著者
岡林 哲也
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.49-51, 1980-06-25
著者
飯野 陽一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.85, no.11, pp.1254-1263, 2002-11-01
被引用文献数
2

本論文では,紙などで作られたチケット,例えばイベントの入場券や交通機関の乗車券などを情報処理装置の状態として表現する電子チケットを提案する.その際に前提とするのは,チケットはユーザがその所持を示すことで,チケットの権利内容が示され,ユーザが権利者として認証されるということである.更に権利者として認証されるユーザはチケットの譲渡によって変更が可能である.チケットの譲渡を可能にするには,その正当性を検証するために,チケットを受け取り得るすべてのユーザから権利者の認証が行える必要がある.このような認証には公開鍵認証基盤(PKI)を使えばよいが,ユーザとの関係が固定的な鍵で認証を行えば,ユーザごとの使用履歴が追跡可能になるため,匿名性を損ないやすい.この点を解決するために,特定の権利の権利者の存在を示す権限を考え,それを認証する鍵を導入する.この鍵とユーザの関係は固定的ではなく,権利者であるユーザだけが利用できるようにチケットの譲渡に伴ってユーザ間を移動する.この方法は紙チケットの電子的アナロジーになっており,電子チケットに譲渡性と匿名性を自然に実現できることがわかる.
著者
村山 優子 瀬川 典久 山根 信二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FACE, 情報文化と倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.207, pp.25-29, 2001-07-16
被引用文献数
1

本稿では「戸」のメタファを利用した様々な通信を「戸口通信」と呼び、ネットワーク上にそれらを実現する研究を紹介する。本研究では、現在、戸口伝言板、ドアノック(呼び鈴)、戸下通信の開発を進めている。戸口伝言板とは, 学生寮のような環境で各個人の部屋のドアに設置された伝言板のことである.ドアノックは, 訪問者が訪問先の戸を叩くことで, 通信の意志を相手に何らかの音の信号により知らせる実時間型のコミュニケーションシステムである.戸下通信とは, 例えば学生が締切り間際の課題報告を提出する際に, 担当教官の研究室の部屋の戸の下から提出物を入れるような通信である.本稿では, これらのシステムについて必要なセキュリティの機能についても述べる.
著者
遠藤 敏夫 松岡 聡 橋爪 信明 長坂 真路 後藤 和茂
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.87, pp.43-48, 2006-07-31
参考文献数
8
被引用文献数
5

TSUBAMEスーパーコンピュータは,655ノード10480 Opteron coreと360枚の ClearSpeed SIMDアクセラレータボードを備えるヘテロ型の大規模クラスタシステムである.TSUBAMEはLinpackベンチマークで38.18TFlopsを記録し,この結果により2006年6月のTop500ランキングに7位としてランクされた.しかしその測定にはOpteronのみが使われ,アクセラレータは用いられていない.本論文は汎用CPUとアクセラレータによる不均一な環境においてLinpack 性能を得る上での課題について論じ,解決法を述べる.16ノード256 CPU coreを用いた予備実験では,アクセラレータ8枚を加えたときに8.2 %,16枚を加えたときに19%の性能向上が観測された.The TSUBAME supercomputer is a heterogeneous large-scale cluster system, which is equipped with 10480 Opteron CPU cores on 655 nodes and 360 ClearSpeed SIMD accelerator boards. The TSUBAME system has achieved 38.18TFlops with Linpack benchmark and is ranked 7th in the Top500 supercomputer ranking in June 2006, even though the measurement is done without any accelerator boards. This paper discusses issues to obtain high Linpack performance on heterogeneous systems with general purpose processors and accelerators, and describes solutions. Through preliminary experiments with 256 CPU cores on sixteen nodes, we observed +8.2% speed-up when eight accelerators are added, and +19% with sixteen accelerators.
著者
平塚 忠之助
出版者
東京大学
雑誌
震災豫防調査會報告
巻号頁・発行日
vol.56, pp."24-17"-"27-7", 1907-01-18

付録7頁
著者
堀越 増興
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.64-65, 1994-06-30
著者
酒沢 千嘉弘 世古 洋康 市川 邦介 福井 三郎
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
醗酵工學雑誌 (ISSN:03675963)
巻号頁・発行日
vol.42, no.10, pp.607-614, 1964-10-25
被引用文献数
1

In a preceding paper, the fundamental conditions necessary in experiments employing the Warburg manometric technique to study the stimulatory effect of activated sludge on methane fermentation were discussed.In this paper, an attempt was made to isolate the stimulatory factors for gas production in methane fermentation from an aqueous extract of activated sludge. Fractionation of factors was carried out with Amberlite IR 120 resin, activated charcoal and paper chromatographic techniques. Results obtained showed the existence of at least three effective factors. The effects of activated sluge on methane fermentation seemed to be a complex one involving unidentified brownish colored substance as an essential factor and a group of amino acids and purine derivatives, such as adenine and hypoxanthine, as supplement factors.
著者
陣門 泰輔 佐藤 治雄 森本 幸裕
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.397-402, 2000-05-20
被引用文献数
10 5

本研究では森林表土の持つポテンシャルを評価し, その利用法を検討することを目的とした。大阪府茨木市のアベマキ林, モウソウチク林, 千早赤阪村のシイ林, 泉佐野市のコナラ-アオモジ林, 兵庫県西宮市のアカマツ林の森林表土を荒廃地のモデルとした土壌基盤に播きだし, 活性炭素混入, 施肥, 土壌基盤・マサ土との混合, コバノミツバツツジの追加播種などの追加処理を行い, 全木本発芽個体の消長, 高さ・葉張りを追跡調査した。どの森林表土からもアカメガシワなどの先駆木本種の発芽がみられ, 成長を続けた。森林表土播きだしが荒廃地における早期の植生回復に有効であり, 施肥によってより早期の植生回復が望めることがわかった。
著者
斎藤 純
出版者
校倉書房
雑誌
歴史評論 (ISSN:03868907)
巻号頁・発行日
no.731, pp.108-110, 2011-03
著者
野嶌 一平 美馬 達哉 川又 敏男
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.82-89, 2012
参考文献数
41

【目的】ミラーセラピー(Mirror Therapy:以下,MT)による運動機能,脳機能の変化を検討するとともに,経頭蓋磁気刺激(TMS)を用いて大脳皮質に直接的介入を行い,MTによる運動学習時の一次運動野(M1)の役割をあきらかにすることを目的とする。【方法】対象は,健常成人12名とし,全例右利きであった。運動課題は30秒間の左手でのボール回し課題とし,脳機能はTMSにより導出された運動誘発電位振幅を指標とした。MTは,左手に重ねられた鏡に映る右手運動の視覚フィードバックを伴った右手での運動介入を行った。その後,大脳皮質の活動性を抑制するcontinuous theta burst stimulation(以下,cTBS)をM1と視覚野(Occipital:以下,OC)に各々2群に分けて実施した。その後,再度MTを実施した。運動機能と脳機能の評価は,各介入後に実施した。【結果】MTにより運動機能と脳機能の有意な向上が見られた。そしてcTBS実施により,M1群でのみ運動機能,脳機能ともに一次的に低下が見られ,再度MTを実施することで運動機能と脳機能の向上が見られた。【結論】MTによる運動機能の向上にはM1の活動性向上が必要である可能性が示唆された。