著者
若山龍太 白井清昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.21, pp.1-8, 2014-05-15

質問タイプの分類はファクトイド型質問応答システムにおける重要な要素技術である.従来手法では,あらかじめ定義されている質問タイプの粒度が粗いため,実用的な質問応答システムに用いるには不十分であるという問題があった.本研究では,関根の拡張固有表現階層に基づく詳細な質問タイプを定義し,質問文の質問タイプを Support Vector Machine (SVM) ならびに k-NN 法を用いて自動分類することを試みる.また,分類器の訓練データとして,正解の質問タイプが付与された質問文のコーパスに加えて,固有表現タグ付きコーパスを併用する手法を提案する.実験の結果,質問タイプ分類の正解率は 60.3%となった.学習素性の有効性を検証した結果,自立語,疑問詞の素性が質問タイプの分類に有効であること,訓練データの量が多いときには単語 bi-gram も有効な素性であることがわかった.一方,訓練データとして固有表現タグ付きコーパスを併用することの効果は確認できなかった.
著者
菅原 健介
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
性格心理学研究 (ISSN:13453629)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.22-32, 1998
被引用文献数
1 7

本研究はシャイネスの主要な2つの要素である対人不安傾向と対人消極傾向に注目し, これらを独立した特性次元として考えることができるのか, また, 両傾向は他のどのような心理特性と関連しているのかを検討した.大学生男女を対象とした2つの質問紙調査を行い次のような結果を得た.対人不安傾向と対人消極傾向とは因子構造上, 異なる特性として抽出可能であることが示された.前者は公的自意識, 拒否回避欲求と正の相関, 自尊感情と負の相関が見られ, 後者は社会的スキル, 賞賛獲得欲求と負の相関が認められた.これらから, 対人不安傾向は社会的拒否に対する過敏性の表れとして, 対人消極傾向は対人関係に対する無力感の表れとして解釈できると考えられた.以上の結果は, Leary(1983b)の自己呈示モデルとの関連から考察され, シャイネスのメカニズムに関して新たなモデルが提起された.
著者
近江 美保 Omi Miho
出版者
神奈川大学大学院法務研究科
雑誌
神奈川ロージャーナル
巻号頁・発行日
vol.3, pp.57-59, 2010-07-31

<連載> 国際人権先例紹介(3)母の姓を名乗ることあるいは自分の姓を子に名乗らせることができないのは,男女平等に反するという複数の女性からの申立について,被害者適格,時間的管轄権,国内救済手続未了を理由に不受理と判断された事例
著者
大村 省吾 木村 久江
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.25, 2013

【目的】和食文化の継承・展開が課題である。特に行事食の基点である正月料理について食専攻学生の摂取状況から調理指導・食育・食文化教育等の問題点・課題を考察する。【方法】大学4短大2専門学校3計9校850名(前年4校251名)を対象に①年末年始の行動と行事食,②お節料理の献立・嗜好,さらに③家族との調理参加・共食の状況,④調理技能などの修得方法などを設問した。【結果】①越年・迎春は3/4が帰省・自宅で,1/3は神社・寺院訪問など食風土・民俗習慣に接する②蕎麦は75%。雑煮も同様で丸餅は奈良・北九州が7割と特化し,角餅は仙台・長野・埼玉・東京が65%と東西食文化圏がみられ、自家搗き餅は長野・奈良・北九州各10%は特記される。③正月お節料理65%はなお優位にあり、和洋折衷9%洋風3%中華風2%など新お節風は計14%を占め,普段の食事18%(年末は60%)の今後増加が懸念される。④食専攻学生の調理参加率-本人主体3.4%,分担11.6%,部分的補助24%計39%、無回答61%は深刻な事態である。⑤誰からお節づくりを学ぶか・母から22%、祖父母12%,父3%、姉妹兄弟2%・・・39%が家族系に対し授業31%,独学11%が対比される。【課題】食文化の家庭内劣化は世代交代と共に進み,食専門教育の方向付け必要である。
著者
木村 一榮
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.9-13, 2009-01

わが国の農業就業人口、基幹的農業従事者ともに高齢化が加速する中、農業の持続的発展を維持するためには、将来の農業の担い手となり得る青年農業者の育成確保が重要な課題となっている。このため、国および都道府県、関係団体等において必要な諸施策が講ぜられている。このような状況の中、農業大学校は、将来の農業・農村を担うべき人材の育成を行うため、高校卒業者等の入校者を対象に、実践的な研修教育を通じて、農業生産・経営に関する高度な知識・技術および農業が抱える諸課題に柔軟に対応できる能力の付与等において、それぞれの地域で青年農業者教育の中核的機関として役割を果たしている。農業大学校は、農業に関する普及事業を定めた農業改良助長法に基づき協同農業普及事業の一環として、設置運営されている農業者研修教育施設である。農業大学校はこの施設の通称であり、現在、道府県に42校整備され研修教育が展開されている。また、独立行政法人や民間の教育団体においても農業・農村の人材育成の目的から、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構農業者大学校、鯉淵学園農業栄養専門学校、八ヶ岳中央農業実践大学校、日本農業実践学園、中国四国酪農大学校等5校設置されており、併せて47校が設置運営されている。最近における道府県農業大学校の入校者、卒業者の状況は表1のとおり、少子化等の社会情勢の中で全体的な入校者の減少傾向、卒業者の就農過程の多様化等の状況がみられる中、効率的かつ安定的農業経営を担うべき青年農業者を育成するため、各農業大学校は、地域の特色を生かした研修教育により、意欲ある優れた担い手を多数育成、輩出する等地域農業の発展に大きく貢献している。
著者
芹沢 真澄 宇多 高明 三波 俊郎 古池 鋼
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.476-480, 2003
被引用文献数
1 4

従来のいわゆる3次元海浜変形モデルでは, 予測対象が暴浪時や季節変化など, 短期スケールの現象に限られており, また侵食域が下手海岸へ波及するという種類の汀線変化が容易には計算できないという欠点があった. 本研究では, 筆者らの等深線変化モデルを拡張し, x-yメッシュ上での水深変化量を算出可能で, かつ長期的な地形変化予測も可能な3次元海浜変形モデルを開発した. モデルは検見川浜の海浜変形に適用され, その有効性が確認された.
著者
鳥居 久靖
出版者
天理大学学術研究会
雑誌
天理大学学報 (ISSN:03874311)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.375-392, 1972-03
著者
水元 景文
出版者
日本教育心理学協会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.225-231,253, 1962

対連合記憶の過程を習得時と想起テスト時に2分し, それぞれについてパターンとともにSおよびRの有意味性の記憶に対する効果が検討された。ここではパターンを一応記憶材料呈示の時空的な布置関係と考えて,習得時のパターンとしては,S→Rという特異の方法で呈示し学習させた。また,習得終了後の想起テストのパターンとしては,Fテスト(習得時のSとRの関係がテスト時でも変らない)とBテスト(習得時のSとRの関係がテスト時には逆になる)の2つが設けられた。有意味性の検討として,有意味綴りあるいは無意味綴りとかなもじ一字(たとえば,「アサーヒル」の対を「アーヒル」として覚えたという内観報告にもとずき,2字の綴りのうち,1字を最初らか消して,かな1字にしてしまつたもの)を対にしたリストを作つて行なった。<BR>その結果,習得時にはSあるいはRが有意味綴りだと無意味綴りよりも習得が容易であり,想起テストでは,BテストはFのそれより想起はむずかしいが,この場合でも有意味語はよく想起されるという結果を得た。
著者
水元 景文
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.225-231,253, 1962

対連合記憶の過程を習得時と想起テスト時に2分し, それぞれについてパターンとともにSおよびRの有意味性の記憶に対する効果が検討された。ここではパターンを一応記憶材料呈示の時空的な布置関係と考えて,習得時のパターンとしては,S→Rという特異の方法で呈示し学習させた。また,習得終了後の想起テストのパターンとしては,Fテスト(習得時のSとRの関係がテスト時でも変らない)とBテスト(習得時のSとRの関係がテスト時には逆になる)の2つが設けられた。有意味性の検討として,有意味綴りあるいは無意味綴りとかなもじ一字(たとえば,「アサーヒル」の対を「アーヒル」として覚えたという内観報告にもとずき,2字の綴りのうち,1字を最初らか消して,かな1字にしてしまつたもの)を対にしたリストを作つて行なった。<BR>その結果,習得時にはSあるいはRが有意味綴りだと無意味綴りよりも習得が容易であり,想起テストでは,BテストはFのそれより想起はむずかしいが,この場合でも有意味語はよく想起されるという結果を得た。
著者
PENDLEBURY David A.
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.546-549, 2017

<p>ユージン・ガーフィールドは20世紀後半の情報革命の牽引者であった。彼は,著者が自分の論文の中の引用文献で作ったリンクを活用して,引用索引を科学文献検索の世界に導入した。引用索引は,研究者に新たに正確な情報検索の手段を提供するだけでなく,科学文献から科学の構造と動向研究を可能にし,科学をマッピングする方法に拡大するとともに,国,研究機関,雑誌,著者の研究のパフォーマンス分析にも導入されている。彼は,情報科学者としてだけでなく,科学と芸術分野やホームレス支援の社会福祉団体へも多大な貢献をおこなった。デービッド・ペンドルベリー(安藤聡子 訳)</p>
著者
高乗 智之
出版者
高岡法科大学
雑誌
高岡法学 (ISSN:09159339)
巻号頁・発行日
no.33, pp.1-23, 2015-03
著者
佐伯 有常
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.207-214, 1961

コイの酸素消費量・有機物等の分泌排泄量, 酸素の補給量, 有機物等の浄化能を基礎として設計, 改造したろ過循環式の蓄養池で, 実際にコイを蓄養した時の水質等の調査をしたところ, 次の結果が得られた。<br>(i) 酸素の補給量はコイの消費量とろ過池での消費量との合計以上必要で, 後者は前者の40%にもおよんだ。<br>(ii) コイの酸素の消費量は26℃で40cc/h/kgであった。 これは一般の養殖の場合より少ないものであり, これに伴って排泄量等も減少しているものと考えられる。<br>(iii) コイの循環式蓄養池の設計基準は次のようになる。<br>○窒素化合物 (および有機物) のbalanceについて<br>コイの代謝はNとして100g/day/ton。<br>ろ過用礫 (粒径1cm) の浄化能16g/day/m<sup>3</sup>。<br>故にコイ1tonについて必要なろ過用礫は6mm<sup>3</sup>となる。<br>○酸素 (および炭酸ガス) のbalanceについて<br>コイの消費量50<i>l</i>/h/ton。<br>浄化用礫等の消費量1.5<i>l</i>/h/ton。<br>故にコイ1tonについて補給さるべき酸素量は59<i>l</i>/hとなる。<br>この酸素を水の落下・循環により求めるときは, 池水の最小溶存酸素量1cc/<i>l</i>で落下距離が1mおよび2mのときに, それぞれ24mm<sup>3</sup>/h, 21mm<sup>3</sup>/hの循環水量が必要となる。<br>また用水を落下曝気させたときの酸素の溶入量を求める表をつくった。 これにより一般魚介類の循環式飼育等における循環水量を求めることができよう。