでは密度が大きく異なりチタンの4.5g/cm^3に対してタンタルは16.6g/cm^3である.しかもチタンの融点は1, 680℃であるのに対しタンタルの融点は2, 990℃と高くいずれも酸素との反応性が高いためである. 今回我々は85wt%チタン-15wt%タンタルの二元系合金の溶製に高周波誘導加熱方法の一種である浮揚融解法(CCLM)の応用を試みた.浮揚融解法は水冷るつぼに高周波誘導により渦電流を発生させてるつぼに接触しないように合金を浮揚させながら溶解する方法である. この方法で1kgの85wt%チタン-15wt%タンタルの二次元合金の溶製に成功した.この結果CCLMによれば高融点で酸素活性が高く, 密度が大きく異なる金属でも合金化が可能であることが判明した。
著者
香取 眞理
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.100-108, 1994-02-05
被引用文献数
2

詳細釣合とは,系のミクロな状態変化が各々その逆の変化と釣り合っていることをいう.single spin flip dynamicsに従って確率的に時間発展する格子上の2値のスピン系に話を限定すると,詳細釣合を満たす分布は多くの場合Gibbs分布で表わされることが保証されている.それでは,スピン系ではあるが詳細釣合を満たさない定常分布というものはないのであろうか.ここでは,接触感染の伝播のモデル(コンタクト・プロセス)を取り上げ,詳細釣合を満たさない定常分布の存在を示す.いろいろな無限粒子系で,このような定常分布の存在が証明されているが,その具体的な形は未だまったく解っていない.
著者
斎藤 祐見子 Wang Zhiwei 丸山 敬
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.127, no.3, pp.190-195, 2006-03-01

オーファンGタンパク質受容体(GPCR)のリガンド探索は新規生理活性物質の発見と新規創薬標的に直結すると考えられている.あるオーファンGPCRのリガンドが既知物質と判明した場合でも研究が飛躍的に進展する.受容体同定により,そのリガンドの既知あるいは未知の生理作用の薬理学的解明が進み,創薬開発を開始することができる.メラニン凝集ホルモン(MCH)とその受容体はそのケースかもしれない.MCHノックアウト(KO)マウスは「ヤセ」であるため,摂食中枢の下流に位置する分子として大きな注目を集めた.1999年にオーファンGPCRの利用によりMCHの受容体が同定され,そのアンタゴニスト開発・KOマウス行動解析が一気に進む.驚いたことにMCHアンタゴニストは摂食行動は勿論「うつ状態」動物モデルに対しても効果を持つことが報告された.オーファンGPCRのリガンドとして発見された他の神経ペプチドも今後の精神病治療にとって有用な標的候補となる可能性がある.<br>
著者
笹川 紀勝
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5-6, pp.113-162, 1990-08-31
著者
Amante Maragtas S. V.
出版者
慶應義塾大学
雑誌
Keio business review (ISSN:04534557)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.13-32, 1996

Festschrift for Prof. Yoko SanoSeveral Japanese human resource practices have achieved popularity in the Philippines, even in non-Japanese-owned firms. These include: kaizen (continuous improvement), the 5-S rule in the workplace - seiso, seiton, seiri, seiketsu, shitsuke, roughly rend