著者
神田 崇行 石黒 浩 小野 哲雄 今井 倫太 中津 良平
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.315-323, 2002-04-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
23
被引用文献数
6 20

This paper reports an evaluation about autonomous behaviors of an interaction-oriented robot, which will work in our daily life as our partner. To develop and improve such an interaction-oriented robot, it is necessary to find out the evaluation method of the human-robot interaction. We tried to evaluate the robot named“Robovie”, which has a human-like upper torso, a sufficient physical expressing ability, and abundant sensors for communicating with humans. Robovie autonomously exhibits playing behaviors such as a handshake, hug, and short conversation, based on visual, auditory, and tactile information. For the evaluation, we installed three behavior patterns“passive”, “active”, and“complex”into Robovie. As the result, “passive”pattern brought the best impression. We also analyze the dynamic aspects of the interactions with a concept of“entrain level”, then we suggest interaction-chain model for human-robot communication.
著者
Satoru Kikuchi Kazuhiko Hamamoto
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.136, no.7, pp.995-1000, 2016-07-01 (Released:2016-07-01)
参考文献数
10

In the study reported in this paper, we investigated the relationship between a schema and applied programming skills in computer programming education. A schema is a cognitive structure that is gained from experience, and it is assumed to affect an applied skill. The experiment in the present study comprised eight writing tasks and 45 reading tasks, and was designed to investigate three issues: (1) the details of a schema (i.e., knowledge related to program writing skills), (2) the relationship between a schema and applied skills, and (3) the differences between a schema and fragile knowledge. The results show that the group with high writing scores showed advanced applied skills, and there was certain common knowledge in the group with high writing scores that may reflect a programming schema. These results suggest that a teaching method designed to increase the experience of various programming codes through a large number of examples may be effective, with those codes slightly different from each other in order to create a programming schema.
著者
山口 裕司 Yuji YAMAGUCHI
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.199-211, 2002-03-20

日本の政治の問題点は様々である。そのひとつは女性議員の少なさではないか。全世界の国会(下院ないし衆議院)における女性議員の比率を比較すると,1位はスウェーデンの42.7%,日本は7.3%で87位である。このデータは何を意味しているだろうか。男女共同参画社会を標榜する日本において,政治の舞台でこれほど女性の参加率が低いのは問題ではなかろうか。国民の半分以上が女性であるので,衆議院における女性議員の割合は低すぎる。こうした低さの原因は様々であろう。この論考では日本における女性政治家の現状を国と地方の二つのレベルで紹介する。次にこれほど日本で女性政治家が少ないのは何に原因があるのかを分析する。そして,日本に女性政治家を増やすにはどのような課題があるのかを検討する。その場合クオータ(割り当て)制の導入が不可欠であることが述べられる。最後に女性政治家が増えることのメリットを考察する。
著者
鷲谷 いづみ
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.145-166, 1998-11-20
被引用文献数
14
著者
早矢仕 有子 ハヤシ ユウコ Yuko Hayashi
雑誌
札幌法学
巻号頁・発行日
vol.26, no.1/2, pp.171-188, 2015-03 (Released:2015-04-29)
著者
大井 けい子 富田 真理子 高村 寿子
出版者
一般社団法人 日本女性心身医学会
雑誌
女性心身医学
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.220-225, 2002

妊娠期にある夫婦201組の性生活の認識・性行動欲求レベルおよび性生活の満足度に関する意識調査を行った.結果,妊娠期にある夫婦でも,性の特質である「生殖性」を認識している者は半数以下と少なく,夫婦の多くが「連帯性」を認識していた.男女で有意差のあった項目は「快楽性」および「性役割確認」と「義務と責任」であり,性役割や義務と責任を認識している男女は少なかった.夫の快楽性の認識は妻の妊娠などにあまり影響されず,変化が少ないと推察された.また,認識の男女差は行動レベルに反映され,さらに性生活の満足度に反映されていた.性行動欲求レベルでは妊婦の104人(51.7%),夫の61人(30.3%)は「傍にいればいい」としていたが妊婦の16人(8.0%),夫の65人(32.3%)は「セックスする」ことを性行動欲求レベルとしていることがわかった.妊娠期の性生活の満足度は妊婦が有意に高く,夫の気遣いや妊婦のペースに合わせてくれることに満足していた.一方で,セックスの回数が少なくなったことを不満と思う妊婦は全妊婦の約5%に見られた.また,34.3%の夫は性生活に何らかの不満を持っていた.
著者
藤巻 健史 常見 陽平 白河 桃子
出版者
日経BP社
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.338, pp.26-29, 2011-01

──今回、『日経マネー』は「財活」を提唱します。次ページの表にあるように、昔は周囲の支援で就職や結婚でき、まじめに働けば給料は上がり、老後は公的年金や企業年金で安泰でした。今はそうではありません。社会が変化する中で就職や結婚について自発的に動く人が増えていますが、就活・婚活層の財活への意識はどうでしょうか。常見(就活のプロ) 就活学生は多様化しています。
著者
渡辺 智暁
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.64-69, 2011-02-01
被引用文献数
2

本稿ではウィキペディアを使う上で重要となるメディア・リテラシーを論じている。具体的には, ウィキペディアの運営・品質管理体制や方針, 参加者の動機, 利害関係者の動機や影響力などを解説し, ウィキペディアの特定の項目の信頼性を見積もる上でそれらがどのように手がかりとなるかを論じる。また, ウィキペディアの信頼性・品質に関する既存の調査の傾向に触れつつ, 限界を指摘する。他の資料との併用が有益であること, ウィキペディアは他の資料への入口としても有用性を増しつつあることを述べる。最後に, 中長期的な視点に立つと, ウィキペディアへの貢献も, 信頼性の問題への有意義な解決方法であり, 直接的な貢献の他にも多様な間接的貢献法があることを説明する。
著者
木村千太郎 著
出版者
木村千太郎
巻号頁・発行日
1907

3 0 0 0 OA 謡曲評釈

著者
大和田建樹 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
vol.第9輯, 1908
著者
阿部 譲司 塩出 亮 藤野 清次
出版者
Japan Society for Simulation Technology
雑誌
日本シミュレーション学会論文誌 (ISSN:18835031)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.27-35, 2015

The Crout variant of ILU preconditioner devised recently has been to have some advan-tages over conventional row-based ILU preconditioner. One of advantages is to be able to adopt a dropping strategy for estimating column norm of inverse <i>U</i><sup>−1</sup>. This paper shows how to extend this inverse-based dropping strategy to solve a linear system of equations with symmetric positive definite matrix. Furthermore this paper reveals significant characteristics of inverse-based dropping strategy through numerical experi-ments.<br>
著者
伊藤 君男 岡本 真一郎
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学論叢. 心身科学部紀要 (ISSN:18805655)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.29-32, 2007-03-10

悪徳商法における強制的な説得・承諾のプロセスを,より詳細に検討するために,本研究では,被害者に対するインタビュー調査をおこなった.そして,説得の開始から承諾にいたるプロセスを,TEMを用いることで,詳細に記述・分析を行った.調査対象者は20代女性3名であり,彼女らはエステ・補正下着の強制的な勧誘を受けていた.TEMの分析によって,エステ・補正下着の勧誘のプロセスは,「来店」「勧誘」という必須通過点(OPP)を経て,「契約する」という等至点(EFP)に至ることが示された.そこでは,「友人の勧め」「無料体験」「脅し・強い勧誘」などの圧力が働いていることも示された.
著者
安藤 隆之 粟倉 宏子 酒井 正志
出版者
中京大学
雑誌
文化科学研究 (ISSN:09156461)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.1-71, 1989-12-16
著者
井本 商三
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.125-129, 1968-02-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
4

原木資源の枯渇と高騰,紙用途の高級化,多様化とともに,天然の紙の限界を感ずる一方,石油化学工業の高度発達とともに,天然資源がつぎつぎに合成物に代わってゆく動向からも,合成紙の時代も近きにありとし,また日本経済の自立上,合成紙開発は不可欠の国家的要請であるとするも過言ではない。近代装置産業として100年余の歴史をもつ紙に,挑戦する合成紙の前途は多難であろうが, 原料, フィルム化, 紙化, 印刷を含めた二次, 三次加工の各業界が,国家的,長期的な視野のもとに,共同開発を進めれば,道はおのずから開かれるであろう。合成紙Q パー. Q コートは, 年間1000 万t の広大な紙市場へ合成紙が登場する刺激材として,起動の点火材の役割を果すことを期待し,合成紙が月間1000tの最小経済生産単位の壁を破る日の近いことを願うものである。
著者
磯部 勝孝 坪木 良雄
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.374-380, 1997-09-05
被引用文献数
2

Arbuscular菌根菌をインゲンマメ栽培に利用するため, 品種「どじょう」と「セリーナ」を用いて, 土壌中の有効態リン含有量(ブレイ第2法にて測定)と菌根菌の関係ならびにインゲンマメの生育に対する菌株間の比較をおこなった. 得られた結果は, 以下の通りである. 播種時の有効態リン含有量が2.5 mg/100gになるとArbuscuIar菌根菌の感染が抑制され, 4.1 mg/100gではArbuscular菌根菌を接種してもインゲンマメの生育はあまりかわらなかった. このことから黒ボク土壌でインゲンマメ栽培にArbuscular菌根菌を利用するには, 播種時の有効態リン含有量が, 4.1 mg/100g以下であることが必要と思われた. 2種類のArbuscular菌根菌をインゲンマメに接種したところ, Gigaspora margarita, Glomus sp. (y) ともに接種胞子数が多くなるほどインゲンマメの生育はよくなかった. しかし, Gigaspora margarita と Glomus sp.(y)では, Glomus sp.(y) のほうが生育初期における感染率が高く, インゲンマメの生育もよかった. このことから, インゲンマメには Gigaspora margarita より Glomus sp.(y) のほうが, より有効な菌と思われた.