著者
大西 公恵
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.57-70, 2016-03-11

国語教育は言語教育的側面と人格陶冶的側面のいずれを強調するか、すなわち形式主義と内容主義とのいずれを主たる目的とする教科であるかが長く論争となってきた。1930年代初期は、新教育思潮を背景として興隆した1920年代の文芸鑑賞論の潮流が、形象論にもとづき「理会」と認識を追究する形式主義へと転換する過渡期である。東京高等師範学校附属小学校で開催された第34回全国小学校訓導協議会では、国語科の教育目的が再考され、生活論と文芸鑑賞論との融合を目指して新しい国語教育の目標を構築しようとする試みがなされた。本稿では、同協議会での議論を通して、教師たちによる国語科の教育目的の再考および教科としての自律性の模索のありようを示す。
著者
本井 滋 三須 俊彦 中田 洋平 松本 隆 八木 伸行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.1, pp.133-139, 2007-01-12
被引用文献数
2

2007年度中に開始予定のサーバー型放送では,メタデータを利用したサービス提供が検討されている.このような中,映像解析によるイベント検出技術,及び検出されたイベントをメタデータとして映像データに付与する,メタデータ自動付与システムの研究・開発が進められている.本稿は,サッカー映像から抽出した選手位置情報などの特徴量を用い,コーナーキック等の生起を検出するイベント検出法を提案する.これまで,手作業により作成されたルールによるイベント検出法などが提案されてきた.本研究では,イベント検出技術の高度化を目的とし,ベイズ学習に基づく隠れマルコフモデルを適用する.また本稿では,Jリーグ・サッカー試合の映像を用いて,提案アルゴリズムによるイベント検出の可能性を検証する.Home-server-based broadcasting is scheduled to launch by April 2008 in Japan.In the broadcasting, several services with metadata are also planned.Therefore, some researches have been focused on event detection methods and systems to add detected events as metadata to movie data. This paper proposes a novel event detection method with players' positions extracted from movie data of soccer games. In the proposed method, a hidden Markov model with a Bayesian framework is used for automatic event detection, while a conventional method used rules made by hand. The proposed method is tested against movie data set of J-league soccer games.
著者
狐崎 知己
出版者
JAPANESE POLITICAL SCIENCE ASSOCIATION
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2_87-2_107, 2009 (Released:2013-02-07)

The Commission on Historical Clarification in Guatemala (CEH) organized by the United Nations based on the Peace Agreement signed by the Guatemalan Government and the URNG, recognized that the Army and other agents of the Guatemalan State, inspired by the Doctrine of National Security, committed acts of genocide against the Maya people. The CEH named three mutually-dependent “structural” or “historical” causes of genocide: economic exploitation, racism and political authoritarianism. In this article, the analytical framework composed by the combination of four types of violence, (1) Direct political, (2) Structural, (3) Symbolic, and (4) Everyday forms of violence, is used to find out the continuing structure of the state violence which lead to genocide, as well as the changing forms and expressions of the political violence in the aftermath of genocide, focusing on the political impact of the act of “naming genocide” and the “privatization of the violence.”
著者
郭 玲玲
出版者
山口大学大学院東アジア研究科
雑誌
東アジア研究 (ISSN:13479415)
巻号頁・発行日
no.11, pp.167-179, 2013-03

中島敦的《名人傳》是其生前正式發表的最後一篇小說。小說主人公紀昌從一個默默無名之輩最後成了射箭的"名人",對他的解讀一直都是肯定性的看法,認為其成了真正的名人。在文本解讀中,筆者發現首先承認紀昌為"名人"的是其老師飛衛,那麼飛衛承認弟子紀昌為"名人"的目的則是考察的關鍵所在。本稿擬從新的原典考察入手,以飛衛的形象分析為切入點,解讀飛衛的心裡活動,以及承認弟子紀昌成為"名人"的背後原因。此外,從紀昌這一人物本身出發,參照甘蠅分析其外貌變化,並對飛衛,甘蠅和朋友對紀昌的稱呼發生的變化進行考察,論證紀昌這一"名人"形象的可靠性,以期解讀作者中島敦對紀昌這一"名人"形象的創作意圖。
著者
森田 光宏
出版者
広島大学外国語教育研究センター
雑誌
広島外国語教育研究 = Hiroshima studies in language and language education (ISSN:13470892)
巻号頁・発行日
no.21, pp.153-167, 2018

This paper reports a classroom practice in which an online English learning course, the ALC NetAcademy NEXT intermediate course, was used for blended learning with regular English speaking classes. Students were required to study one unit from listening, speaking, and grammar sub-courses before coming to the class. In the class, the students' learning was checked using a variety of activities, including quizzes. For grammar, a grammar quiz was administered. For listening, students took a dictation with blanks to fill in. For speaking, an instructor individually checked students' pronunciation of English sentences by using the "Grugru method." This blended learning lasted for 15 weeks. The speaking classes and online English learning course were evaluated by students' responses to a questionnaire and an online learning log. The results showed that the students considered the combined speaking classes and online learning course to be a useful and effective way of improving their English skills. The learning log indicated that the listening sub-course was the one most accessed and learned by the students. The students accessed every unit of the grammar sub-course, but the time they spent on it gradually decreased towards the end of the semester. The speaking sub-course was not accessed or learned by the students as much as expected. The final section of the paper discusses some issues impeding students' online learning and suggests some improvements for future practice.
著者
新井 宏和
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.84-88, 2019-02-01 (Released:2019-02-01)

NHKアーカイブスはラジオ放送開始から90年,テレビ放送開始から60年余りの間に作られた番組や素材,台本などを,貴重な資産として次世代に伝えていく役割を担っている。2003年に埼玉県川口市にニュース・番組保存の中核施設としてNHKアーカイブスが竣工して以来,2013年には放送システムにあわせてファイルベースの保存システムに更新されるなど,NHKアーカイブスは時代に合わせ進化を続けている。本稿では,〈保存〉,〈活用〉,〈公開〉の3つの役割に分けて,105万時間以上の映像・音声資産を保存するNHKアーカイブスの現在を紹介したい。
著者
福田 美波
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.73-77, 2019-02-01 (Released:2019-02-01)

企業博物館に求められる役割は多岐にわたり,その在り様も各館さまざまに模索が続けられている。帝国データバンク史料館は,信用調査業の歴史を展示する企業博物館として,社内外に対し「開かれた史料館」・「保存する史料館」・「支援する史料館」の三つの役割を果たしている。特に,社外支援にあたる大学ゼミとの合同勉強会,特別企画展等の産学連携の取り組みは,当館の保有する資料とデータを研究活用し,成果発表の場を提供するもので,史料館独自の活動として大きな成果をあげてきた。今後は,専門博物館としての特色を改めて自覚し,活用の実績と可能性を社内外により積極的に発信していくことが求められる。
著者
坂本 忠規
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.78-83, 2019-02-01 (Released:2019-02-01)

竹中大工道具館は失われゆく大工道具を後世に残すために1984年に竹中工務店によって神戸に設立された博物館である。同館では2014年に開館30周年を迎え「五感に響く」をテーマに常設展のリニューアルを行った。そこではテーマを実現するために「実物大模型によるリアルな展示」「露出展示の多用」「絵を使った解説」「デジタル機器を用いた演出」「ハンズオンと引き出し展示」という手法が採用され,好評を得ていることを紹介した。また同館で実施されている大工道具の収蔵方法についても併せて紹介した。
著者
小泉 智佐子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.68-72, 2019-02-01 (Released:2019-02-01)

資生堂企業資料館(Shiseido Corporate Museum)は,1992年,株式会社資生堂が120周年の記念事業の一つとして開設した企業博物館である。ミュージアム施設は一般公開しており,企業の歴史を中心に広告,デザイン,化粧文化史など広く伝える文化施設である。また,企業資料館はアーカイブ機能も有しており,商品,広告,映像,音声,写真,文書,書籍,服飾,化粧文化関連など約20万点の資料を収蔵,事業活動で生まれる多種多様な資料を収集・保存しながら,ふたたび経営に活用するための取り組みを行っている。本稿では,アーカイブ活動を支える「企業文化」の定義のほか,現在,集中的に取り組んでいる企業資料の収集と活用,および課題点について紹介する。
著者
高柳 直弥
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.62-67, 2019-02-01 (Released:2019-02-01)

日本における企業博物館は,一方では産業や技術に関する資料の収集や保存を担う産業博物館的な施設として,もう一方では企業のコミュニケーション活動の道具として認識されながら発展を遂げてきた。近年では,後者のように設置企業における役割に限定するのではなく,自社業界の歴史に関する理解促進など,前者としての役割を兼ね揃えた企業博物館も増加している。また,後者としての発展に関しても,従来のように企業イメージの形成に関係する領域として,展示内容やレイアウトの編集方法を洗練させることだけではなく,資料の収集や研究といった博物館としての機能の強化も重要な課題となっている。
著者
松本 侑子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.61, 2019-02-01 (Released:2019-02-01)

今月号の特集は「企業博物館」です。東日本大震災を機に,博物館(Museum),図書館(Library),文書館(Archive)によるMLA連携が活発になり,時を同じくして大学(University),産業界(Industry)も加えたMALUI連携という概念も出てきました。近年ではデジタルアーカイブの活性化により,実際の館同士の連携だけでなくオンラインでも連携が図られつつあります。中でも博物館については文書以外の資料も扱うため,連携をすすめるためにはお互いの資料に対する考え方や活用方法の共有が必要ではないでしょうか。また,博物館での資料展示はよりビジュアルに訴えたり実際に触れるものにしたりと,見る人を惹きつけ,理解を促すための工夫が行われているため,資料活用の参考になるのではないかと考えられます。今号では,ある程度の連携が進んでいる公共博物館ではなく,さらに幅広い資料を扱うという点から,企業博物館に着目しました。企業博物館は企業活動や企業文化の記録と発信,市民とのコミュニケーション等のために企業が運営している博物館等といえます。企業博物館はその企業の生業に関連する資料を扱うため,館ごとに実に多様な資料を扱っています。また,資料の保存が重要であることは当然ですが,企業博物館はその性質上,発信や資料の活用などにも一層積極的に取り組んでいる館が多いのではないかと考えられます。多様な資料を収集・管理し発信する機関として,企業博物館を取り上げることで,これから博物館との連携を考えている関係者の方々や,資料の魅せ方や活用方法を検討している方々の検討材料になるのではないかと考え,本特集を企画しました。高柳直弥氏には,これまで本紙では取り上げることの少なかった企業博物館の目的,形態などの基礎的な情報に加えて,資料の収集・管理の現状と運営上の課題,今後の展望などについて豊富な事例を交えつつ概観していただきました。続いて資生堂企業資料館に企業活動の中での館の位置付けや多様な資料の収集・活用についてご紹介いただきました。さらに,資料の形態に着目し,冊子等の紙資料を主に扱う館として帝国データバンク史料館での取り組みについて,また紙資料以外の多様な資料を扱う博物館として竹中大工道具館での建築や大工道具などの多様な資料の管理や展示について,さらにデジタルアーカイブに近い分野として映像資料に焦点を当て,NHKアーカイブスでのメタデータ管理や資料収集方法について,それぞれご紹介いただきました。いずれも豊富な事例を具体的に紹介していただきましたので,これから多様な資料を扱い,活用しようとしている方やMLA,MALUI連携をすすめようとしている方のご参考になれば幸いです。(会誌担当編集委員:松本侑子(主査),小出恵子,寺島久美子,當舎夕希子)
著者
横平 弘
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.207-214, 1995-06-09 (Released:2010-06-15)
参考文献数
32

JR釧網本線の施工困難な建設路線区間について比較線を選定して費用を試算し、現有の建設路線との比較の結果、比較線の方が約114万円低額で、平成4年の卸売物価スライドで11億余万円に相当し、建設費総額の13%を占める巨額となった。また、比較線の実現により、軟弱地盤地帯にある現有路線が地震の多発による列車の不通と路盤の点検などで余儀なくされている不便や労苦と多額な保線費もかなり解消されるため比較線のメリットは大きく、従って現有の建設路線の妥当性は不十分と見られる。
著者
加藤 光男
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.484, pp.6-11, 2009-11-27

東京の都心部で、地下鉄トンネルの上に開削工法で道路のボックスカルバートを建設する工事だ。地下鉄トンネルとの離隔はわずか15cm。掘削による地下鉄トンネルの浮き上がりをいかに防ぐかが課題だ。(加藤 光男=フリーライター)計測結果を反映して地下鉄の浮き上がり防ぐ 東京都建設局が建設を進めている都市計画道路環状第2号線。
著者
久保下 亮 岡 慎一郎 田原 弘幸
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Cb1397, 2012 (Released:2012-08-10)

【はじめに、目的】 不慣れな運動を行った後や,過度な運動を行った後の24~48時間後をピークとして生じる遅発性筋肉痛(Delayed Onset Muscle Soreness;DOMS)は,遠心性収縮の収縮様式を用いた運動後に生じやすい。その原因は諸説様々な形で述べられている。運動中に生じる筋や結合組織の微細構造の損傷後の炎症反応に伴う筋内圧の増加などの機械的刺激や,筋温の上昇による熱刺激,ブラジキニン,セロトニン,ヒスタミン,カリウムイオンなどの発痛物質による化学的刺激それぞれが,多種侵害受容器であるAδ線維やC線維の自由終末に作用することによって痛みが受容されると考えられる。その評価方法に至っては,VAS(Visual Analogue Scale)やフェイススケールなどが簡易的に用いられており,その他,血中生化学的マーカーにより評価する方法,超音波画像法や磁気共鳴映像法(Magnetic Resonance Imaging:MRI)など筋内部の変化を画像化して評価する方法などが用いられている。今回は,プライオメトリクストレーニングを用いて意図的に大腿四頭筋にDOMSを生じさせ,トレーニング前後での内側広筋(以下,VM)と外側広筋(以下,VL)の筋硬度と膝関節伸展ピークトルクとにどのような変化が生じるのか検討してみた。【方法】 対象は現在運動器疾患を有していない学生20名(男性13名,女性7名),平均年齢20.7±0.2歳である。まず,被験者のVMとVLの筋硬度を背臥位にて生体組織硬度計PEK-1(井元製作所製)を用いて計測した。次に,膝関節伸展ピークトルクの測定を等速性筋力測定器であるBIODEX SYSTEM3(BIODEX社製)を用いて行った。角速度は60°/secで反復回数を5回とした。その後,プライオメトリクストレーニングとしてボックスジャンプとデプスジャンプを10回×3セット施行し,トレーニング終了から24時間後(以下,Ex後24h),48時間後(以下,Ex後48h)にVMとVLの筋硬度と膝伸展ピークトルクを測定した。統計学的分析には,反復測定分散分析を用いた。【倫理的配慮、説明と同意】 対象者には紙面を用いて研究内容を説明し,研究への参加による利益,不利益を示し,同意を得た上で本研究に参加してもらった。【結果】 膝関節伸展ピークトルクの平均は,トレーニング前(以下,Ex前)が167.8±10.6Nm,Ex後24hが163.5±10.6Nm,Ex後48hが159.3±11.1Nmであり,Ex前とEx後48hとの間に有意差を認めた(p<0.01)。VMの筋硬度の平均は,Ex前が40.1±0.7,Ex後24hが42.2±0.7,Ex後48hが45.2±0.8であり,全てにおいて有意差を認めた(p<0.01)。VLの筋硬度における平均は,Ex前が53.8±0.9,Ex後24hが55.0±0.8,Ex後48hが57.8±0.8であり,Ex前とEx後48h,Ex後24hとEx後48hとの間において有意差を認めた(p<0.01)。【考察】 今回,VMやVLに対し強い遠心性収縮を要求するプライオメトリクストレーニング(ボックスジャンプ,デプスジャンプ)を行うことで,トレーニング後は筋硬度が上がり,膝関節伸展筋力も低下するという結果から,強い遠心性収縮を用いるトレーニングは筋を損傷させることにより筋機能が著しく向上することはありえないと思われる。野坂らによると,エクセントリックトレーニングにより筋機能の向上を図る際には,筋力の回復に長期を要するような強い負荷は効果的でなく,筋力の増加は,比較的軽度な負荷のトレーニングでも達成できると述べている。高負荷なトレーニング後は筋疲労が残存していたり,筋の緊張状態も高いことより,トレーニング後の休息ならびに次のトレーニングまでの間隔が,トレーニング効果を上げるために非常に重要な要素であることを示している。
著者
李 暁辰
出版者
関西大学東西学術研究所
雑誌
関西大学東西学術研究所紀要 = Bulletin of the Institute of Oriental and Occidental Studies, Kansai University (ISSN:02878151)
巻号頁・発行日
no.50, pp.271-285, 2017-04

In this paper, I will examine academic activities and the human network at Keijō Imperial University, focusing on the 'Assistants Association of the Department of Liberal Arts'. This association was established in April 1934 by Nakayama Iwamitsu (中山岩光), Takeshita Teruhiko (竹下暉彦), Park Chi-woo (朴致祐), Shūda Tatsuo (習田達夫), Sano (佐野道), and Shōji (庄司秀一). They gathered 44 members in a year and a half. Most of the members had experience as assistants at Keijō Imperial University, and most of the assistants were graduates after 1929, when Keijō Imperial University started producing graduates. They held regular lectures more than 10 times between 1934 to 1935, and published the journal Gakkai twice in 1935. The two journals published contain 17 articles and three poems written by members of the association. This association is important because it gives us a clue about how young Korean and Japan scholars communicated in that period, and helps us understand what the role of the assistant position in Imperial University was like.