著者
上口 裕
出版者
南山大学法学会
雑誌
南山法学 (ISSN:03871592)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.243-288, 2014-09
著者
上口 裕
出版者
南山大学法学会
雑誌
南山法学 (ISSN:03871592)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.149-200, 2014-01
著者
南茂 由利子
出版者
大阪府立大学
雑誌
人間社会学研究集録 (ISSN:1880683X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.3-26, 2007

The gender guidelines for asylum determination are the legal instrument expected to compensate for silence concerning gender-related persecution in the Refugee Convention. This paper focuses on Canadian and US decisions concerning gender-related asylum cases in order to examine the effects and functions of these guidelines. My argument centers on the cases of Muslim women who sought asylum from gender-related persecution, supposedly caused by their 'oppositional' or 'unfavorable' attitudes or opinions towards the code of dressing, conduct or ethics of Muslim societies. By studying the description of these women refugees in asylum decisions, I show how they are defined as 'victims of Islam' and how their image as vicims is then used to convey a negative image of Islam. The case of Nada, an asylum seeker to Canada, is especially striking, because the media portrayal of Nadia's case was effectively controlled by the host country, while the Nadia's own view of Islam was both ignored and denied. Muslim websites and Muslim feminist writers persuasively expose the problematic issues that arise from such cases. This investigation leads me to raise questions about the humanitarian effects and functions of the gender guidelines. Indeed, the guidelines may have a detrimental function by fostering negative stereotypes of Islam.
著者
松岡 篤
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.1-9, 1993-06-30 (Released:2017-10-03)
被引用文献数
1

Living radiolarians were collected from the surface water around the Sesoko Island by using a plankton net. The fauna is composed of more than 30 species. The dominant species are Didymocyrtis tetrathalamus tetrathalamus, Euchitonia elegans, Tetrapyle octacantha, Pterocanium praetextum praetextum, Pterocorys zancleus. This paper documents the result of light microscopic observation of the following nine species; Dictyocoryne profunda, Dictyocoryne truncatum, Euchitonia elegans, Lophophaena hispida, Eucyrtidium hexastichum, Pterocanium praetextum praetextum, Carpocanistrum coronatum, Acanthodesmia vinculata, Zygocircus productus.
著者
氏平 明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.97, no.586, pp.57-64, 1998-03-05
参考文献数
23

本研究は吃音者の発音に着目して, その声の特徴を明らかにし, 音源の喉頭機能と吃音との関係を探究することを目的とする.そのため, 各23名の成人吃音者と健常者の持続母音の音響分析で病的音声の指標を調べた.結果はAPQとSPで吃音者は健常者より有意に高い数値を示した.次に吃音者の喉頭の器質的な問題を調べるため, 各4名の吃音者と健常者の声門を電子内視鏡で観察した.結果は全員異常が無かった.次にピッチの制御についてアクセント型と吃音発生との関係を調べた.結果は複雑なピッチと吃音発生率が対応していた.よって吃音者は喉頭制御に問題があり, それに複雑な処理の負荷がかかると吃音を生じやすいと考えられる.
著者
橋野 晶寛
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.315-323, 2016-09-30 (Released:2016-12-14)
参考文献数
28
著者
内野 滋彦
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
雑誌
INTENSIVIST (ISSN:18834833)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.280-281, 2011-04-01

まず,問題です。血圧(BP)に関するありがちな会話: 動脈圧ラインでBP 90/45(58)mmHgの患者を診て, 「あれ,血圧90しかないの? 低いね。ちょっと実測してみて」 自動血圧計で測定すると,102/50(59)mmHg。 「なんだ,100あるじゃん。じゃあ大丈夫だね」 さて,このなかに間違いはいくつあるでしょう? … この問題の答えの1つは,自動血圧計non-invasive blood pressure(NIBP)を“実測”と呼んでいる点である。この言葉,日本中で使われているかどうかは知らないが,少なくとも関東地方ではよく耳にする。“実際に測定”しているのは動脈圧ラインだと思うのだが,いったい誰が実測という言葉を使い始めたのだろうか? のっけから脱線してしまって申し訳ない。本コラムの主題はNIBPについてではなく,血圧の考え方についてである。ちなみに,この問題の答えは“実測”を含め4つある。まだわからない方は以下を読んでほしい。
著者
杉村 章三郎
出版者
日本評論社
雑誌
法律時報 (ISSN:03873420)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, 1958-01
著者
田中 秀和
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.142, no.3, pp.112-115, 2013 (Released:2013-09-10)
参考文献数
28

脳を治療するための薬物は,従来神経伝達物質に関連するものが主であった.現在はそれらに加えて,神経変性疾患のメカニズム解明をもとにした治療法の開発や,喪失した細胞を補充することを目指した再生医学的アプローチも盛んになっている.今後はさらに,シナプス病といった概念の発展により,神経回路の構築そのものが,あらたな治療標的を探索する対象となっていくかもしれない.近年シナプス前後の細胞間認識に関わる接着分子や,その他のタイプのシナプス形成に関わる分子が,自閉症などの疾患に関連することが示されている.うつ病においても海馬が萎縮し,逆に治療により拡大することなどから,海馬神経回路の機能や構造が変化する可能性がある.海馬神経回路リモデリングを担う分子の一例として,プロトカドヘリン型の接着分子arcadlinが知られている.arcadlinは即効性に抗うつ効果を示す電気けいれんにより誘導されるばかりでなく,遅効性の抗うつ薬の慢性投与後にも誘導される.またうつ病患者の海馬において増加する脱リン酸化酵素MKP-1と,拮抗する関係にあるp38 MAPキナーゼがarcadlinによって活性化することからも,arcadlinとそのシグナル伝達系による海馬シナプスリモデリングのメカニズムは,うつ病の治療効果に関与する可能性が期待される.
著者
桝田 正治 吉田 裕一 村上 賢治 浜田 優子 向阪 信一
出版者
日本生物環境工学会
雑誌
植物工場学会誌 (ISSN:09186638)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.254-260, 2000-12-01 (Released:2011-03-02)
参考文献数
26
被引用文献数
4 4

本研究は, 閉鎖系連続光下におけるピーマン'京みどり'の果実生産における炭酸ガス施与の効果について調査したものである.栽培環境条件は, 蛍光灯連続光の光強度150μmol m-2 s-1, 気温27±2℃, 湿度70±5%, 炭酸ガス濃度は自然 (340ppm), 800, 1200, 1600ppmとした.播種約45日後に第1番花が開花し, その時点から炭酸ガス施与を開始した.開始後72日間の収穫果数 (20~25gで収穫) はCO2自然区で個体当たり57果, 800~1600ppm制御区では80~90果となり, 自然区に比べて制御区で有意に増加した.CO2濃度の制御区間には有意差は認められなかった.地上部の全乾物重に占める果実乾物重の割合は, いずれの試験区でも40%以上を示した.生育は, すこぶる旺盛で節間は2~3cmと極めて短く葉色も濃緑であったが, 炭酸ガス施与開始2か月後には, 1200ppmと1600ppm区において軽微な葉脈間クロロシスが観察された.長期栽培でのCO2施与は, クロロシスが発生せず収量の向上が期待できる濃度800ppm程度が適当であると推察された.なお, 果実品質について自然光ガラス温室での同栽培法による6月の収穫果実と比較したところ, 連続光下の果実は乾物当たりのデンプン含有率は低いが, 糖含有率には差がなく, 果皮が硬く, 緑色濃く, つやの強い点が特徴的であった.
著者
村上 龍
出版者
山口大学哲学研究会
雑誌
山口大学哲学研究 (ISSN:0919357X)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.27-39, 2013

Although rarely pointed out, Henri Bergson(1859-1941)was highly interested in psychical phenomena, or to be exact, in researches on such phenomena. But why? In this paper I am going to clarify the reason. Unfortunately there is no article in which Bergson directly mentions psychical researches except for ""Phantasms of the Living" and "Psychical Research""(1913). So I start by examining this exceptional article, and after that I turn my eyes to several related articles. Finally I will conclude that Bergson, whose speculation is firmly based on modern sciences, regards psychical researches as the newest one.
著者
富沢 章 大宮 正太郎 福富 宏和 林 和美 石川 卓弥
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.3-14, 2013-01-05

シタベニハゴロモの野外における生態を調査した.本種は年1化で,卵越冬する.幼虫は5月下旬から8月初旬にかけて出現する.成虫は7月下旬から11月下旬まで認められ,寿命は3-4ヵ月と推定された.幼虫はおもに新梢部の枝や葉軸から吸汁するので枝先に多く,成虫は樹幹部に集団を形成する傾向が認められた.交尾および産卵行動は9月後半から11月まで認められ,夕方から夜間に行われた.卵は被覆物質で被われた卵塊としてシンジュの枝や幹の雨が直接当たらない下面に産み付けられた.幼虫・成虫を通しての寄主植物としてシンジュとセンダンが確認された.また,エゴノキとアカメガシワでは,成虫においてのみ樹幹部からの吸汁が認められた.
著者
松本 三和夫
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.15-30, 1980-06-30

従来、科学社会学は、科学者集団を、外部社会から自律した閉鎖系ととらえることによって、人々の生活に不都合を及ぼす現実の科学活動の側面 (社会問題としての科学) に対して、必ずしも十全な解明を与えていない。本稿のねらいは、科学者集団の特性を外部社会との関連の下に把握する、初期マートン (R. K. Merton) の科学社会学に立ち帰って、社会問題としての科学の特性を解明することにある。<BR>そこで、以下ではまず、一七世紀イングランドに関するマートンの歴史的事例研究に注目して、二つの論点を析出する。 (1) 科学者集団と外部社会の関連様式を特徴づけるマートンの論証事実 (ピューリタニズムの倫理と近代科学の属性相互間の「親和性」) を確定する。 (2) しかる後、科学者集団の発生過程-適応過程の分節に着目して、マートンの解釈枠組を吟味し、科学者集団の特性を形作る基本的なモメントとして制度化を取り出す。<BR>次いで、 (1) 及び (2) から、科学者-非科学者の内的連関に則して、科学活動のあり様を整理する類型を引き出す。そして、この類型に依拠して、社会問題としての科学の特性を解明するモデルを構成してみょう。