著者
湯地 宏樹
出版者
鳴門教育大学情報基盤センター
雑誌
鳴門教育大学情報教育ジャーナル = Journal of information education, Naruto University of Education (ISSN:18823661)
巻号頁・発行日
no.17, pp.1-8, 2020-03

本研究は,スマートフォンを用いてインタラクティブな参加型授業の可能性を探ることを目的としている。学部1 年生95 名,大学院生26 名の計121 名を対象として,Forms とパパパコメントの使用状況や授業評価への影響について検証した。その結果,Forms の利用に関しては肯定的な意見が多かったが,パパパコメントに関しては評価が分かれていた。SNS 使用頻度の高群はパパパコメントの回数も多かった。パス解析の結果,パパパコメントに参加しているほど授業時間が長いと感じていること,Forms の入力文字数が多いほど授業時間が短いと感じていること等が明らかになった。
著者
三田村鳶魚 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1926
著者
淵上 愛子
出版者
神戸女学院大学
雑誌
女性学評論 (ISSN:09136630)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.167-188, 2007-03-31

本論文は、小学生を対象にしている学年別学習雑誌にみられる、女の子が好む傾向の内容、男の子が好む傾向の内容がどのようなものであるかを比較する。また、女の子と男の子がどのように描かれているのかということを考察する。これらを10歳前後の女の子に焦点を当てて進めていく。考察の結果、「女の子」と「男の子」にはさまざまな違いがみられ、それぞれの性別で興味があることや、好まれる内容には特徴があるということが言えた。また、友人関係の築き方の違いなど、人間関係における性別ごとの特徴などもみることができた。そしてこれらの違いの中には、しばしば女の子はかわいらしく、守られる存在、男の子は強くてたくましいというジェンダー・ステレオタイプがみられるものもあり、それをもとにして描かれた内容のものがこの学年別学習雑誌には多くみられる。また、女の子向け、男の子向けの両方の内容を盛り込んでいることで、女の子も男の子も読むことができ、性別による極端な読者の偏りがなくなると言えるだろう。
著者
石丸 紀興 明 李
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.64, no.525, pp.327-334, 1999-11-30 (Released:2017-02-03)
参考文献数
18
被引用文献数
3 4

In this paper, a study on Mr. Kiyoshi Masuda, an architect, who had not ever been noticed, was made within the range of possibility, an investigation on his major architecture activities was done along with getting his career clear. Secondly, the relation of Mr. Kiyoshi Masuda with the design of the government office building of Hiroshima city was made clear, after clarifying his architecture activities in Hiroshima, especially analyzing the design process of the government office building of Hiroshima city. And then, the reason why Mr. Kiyoshi Masuda was specified to design the buildings built in Hiroshima, and those building are respective characteristics and common characteristics were made clear. That is to say, by considering the architecture activities of one architect, some activity in formations of the architects from the late Taisho period to the early Showa period in Japan, especially in Hiroshima, were introduced in this paper.
著者
高田 宏史
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010

制度:新 ; 報告番号:甲3168号 ; 学位の種類:博士(政治学) ; 授与年月日:2010/7/21 ; 早大学位記番号:新5457
著者
松永 千晶 馬奈木 俊介
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.6_60-6_63, 2018-06-01 (Released:2018-10-12)
参考文献数
3
被引用文献数
1
著者
大橋 ゆかり
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.93-97, 2006 (Released:2006-05-24)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

本稿では,理学療法の近接領域―心理学,生理学,力学―における知見や着想のいくつかを概観しながら,理学療法と運動学習の接点を検討する。技能獲得の方法論に“KR”という概念を与えたのは行動主義心理学である。一方,スキーマ理論は認知心理学の情報処理理論を利用しながら独自の概念を作り上げて行き,技能獲得の方法論を改定した。また,ダイナミカル・システムズ理論は,生理学領域の反射理論や階層理論を批判し,心理学領域からはエコロジカル・アプローチを取り入れ,さらに力学領域の理論も応用して構築された。ダイナミカル・システムズ理論の臨床応用が課題指向型アプローチである。運動学習は理論的にも臨床応用的にも“直ぐ使える”ようでありながら,なかなか理学療法の領域に浸透してこない。その理由は何か,運動学習理論を理学療法に取り込むには何が必要かを提言し,本稿の結びとする。
著者
吉田 裕之
出版者
同志社大学
雑誌
同志社商学 (ISSN:03872858)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.766-792, 1999-03

研究安岡重明教授古希祝賀記念号
著者
西海 俊佑
巻号頁・発行日
2012-03-22

日本全体で景気が低迷する中、少子高齢化や過疎化あるいは都心への移住の増加により地域間の経済格差が加速してきている。このような問題への取り組みとして、地域資源や特産品の開発、地域に特化したコミュニティを作る等、各地で様々な取り組みが見られる様になった。そんな中、近年ではパブリックアート( 以下PA) が都市や地方に関わらず様々な場所で見受けられる様になった。本来アートは施設内での公開展示が中心であったが、屋外や公共空間に展示されることで、人の目に触れる機会が増加し展示場所に広がりが生まれた。その形態や表現方法あるいは設置場所の性質も多様化していると考えられる。日本のPA は1960 年代から行政機関及び民間企業によって都市景観の形成・地域文化の向上等の目的で設置されてきた。設置当初から見て、PA の期待される性質は変化してきている。近年の日本における少子高齢化、都心への移住の増加による地域格差が加速してきている現状をふまえると、このようなまちおこしへの姿勢をおさえ、課題や可能性を考察する事には意義があると考える。本研究では、北海道におけるPA を調査対象として、その設置状況や利用や管理等の変遷について俯瞰的に把握し、それらの傾向と実態を分析することを目的とする。