著者
小野 俊彦
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.75, no.5, pp.981-995, 2001-02-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
大塚 清恵
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:03896684)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.103-121, 2005-03-25

16年前(1988年)から鹿児島大学の共通教育において女性学講座を開いている。ジェンダー・フリー時代が到来し「女らしさ・男らしさ」が問い直されている今,大学生のジェンダー学への関心は高く,鹿児島大学の女性学講座も毎年50人〜300人の学生が受講している。この調査報告は過去2年間400人の受講生を対象に行ったアンケート結果に基づいている。調査内容は,一般・家庭・政治・教育・労働・性・法律・心理の八項目にわたり,調査対象とした学生の学部比率は工学部(37%),法文学部(28%),農学部(10%),理学部(7%),医学部(7%),教育学部(6%),水産学部(3%),歯学部(1%)であった。この論文では,全体の65%を占める工学部と法文学部の回答者の中から100人ずつ無作為抽出し,そのアンケート結果を男女別に分けて集計し性別比較分析を行った。調査対象者の数が少ないので,統計学的客観性は低いと思うが,アンケート分析から最近の鹿児島大学生の男女間の諸問題および性役割に対する考えを多少は浮き彫りにできると思う。今後も5年ごとに同じ調査をし,鹿児島大学生の男女関係に問する意識の変化を追っていきたいと思う。
著者
陣内 雄次 玉虫 彰一郎 上田 由美子
出版者
宇都宮大学
雑誌
宇都宮大学教育学部教育実践総合センター紀要 (ISSN:13452495)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.317-326, 2007-07-01

第一報に続き、宇都宮市におけるまちづくりへの子ども参画を進める上での課題を明らかにするために、様々な調査・分析を行った。昨年度からの結果を合わせると、子ども参画について未だ大人の側のコンセンサスが十分でないこと、現場で子どもたちを支援する大人が不足していること、様々な地域での子ども参画についての経験知が共有されていないこと等が明らかになり、今後の子ども参画推進へ向けて、具体的な施策展開をしていく上で多くのヒントが得られた。
著者
D.A. Hodgson P. Convey E. Verleyen W. Vyverman S.J. McInnes C.J. Sands R. Fernandez-Carazo A. Wilmotte A. De Wever K. Peeters I. Tavernier A. Willems
出版者
国立極地研究所
雑誌
Polar science (ISSN:18739652)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.197-214, 2010-08

南極大陸の高緯度内陸部に位置するDufek Massifの湖沼と、そこに見られる生物を調査した。ここには二つのドライバレーがあり、地球上最南端の生物生息地となっている。優占する生物はラン藻で、その多様性は観察されてきた南極湖沼のどこよりも低い。緑藻、ケルコゾア類、バクテリアは存在するが、珪藻は風で飛ばされてきたと思われる一枚の殻が見つかっただけであった。コケ類を欠き、地衣類は一種類のみが見つかった。三種類のクマムシ、ワムシを含む後生動物は見いだされたが、節足動物と線虫は見つからなかった。これらの単純な動植物群集は、この地域のきわめて厳しい環境のために、低緯度南極に通常存在する要素のほとんどを欠く。
著者
平林 幹雄 江渡 浩一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.29-37, 2007-03-15

全文検索システムの転置索引を実現するにあたり,テキストデータからN-gram法によって切り出したトークンを検索キーにする手法が広く用いられている.この手法には,言語中立性や再現率の完全性という利点がある反面,索引ファイルのサイズが肥大化して空間効率が悪化するという欠点がある.検索の際にクエリから切り出した各トークンが対象文書のテキスト内でも連接しているかどうかを判断するためには,索引ファイル内にトークンの文書内での出現位置を記録しておくことが必要となるが,この位置情報が索引ファイルの肥大化の一因となっている.本稿では,N-gram法の欠点である索引ファイルの空間効率を改善する手法として,N.M-gram法を提案する.N.M-gram法では,各トークンの文書内での位置情報のかわりに後続のトークンのハッシュ値を用いることによって,N-gram法の利点である言語中立性や再現率の完全性を保持したまま,空間効率を改善することができる.When constructing inverted index for full-text search system, using N-gram is very popular for tokenizing text data of target documents. Although the method has many advantages like language neutrality and perfect recall ratio, it has also shortage that the index file becomes large. The tokens extracted from documents tend to be enormous. The system needs to record each offset of tokens into the index file because the offset is used for checking adjacency of tokens. The index file tends to be large because of the offset. In this paper, we describe N.M-gram method, which improves space efficiency of N-gram. The method uses hash values of succeeding tokens instead of offset in each document. The method can improve space efficiency without losing advantages of N-gram.
著者
小柴 健史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.159-168, 2006-02-15

量子コンピュータが実現すると素因数分解等を効率的に解くができ,RSA暗号等の公開鍵暗号の解読が可能となってしまうことが知られている.量子暗号として有名な量子鍵配送プロトコルはその性質から,公開鍵暗号にとって変わるものではない.では,量子コンピュータが実現してしまった場合,現在のセキュリティ基盤を支える公開鍵暗号系の技術は崩壊してしまうのであろうか? 本稿では,敵対者として量子コンピュータが存在したとしても安全性が保たれるような公開鍵暗号系の技術の最新動向について紹介する.
著者
早崎 公威
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.64, no.9, pp.700-703, 2009-09-05

互いの重力で結ばれた二つの巨大ブラックホール(バイナリーブラックホール)の合体過程は,銀河中心の巨大ブラックホール形成に重要な役割を果たしています.今回,数値シミュレーションによって,バイナリーブラックホールの周囲に三つのガス円盤(三重円盤)が形成されることを示しました.そして,この系から放射される光にユニークな特徴,すなわち,エックス線や紫外線等は激しく周期変動し,可視光や赤外線はほとんど変動しないことが判明しました.今後,観測によってこのようなユニークな変動が見つかれば,バイナリーブラックホールの証明となります.一方で,二つのブラックホール間の距離が1パーセク(〜3.1×10^<13>km)程度のところでブラックホール同士の接近が停滞して合体できないという宇宙物理学上の重要な未解決問題があります.三重円盤という幾何学構造は,このバイナリーブラックホールの進化に伴う理論的問題を解決しつつ,観測可能な特徴をも併せ持つ自然なモデルになっています.実際に,銀河の中心のブラックホールにこのような構造が普遍的に存在することが観測によって示されれば,それは人類の宇宙観を大きく変えることになると考えています.
著者
佐古 曜一郎 本間 修二
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.169-175, 1997-03-01

著書らは、小さく丸めた紙の中の文字や図形を、視覚を使わないで認識するという透視の実証研究を進めている。一方、音を聞くと絵や色が見えるというような、五感の内の複数の感覚が結合する「共感覚」という現象が知られている。今回、第六感ともいえる透視において、この共感覚があるのか否かを検証した。実験対象サンプルには、聴覚・味覚・嗅覚・触覚を刺激しやすい文字または図形を選び、透視実験を7人の被験者に対して行った。この実験をのべ20回行い、音情報が最初にきた例、臭いが最初にきた例が各1例ずつあった。これらは2例だけだが透視にも共感覚に類似した現象が存在する可能性が示唆された。
著者
西垣 知佳子 中條 清美 内山 将夫 隅田 英一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.297, pp.35-38, 2009-11-14

iPhoneとiPod touchをインターフェイスとする英語語彙学習用教材の開発を行った。iPhoneとiPod touchは発売以来急速に普及し,大学での英語学習への活用も始まっている。開発した語彙学習教材は,学校英語教科書で取り扱われることが少ないために,日本人英語学習者に不足している生活語彙を補強するための教材である。教材は1)コーパス言語学の手法を使って客観的に選定された生活語彙を学ぶことができる,2)教材に採用された指導法は指導実践を経て,指導効果が高いことが確認されている,3)初級学習者から上級学習者まで,また子どもから成人まで様々なレベルの学習者が活用できるという特徴を持つ。
著者
山田 尚勇
出版者
国立情報学研究所
雑誌
学術情報センター紀要 (ISSN:09135022)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.261-318, 1991-12-25

われわれは主として漢字かな混じり文を使いなれているために, 自分が漢字に対して持っている先入主を基にした, 科学的裏付けのない議論をもって, 文字に関する普辺的真理と信じていることがかなりある。本稿においては, 言語学, 心理物理学, 認知科学, 脳科学などの観点から, 講演形式を用いて, 文字に関するそうした種々の主張を一つ一つ解明してゆく。