著者
伊藤 和良
出版者
日本非開削技術協会
雑誌
No-dig today (ISSN:13489194)
巻号頁・発行日
no.96, pp.89-91, 2016-07
著者
野村 進
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.94, no.17, pp.208-219, 2016-12
著者
大森 五郎
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤地理 (ISSN:0454241X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.17-33, 1977-03
著者
埴原 恒彦
出版者
The Anthropological Society of Nippon
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.100, no.3, pp.291-302, 1992
被引用文献数
2

ポリネシアにおける集団の拡散過程については,考古学をはじめ,言語学,形質人類学等の領域から様々な仮説が提唱されている.比較的オーソドックスな仮説は本文に記載したが,今日それが広く受け入れられているわけではない.本研究ではポリネシア諸集団の歯冠形質について,その集団間変異を明らかにするとともに彼らの拡散過程を検討した.<br>トンガ,マルケサス,ソサイアティ,ハワイ,オアフ,カウアイ集団を比較対象とし,歯冠の計測データ,非計測データを多変量解析法により分析した.計測値による分析では,トンガとマルケサス集団が類似性を示し,またハワイ諸島の3集団も相互に類似する.また,これら3集団はトンガーマルケサス集団とソサイアティ集団の双方に共通した歯冠形質の特徴を有する.ソサイアティ集団は上記6集団の中では,ハワイ島集団と類似するが,かなり異なった歯冠形態を示す.ポリネシア集団との関係が最も重要視されている東南アジア集団を含めた分析では,先史タイ集団が彼らともっとも類似し,中でもトンガ集団に類似する.非計測的形質による分析では,ポリネシア集団は相互に非常に類似する.さらに彼らと最も類似する集団はやはり先史タイ集団である.<br>以上の結果から次のようなことがポリネシア集団の歯冠形質について指摘できる.(1)ポリネシア諸集団は歯冠形態にっいても比較的ホモジニアスな集団である.(2)ポリネシアの祖先集団は,西ポリネシアに最初に移住し,その後,マルケサス諸島へと拡散していったとする仮説は歯の形態からも支持される.(3)マルケサス諸島がハワイ諸島,ソサイアティ諸島への最初の拡散中心となり,その後,ソサイアティ諸島が第二の拡散中心となったとする仮説にっいては本研究結果からは検証できない.(4)ハワイ諸島の集団に関してはマルケサス諸島,ソサイアティ諸島の双方から移住があったと考えても分析結果とは矛盾しない.(5)歯の形態のみに関しては,ポリネシア集団の起源は東南アジアの基層的集団,っまり中国人の南下による混血をあまり受けていない集団である可能性が追証された.

1 0 0 0 若者と宗教

著者
石井 研士
出版者
国学院大学出版部
雑誌
国学院雑誌 (ISSN:02882051)
巻号頁・発行日
vol.96, no.8, pp.p45-63, 1995-09
被引用文献数
1
著者
岩井 美佐紀
出版者
京都大学
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.120-136, 2001-06
被引用文献数
1

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。Khanh Hau commune was a typical rural community in the Mekong Delta which still mainifested clear social stratification by land holding when Hickey, an American anthropologist, did fieldwork in the late 1950s and early 1960s. But the social structure of Khanh Hau commune changed sharply in the ensuing 40 years due to a series of institutional agricultural reforms, agricultural collectivization, and the rapid growth of population. According to our questionnaire of 96 households in 1996,we found only small land holders and a large number of landless households existing because of the fractionization of land. Almost all households are engaged in farming and nonfarming wage labor. The greatest number are agricultural laborers, women engaged mainly in transplanting and harvest. Among the various types of informal wage labor available, agricultural labor is regarded as providing relatively stable income. Most laborers are managed by agents (trum) who live in Khanh Hau. Big agents, those who hire some 100 laborers, are prestigious because they provide stable work and payment in advance, which helps laborers guarantee their daily income.
著者
[編集部]
出版者
社団法人日本動物学会
雑誌
動物学雑誌 (ISSN:00445118)
巻号頁・発行日
vol.18, no.218, 1906-12-15
著者
島 義弘
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.260-267, 2014

親の養育態度は子どもの社会的適応に影響を与えている。これまでに,親の養育態度の認知が子どものアタッチメントに影響を与えること,及び子どものアタッチメントが自身の社会的適応に影響を与えることが示されていることから,本研究では親の養育態度と子どもの社会的適応の関連が内的作業モデルによって媒介されているというモデルを設定し,大学生191名を対象とした質問紙調査を行った。その結果,親のケアを低く評価しているほど内的作業モデルの"回避"が高く,親を過保護であると認知しているほど内的作業モデルの"不安"が高かった。さらに,内的作業モデルの"不安"が高いほど個人的適応の指標である自尊感情が低く,対人的適応の指標である友人関係における"傷つけられることの回避"が高かった。また,"回避"が高いほど自尊感情が低く,友人関係における"自己閉鎖"と"傷つけられることの回避"が高かった。以上のことから,親の養育態度をネガティブに評価していることが不安定な内的作業モデルにつながり,内的作業モデルが不安定であることが社会的適応を困難にするというモデルが成立することが示された。
著者
鈴木 宜則
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:03896684)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.55-66, 2003-03-18

選挙区間の人口ないし有権者数の不均衡,言い換えれば,1票の価値に格差があるという問題は,頻繁に指摘され続けてきたにも拘らず,定期的に適切に是正されずに放置されている。1994年に衆議院選挙区画定審議会設置法で最多区と最少区の人口格差の限度を基本的に2倍未満と明確に定めた効果は殆どなく,最近のいわゆる5増5減措置にも拘らず,衆院小選挙区におけるそれが2倍以上の選挙区が少なからずあり,しかも増え続けている。参院の場合,格差が3倍を超えるものも少なくない。そこで本論文では,関係昌法規,主要6カ国の法制及び最高裁の判例,ロックやJ. S.ミルという近代の政治思想家の理論を踏まえ,1票の格差の許容範囲とその対象を恐らく日本では初めて理論的に明らかにする。結論として,格差は,各選挙区の有権者数を対象とし,できるだけ1対1に近づけるべき事,少なくとも全選挙区の平均値の上下20%未満であるべき事を示す。
著者
本山 美彦
出版者
大阪産業大学
雑誌
大阪産業大学経済論集 (ISSN:13451448)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.199-218, 2010-02
著者
真下 英二 Eiji MASHITA 尚美学園大学総合政策学部 Shobi University
出版者
尚美学園大学総合政策学部総合政策学会
雑誌
尚美学園大学総合政策論集 (ISSN:13497049)
巻号頁・発行日
no.23, pp.1-23, 2016-12

地方分権の進展とともに普及が広がった自治基本条例であるが、その制定要因について詳細な分析が行われてきたわけではない。自治基本条例の制定要因について、地方分権に伴う制度的変化から考察したところ、市町村合併に伴う面積の広域化が自治基本条例の制定要因として考えられうることが明らかとなった。さらに、自治基本条例を制定した自治体は、特に非合併の自治体では非自民・非公明の傾向が強いことが明らかとなった。つまり、合併した自治体においては面積の広域化と政治的影響が、非合併の自治体においては政治的影響が大きな意味を持つことになる。これらのことは、合併による面積の広域化により、住民自治を強化する必要性が生じたこと、その一方で自治基本条例を制定するためには、政治的背景が備わっていなければならないことを示唆するものとなっている。The basic ordinance of local governance has been established in many municipalities in Japan along with decentralization. But the factor of establishment has not been analyzed in detail. Through a consideration from the change of the institution of local system, it was found that broadening of municipality's area along with municipals mergers caused establishment of the ordinances.And the electorate living in local governments that established basic ordinance of local governance tends not to vote LDP or New Komeito. So, in the merged municipalities, broadening effect and political factors cause establishment of the basic ordinance of local governance, and in the non- merged municipalities, political factors have meaningful effect for it.These suggest that, broadening of municipalities area caused the necessity to strengthen resident's self-governance, and establishment of basic ordinances of local government needs political factors.
著者
中川 成美
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.2-15, 2011

<p>真に文学的な想像力とはどのようなものなのだろうか。文学は言語を媒介とする表現様式と認知されているが、読書行為の推移のなかで見出される非言語的なイマージュの躍動に対して、文学研究においてはこれまで「表象」化という概念に貼りつかせて、言語的行為と捉えてきた。しかし、G・ドゥルーズが指摘するように、言語を超えてイマージュそのものを身体的に感知する「精神的自動機械(automate spirituel)によって見出す「外の思考」をここで考えていくならば、非言語としての図象的想像力とは、あらゆる思考の生産のなかに発動の契機を持つであろう。そしてその中で文学によってしか存立しない想像力、「文学的想像力」としか名付け得ない領域が開かれているのではないかと考えている。</p><p>本発表ではその立場から、想像力が言語、非言語に関わらず喚起されていく経緯を現代文学作品から考察し、特に視覚性(Visuality)という身体の経験との往還によって見出される想像力が、文学のなかに基層的に封じ込められていることに言及したい。</p>