著者
丹下 智香子 Tange Chikako
出版者
名古屋大学大学院教育発達科学研究科
雑誌
名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要 (ISSN:13461729)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.35-49, 2004-12-27 (Released:2007-04-02)

国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
久保 勇
出版者
千葉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003

当該助成研究開始前より整理済の延慶本『平家物語』における音楽記事一覧から、他の諸異本に共有されない独自な傾向を抽出、「読み本系」と称され、「読まれる」享受を前提とする該本本文に口頭(音声)伝達を意識されていると推される「音声字解(注釈)傾向」を指摘(「延慶本『平家物語』と<音楽>-巻六の音楽記事から叙述方法をさぐる-」2005・3)した。現存最古と見なされる「読み本系」の該本が如上のように、音声理解を前提とする本文を有している可能性があることから、「語り本」以前「読み本系」先行成立という通説に、未だ検討の余地が残されているという問題提起をおこなった。当該助成研究開始前より着目していた『発心集』等、中世期の文芸思潮の中、「音楽」を考える上で重要な「数寄」の問題に着手、「数寄者」と称される人物の心象をめぐって、延慶本は「心」が「澄まされた」状態にあることを一つの価値として表象している点に注目、検証作業をおこなっている。(同上論文)中世以降の古典文学世界において、「延喜聖代」は理想的帝政期を表し、『平家物語』でも「秘事」として別巻に同章段名を掲げる諸本があるが、延慶本においては清盛死去関連記事群内に「延喜帝堕地獄説」が展開しており、一般に音楽をはじめとする理想的文化形象期とされる当該帝政期に、独自な価値認識が指摘できる。そこには、「高倉院≒堀河院」といった、延慶本の物語世界における理想帝政期の認識が基盤となっている傾向がうかがえる。具体的には巻六冒頭などに潜在する「礼楽思想」との関連において考究すべき問題が残されている。現状では、延慶本の成立と直接繋がらないが、『平家物語』と盲僧琵琶との関連について、当該助成によって調査をおこなっている。九州、筑前・薩摩に本拠を置く盲僧琵琶は、何れも天台宗の管轄となっており、自身の『平家物語』の天台圏成立説と関わりを有する。調査によって、島津久基氏「筑紫路の平曲」等の研究で注目された筑前地域の再検討の必要性が明かとなった。近時看過されている感のある、筑後一宮・高良大社伝来の覚一本の存在、筑前盲僧琵琶拠点・成就院の存在等々、当該助成期間内には成果を発表し得なかったが、追跡調査を進め、論文・HP等で順次公表していく予定である。
著者
森本 淳子 丸山 宏 柴田 昌三
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.485-488, 1997-03-28
参考文献数
10
被引用文献数
6 5

美しい花を咲かせる木本植物の観賞を目的とした二次林管理として,光環境の調整による花芽率のコントロールが提唱されている。しかし,花芽率の予測には,植物の生態学的特性を考慮した評価が必要である。そこで,関西地方の二次林に多く自生するコバノミツバツツジの開花のメカニズムを解明することを目的に,連続的に日射量を測定し,花芽率・当年枝の構成・枝の動態を調べた。そ結果,5月〜8月の日射量が410MJ・m^<-2>・month^<-1>以下の生育場所では花芽分化は確認されず,明るいほど当年枝にしめる繁殖枝の割合が高くなること,繁殖枝の腋芽から伸長する栄養枝の数は光環境の影響を受けにくいことなどが明らかになった。
著者
川内 道子 工藤 博幸 斎藤 恒雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRU, パターン認識・理解
巻号頁・発行日
vol.93, no.228, pp.73-80, 1993-09-16
被引用文献数
1

近年、統計的手法に基づくエッジ抽出が研究されており、特に画像モデルとして複合ガウス・マルコフ確率場(CGMRF)を用いた手法は優れた成果を挙げている。MAP推定では、弛緩法としてICM(Iterated Conditional Mode)やSA(Simulated Annealing)などが知られているが、それぞれ「最適解に収束しない」「膨大な計算量を必要とする」などの短所をもつ。そこで、本研究ではこれらの短所を改善する手法としてMFA(Mean Field Annealing)を提案する。また、エッジの形状を決定するモデルパラメータは一般に未知であるので、パラメータ推定が重要な課題となる。このため、観測画像のみを用いて、エッジ抽出を行いながらパラメータの自動推定を行う手法を提案する。
著者
吉川 茂 石井 望
出版者
九州大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

正倉院尺八から現代尺八までの構造・設計上の変化を音響理論、音響実験、さらにはCT画像の解析を通して考察し、尺八変貌の過程を明確にした。特に、正倉院尺八における運指7(第3, 6孔を開けるクロス・フィンガリング)の問題点を指摘し、江戸・明治期の名管尺八では節の残し具合で調律していることが了解された。また、中国唐代の音楽に関する考察から、正倉院尺八の指孔は燕楽二十八調の音階を吹奏できるように配列されているとの知見を得た。
著者
君野 孝二 仲宗根 朝紀 岸川 正大
出版者
特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.10, no.7, pp.833-837, 1996-11-15
被引用文献数
2

65歳,男性.甲状線機能亢進症で通院中,胸部X線写真で肺気腫を認める.1992年11月血痰出現し精査施行.胸部CTで2cm大の腫瘤を左下葉に認め,喀痰細胞診でclass Vと診断された.1993年1月18日左下葉切除を施行.同一肺葉内転移を認めpT3N2M0で,組織学的検索では明らかな腺癌と紡錘型細胞増殖からなる肉腫様変化の2要素が共存しており,いずれも間葉系の成分が明確に認められず癌肉腫とは区別され,いわゆる肺癌肉腫と診断された.
著者
松崎 純一 千葉 喜美男 岩崎 晧 石塚 栄一 田口 裕功
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.86, no.4, pp.953-956, 1995-04-20
参考文献数
7
被引用文献数
1

1997年田口らは膀胱全摘術及び尿管皮膚瘻術後の新しい尿路再変更の術式を発表した.この方法は仮性尿道を造設し,和紙を一時的に用いて膀胱部に腹膜腔を形成し,それに回腸を吻合して,尿路を再建したものであった.術後13年間は異常をみとめられなかったが,定期検査にて再建した膀胱部の腸管部に結石を認めた.リザーバーの形態と仮性尿道の可動性のないことから内視鏡的な治療は適応にならなかった.この結石にESWLを行ない良好な成績を得た.
著者
大田 広徳 百川 裕希 河野 英一 恒益 喜美男 田中 靖則
出版者
社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学会誌 (ISSN:13439677)
巻号頁・発行日
vol.4, no.6, pp.519-522, 2001-09-01
参考文献数
1
被引用文献数
1

The requirement of high-density packaging has becoming strongly in the portable electronic products with progressing for miniature, lightweight, high speed, and high function. The use of the miniature semiconductor package, such as Chip Size Package, has been growing very rapidly. The portable products are subjected to mechanical stress as it is pressed keypad and it is dropped. Therefore mechanical reliability is very important in the portable products. Then, we have performed with the repeatedly bending test of the CSP mounted on the circuit board. As a result, the first failures occurred in the CSP's corner pads. And the correlation between the life cycle times and the destruction mode was made clear. It was found out that a exfoliation between solder and PWB's pad, and a broken wire of PWB were occurred earlier than the solder crack in case of comparing Sn-Ag-Cu solder with Sn-Pb eutectic solder. It was found out that the life cycle of the Sn-Ag-Cu solder was better than that of the Sn-Pb eutectic solder.
著者
齋藤 一隆 湯村 寧 千葉 喜美男 広川 信
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.45-47, 1997-01
被引用文献数
1

無症候性肉眼的血尿を主訴とした12歳男児で,排尿性尿路造影は重症右水腎症及び上部尿管の陰影欠損を示した.尿管ポリープによる右水腎症と診断した.尿管部分切除及び端々吻合を行った.切除尿管にポリープが認められ,組織学的に線維上皮性ポリープと診断された.術後6ヵ月に右水腎症は寛解を示したWe reported a case of ureteral polyp in a 12-year-old boy whose chief complaint was asymptomatic gross hematuria. An excretory urogram revealed severe right hydronephrosis with a filling defect of the upper ureter. Our diagnosis was right hydronephrosis due to the ureteral polyp. A partial ureterectomy with an end-to-end anastomosis was performed. A polyp was found in the excised ureter and the histological diagnosis was a fibroepithelial polyp. Six months after the operation, the right hydronephrosis showed remission.