著者
潮田 明 富士 秀 大倉清司 山下 達雄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.44, no.9, pp.931-939, 2003-09-15
著者
小林 宏
出版者
名寄市立大学保健福祉学部社会福祉学科
雑誌
名寄市立大学社会福祉学科研究紀要 (ISSN:21869669)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.57-75, 2014-03-31

本研究では、中学生時に不登校状態であった生徒が多く進学すると思われる公立通信制高校の実態と課題を明らかにするため、全国70校の公立(都道府県立)通信制高校に郵送法によるアンケート調査を行った。 その結果39校から回答を得た(有効回答率55.7%)。新入生のうち40.3%が中学校時に不登校経験があり、若年生徒の入学率が高いことがわかった。また、「自学自習」をスローガンとする公立通信制高校の学習システムに入学する生徒が適さないとする回答が39校中38校(97.4%)から得られ、抜本的な学習システムの改革が必用であることが分かった。
著者
吉川 茂
雑誌
研究報告 音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MUS-89, no.1, pp.1-5, 2011-02-04

東大寺の正倉院に保存されている唐より伝来した尺八 (正倉院尺八) の音響的特性を歌口端および指孔開孔端での補正長さに着目して検討した。ベースとした定量的データは昭和期の調査における各運指における発音周波数の測定記録である。正倉院北倉の竹製尺八の寸法図面を基に、数値計算用モデルを設定し、歌口における入力アドミッタンスのピーク値より発音周波数を計算できるようにした。この計算周波数と吹鳴調査における発音周波数が一致するとして歌口端補正長さを推定した。また、この発音周波数が与える波長から、指孔開孔列がもたらす補正長さも求めた。これらの結果より、2 つの補正長さの周波数 (運指) 依存性、オクターブ・バランス、クロス・フィンガリングと音律異常、尺八とベーム・フルートなどについて考察した。
著者
山口 修司 大川 悠人 五味 秀仁 上原 哲太郎
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2022-IOT-56, no.23, pp.1-8, 2022-02-28

本稿では,1) ユーザが自ら事前に認証情報を設定する必要がなく,2) パスワードや秘密の質問のように恒久的な記憶が必要ない認証手段として,行動情報から動的に秘密の質問を生成し回答を求めることで認証とする手法を提案する.提案手法の認証システムには WebAuthn の認証技術を利用し,WebAuthn の認証器の認証手段として,位置情報を利用した動的な質問を適用する.本稿では,システム実装の前段階の実験として,スマートフォンから得られる位置情報から質問を動的に生成し,参加者に回答を求めるラボ実験を行った.加えて,参加者に対するアンケートを通じて,本提案手法の定性的な評価を行った.結果,提案手法が参加者に受け入れられていることが確認でき,質問作成の方法等,システム実装に向けた課題も抽出することができた.
著者
安東 智香
出版者
京都市立芸術大学
巻号頁・発行日
2016-03-23

平成27年度
著者
藤代 将人
出版者
専修大学人間科学学会
雑誌
専修人間科学論集. 社会学篇 (ISSN:21863156)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.125-137, 2017-03-15

神奈川県県央地域にはエスニック関連施設が集積しているが、郊外におけるこのような地域を何と呼べばよいのか。本研究では、リ・ウェイ(Li.Wei)の概念に示唆を受け(Li 2011)、神奈川県県央地域全体を一種の「エスノサバーブ」と仮定する。エスノサバーブはいくつかのマルチエスニック・ネイバーフッドから構成されると筆者は考えるが(Alba1997:883-903)、本論では、マルチエスニック・ネイバーフッドの一つである大和市M 地区をフィールドに、「結節点」としてのエスニック施設を対象として、そこに形成されるマルチエスニックな社会的世界の一端と、その世界を支える地域のエスニシティ経験に焦点を合わせ報告する。本論ではいくつかの「結節点」の社会的世界について描くが、外国籍住民にとって、「結節点」としてのエスニック施設は母語で交流でき、必要な情報が得られ、日本でのストレスや家族の問題について相談できる場所でもあり、コミュニティセンターとしての役割を担っている。M 地区の場合の特徴は、「マルチエスニック性の高さ」である。また、マルチエスニック性と並んで「寛容性」の高さもあげられる。それはこの地区の周囲に難民定住促進センターや厚木基地の存在があったことも大きい。それが地域としてのエスニック経験を積み重ね、そのことが異質性に対する「寛容性」を生み出したと筆者は考える。
著者
石川 一 海野 圭介 川崎 剛志 広嶋 進 深井 紀夫 山本 秀樹 小川 剛生
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
調査研究報告 = Reserch and stady report (ISSN:02890410)
巻号頁・発行日
no.29, pp.215-226, 2009-03-31

はじめに正宗敦夫の生涯と学問蔵書の概要と特色目録と現状これまでの調査と目録の編纂について注附記凡例
著者
田中 和男 Kazuo Tanaka
出版者
同志社大学人文科学研究所
雑誌
社会科学 = The Social Science(The Social Sciences) (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.1-29, 2011-08-26

高田保馬は青年期から貧困などの社会問題に関心を持っていた。20世紀初頭に学んだ五高時代には校友会雑誌に社会主義を紹介する論文を書き、トルストイの非戦論を紹介していた。同級生の一高転校問題を発端とする栗野事件に対しても、特権者を優遇する学校当局の姿勢を批判した。社会運動のための理論構築のために入学した京都帝国大学では、社会学の指導教授米田庄太郎により運動論的な視座が打ち砕かれ、地道な理論的探求の道を選んでいくことになった。
著者
高坂 康雅
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.47-60, 2019-03-08

本研究の目的は、松井ら(1983)の追試を行うことで、現在における魅力を感じる異性のパターンを抽出することであった。大学生273名を対象に、最も魅力を感じる異性を1名想起してもらい、その人物の人柄や印象・雰囲気に関する質問に回答してもらった。また、同時に、異性が魅力を感じる人物についての評定も求めた。各項目への回答率をみると、魅力を感じる異性の特徴は、松井ら(1983)と大きな差異はみられなかった。次に魅力を感じる異性のパターンを抽出したところ、男性が魅力を感じる異性は4パターン、女性が魅力を感じる異性は3パターン見出された。これらは松井ら(1983)から減少しており、魅力を感じる異性のパターンは、社会的に望ましい特性に収束していることが推測された。このことについて、男性役割と女性役割が接近しているという性役割観の変化をもとに考察を行った。

1 0 0 0 OA Russian Berlin

著者
諫早 勇一 Yuichi Isahaya Юити Исахая
出版者
同志社大学言語文化学会
雑誌
言語文化 = Doshisha Studies in Language and Culture (ISSN:13441418)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.313-353, 2005-12-31

Russian Berlinとは、1920年から1923年ころまでのベルリンで、ロシア人亡命者とソヴィエトの文化人たちが作り上げていた独特の世界を表すが、これについてはこれまでにもさまざまな研究がなされてきた。しかし、それらの多くは当時の文学サークル・定期刊行物などを中心とした「文学」研究であり、それによれば、Russian Berlinは1923年をもって崩壊したとされていた。だが、当時ベルリンにつどったロシア人たちは、演劇・音楽・映画・思想などさまざまな分野で秀でた業績を残しており、それらを考慮に入れるとき、1923年という区切りは意味を持たなくなる。本論文では出版、文学サークル、文学カフェ、定期刊行物、演劇、音楽・美術、映画、思想などの分野でのRussian Berlinの活動を跡付け、ベルリンにおける亡命ロシア文化が、ヒトラーが政権につく1933年ころまで数多くの成果(キャバレー「青い鳥」の活躍や、ベルジャーエフをはじめとする思想家の啓蒙活動、ジャーナリスト・文学者同盟の継続的な活動など)を残してきたことを確認し、その中で亡命ロシア人が果たした役割も大きかったことを論証した。
著者
福居 誠二 門田 暁人
雑誌
ウィンターワークショップ2018・イン・宮島 論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.32-33, 2018-01-11

本稿では,尖度と歪度を考慮した予測モデル有効性について検討した結果について報告する.