出版者
前進社
雑誌
国際労働運動
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.10-13, 2011-07
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1593, pp.76-80, 2011-05-30

福島第1原発事故は、発生から2カ月以上が経過するも、収束への道筋が見えない。深刻な実態が次々と明らかになり、最短10年と言われる廃炉への期間も、メドが立たない。豊富な技術を持つが、作業者の被曝や環境汚染の防止との狭間で難しい舵取りが続く。 東日本大震災が発生した3月11日に、既にメルトダウン(炉心溶融)は起きていた――。
著者
内海 真生
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

本研究は、申請者自身が開発した採水機ROCSの時系列採水機能を用い、高温熱水噴出孔とその周辺環境に生息する微生物の増殖速度や増殖特性について現場培養から定量評価することを目的に、熱水噴出孔域で使用できる新型微生物培養装置を開発・作成する。具体的には、申請者が中心となり開発した深海用新型採水機(ROCS)と本申請対象である新型培養装置を組み合わせた現場培養実験を通じて、熱水噴出孔生態系内の各種微生物群集の増殖速度やメタン酸化速度など微生物に由来する各種活性の測定と定量評価を試みる。研究最終年度であるH22年度は、まず、チタン製培養槽を用いてH22年3月に無人潜水艇「ハイパードルフィン」を使用し鹿児島湾熱水噴出孔で行った現場培養実験の微生物群集解析を行った。また、有光層下に存在する海洋性古細菌群集の代謝特性を現場培養で測定することを目的に静岡県焼津市沖駿河湾の水深400m環境での基質添加現場培養実験を実施した。鹿児島湾若尊火口海底水中には、全菌数として7.2×10^5 cells/mL存在し、その内訳は真正細菌が4.5×10^5 cells/mL、ユーリアーキオータ(7.0×10^4 cells/mL)、クレンアーキオータ(4.1×10^4 cells/mL)であった。全菌数の値は、一般的は外洋海水の値より1桁高い。現場微生物増殖速度は基質添加系で真正細菌およびクレンアーキオータ群集とも負の値を示した。駿河湾400m水深現場培養実験においても海水置換、基質添加および培養試料の時系列現場固定に成功し、基質添加現場培養から400m水深の真正細菌およびクレンアーキオータ群集の増殖速度を測定した。本研究の結果、潜水艇や調査船・漁船を利用した、任意の水深において基質添加可能な現場微生物培養装置の開発にほぼ成功した。
著者
渡辺 寧 村上 浩康 松枝 大治 吉田 武義 水田 敏夫 石山 大三 清水 正明 木村 純一 渡邊 公一郎 今井 亮 浦辺 徹郎 鹿園 直建 林 謙一郎 実松 健造 星野 美保子
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

世界各地の重希土類およびインジウム鉱床の調査を実施し,ベトナム,タイ等東南アジア地域で重希土類に富む花崗岩風化殻を発見するとともに,日本,中国,ベトナム,ペルー, ボリビアでのインジウムの資源量の見積もりを行った.これらの結果,中国以外の地域でも重希土類およびインジウムの資源ポテンシャルが存在することが判明し,また鉱床成因のための必要条件が考察された.
著者
国司 洋介
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.591-599, 2011 (Released:2011-02-01)
参考文献数
1
被引用文献数
1 1

テキストマイニングを応用した特許の可視化ツールを利用すると,大量の特許の概要を容易に把握することができる。これは研究開発テーマの探索など研究開発の開始以前の段階で,特許情報を利用する際の大きなメリットである。本稿はテーマ探索や既存のプレイヤーの解析など,研究企画段階での特許解析の観点で,可視化ツールやマクロ解析といった特許解析の支援ツールの使い方について考える。
著者
小林 昭三 五十嵐 尤二 興治 文子 伊藤 克美 鈴木 恒雄 松田 正久 川勝 博 生源寺 孝浩 石井 恭子 伊藤 稔明 北林 雅洋 種村 雅子 三石 初雄 滝川 洋二 大野 栄三
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

ミリ秒分解能ICT活用等によるアクティブ・ラーニング(AL)型授業を創新する豊富な研究成果を得た。例えば「摩擦抵抗が無視できる;超軽量力学台車システム、ホバーサッカー型空中浮揚システム、ガラスビーズ敷き滑走台システム、アクリルパイプ系吹き矢システム、V字型振り子衝突システム、摩擦抵抗が支配的な超軽量紙カップ落下システム」他、等の体系的AL型授業法を研究開発した。これ等の本研究の成果を国内外の学会やワークショップ・ICPE国際会議等で発表・交流して国内外での多様な普及活動に取り組んだ。
著者
M. Pirai H. R. Hassani
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Electronics Express (ISSN:13492543)
巻号頁・発行日
vol.6, no.21, pp.1528-1534, 2009 (Released:2009-11-10)
参考文献数
8
被引用文献数
2 12

In this paper a reduced size microstrip log periodic dipole antenna with top loading of elements is presented. In many situations, the lateral size of the LPDA antenna has to be reduced to fit the antenna into the installation space. In this work, top loaded element structure is adopted to reduce the size of the dipole elements. Each straight dipole element of the LPDA antenna is turned into a T-shaped element whose total length is equal to that of the original straight dipole element length, resulting in a dipole length that is half that of the original dipole element, i.e. lateral size of the LPDA has been reduced by more than half. This procedure can be repeated to reduce the dipole element length even further, by placing a double T-shaped element on top of each other, resulting in an overall length that is almost 46% of the original dipole element length. Comparison of the reduced sized LPDA with that of the original LPDA shows that the VSWR (≤ 2.0) results of the reduced size LPDA are lower than those of the straight elements over the 2.3-8GHz frequency band. For the three LPDA structures results of peak gain shows that on average over the frequency band, 2-8GHz, gain varies between 5-6dBi. Simulation and measured results on VSWR, radiation pattern and gain at the various frequencies are provided.
著者
小畑 孝四郎
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.890-902, 2003-08-01
被引用文献数
11

卵巣がんにおける病理組織学的な検討で,卵巣子宮内服症の合併頻度が卵巣明細胞腺癌や卵巣類内膜腺癌で高率であることから,卵巣子宮内膜症がこれらの癌の発生母地となっている可能性が注目されている.そこで,卵巣子宮内膜症と卵巣癌との関連性を明らかにし,さらに,卵巣子宮内膜症に対する腹腔鏡下手術の適応を含めた卵巣子宮内膜症の治療戦略について検討した.まず,卵巣子宮内膜症の診断基準を新たに設定し,病理組織学的に検討した結果,卵巣癌における卵巣子宮内膜症の合併ならびに卵巣子宮内膜症から癌への移行像が類内股腺癌や明細胞腺癌に多く,卵巣子宮内膜症はこれらの癌の発生母地となりうることが示唆された.次に,卵巣癌および卵巣子宮内膜症におけるPTEN遺伝子の遺伝子解析ならびにPTEN proteinの免疫組織学的検討から,卵巣子宮内膜症が発生母地であると考えられる卵巣類内膜腺癌や卵巣明細胞腺癌のうち,類内股腺癌の発生にPTEN遺伝子の異常が深く関わっていることが示唆された.また,類内膜腺癌および明細胞腺癌に合併する卵巣子宮内膜症の性格の違いとその発生の由来を調べる目的で,エストロゲンレセプター,プロゲステロンレセプタ-,Ber-EP4,Calretininを免疫染色し,その発現状態を検討した.その結果,卵巣類内膜腺癌や卵巣明細胞腺癌に合併する子宮内膜症は共に卵巣表層上皮由来で,中皮の性格を強く持つ卵巣子宮内股症から明細胞腺癌が,また,ミューラー管型上皮に分化した卵巣子宮内股症から類内股腺癌が発生している可能性が示唆された.さらに,臨床データーの解析から,これら卵巣癌の発生母地となりうる卵巣チョコレート嚢胞の摘出を考慮する基準は,40歳以上または嚢胞の長径が4cm以上の症例であり,卵巣チョコレート嚢胞に対する腹腔鏡下手術はCT,MRIで充実部分が認められず,かつ,多量の腹水がない長径10cm以下の症例に行われるのが望ましく,超音波カラートップラー法にて嚢胞内に血流が認められる症例は卵巣癌に準じた対応が必要であることがわかった.