著者
加藤 信哉
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.10, pp.743-752, 2009 (Released:2009-01-01)
参考文献数
11

図書館で購読する電子ジャーナルなどの電子情報資源が増加するにつれてライセンス契約は図書館と出版社の双方にとって大きな問題となっている。NISO (National Information Standards Organization) のSERU(Shared E-Resources Understanding)は著作権法と購入発注書に依拠することにより,ライセンス契約を結ぶ代わりに出版社と図書館の共通理解に基づいて電子ジャーナルの利用を行う代替手段である。本稿では,SERUの背景,成立の経緯,概要および現状について紹介する。

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著者
瀧 巖
出版者
日本貝類学会
雑誌
ヴヰナス
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, 1936-08-25
著者
亀崎 幸子 豊口 暁子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.41-50, 2003-06-01

食材料費は給食の経費の中でも最も大きな部分を占めるものであり, より良い食材料を適正価格で適正量購入することは給食の経営上重要なことである. 今回, 新聞に掲載されている地元の青果物卸売市場である倉吉青果市場の玉ねぎの卸売相場を資料として卸売価格の年間変動と曜日別変動について検討した. 年間変動を月別に見ると, 卸売価格は4月が最も価格が高騰し, 5月から徐々に下降し, 7月に価格が最も安くなった. その後徐々に上昇し, 10月〜1月は高い値で推移した. 曜日別に見ると金曜日が価格が最も高く, 月曜日が価格が最も安くなることが示された.
著者
川口 雄一
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.61-65, 2008

Emacsは単なる文書編集アプリケーションではなく、様々な機能をマクロとして附加することができる。本稿では、このEmacsでメールを読み書きするための追加マクロとしてVMを取り上げる。VMでは電子メール本文におけるMIME対応はなされているが、ヘッダにおけるMIME対応はなされていない。本稿では、VMからSEMIを利用し、電子メールヘッダに日本語を利用するためのMIME設定について述べる。当初の目的であるEmacsとVMによる電子メールヘッダにおける日本語のMIME処理は実現できた。ただし、Emacsの版によってはうまく実現できないという情報もある。汎用的な方法を確立するためには、更なる調査が必要である。
著者
朴 祥美
出版者
早稲田大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

本研究は昭和期日本の文化政策の歴史的経緯を検討し、また、日本の文化政策の方法論を韓国が導入した背景まで視野に入れることによって、アジアにおける文化政治論を豊かにする。
著者
山下 博司
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は、インドの近代を準備するに当たってのヨーロッパ宣教師の貢献について、彼らの「文化適応(インカルチュレーション)」という行為・方法を通じて浮き彫りにしようとする試みである。考察の中心に、南インドで展開したイエズス会のマドゥライ・ミッションを据え、彼らがヒンドゥー教の支配的な環境の中でどのように宣教活動を繰り広げたのかを、現地語(タミル語)による創作活動・翻訳活動に焦点を当てて検証しようとするものである。ヨーロッパ人宣教師たちのインド近代文学の生成に果たした役割を吟味することで、具体的側面からキリスト教ミッションの近代史における役割を再考しようとしたものである。研究対象は、エンリケ・エンリケス、ロベルト・デ・ノビリ、コンスタンツォ・ジュゼッペ・ベスキに絞り、彼らの文学作品を収集し、読解して分析することで、文献に即して実証的に跡づけるという方法を採った。また、インドにおける現地調査を行った成果も、本研究の中には活かされている。特に、積極的な文学活動を展開し、南インドの印刷・出版の黎明に大きな貢献を為したデンマーク・ミッション(ルター派)の根拠地であったタミルナードゥのトランキバールでの取材、およびC・J・ベスキが長年にわたって宣教活動を行い、中世末期キリスト教文学の代表作である『テーンバーヴァニ』を著した場所・イェーラークリッチでの取材は、本研究成果報告書にも纏められ、有機的関連のもとに数編の論文の一つを構成している。これらに加え、現代アジアにおけるキリスト教、特にカトリシズムの問題をめぐって、「宗教多元社会」、「グローバリゼーション」、「異宗教間対話」の観点を踏まえて報告した<現状調査広告>の2編収録している。
著者
中橋 孝博 分部 哲秋 北川 賀一 篠田 謙一 米田 穣 土肥 直美 竹中 正巳 甲元 眞行 宮本 一夫 小畑 弘己
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

In order to elucidate the homeland of immigrant Yayoi people and Jomon people, we performed morphological, mtDNA, and stable isotope analysis on ancient human skeletal remains of China, Russia, Mongolia, Okinawa and Taiwan, where people' s exchange with the Japanese archipelago in prehistoric age have been assumed. As a result, we obtained a lot of new, useful data regarding the ancients people in these area. And, in Ishigaki Island, we determined the age of human fossil(about 20, 000 years ago) and have contributed to the discovery of the first Pleistocene human fossil in this area.
著者
矢口 祐人 SMITH Colin SMITH Colin S
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本研究は日本における「フリーター」現象を、グローバルな若者文化とポスト産業主義社会の時代性との関連のなかで理解しようとするものであった。その目的は以下の三点であった。まず、日本社会における過去15年から20年のフリーターの増加を、労働市場と若者の文化の価値観の変容から考察すること。さらにフリーターが低収入と不安定な雇用状況にいかに対処し、正規雇用へ移っていく過程を捉えるとともに、政府の政策がかれらのキャリア作りにいかなる動機を与えているかを検討すること。最後にポスト産業主義社会のなかで、日本の若者の生活の変化を考えること。とりわけグローバルな消費文化、および日本独自の若者のサブカルチャーとの関連のなかでそれを捉え、分析することを重視した。本年度は前年度に引き続き、日本のフリーター・若者文化の理解を深めるため、東京と大阪の各地で主に若者ブリーターのフィールドワークを行った。その結果、フリーターと呼ばれる人びとの多様性を具体的に把握することができた。とりわけ、今日の経済状況のなかでやむなくフリーターや派遣社員になっている若者のみならず、自らの選択でフリーターになっていると主張する若者たちと出会うことができた。かれらはボスト産業主義の時代において、近代社会で当然のごとく受けいれられてきた「良い仕事」や「良いキャリア」と呼ばれるものとは別のものに価値を見出している。かれらにとって「大人」の定義も従来と異なるものであることが判明した。変貌する日本社会におけるフリーターの存在は、単なる経済問題としてのみならず、若者の価値観の変容という点からも考察する必要があることが明らかとなった。
著者
高木 雅成 山内 悠嗣 藤吉 弘亘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.93, no.8, pp.1429-1438, 2010-08-01
被引用文献数
3

近年,人や車両などを対象とした物体検出は,HOG特徴量などのアピアランスベースの局所特徴量が用いられる.しかし,アピアランスベースの特徴量のみを用いた物体認識は,識別が困難なサンプルが存在する.この問題に対して,コンテクストとして物体カテゴリー間の共起性を利用した物体認識法が提案され,その有効性が確認されている.しかし,学習サンプル中には同時に存在する確率が低いカテゴリー間の物体に対しても共起性を表現するため,識別精度に悪影響を及ぼす可能性がある.そこで,本論文では特徴量レベルで検出対象カテゴリーと非検出対象カテゴリーの特徴量間の共起性を利用した高精度な物体検出法を提案する.提案手法では,アピアランスベースの特微量に加え,Geometric Contextから得られる"空"や"地面"などの確信度を特徴量として利用し,Real AdaBoostの弱識別器の出力を演算子により結合することで共起性を表現する.従来の共起表現法では,和演算子と積演算子を用いた共起表現法のみであったが,本論文では新たに差演算子を導入する.これにより,アピアランス情報から得られる検出対象の確率を,ジオメトリ情報により補正するような共起を表現することが可能となる.提案手法の有効性を確認するために人と車両のデータベースを用いた評価実験を行い,提案手法は高精度な検出が可能であることを確認した.
著者
杉村 大輔 木谷 クリス真実 岡部 孝弘 佐藤 洋一 杉本 晃宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.93, no.8, pp.1512-1522, 2010-08-01
被引用文献数
1

本論文では,特徴点軌跡のクラスタリングに基づいた人物追跡手法を提案する.混雑環境下において頑健に個々の人物を区別するために,本手法では歩容特徴と局所的な見えの時間変動の一貫性という二つの指標を追跡の枠組みへ導入する.周波数領域における歩容特徴は,生体認証の分野において頻繁に利用されている指標であり,個人を識別するための重要な手掛りであることが知られている.また,局所領域における見えの時間的な変化は,人物の動きが周りと類似する傾向のある混雑環境下において個々の人物を区別するための効果的な指標となる.このような動きと見えの異なる種類の指標を利用することにより,混雑環境下においても安定な追跡を実現することが可能となる.実環境における実験により本手法の有効性を確認した.
著者
竹内 孔一 松本 裕治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.22, pp.17-24, 1999-03-04
被引用文献数
3

近年,インターネットの普及により,OCRを用いたテキストの電子化がますます重要な課題となってきた.日本語OCR誤り訂正の先行研究において統計的言語モデルを利用して訂正対象と同じ分野の学習コーパスを用意することで高精度の訂正能力を示す研究がある.しかし,電子化された大量テキストコーパスを期待できない場合が多い.そこで電子化されたコーパスがない分野に対して,OCR処理された誤りを含むテキストから学習を行なうモデルを構築する.この時,辞書に無い未知語獲得もOCR処理されたテキストから行なう.実際にOCR処理されたテキストに対する訂正実験の結果,学習コーパスと訂正対象の分野が一致していた先行研究に比べ約1/4程度の訂正精度を示したことを報告する.In recent years, OCR error correction is becoming more and more important technique for the purpose of converting printed texts into electronic ones on computers. As a previous work, there are some studies of OCR post processor which show high performance of error correction when they use a large on-line corpus which is the same domain as their target of correction. However, we cannot prepare large on-line corpus at every domain. In this paper, we present an OCR error correction method which uses OCR's output texts in a domain in which no large scale training text exists. We also show some methods to get unknown words using OCR's output texts. When our method is applied to error correction of OCR's output texts, the experimental results shows that the performance is quarter as much as our previous result in which target text and a on-line corpus are of the same domain.