著者
磯谷 順一 谷井 孝至 小野田 忍 寺地 徳之 川原田 洋 角谷 均 Fedor Jelezko
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

室温量子スピンとして優れたNVセンダ同士の相互作用に着目した。量子レジスタの多量子ビット化をめざして、短い距離(~13 nm)のNVセンダ配列を規則的なナノホール配列をもつマスク注入により作製する技術を開発した。平均距離~5nmの高濃度NVセンタを作製し、離散的時間結晶の生成を室温で実証した。単一NVセンタにもナノホール注入を応用し、量子センサー・アレイを作製した。量子アルゴリズムを高磁場測定と組み合わせたナノNMRにおいて超微量の試料のケミカルシフトを観測する高分解能を達成した。高品質結晶合成により、結晶中の離れた位置のSiV-センタから識別できない単一光子を発生することに成功した。
著者
福山 栄作 高清水 直美 中井 陽子 昌子 喜信
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.260-272, 2008 (Released:2008-07-01)
参考文献数
21

島根大学では,大学評価情報データベースの教員情報入力システムと連携した学術機関リポジトリシステムの構築を行った。教員情報入力とリポジトリへのデータ登録が双方向で連携することにより,リポジトリへのデータ登録率の向上と入力負荷の軽減が可能となる。両システムの連携の実際を紹介し,現在の運用状況の分析から,コンテンツの持続的収集の可能性を検証する。
著者
藤田 喜久
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ:日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.15-22, 2018-02-28 (Released:2018-03-20)
参考文献数
43

Recent studies of decapod crustaceans in anchialine and submarine caves of the Ryukyu Islands were reviewed. A total of 10 species, belonging to 7 genera of 5 families, have been recorded in anchialine caves, and all of them are listed on the Red List (List of Endangered and Threatened Species in Japan or Okinawa Prefecture). In the submarine caves, remarkable findings of decapods and other crustaceans are continuing even in recent years. Further “many eyes” will be poured into the submarine caves, it is expected that the characteristics of the animal communities in the Ryukyu Islands will be understood in more detail.
著者
山本 好和 熊沢 敦子 坂田 佳子 木下 靖浩 片山 明
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.27-31, 2002-04-30 (Released:2010-07-01)
参考文献数
8
被引用文献数
2

マダガスカル島原産の観賞用植物であるハナキリンを組織培養することによって生産された単一のアントシアニン (シアニジン-3-アラビノシド) で, アニオン化された絹を染色した。被染素材としてアニオン化された絹を用いることで, 鮮やかな赤色を呈するフラビリウムカチオンが濃着染色されること, およびカチオン色素が繊維中で安定化することを明らかにした。また, フラビリウムカチオンが染色したアニオン化絹に対する種々の金属塩による後媒染および耐光性への影響を調べた。
著者
石川 徹
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育学部研究報告. 第I部 (ISSN:04549309)
巻号頁・発行日
vol.122, pp.7-14, 2004

The chief objective of this paper is to examine Reid's theory of "passions". We use the word "passions" not only in Reid's way, but in common usage in 18th century, because we can best understand his theory in contrast with his contemporary philosophers, especially David Hume. First, we observe that Reid's conception of causation, that is, agent causation determines his general philosophical scheme and that human action is the most important subject of his inquiry. Secondly, we survey three kinds of action principles, mechanical principles, animal principles, and rational principles. In effect we find Reid thinks all of the principles are equally important for human existence and happiness. But these factors sometimes will be very violent and destroy the harmony in mind, so must be under control of reason and will. Finally, we evaluate the possibility of Reid's theory, in contrast with Hume's theory. They are very different in their conceptual scheme, but have much in common in weighing the value of our ordinary life. If Reid would pay attention to our particular passions, he could have developed a very interesting anthropology.

2 0 0 0 OA 幼稚園雑草

著者
倉橋惣三 著
出版者
内田老鶴圃
巻号頁・発行日
1926
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.7, pp.94-96, 2011-08

ナゼナゼ社の工場にて。製品の切り替え作業を終えて、一段落している松さんと竹さん、そして若手の太郎さん。「またロジック社から売り値を下げてくれという要求が来ているんだってさ」と松さんが話を切り出す。「この前も原材料の歩留まりを上げるために、何日か続けて残業して、みんなで改善活動をがんばりましたよね」。太郎さんが応える。
著者
青木 恵美
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.733, pp.60-63, 2015-11-09

誰だか分からない人からメッセージが来て困る/友だちリストに表示される相手の名前が分かりにくい/特定の相手や公式アカウントの通知をオフにしたい/友だちになっているがやり取りしたくない相手がいる/友だちが送ってくるスタンプの使い方をまねしたい/スマホでの文字入力が苦手でスムーズに会話できない/スマホを機種変更したいけどLINEのアカウント移行は?

2 0 0 0 OA 万葉集考 : 6巻

著者
賀茂真淵 著
出版者
前川源七郎
巻号頁・発行日
vol.第1冊 万葉集巻一、二之考, 1900

2 0 0 0 OA 由来噺聞書

著者
吉岡文次郎 著
出版者
大東書院
巻号頁・発行日
1926
著者
水口 憲哉
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.173-178, 1970-12-25 (Released:2010-06-28)
参考文献数
10

秋川におけるオイカワ (Zacco platypus) の卵の生産について以下の点を明らかにした.1) 卵巣の重量および長さにおける増加は, 4月から6月にかけて急激におこり, 重量はその後7月, 8月と徐々に減少し9月には3月の状態にもどる.これにともない, 体重の増加およびその後の減少, 消化管内容物重量の増加がみられた.2) 1966年6月, 東秋留においては, 孕卵数 (F) と全長 (L (mm)) との間には, logF=-2.80+2.84logLなる関係がみられ, 投網で採集されたオイカワの雌100個体当りの孕卵量は約38, 000粒と推定された.3) 雌100個体当りの孕卵量はその後, 7月約24, 000粒, 8月約9, 000粒と減少してゆき, 潜在的な産卵能力を3ヶ月間にわたって維持していたと考えられる.
著者
萩原 信介
出版者
国立科学博物館
雑誌
自然教育園報告 (ISSN:0385759X)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.11-20, 1992-03

固着生活を営む植物も種子散布時には様々な方法で動きを持つ。中でも翼を持ち空をグライダーのように滑空するアルソミトラマクロカルパの種子は特異であり, 生物学のみならず様々な方面での教育的価値が高いと思われる。この種子の構造を計測し, それに基ずいて発泡スチロールの薄片を用いて実物と用様の飛翔する模型が作られた。
著者
若山 照彦
出版者
山梨大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

ヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤を用いてクローン技術の成功率を改善することに成功し、この技術を用いることで16年間凍結保存されていた死体からのクローンマウスの作出に成功した。一方、従来再クローニングには限界があると言われていたが、この技術により再クローンを25回以上繰り返すことに成功し、1匹のドナーマウスから600匹ものクローンマウスを作ることに成功した。初期化異常は蓄積されないことが初めて示された。
著者
眞鍋 昇 宮野 隆 酒巻 和弘 若山 照彦 杉本 実紀 中山 瑞穂
出版者
東京大学
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2001

脊椎動物は多様な生殖戦略をもつ。魚類の多くは数万〜数億のなかで幸運で優れた仔だけが生き残る。逆に、哺乳類は性周期毎に1〜10個の卵母細胞を排卵し、極わずかの仔を産み、それを大切に育てる。成熟した哺乳類卵巣には、胎児期に減数分裂の途中・ディプロテン期で休止した5〜100万個の卵母細胞が含まれ、これが性周期毎に発育・成熟して排卵に至る。この過程で、最終的に排卵にいたるものの100倍以上の卵胞が発達を開始し、99%以上が選択的に死滅する。この卵胞の選択的死滅は優秀で強靭な子孫を残す戦略として重要であるが、これを調節している分子制御機構は未解明である。本研究は、哺乳類卵巣において繰返される卵胞の選択的死滅を支配している分子機構を解明し、これをもとに細胞死を制御している遺伝子の発現をin vivo制御することで卵胞発育を人為的に支配しようとするものである。この新技術で、食肉処理場で捨てられる卵巣内の卵母細胞の有効利用を実現しようとしている。今年度は実証的研究に注力した。卵胞顆粒層細胞に特異的に発現している新規細胞死受容体を認識するユニークなモノクロナル抗体を用いてデコイ受容体を同定し、その発現動態を明らかとした。さらに細胞死受容体を介する細胞内アポトーシスシグナル伝達系を担うカスパーゼ系を阻害するcFLIPを見いだして遺伝子とアミノ酸配列を決定した。これの発現を腫瘍壊死因子α調節し、その制御に多面的機能をもつinterleukin-6が重要に関わっていることを示唆した。併行して、大型家畜の未成熟な卵胞を含む卵巣片を免疫不全マウス腎漿膜嚢に異種移植し、in vivo遺伝子導入とRNA発現阻止(iRNA)にて人為的に制御できるシステムを開発した。